羅針盤娘「よーし、らしんばんまわすよー!(バリバリ)」
提督「やめて!!」
羅針盤娘とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』において多くの提督から憎まれている仕様の事である。
概要だよー
羅針盤は、指標となる物が無い海上では自らの行き先を示す大切な道具であり、当然ながら針が狂ってしまうと航行に大きな支障をきたす。
ルーレットではあるまいし、間違っても回すなどして遊んではならない物である。
補足
一般的に羅針盤は磁気を利用したものであると思われがちだが、磁気を利用した羅針盤では金属や強い磁場に反応して正しい方向を示さなくなるという問題があり、19世紀以降は高速回転させることで発生するジャイロ効果を利用し、より正確な方位を示すジャイロコンパスが船や飛行機、身近なところではスマートフォン等に用いられている。
太平洋戦争開戦時点でも既に艦船に広く装備されている。
艦これにおいても同様の事情がある可能性は高いと思われるが、ゲーム内で説明がない以上断定はできない。
なお、艦船用でも磁気を用いる羅針盤も補助的に使用されており、忘れられがちだが艦これでも回す羅針盤とは別に、画面左下を見ると常に北を示し続ける回らない羅針盤が表示されている。
ゲーム中で回る羅針盤の示す移動先と回らない羅針盤の示す方向とを見比べてみると、左下の羅針盤が示す方位が回る羅針盤の示す方位・移動先の方位とが明らかに異なる場合がある。
回した後これと比べてみる事でどの方向へ行くかわかる仕組みなのだが、羅針盤を回すのはおかしいという風潮に一石を投じられれば幸いである。
補足ここまで
そんな大切な物を「よーし、らしんばんまわすよー!」と軽いノリで回すのが彼女たちである。
羅針盤は回すもんじゃねぇぇぇ
『艦隊これくしょん』では、羅針盤がステージの航路を決定するルーレットになっており、ランダムに指し示された方角にプレイヤーは進んで行く事となる。
特定の海域では編成である程度航路を調整できるとはいえ、羅針盤に愛されなければ何度やってもボスには辿り着けず無駄に資材を消費する事さえあり得る。
ほぼ運頼みとはいえ、何度もボスルートから外される内に「そもそも回さなければいいのでは?」という思考になるのも無理はない。
ここだけの話…
GPSはおろかジャイロコンパスすら存在しない『艦隊これくしょん』の世界では、 いまだに方位磁石式の羅針盤が主流なのである。
だが、皮肉なことに艦娘達は鉄製のパーツを身につけている為、 方位磁石式の羅針盤ではコンパスの磁力が艦娘(あるいは近くの深海棲艦)の金属パーツに影響されて正確な方角を指し示す事ができなくなってしまっているようである。
この現象を擬人化したものが羅針盤娘であり、艦娘達の進行方向がランダムである理由だと噂されている。
…わかりやすく説明すると、
樹海などの磁場の不安定な場所に入って方位磁石を見てみると
コンパスの針がくるくる回る現象がおこるでしょう?
