概要
日本海軍・ドイツ海軍・イタリア海軍・アメリカ海軍・フランス海軍・イギリス海軍の航空母艦(空母)がモデルの艦娘達。
空母に不可欠な艦載機や飛行甲板を表現する為に、手や腕、艤装に弓や巻物などの特徴的な得物を携えている。 海外艦の場合銃やカードといった具合に差別化されている。イギリス艦に限り日本と同様のシステムを採用している
その運用方法が特殊な事と、和風で統一された服装や装備品のその見た目の特異さから、他艦種の艦娘とは一線を画す存在感を放っている。海外艦がその国ならではの服装が前面に出ている。
背の高そうな大人のお姉さんがその殆どを占めるが、自己紹介で自ら小柄だとアピールする者も混じっている。
弓矢でどうやって艦載機を射出しているのかという疑問が『艦これ』サービス開始当初から密かに取り沙汰されていたが、メディアミックスなどが進むに連れて、飛ばした矢が艦載機に変身するという仕様であることが共通の設定となってきた。
着艦方法についてはまだ謎な部分が多いが、アニメや漫画『いつか静かな海で』では肩盾状の飛行甲板に着艦させ、しかる後に矢に戻して格納する姿などを見ることが出来る。
ただし、飛行甲板を持たない艦娘の回収方法は依然不明なままである。
2期より水上機母艦は大鯨や明石と同じく「補助艦艇」に分類されたが、遠征や編成では空母の1種として扱われている為引き続きここに分類し解説する。
2018年2月以前は艦娘側の空母で搭載数が100を超えている艦娘は存在しなかった(最大は加賀改の98機)。
ただ2016年より実装が始まったアメリカ艦に、主力正規空母エセックス級が実装されれば、艦娘側初の100機オーバーも夢ではないだろうと期待されていたが、2018年冬イベント後段作戦の突破報酬として実装されたエセックス級「イントレピッド」、その改造後のイントレピッド改で遂に搭載数「112機」を達成し、艦娘側での100機以上の艦載機を運用ができる様になった。
ちなみに、史実の正規空母は100機前後が1隻の空母で運用できる限界だと言われており、加賀改はまさに限界ギリギリで、イントレピッド改の112機の搭載数は艦娘ならではの運用数といえる。
なお、敵側は空母ヲ級改flagshipが144機、空母棲姫が168機、戦艦レ級eliteが180機、装甲空母姫が192機となっている。ゲームバランスの都合とはいえ、いくらなんでも酷すぎる差である。
ゲーム中の空母
『艦隊これくしょん』では、正規空母・軽空母・装甲空母・水上機母艦の4種類をまとめて空母として扱っている。
遠征や出撃で「空母が必要」とされる条件は、前述の4種類のどの艦が行っても基本は条件を満たせるが、一部出撃海域では「正規空母が2隻、軽空母が1隻」等細かい条件が設けてある所もある。
『艦これ』における空母の基本的な性質とは、正規空母と軽空母が持つものを指す。
「空母」と言われたらまずはこの2種を想定しよう。
艦載機による攻撃と、高い索敵能力が特徴。
砲雷撃戦前の索敵をほぼ確実に成功させて艦隊全体の回避率・命中率を上げ、艦載機による航空戦で爆撃・投下魚雷による先制攻撃を仕掛けるという芸当が可能。
2014年4月から実装された新システム「弾着観測射撃」(詳しくは後述)により制空権確保の成否が昼砲撃戦での有利・不利を左右する事になった上、ボスマスに到達する為に一定数以上の索敵値が必要な海域も出現し始めた為、それまで以上に重宝され始めている。
無論、弾着観測射撃のシステムは敵側にも適用されるので、航空戦で制空権を喪失してしまうと敵から一方的にタコ殴りにされる事になる。
また、攻撃手段が砲や魚雷ではない(攻撃力の算出において火力や雷装への依存度が低い)為、陣形による攻撃力への影響が比較的小さく、陣形選択の自由度が高い。
水上機母艦は艦載機を運用できないが、代わりに砲撃戦への参加と水上機の運用を行える。詳しくは後述。
一方で艦載機を乗せられる空母は、装備が無くても砲雷撃を行える他の艦種と違い、艦載機を1枠でも乗せないと一切の攻撃が出来なくなる。
一応副砲を乗せる事は出来るが、それを使っての砲撃は行わない(空母娘は基本的に射程が「短」なので、副砲によって射程を伸ばし砲撃戦時の攻撃順を早める事はできる)。
ただし、その仕様を利用して、空母にあえて攻撃をさせない運用方法も可能。
艦載機による攻撃は、砲撃とは計算式に違いがあり、軽空母であろうと敵戦艦を一発で撃沈可能なほどの攻撃力を持っている。
具体的には、最弱の軽空母である鳳翔、その装備なしの状態でさえ攻撃力は98に達するほどで、レア艦攻・艦爆を複数搭載すれば戦艦並、昼間の攻撃力キャップ値150以上にまで跳ね上がる。
最弱の軽空母でさえそれである為、強力な軽空母や正規空母であれば、砲撃艦では火力が下がってしまう陣形を選択したり、反航戦になった場合でも攻撃力を維持できるほどになる。
2017年3月に昼砲撃戦時の火力キャップが150から180へと上昇したことによって、この過剰気味であった火力が活かしやすくなった。
しかし、中破以上のダメージを受けると砲撃戦での攻撃が行えなくなり、元より雷撃戦や夜戦には参加出来ない為、砲撃戦までに決着をつけられなかった場合、その後は置物同然と化す(例外的に、装甲空母ならば中破状態でも攻撃可能である。夜戦もグラーフ・ツェッペリン、改造前のサラトガ、Swordfishを装備した場合のアークロイヤル、改二まで改造を完了した大鷹・雲鷹・神鷹が例外的に参加可能。ただし火力は雀の涙であり、空母棲鬼や空母棲姫のように戦艦を一方的に吹き飛ばしたりすることは非常に難しい)。
