概要
現在は「方位磁石の一種」として扱われるが、どちらかと言えば羅針盤こそその原型である。
ヨーロッパに大きな社会的変革をもたらした、いわゆる「世界三大発明」の一つ。
(火薬・羅針盤・活版印刷。ちなみにこれらの登場で大きな影響を受けたのはヨーロッパだが、発明したのはすべて全盛期の中国)
羅針盤の登場は、外洋航海を容易にして大航海時代を促進した。
原理は方位磁石と同じだが、船舶用の羅針盤は「逆針」と呼ばれ、方位板自体の向きを船首に合わせると(多くは「北」を船首にあわせる)、方位針が文字盤の実際の方向を指し示す。(このため文字盤は実際の東西南北に対して鏡面反転した配置になっている。)
本体を固定するのは、揺れる船内で取り落として破損したりするのを防いだり、船首がどちらを向いているのかを正確に把握するためである。
間違っても「羅針盤回すよー」と軽いノリで扱ってはいけない。 というか羅針盤がグルグル回るということは船体がグルグル回っているということである。