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瑞の海、鳳の空

ずいのうみほうのそら

ゲーム『艦隊これくしょん』ノベライズ作品…今度の『艦これ』はラブコメの予感!? 完結済み。
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著者:むらさきゆきや

イラスト:有河サトル


概要編集

戦略シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん』のメディアミックスライトノベルシリーズ。全3巻。

角川書店より第1巻が2015年2月1日、第2巻が2015年7月1日、最終巻の第3巻が2015年12月26日に発売された。

なお、タイトルの読み方については何故か公式サイトや本の表紙にすら記載されていないが、著者のむらさき氏がツイッターで明言している。(→参考)


軽空母娘瑞鳳」と提督の関係と、深海棲艦との戦いの日々にスポットライトを当てた作品。

従来のメディアミックスにはあまり見られなかった提督と艦娘との恋愛模様が主軸に据えられており、瑞鳳の他にも加賀や大淀といった多くの艦娘との交流が描かれている。

また、設定や台詞などはブラウザゲーム版を意識したものが多く、細かいところはわざとボカして表現されているのも特徴の一つ。


あらすじ編集

一介の軍人だった主人公は、海上で深海棲艦の襲撃を受ける。仲間と親友を失い、死の縁にあった彼を救ったのは、謎の航空機とともに現れた少女だった。

復帰後、上官によって適性を見出され提督となった彼は、鎮守府にてかつて自分を救った少女・瑞鳳、そして艦娘たちと出会う。

司令官として忙しい毎日を送る提督だったが、その一方で次第に瑞鳳との仲も深まっていき…!?


主要登場人物編集

多くの艦娘が登場するが、ここでは主要な活躍をしたもののみ記述する。

各艦娘の基本的な情報は個々の記事を参照されたい。


司令部編集

本作主人公。本名不明。海軍軍人で元は駆逐艦乗り。気さくで社交的だが、同時に頑固で超ド級に愚直な青年。

乗艦と親友を沈められた海戦での生還後、妖精が見える点と戦意を理由に司令長官直々に抜擢され、深海棲艦に対抗する力を求めて鎮守府に着任する。初めは艦娘の何たるかも分からず戸惑っていたが、徐々に提督としての資質を開花させ、艦娘たちからの信頼を得ていく。

異性との交流経験がほとんどなく、またその古風な気質ゆえ艦娘たちにはよくドギマギさせられている。特に瑞鳳に対しては愛情にも似た感情を抱きつつあるが、上官として許されないことと考え、気持ちを抑えている。

階級は中尉(一巻序章)→大尉(提督就任直前)→少佐(一巻)→中佐(二巻)→大佐(三巻)

主人公の前に着任していた提督。本名不明。

本編では未登場で、存在のみが加賀の口から語られている。

沖ノ島海域での「あ号艦隊決戦」作戦(ゲームにおける2-4)の命令を受け挑んだが、当時はまだ強力な艦載機が鎮守府に無く戦艦を中心とした編成で出撃し、制空権を奪われ大破艦が出て撤退。

撤退せずそのまま進撃していれば犠牲が出つつも作戦は成功していたと言われていたが、彼女は艦娘の無事を優先して処罰覚悟で艦隊を撤退させたために同作戦の成功を前提とした輸送作戦も失敗に終わり、その責任を取らされる形で更迭された。


航空母艦編集

本作のメインヒロイン。無類の航空機マニア(主に九九艦爆)。

かつて提督の命を救った艦娘。鎮守府にて運命的な再会を果たして以降、提督に惹かれていく。話が進むに連れ提督への恋心は増しており、ふとしたことであらぬ妄想を炸裂させたり、提督のために料理を練習するといった姿を見せる。

航空戦力を担う軽空母としても健気に努力を重ねている。当初は自分の能力に自信を持てていなかったが、提督との交流や厳しい戦いを経て、一人前の艦娘へと成長しつつある。

プラモ製作時はメガネをかけている。

本作の第2のヒロイン。秘書艦。艦娘たちのまとめ役でもあり、物静かで厳格。

着任したての提督に職務のイロハを教え、心身ともにサポートする。なんだかんだで提督には好意的であり、提督を男性として意識する様子も見せる。秘書艦という役職にこだわりを持っている。

瑞鳳や軽空母の艦娘達を厳しくも優しく見守る「みんなのお姉さん」としての役割が大きい。一方で艦隊の主力としても高い能力を持ち、ここぞという時は彼女自身も出撃する。

赤城には激甘。

瑞鳳の軽空母仲間の一人。瑞鳳とは別の意味でも仲間である様子。

瑞鳳の相棒として、鎮守府内でも戦場でも、彼女の奮闘を見守り手助けする。

瑞鳳の姉妹艦であり軽空母仲間の一人。瑞鳳・龍驤とは相容れないものを持つ。一応瑞鳳とは姉妹であることは言及されているものの、姉的な役割は加賀に移っており、お色気要員としての役割が強い。