なお、これはあくまで艦娘側の空母の特徴であり、深海棲艦側の空母は夜戦に参加できない種類の方が少ない(序盤にしか出現しない空母ヲ級・軽母ヌ級の無印とeliteのみ)。もっとも、それらの夜戦火力はグラーフ・ツェッペリンやサラトガ以下であり、全くと言っていいほど脅威にはならない。例外は空母棲鬼および空母棲姫であり、こちらは戦艦ですらワンパン大破に追い込みかねない夜戦火力を備えている。
しかし2017年9月12日のアップデートでサラトガの改二となる「Saratoga Mk.Ⅱ」実装に伴い新たに「夜間作戦用航空母艦」というカテゴリーと空母の夜戦に対して強化が行われた。具体的には改修任務で得られる「夜間戦闘機型艦載機」と任務で選択して得られる新装備の「夜間作戦航空要員」・「夜間作戦航空要員+熟練甲板員」と改修任務で新たに追加される「夜間攻撃機」を装備する事でどの空母でも夜戦に参加出来る様になる。上記の「夜戦参加可」の空母達のような雀の涙ではなく高威力の砲撃を行う事が可能となった。2023年5月現在赤城改二戊・加賀改二戊・龍鳳改二戊の3隻が新たに夜間作戦空母として運用が出来る。
当初は弾着観測射撃などの特殊射撃がなく、重装甲を誇る敵艦に有効な特殊装備も持たなかった為、イベント海域でのボスなど規格外の装甲を持つ敵には思ったようにダメージが通らないという難点もあった。この難点に関しては、後述する艦載機熟練度によってある程度解消されている。また2017年9月12日のアップデートで新たに実装された空母専用の特殊攻撃航空母艦「戦爆連合」カットイン攻撃を利用すれば姫級にすら高ダメージを与える事が可能となった。
他にも入渠時間が非常に長い、艦載機の補充にはボーキサイトを消費する、実力を発揮させる為にはレア艦載機を複数開発する必要があるなどの難点も多く、運用にはそれなりの下準備とコツが要る。更に言うと、ケッコンしてもボーキサイトの消費は軽くならない。運用を誤ると大和型に匹敵しかねない悪燃費となってしまうのだ。
航空戦による先制攻撃も相まって、対空装備が不十分な艦隊相手ならば無双状態になれる。
重巡以下の艦隊を複数の空母で蹂躙するのは、レベル上げの一般的なパターンである。
3-4をクリアする前であれば憎き軽巡ツ級も砲台小鬼も出てこないので、制空権さえ確保できれば攻撃隊の壊滅は起こらない。艦載機熟練度があるので、実装以前よりも制空権の確保及び開幕での殲滅は容易になっており、敵艦隊を空母機動部隊で蹂躙する事も不可能ではない。
一方、演習となると立場は一転、実戦で深海棲艦と戦う時以上に細心の注意を払い、相手の編成に警戒しなければならない。
ほぼ装備パターンが固定されている(=どの海域で対空に警戒しなければならないかがわかる)深海棲艦とは違い、演習での艦娘の装備はわからないので、誰が防空担当かは始まってみるまでわからない(深海棲艦と違い、常に対空装備な可能性がある上、重巡洋艦・航空巡洋艦・戦艦であれば三式弾を積んでいる可能性もある。駆逐艦に至っては高角砲扱いの主砲がほぼ標準装備である)上、艦載機も此方の艦娘と同じく熟練度の上乗せが入っている為、空母ヲ級や軽母ヌ級らとは航空優勢に必要な制空値も比べ物にならないからだ。
参考までに、空母ヲ級の通常flagshipの制空値が28(制空権確保に必要な制空値84)、神威改母・秋津洲改に熟練度MAX・未改修の二式水戦を3積みした時の制空値は84(航空優勢に必要な制空値126、制空権確保に必要な制空値252)。ヲ級を相手に制空権を確保できても、秋津洲や神威からはたった3機の水上戦闘機から航空優勢すら取れない可能性があるのである。
この為、時折本来味方であり、空母を守ってくれる存在である駆逐艦娘や、逆に守るべき特務艦娘達が此方の空母娘に牙を剥く。これは対空兵装によるもので、対空火力が空母娘のキャパシティを大幅に超えてしまっているためである。
本来戦闘向きではない大鯨や明石ですら、全スロットに対空兵装を積めば、並の正規空母の1スロット分の艦載機を全滅させることが可能である。
これにより「制空権を確保したにもかかわらず、攻撃隊は対空砲火により壊滅し、砲撃戦にも参加できない」ケースもままある。
なお、演習で艦載機を撃墜された場合でもボーキサイトを消耗する。航空戦力が整っていない提督の場合、格上の提督の熟練航空隊によって史実のマリアナの七面鳥撃ちを再現されてしまう事も。何でだ。
この一連の仕様により、演習に出てくる秋月型を始めとした駆逐艦娘や摩耶改二、アトランタ級(※対空兵装である可能性が特に高い)は、まさに空母の天敵に成り果ててしまっている。
他にも五十鈴改二、鬼怒改二といった専用対空カットインを持つ艦娘にも要注意。
対空カットイン装備による対空砲火の被害は深海棲艦には微々たるもの(アトランタの実装で空母棲姫レベルでも完全に枯らす事も可能になった)でも、此方の兵站にとっては遠征の見直しや出撃計画の練り直しと言った、非常に大きなダメージとタイムロスに繋がり得るので、特に期間限定イベント海域中の空母の錬成には注意を要する。
そのような事情もあって、演習には空母を出撃させない、出撃させるとしても対空砲火の影響を受けない艦戦をガン積みして制空のみを担当させる、もっと極端な例になると彩雲と砲・機銃だけ積むといった提督も多い。
なお2019年3月22日のアップデートで一部の艦攻・艦爆に「対空射撃回避能力」が付加され2019年4月22日のアップデートで演習での熟練度リセットが撤廃された事で演習でも空母を使って相手を先に殲滅する方法も可能になった(対空カットインなどでの撃墜は通常通り行われるのでボーキサイトの消費はこれまで通り発生する)