…あれこそが羅針盤娘のしわざなのです。
つまり、提督と艦娘たちは海に出た時点で遭難しているんですよ。
鉄製の艦船の上で方位磁石式の羅針盤を使っているせいでね。
……ただし「艦これ」世界にも一般の船はあり、艦娘が遠征任務で護衛しているので、艦娘の至近でなく通常の船に載せれば、羅針盤は普通に機能しているはずである。
また、羅針盤は進行方向にある航路しか指さず、逆行したり見当違いの方向を指したりは絶対にしない。そして終点まで行き着いた後は、艦隊は安全に帰投できる。
あてもなく航海=遭難するよりははるかにマシなはずだが、建造で御存じの通りの事態を起こしてくれる工廠娘の仲間だと考えると、やはり頼りない事には変わらない。
しかし、「なぜ、最悪でも旗艦だけは守られるのか」「もし、羅針盤を無視して進軍したらどうなるのか」という疑問を持つ提督はいるだろう。下の漫画を見て欲しい。羅針盤は絶対助かるルートを指し示す「味方」であると、考えを改めるはずだ。
メディアミックス作品でも羅針盤について触れられているものがいくつかある。
「瑞の海、鳳の空」では、深海棲艦の中核に向かうと普通の羅針盤は狂ってしまい、艦娘専用の回す羅針盤を使わなければならないが、それでも妨害を完全には防げず目標に向かえるかどうかは運頼みと設定されている。作中では長門が羅針盤を回す場面があるが、羅針盤娘自体は登場していない。
「陽炎、抜錨します!」では、海域の特定位置においてどういう理由か方向感覚が狂い、目的地に辿り着けなくなるという、艦娘固有の現象として描かれている。
2015年春イベント「発令!第十一号作戦」において、任意に進路を決定できる「能動分岐」というシステムが登場し、部分的にではあるが、羅針盤を用いない航行が可能になった。
艦これアーケードでは自ら艦隊を操作するというゲームシステムの都合上、羅針盤は登場しない。索敵でボス艦隊を発見さえできれば他の敵艦隊との交戦を回避して直行する事も可能だが、難易度が高い海域になるとボス以外の敵艦隊が行く手を阻むように増えるため、道中での交戦の回避は難しくなる。
ただし羅針盤娘のうち魔女っ娘だけはカード印刷進行を示すゲージの端に登場しており、しかも建造時のホロカード排出の際にはメッセージウィンドウ中に移動して知らせてくれるため、ある意味幸運のシンボルである。
外見だよー
羅針盤娘は4人いる。羅針盤を回す際、この4人のうちの誰かがランダムで登場する。
なお、羅針盤娘という名称も含め、下記の名前はあくまで便宜上の物である。
ショートボブ(茶)
茶色のボブカットにアホ毛、リンゴを模ったヘアピンを着けている。
一番やる気のありそうな表情をしており、セリフも「えいっ!」「ここ!」と気合いが入っている。
ヒヨコ
ヒヨコにもアホ毛が立っている。
ノリノリで羅針盤を回すタイプで、「えいえいえーいっ」と思いきり加速をつけて回しているせいか、止める際はやや反動に振り回され気味。
>ω<という表情は提督の怒りを削ぐ……のだろうか?
ショート(緑)
緑のショートヘアで一番やる気の無さそうな表情・声をしている。
「えー、らしんばんまわすのー…」というセリフは、むしろ提督が言いたい側だろう。
やる気の無さを反映してか羅針盤の回転量が少なく、また減速もゆっくりしている。
そのせいかわからないがなぜか羅針盤は北か南を指す確率が高い気がする。
魔女っ娘
空中に浮遊しており、唯一他の3人と制服が違う。
魔法でも使っているのか羅針盤を止める際には(慣性を無視して)ピタッと止まるが、どうせ魔法を使うなら狙った場所に止めて欲しいものである。
ちなみに登場するキャラによって結果が変わるという事はない。
海域によっては艦隊の艦種や編成次第で進行ルートが左右される事もある為、回されている羅針盤そのものに仕掛けがされていると妄想する人もいる。
というか、されているはず。(パチスロのリールと一緒)
「進みたい方向に進めない」事がどんな惨事をもたらすか、以下のイラストを参照。
でも、わかってあげて下さい。
彼女達も好きで羅針盤を回してるわけではなく、好きで目的の方向外を示している訳じゃないんです。
…提督のさらに上司の命令ということか。
でも、
プロデューサーのさらに上司の命令で
営業活動してる人が、
言われてた
ような……
そして。
ある隠し機能を用いると彼女らの狂喜乱舞する姿を見れる事が判明した。
その姿はさながらバグかブラクラサイトのそれを想起させる為、初見の方は閲覧するに当たり少し注意が必要。
提督と艦娘達の戦いの裏でまるで彼らをあざ笑うかのように激しく踊り狂う彼女らの姿を見ると、やはり彼女達は『艦これ』を裏で支配する「ラスボス」なのかもしれない……
(動画の1:19辺りに注目)