2巻から登場する軽空母。

料理の練習で困っていた瑞鳳を優しく的確に指南する。

航空戦の主力である正規空母。

空母たちから非常に慕われており、空母艦娘達のリーダー格といえる。


戦艦編集

艦娘たちのリーダー格。大艦巨砲主義で空母戦力に対して懐疑的。

少々強引で威圧的だが、根は仲間思い。やや脳筋気味な一面も。

戦艦娘の二番手。色気を振りまく罪な艦娘。

提督に対して興味津々であり、ちょっとカゲキな方法で提督を試す(からかう)ことも。

2巻から登場。

料理の練習で困っていた瑞鳳に対し、自ら指導を名乗り出るが……。


重巡洋艦編集

艦隊の主力の一隻。

提督のことを気に入っているようで、事あるごとにアピールしてくる。提督の理性にダメージを与える艦娘の筆頭。

艦隊の主力の一隻。かつてのアダ名に恥じぬ無類の戦闘狂。

2巻から登場。非常に気弱だが、実際は高い戦闘能力を持つ艦娘。

2巻から登場。直接的な戦闘能力はあまり高くないものの、確かな戦術眼で仲間をサポートする。


軽巡洋艦編集

本部との通信を担当する艦娘。穏やかだが、加賀の睨みすら受け流すある種の豪胆さを持つ。以前この鎮守府で起こったある事件に関わりがある。

先述した通信能力に加え実務の方もテキパキこなす、秘書艦にうってつけの艦娘。彼女自身そのことを提督にアピールしており、現秘書艦である加賀とはライバル関係にある。


駆逐艦編集

第六駆逐隊の艦娘たち。暁は2巻から登場。

時折提督の前に現れては持ち前の無邪気さを発揮する癒し系。

2巻から登場。提督の初の建造によって生まれた艦娘。

甘えん坊で良くも悪くも無邪気だが、その能力は規格外。

2巻から登場。入渠中の加賀に代わり、一時的に秘書艦を務める。

真面目な頑張り屋だが、その努力とは裏腹のドジっ子ぶりを発揮し、ちょっとした騒動を巻き起こす。

実は鎮守府最古参の艦娘であり、確かな戦闘能力を持っている。

2巻から登場。

料理の練習で困っていた瑞鳳に頼まれ、アドバイスを行うが……。

2巻から登場。

駆逐艦らしからぬ大人びた仕草で提督を惑わす気分屋な艦娘。


給糧艦編集

食堂にて艦娘達の胃袋を支える給糧艦。

調理の現場を見学をしたいという瑞鳳の頼みを快く受け入れるが、卓越したその技術は初心者の理解の範疇を超えていた。


工作艦編集

2巻から登場。艦娘達の装備の強化を任される。



ここで紹介した者以外にも、多数の艦娘が登場する。


独自設定編集

  • 深海棲艦の全長は100mを超える巨体であるが、艦娘たちは普通の人間サイズ。だが作中ではサイズが前後するなど判然としない部分が多くあり、明確なサイズ設定はされていない。
  • 秘書艦は秘書としてしか働かず、戦闘には基本的に関与しない。
  • 工廠は姿を見せない妖精たちによって運営されており、各種素材とビスケット状の開発資材を用意するといつの間にか完成品が出てくる。
  • 艦娘は人間ではなく、深海棲艦を倒すために造られた「艦娘」という戦闘生命体である。海に浮く・正確な時刻が分かる・通信機なしで通信できる・高い戦闘能力を持つなど超人的な能力を持つが、精神は人のそれとほぼ同じ。
  • 提督は、出撃中の艦娘たちの姿を映したブラウン管テレビのようなものでリアルタイムに戦況を把握できるが、指示は「進撃」か「撤退」しか出せない。また、誰がどうやって映像を撮影しているのかは不明。
  • 深海棲艦の中核に向かうと普通の羅針盤は狂ってしまうため、向かうには艦娘専用の羅針盤が必要になる。それでも妨害は完全には防げず、目標に辿り着くには運任せに羅針盤を回すしかない。
  • 深海棲艦によって世界の海路・空路は寸断されており、物流の途絶えた文明社会はゆっくりと終焉に向かっている。

外部リンク編集

艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空(公式)

艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空 2(公式)

艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空 3(公式)


関連タグ編集

艦隊これくしょん 艦これ派生作品 ノベライズ ラブコメ

瑞鳳(艦隊これくしょん)

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