空母内の分類
正規空母・装甲空母・軽空母
純粋な空母とされる中にも実在の艦船と同じくカテゴリ分けがあり、
に大別される。
どちらも艦載機を運用する為の繊細な飛行甲板や設備を持つ為か、修理時の入渠時間が戦艦並かそれ以上に長い。
装甲空母は、中破状態でも艦載機の発艦が可能な特殊な正規空母である。
艦載機運用型の空母は、正規空母14(内3隻は改装で装甲空母化)、装甲空母2、軽空母14(うち5隻は艦種変更で他艦種から軽空母になる千歳、千代田、龍鳳、鈴谷、熊野)の合計29隻。
日本の中~大型空母は信濃及び伊吹等の未成・計画艦を除き全て実装済みであり、うち信濃は既に実装準備に入っているとのこと(といっても、運営が実装を明言してから既に2年半以上が経過しているが・・・)。小型の空母(護衛空母に含まれる特設空母)も雲鷹・冲鷹・海鷹を残すのみとなっている。
今後の中~大型空母は、アメリカ艦のヨークタウン級(うちホーネットが実装済み)・ワスプ・エセックス級(うちイントレピッドが実装)に頼る事になるか。
……と思ったら、伊吹の準同型艦である鈴谷がコンバート改二により軽空母化するという事態が発生してしまっている。又中型正規空母はアメリカ艦ではなくイギリス艦のアークロイヤルが実装された。2018年冬イベントでエセックス級の実装も始まったので今後空母の増員の殆どは海外艦が担う形になるだろう。
水上機母艦
現在の実装艦は千歳、千代田、秋津洲、瑞穂、コマンダン・テスト、神威改、日進の6隻。
艦載機は運用出来ない代わりに、航空戦艦や航空巡洋艦、潜水空母も使用できる「水上機」による先制爆撃を繰り出す。
そして、それに加えて駆逐艦用の主砲を乗せて砲雷撃戦が行えるので、他の小~中型水上艦に似ている。
一部の水上機母艦のみ甲標的を搭載しての先制雷撃が可能(通常の魚雷発射管は追加装備できないが)で、夜戦までこなせるという器用さが自慢。
火力は駆逐艦か軽巡洋艦並なので残念ながら主力とまでは行かないが、雑魚艦隊の殲滅ならお手のもの。
更に遠征には「水上機母艦が必要」な物があり、かつては水上機母艦必須の期間限定イベント海域も存在した。 又一部の駆逐艦・軽巡洋艦を除き「大発動艇」系の装備を扱える貴重な艦種で2期以降のイベント海域ではボスマスに陸上型と水上型の敵は混在しているパターンも増えておりルート制御にも関係する場合も再び出てきている。
しかし、千歳と千代田は改造を進めると艦種が軽空母に変わり、しかも実力が軽空母トップクラスになる。
なので、改造するのが正しいか悩むところである。
その為、軽空母ちとちよと水母ちとちよを1隻ずつの合計4隻以上確保している提督もいる。
その後実装された神威も同様に改造によって艦種が補給艦に変わってしまう(もっとも、彼女の場合は無印の状態が既に補給艦なのでまた別の悩みどころが生まれうるが)。
2019冬イベントで日進が加わった事で最後まで改造を進めても「水上機母艦」ままの艦が4隻(日進、瑞穂、秋津洲、コマンダン・テスト)に増えた為千歳・千代田を軽空母と水母のそれぞれで所持する必要性も大分薄れた。しかし速度が「高速」な水上機母艦は「千歳、千代田、日進」の3隻しかいない為速度制限があるMAPもある為、千歳・千代田が居ない場合とたん人手不足が発生する。
これで水上戦闘機(二式水戦・『強風』)があれば…という期待が長らくの間持たれていたが、2016年3月についに待望の実装。
戦力としての水上機母艦の活躍の場所も、少しではあるが広がった事になる。
秋津洲のみ大型飛行艇とソナーを搭載可能だが、甲標的を搭載する事ができない。これは後述するが、秋津洲は厳密には大型飛行艇母艦である事に由来する。
コマンダン・テストも「甲標的」を装備出来ないがそもそも設計思想や運用目的が大きく異なる。
艦載機の種類とその他装備
装備スロットの多さも随一であり(ほぼ全員3~4スロット)、バリエーション豊かな装備が可能……なのだが、実はスロットごとに各自搭載される艦載機の数が決まっており、これを頭に入れないと火力が足りなくなったり空戦で落とされる艦載機が多くなってボーキサイトの消費が爆増したりと、実は運用に最も頭を使う艦種でもある。
- 投下魚雷によるピンポイント攻撃で高い破壊力を誇るが、ダメージに振れ幅がある艦上攻撃機
- 爆撃なので攻撃機ほどの火力は無いが、振れ幅がなく安定したダメージを与えるほか、砲撃戦時の火力補正が高い艦上爆撃機
- 対艦攻撃力こそ無いが、敵艦載機を撃墜して制空権確保に務め、味方の損害を抑えるという非常に重要な役割を持つ艦上戦闘機
- 敵をいち早く発見し不利な状況(T字不利)を回避する艦上偵察機
そして副砲や高角砲、対空砲、電探などを、各種装備を戦術によって組み合わせる事が可能。
どれをどのスロットにどんな割合で積むかは提督の美学次第であり、『艦これ』がサービスを開始ましてからかなりの月日が経過した今でも最適解が発見されていない奥の深さを秘めている。
あえて言うならば、制空権確保をやや重視し、その空母の最も搭載数が多いスロットに艦上戦闘機を搭載、ボーキサイトの消費を抑える、という積み方が定番ではある。
2014年4月に追加された新システム「弾着観測射撃」の登場により制空権がそれまで以上に重視される事となる。制空権を優勢または確保状態にした状態で、味方の艦が偵察機を搭載していると、偵察機が敵艦隊に触接(陣形を示すアイコンに「触接中」と表示)し、航空攻撃の威力が向上。
更にその状態だと偵察機を乗せている味方の艦が昼砲撃でも夜戦と同じく砲の装備状況によって連撃・カットイン攻撃を発動出来る恩恵を受けられるようになった。
少数の空母に艦上戦闘機を複数搭載し、対艦攻撃は戦艦等の砲撃艦に任せて制空権確保を一義とし攻撃能力を度外視した制空要員として運用するか、大量の空母による機動部隊を編成し、対空と対艦を両立させるか、どのような編成にするかはやはり提督次第である。
対艦用の機体が一機でもあれば砲撃戦での火力は落ちないことを利用して、最も少ないスロットに対艦攻撃可能な機体を、それ以外のスロットに艦戦を搭載することで制空権確保を最優先、かつボーキサイト消費を抑える制空特化カスタムも人気であったが、2014年11月のアップデートで実装された対空射撃の強化で、対艦機体が少なすぎるとアッサリと全滅して置物と化す危険が増大したため、艦載機の選択が非常に悩ましくなっている。
艦載機熟練度による変革
だが、2015年夏イベント海域から実装された新システム「艦載機熟練度システム」によりその様相は一変、艦載機の能力が劇的に増大、最多スロットに艦戦を搭載せずとも制空権確保が容易となった。
また制空だけではなく、艦攻や艦爆の攻撃能力も大幅に増大したため、今まではよほど運に恵まれなければ敵艦隊に有効打を与えることが難しかった航空戦において、敵艦隊が半壊、ないし全滅寸前になることもあるほどの大打撃を与えることが可能となった。
また航空戦・砲撃戦を問わず熟練度によるダメージ補正がかかるようになり、しかもこれはいわゆる火力キャップの算出後に判定が行われる上、4スロット全てに熟練度最大の艦攻・艦爆を搭載した場合、なんと1.5倍もの補正がかかる。これは戦艦の特殊装備である九一式徹甲弾の補正と同値であり、それまでは戦艦の専売特許であった重装甲艦に対する特効が空母にも適用されるようになったと言っていい。
実際には半数程度が艦戦になるケースが多いため、1.2~1.3倍程度の補正になることが多いが、それでも2017年3月以降の新キャップ180を基準にするとして36~54ほどのダメージ上昇となるため、非常に恩恵が大きい。
前述した通り被撃墜数が多いと熟練度が下がってしまうというデメリットがあるがその効果は絶大であり、1期ではかの「5-5」を高速戦艦1隻+正規空母5隻で攻略という昼で決着を付ける事を前提とした作戦すら可能であった。
今までは高すぎる装甲ゆえに空母ではほとんど歯が立たず、航空主兵主義を嘲笑ってきた戦艦棲姫にすら、手痛いワンパンチを食らわせる事も可能に。
更に、第一スロットに艦爆や艦攻を装備した場合、相手に致命傷を与える確率が高くなる(先述の熟練度によるダメージボーナス加算が他スロット1.1倍に対し1.2倍となる)ことが分かり、現在の空母の艦載機搭載事情は「第一スロットに艦攻、その他のスロットに艦戦他を搭載」というスタイルが主流になった。
特に、熟練度を向上させるとそれまで存在しなかった制空値が付与され、かつ艦爆以上の爆装値を誇る試製晴嵐は、航空巡洋艦や航空戦艦の有力な艦載機候補として注目されている。
???「やはりこれからは、航空火力艦の時代だな」
以前は対潜哨戒機やオートジャイロには適用されなかったが。2023年2月14日のアップデートで適用されるようになり航空戦にも参加するようになった
但し制空や攻撃力に寄与せず、熟練度を付けるにも「対潜攻撃可能な艦」に装備したうえで潜水艦マスで戦闘しないと熟練度が上がらない仕様となっている
航空母艦「戦爆連合」カットイン攻撃の実装
2017年9月12日のアップデートで新システム「航空母艦「戦爆連合」カットイン攻撃」が実装された。制空権確保または航空優勢の状態で艦戦・艦爆・艦攻を特定の組み合わせで装備している艦が対象として艦載機によるカットイン攻撃を行うという物。これまでは空母の攻撃の要としてはクリティカルでの高ダメージが見込める「艦上攻撃機」が中心であったが、この「戦爆連合」では「艦戦+艦爆+艦攻」の組み合わせで攻撃力補正が「1.25倍」される。実装当初は艦載機熟練度等が反映されていなかった為、艦攻での攻撃力が勝っていたが10月18日のアップデートで熟練度でのクリティカル率向上と第1スロットを隊長機編隊とし攻撃成功率上昇が加わるようになり、全ての攻撃力補正を加味すると通常攻撃補正の「2.1倍(Cr補正1.5×熟練度補正1.4)」を超える「2.343倍(Cr補正1.5×熟練度補正1.25×CI補正1.25【戦爆攻最大値】)」がキャップ後補正としてかかるようになった。
これまで倉庫で燻っていた艦上爆撃機や戦闘爆撃機に一躍脚光が浴びる形となり、艦載機の搭載に関しても今までとは違う形が模索されている。
アーケードでの空母
結論から言ってしまうとアーケード版での空母娘は艦娘の中でもっとも不遇なカテゴリになってしまっている。
一番の難点は行動頻度の低さ。アーケード版の航空攻撃は射程無限の攻撃で砲撃と同じく艦娘ごとに攻撃対象が決まるようになっておりリロードはゲージで管理されているのだが、一度攻撃するとゲージが溜まり、再攻撃可能になるまで30秒もかかる。戦艦娘の砲撃のリロードが約13秒(フィット砲の装備で短縮可能)である点と比べるとその遅さがわかるだろう。
砲撃戦の時間は基本的に60秒なので1回の戦闘で2回、戦闘時間が90秒になる複数艦隊戦でも3回と他の艦種と比べて圧倒的に少ない。手数の多さが総ダメージに直結するアーケードの仕様においてこれは致命的である。
そして夜戦になったり、中破するとお荷物になるのは本家同様。ただし中破しても索敵フェイズでの航空攻撃ができるのは救いと言える。
アーケードでの空母娘の最大の利点は索敵フェイズ時に航空攻撃を行い、敵に先制攻撃を行える点である。なお制空権争いもこの索敵フェイズでの航空攻撃で行う。
索敵フェイズでの航空攻撃では装備スロットに装備されている攻撃可能な艦載機ごとに攻撃対象が決まるようになっており、砲撃戦時とは違って1回の航空攻撃で複数の敵に攻撃することができる。
砲撃戦時と比べて強力なのだがリロード時間は30秒で据え置き。しかもリロードゲージは砲撃戦のものと共用になっているため一度航空攻撃をすると砲撃戦に突入しても攻撃権が回復しない。
また索敵フェイズでの航空攻撃では随伴艦が全滅できないと旗艦を撃沈できないという仕様があるため、マップ航空攻撃だけで敵艦隊を全滅させるのはかなりの手間と時間がかかる。
さらに索敵フェイズでの航空攻撃を行うためには索敵を行い、対象となる敵艦隊を見つける必要があるためこれも手間である。
また本家と異なり砲撃戦での航空攻撃でも艦載機の撃墜が起こるのだが、アーケード版での航空攻撃のダメージは搭載数に大きく依存するため、一番最初の航空攻撃が最大威力で以降は艦載機が撃墜されるたび威力が減衰するという非常に辛い仕様がある。艦載機の残数が30機以下になるとほとんどダメージが与えられない。
また一部の大型深海棲艦は航空攻撃の与ダメにストッパーがかかっており、航空攻撃ではトドメを刺せないという致命的な仕様がある。
トドメにアーケード版は自分で攻撃を避けるシステムであることに加えて敵艦は着弾観測射撃をしないため、本家と違って制空を取る必要性が大きく低下している。
速力と操船技術があれば大抵の攻撃は避けれるし、敵からの航空攻撃は対空カットインがあれば威力減衰が可能。制空を取ることで砲撃艦の主砲の射程延長や航空攻撃の威力上昇、着弾観測射撃が可能になるなどのメリットはあるがアーケードの着弾観測射撃は発動条件が無駄にシビアな割に効果が微妙であまり重要視されていないこともあり、それらのメリットも無くても問題無いという見解が一般的。
というか、敵からのマップ航空攻撃をもらって制空権を喪失していても敵からの攻撃を避けてこちらの砲撃を当てれば普通に勝ててしまうのがアーケードの戦闘なので手数を稼げない空母を編成するより砲撃艦の数を増やしたほうが効率的、という結論に多くの提督が至っても仕方ないだろう。
と、重雷装巡洋艦娘や潜水艦娘とは逆でアーケードの仕様がことごとく向かい風になっており、非常に不遇な状態になっている。
砲撃戦を経ずにマップで直接敵艦隊に攻撃できるという特性自体は非常に強力で硬い鬼・姫級の深海棲艦に対して何度も航空攻撃を当ててから会敵する、という攻略方法もあるのだが、その特性と引き換えに重すぎる枷を嵌められたのがアーケード版の空母娘という存在である。
搭載数が多い加賀や翔鶴型、中破でも航空攻撃が可能な装甲空母である大鳳改あたりはまだマシなほうで改二実装前の蒼龍、飛龍など搭載数の少ない空母は悲惨なものである。
熟練艦載機整備員に航空攻撃のリロード速度を短縮する効果が付くなど地味にテコ入れは入っているが、最大の問題である航空攻撃のリロード速度の遅さが何とかならない限りはどうにもならないだろう。リロード時間が短くならないならせめて砲撃戦時の航空攻撃の仕様が索敵フェイズ時のものと同じになれば…。
軽空母は対潜シナジーがあり対潜攻撃のダメージが正規空母より大きいため、潜水艦の出てくるマップで軽空母を編成しておくと対潜が楽になる。
と言うかそれくらいは無いと本格的に軽空母の存在意義がないので…。
水上機母艦は純粋な空母とは異なり、水上機による攻撃と主砲による砲撃の両立が可能。
甲標的運用による雷撃も可能なのでマルチロールファイターと言っていい立ち回りが可能になる。
序盤の海域でドロップする可能性があり、索敵機の搭載数が多いため、序盤で入手できれば艦隊の目としての活躍も期待できる。
器用なタイプなのだが似たようなポジションに航空巡洋艦がおり、ステータスも彼女らに劣る部分が多いため、後塵を拝すことが多くなりがち。特に火力の低さはフォローしにくい。
航空巡洋艦に無い部分は甲標的の運用ができる点と対潜装備が装備可能な分対潜はこちらに分があるというところなので、それで差別化を図りたい。
史実における空母
旧日本海軍の空母は、初期において華々しい戦果を挙げて活躍したが、海戦で多くの空母が連合国軍によって撃沈された。
その海戦がよりにもよって日本軍側の大敗の要因となった物が多かったせいか(大型艦船である空母が沈んだから負けになったとも言えるが)、沈んだ時の記憶が今なお心の傷となって残っている空母娘が多い。
物資・人員の不足した大戦末期になると、艦載機の代わりに対空火器をガン積みした囮として運用されたり、戦闘とは程遠い輸送任務に回されたりとなかなか不憫。
なのだが、ゲーム中ではどういうわけか全艦種の中でもダントツで幸運艦が多い。
同時に現状最大の不幸艦も在籍しており、未実装艦も含めるならば、史実を鑑みると大鳳ですら軽く上回る超不幸艦であろう「信濃」も存在する。
空母の艦名は、「龍」や「鳳凰」などの瑞象動物(伝説上の動物)に因んだ名称が主流だが、赤城は巡洋戦艦、加賀は戦艦からの改装空母の為、この法則から外れている(他にも千歳・千代田が、未実装艦も含めるならば信濃・伊吹も同様。雲龍型も2番艦の天城以降はこの法則から外れているが、この時には元々重巡洋艦などに使われていた山岳名が空母の命名規則に加えられている事を留意されたい)。
また、水母の方は抽象名詞からの命名(例:瑞穂)や過去に存在した武勲艦の艦名の襲名(例:日進)となっているが、こちらも神威はじめ特務艦からの改装艦は例外である。
帝国海軍では艦名は「天皇陛下から授かったもの」と考えられており、そう簡単に変えるわけにはいかなかったのである(例外は潜水母艦から改装された祥鳳(元「剣埼」)や龍鳳(元「大鯨」)など)。
尚、ドイツ海軍においては第二次世界大戦期において空母の建造が行われたものの未成に終わり、東西分裂期を経た現在においても就役した空母は存在しない。イタリア海軍においても第二次世界大戦期における空母の建造は未成に終わり、1985年のジュゼッペ・ガリバルディ就役まで空母は保有していなかった。つまり、枢軸国で空母を所有していたのは、事実上日本だけだったのである(大日本帝国は世界有数の海軍国だったという事実を忘れてはいけない)。
一方、連合国側であるイギリス海軍はハーミーズやアーク・ロイヤル、イラストリアス級といった立派な航空母艦を保有していた。
アメリカ海軍については…うん、もう語るまでもないだろう。他にもロングアイランド・インディペンデンス級軽空母・ボーグ級・週刊空母ことカサブランカ級といった護衛空母がいる。戦後には巨大空母のミッドウェー級・フォレスタル級・キティホーク級を建造、そして現代の原子力空母に至る。言うまでもなく、最大の空母保有海軍である。
ヴィシー政権の指揮下に置かれたせいで連合国側だか枢軸国側だかよく分からない立ち位置のフランス海軍も第二次世界大戦期までにベアルン1隻だけとはいえ正規空母を保有していた。ただし第二次世界大戦中は全くと言っていい程活躍の場はなかったが。
各型とその艦娘
正規空母
圧倒的な搭載能力に支えられた非常に高い攻撃力・索敵能力と、重巡洋艦クラスの装甲、更には高い回避能力を兼ね備えた大型の空母。
制空権の確保と、戦艦並の火力を活かした対艦攻撃が仕事であり、制空力と対艦攻撃力(そして一部海域においては索敵)をどのようなバランスにするかが運用の肝になる。
大鳳は装甲空母と分けられているが、ルート固定や連合艦隊では正規空母に含まれている為ここに含める。
正規空母
純粋な正規空母としては、一航戦(赤城と加賀)、二航戦(蒼龍と飛龍)、翔鶴型(別名五航戦、翔鶴と瑞鶴)、雲龍型(雲龍と天城と葛城)、グラーフ・ツェッペリン級(グラーフ・ツェッペリン)、アクィラ級(アクィラ)、レキシントン級(レキシントンとサラトガ)、レンジャー級(レンジャー)、ヨークタウン級(ホーネット)、エセックス級(イントレピッド)、アークロイヤル級(アークロイヤル)が該当。それぞれに特徴があり、一航戦は開幕航空戦での制空力と防御力に、二航戦は砲撃戦や支援艦隊での攻撃力に、翔鶴型は開幕航空戦での攻撃力と回避に、雲龍型とアクィラ級は燃費に優れている。レキシントン級・エセックス級は回避以外は高水準にまとまっており、安定感がある。グラーフ・ツェッペリン級は特段ステータス面で勝る点はないが、艦娘側の空母では始めて夜戦に参加可能となった。
- 赤城型空母 一番艦 赤城
序盤に達成できる任務の報酬艦。
大半の提督にとって最初に手に入る事になるであろう正規空母で、そうでなくても正規空母の建造がまともに出来ない頃に手に入る一級線の高スペック艦という事で非常に貴重な存在である。
……そのせいで資源の大食らいぶりと入渠に要する時間の長さが強く印象に残ってしまった為、二次創作では主に食っちゃ寝のキャラクターと化していった。 後にこのネタは半ば公式化されることになる。(→大食艦)
彼女の本質は、史実のミッドウェー海戦での油断そして戦没から来るトラウマだと思われる台詞が数多く、それを塗り変えようと母港での待機時でも戦闘や兵器の事ばかり気にしている非常に生真面目な性格。 なので、上記のごはんを気にした台詞は実は珍しい反応。
正規空母としては割と凡庸だが、火力が二航戦・五航戦より一回り大きく、艦載機搭載数も良好。特にその搭載数の配分(改で【20/20/32/10】)はバランスがいい。
2019年5月21日遂に赤城改二実装された。
空母としては初の「第5スロット」を有し搭載数は微増に留まったが「艦載機熟練度」の恩恵で全てを艦上戦闘機で埋めれば空母中最大の搭載数を誇るイントレピッドを超える制空値を叩き出す。同時にコンバート改装となる夜間作戦空母の赤城改二戊も実装された。
- 加賀型空母 一番艦 加賀
ゲーム中では確認し難いが、左側のサイドテールである。
滅多に感情を表に出さず、敬語と時に常体語で淡々と物静かに話すクールな印象の女性。
赤城に言及する台詞が多く用意されている。
現状イベント以外の通常のプレイで入手可能な空母娘の中では最も多くの艦載機を搭載出来る空母であり、その数は改造後で脅威の98機。しかし第三スロットに大半(46機)の艦載機が偏るため、赤城と同値の高火力を活かした攻めや、高性能艦戦で防空に回る守りなど、一点特化での運用に向く。
ただしそのぶん、赤城よりも(資源の)大食らい。
ある身体的特徴を想起させられ、被弾時のイラストでもその片鱗が見られる。
2020年8月27日に改二、さらに改二戊・改二護のコンバート改装式の改二が実装された。なお当日は護衛艦かがの進水日であり、イベント終了をわざわざ一日延長してメンテナンス作業を調整したことから、そこへの意識も強い模様。
改二・改二戊は赤城に同じだが、改二護は搭載数を大幅に犠牲にする代わりに高い対潜能力を発揮する、半ば自衛艦これに片足突っ込んだ性能へと変貌する。
- 蒼龍型空母 一番艦 蒼龍
二航戦に所属する中型空母。
理想的な中型空母と呼ばれ、後の日本海軍正規空母の原型ともなった。
五航戦の翔鶴・瑞鶴は彼女の設計を拡大改良して建造された。
『艦これ』では緑色の着物を着た青髪のツインテールキャラとなる。
勝気で少し軽い性格をしており、僚艦の飛龍には負けたくないと思っている。
2014年7月18日に相方の飛龍に続く正規空母2隻目(空母娘としては5隻目)の改二実装。改の時点では少々頼りなかった性能が、改二では一線級で通用するスペックに。新装備「彗星(江草隊)」も非常に強力。
- 飛龍型空母 一番艦 飛龍
彼女のMVP時の台詞に何かしら感じた提督も少なくないだろう。
ミッドウェー海戦においてアメリカ艦載機群に赤城・加賀・蒼龍が次々と撃破される中、第二航空戦隊司令官・山口多聞提督の指揮下、単艦で敵機動部隊に対し反撃を行い、空母ヨークタウンと刺し違えた。
という史実からか、『艦これ』においてもとにかく多聞丸ラブ。ファザコンとも解釈されるが……
2014年6月6日、壮絶な戦没からちょうど72年目を迎えたこの日に、飛龍改二が実装。
正規空母では初の(空母娘としては4隻目)改二実装である。
改二にすると大幅に火力が増強し、搭載数も見直され、段違いに使い勝手が良くなる。改二実装と共に1機だけ用意される新装備「天山一二型(友永隊)」との組み合わせに期待が持てる。
勘違いされやすいが蒼龍の姉妹艦ではない。
史実では同行する瑞鶴に比べて損害を被る事が多く被害担当艦的な面が目立つが、ゲームでは特別運が低いわけではない。
元ネタの実艦は搭乗員ですら見間違うほど瑞鶴とそっくりなのだが、『艦これ』では性格・容姿共に妹とあまり似ていない。 口調と振る舞いが丁寧でおっとりしており、提督や仲間にも好意的。
搭載数は、改においては第1~3スロットごとの艦載機がすべて24機と均一なので、一転特化しにくく戦術面での工夫が試される。
2015年9月25日、正規空母3隻目(空母娘としては7隻目)の改二が実装、更に同日追加された新システム「コンバート改装」により、翔鶴改二甲として装甲空母化することが可能となった。改二は純強化と言える仕上がりと言え、全搭載数が93と加賀改に迫る。改二甲では全搭載数が大幅に減ってしまうが(76)、火力が70と全空母中最高の値に上昇。装甲空母の特性も相俟って、攻守共に隙の少ない性能に仕上がる。
- 翔鶴型空母 二番艦 瑞鶴
五航戦姉妹の妹。
翔鶴とコンビを組んで太平洋を転戦する間、何故か姉ばかりが被害を受けて自身は難を逃れるパターンが多く、幸運艦として名を馳せる事となる。 やがて姉に先立たれ、加護を失った彼女は囮としての役割を全うして海中に没する。
『艦これ』では何かにつけて提督を爆撃しようとするじゃじゃ馬娘になったが、一方でふと素直な面を見せる事もあり、純愛派の提督から人気が高い。一方で姉からは溺愛されていたり、先輩からは全力でツンデレられていたり、後輩からは面倒見の良い先輩として慕われていたりと、愛され度の高すぎるポジションを占める。鶴翼の絆での活躍は必見。
「改」になると服装が史実のエンガノ岬沖海戦で施された迷彩を再現した柄となる。
性能は姉と同じだが、やはり幸運艦として運40(改で42)が実戦でのクリティカルや回避率に影響を及ぼしてくる。
2015年10月30日の更新で改二及び改二甲が実装された。翔鶴同様にコンバート改装システムに対応している。(※イラスト右、形態は改二)
翔鶴と比較して耐久・装甲・対空で僅かに勝る分、火力は姉に譲っている。
また改二では引き続き迷彩だが、改二甲で未改造時の紅白の袴姿に戻る。
そして、改二・改二甲共に運の値がついに50に達し(改修による最大値は99)、クリティカルへの期待値がますます上がる。
戦時量産型中型空母「雲龍型」の一番艦。
竣工が遅過ぎた為に艦載機や活躍の場を与えられる事なく戦没。
蒼龍・飛龍の系譜に繋がるはずだが、『艦これ』でのデザインは龍驤・飛鷹型らに連なる呪術系。
雲龍型空母の三姉妹は初期装備に艦載機がなく、改装設計図も必要なために育成にはひと手間が必要。性能的には搭載数がやや少なく、燃費は軽く、火力は高い。海域周回・支援艦隊に向いている。また史実と絡みはないが、改造時に「六〇一航空隊」関連の高性能艦載機を初期装備持ってきてくれる。
自身の名が示す通り、服装や髪形は龍や雲を象ったものとなっている。
おしとやかで多少控えめな性格であるも、かつての大戦では叶わなかった艦載機を乗せて活躍できる事を喜んでいる。また天然ボケっぽいところもあって、人柄も雲のように掴みどころがない。 戦争末期の食糧事情を反映してか、食生活は質素。
- 雲龍型空母 二番艦 天城
雲龍型の二番艦。こちらもろくな活躍の場を与えられずに呉の大空襲で大破してしまっている。
無改造だと演歌歌手のような和服美人だが、改になると一転して姉と同じビキニアーマー姿になって露出度が増える。 おっとり系の気立ての良いお嬢さんといった感じの性格で、姉と違って料理は上手。また提督を大いに慕っており、ヒロイン気質。
大破横転した史実を踏まえた中破姿のインパクトが絶大過ぎてネタにされている節がある。のちに改の中破グラフィックが刷新された。
- 雲龍型空母 三番艦 葛城
雲龍型の三番艦。日本海軍が最後に完成させた空母である。
無論彼女も戦時中に航空母艦としての活躍はできなかったが、姉二隻と異なり終戦時も航行可能な状態で健在であったために鳳翔と共に復員船として空母最後の仕事に従事した。
上二人との違いは幸運艦水準の運の高さと、駆逐艦の機関を流用したことによる体格の違いか。
就役時に一航戦を率いていた瑞鶴を尊敬しており、二次作品では「憧れの先輩を慕う後輩」としてよく瑞鶴と絡んでいる。明るく気の強い性格で、提督に対して分かりやすいツンデレ疑惑あり。
姉たち同様に改造で衣装が変化し、さらに“弓術式と陰陽式を合わせたハイブリッド戦法”で艦載機を発着させる、ある意味で「空母戦術の総決算」といえる戦い方をするようになる。
- グラーフ・ツェッペリン級空母 一番艦 グラーフ・ツェッペリン
イギリス海軍の空母「フューリアス」と日本海軍の空母「赤城」をベースに設計されたドイツ海軍初の空母「グラーフ・ツェッペリン級」の一番艦。
艦これ初の未成艦ベースの艦娘。 持ってくる艦載機もすべてドイツ製で高性能なものが多い。
軍人然とした生真面目な性格。ただし冷淡ではなく提督には割と好意的。
搭載数自体は軽空母並と少ないが、艦娘側で初めて、夜戦時に行動が可能な空母(深海棲艦側のflagship・鬼・姫級の空母は既に夜戦で行動可能であった)で、これは計画時に15cm連装砲を搭載する予定があったことに由来する。ただし艦載機を使った攻撃ではなく副砲を使った通常の砲撃と同じ扱いの為、火力は夜戦計算式の関係上そこまで高くない。また無理に夜戦火力を上げると艦載機搭載数が減るので、運用が難しい艦娘。
- アクィラ級空母 一番艦 アクィラ
客船ローマを改装した商船改造空母であり、イタリア海軍が初めて建造した空母「アクィラ級」の一番艦。
史実では、軍艦としてはグラーフ・ツェッペリン同様未成艦であったものの、商船改造空母としては艦これ実装済みの艦の中で初めての商船としての就航経験がある艦である。
明るいお調子者で「よしよし」が口癖。赤城とグラーフを慕い、特にグラーフはライバルとしても捉えている。
カタログスペックは軽空母級(防御に至っては飛鷹型改より脆い)と心許ない一方、燃料・弾薬の消費も軽空母級に軽いので、補助空母として優秀な性能を持つ。改で第四スロットが10機となり、赤城と同様に補助艦載機の扱いに優れている。
元は巡洋戦艦となるはずだったものを改装した大型空母であり、第二次世界大戦時も一線級の性能であった。空母になった経緯は大体一航戦と同じレキシントン級一番艦。
- レキシントン級空母 二番艦 サラトガ
姉と同じ経緯で空母となったレキシントン級二番艦。
明るく気立ての良い性格で、長門や同時期建造の加賀等の八八艦隊の戦艦や空母を好敵手と認めており、激しい演習を繰り広げるが、「尊敬出来るライバル」との印象を抱いて居る為、仲は良好である。
頭には煙突を模した帽子を被っており、帽子には黒いラインに白字で「E」が描かれている。
服は白地のものを着用しており、改になると黒地へ変化する。
左手にはトミーガンのそれに似た銃床・グリップのある、米軍の国籍章(無印では42年までのデザイン)がペイントされた箱型弾倉を装着した飛行甲板を携えている。
性能としてはスロットの偏りが無改造、改造後共に第1スロット以外はかなり平坦な仕上がりで、少々クセがある。改に至っては、第1以外は真っ平ら。
改造前は射程が中で夜戦が可能とグラーフ・ツェッペリンと同様の特性を持っているが、改になるとこれらの特性がなくなるので改造後が改造前の完全な上位互換ではないため、服装が白から黒になるのも合わさって初登場時のU-511程ではないにせよ入手した提督を悩ませている模様。
2017年9月12日のアップデートにて改二への改造、大型艦建造での入手が可能になった(建造には秘書官をIowa若しくは神威にする必要がある)。
コニシ艦以外では初のコンバート改装を実装し、「夜間作戦用航空母艦」のSaratoga Mk.Ⅱ(左下)と「装甲空母」のSaratoga Mk.Ⅱ Mod.2(右下)への改装が可能。改造には「改装設計図」と「試製甲板カタパルト」が必要な為、イベント未参加等で余剰を持っていない提督は五航戦改二甲・大鷹改二と選択になってしまう点に注意が必要。
MK.Ⅱでは「夜間戦闘機型艦載機」を装備することで「夜戦」に参加可能になる(他の空母では他に「夜間作戦航空要員」が必要になる)。又「改」で射程「短」になっていたのが再び「中」に戻る。第1スロットが微減・第2スロットが微増し第4スロットが「6機」に変わる為偵察機等の運用がし易くなった。1944年7月頃から10月頃まで施されていた「Measure 32 Design 11a(MS-32/11a)」という対潜、対水上用迷彩塗装に変わる(無印時の白ではない)
装甲空母のMk.Ⅱ Mod.2では装甲空母中最多の「93機」搭載可能になる。しかし火力では装甲空母中最低の【58】ただし第1スロットが「37機」と五航戦改二甲より多く大ダメージを出しながら制空値を稼ぐ事も可能。カラーリングは再び黒に変わるが、本来ならこの色の時に「夜間作戦」に携わっていたのだが、こちらでは「夜間戦闘機型艦載機」だけでは夜戦には参加できない。
- レンジャー級空母 一番艦 レンジャー
アメリカ海軍では初めて「最初から空母として建造した最初の艦」であり、以降に建造されるアメリカ空母の雛型となった。レンジャーもそれ迄に建造された「CV-1~CV-3」までの改装空母で得られたデータや先行していた英国空母でのデータを反映しつつも実験的な部分も存在する。
搭載数では前級のレキシントン級よりも増加したが防御面で問題を抱え、太平洋方面での活動は無理と判断され大西洋方面で活動していた。その為「日本海軍と戦闘をした事がないアメリカ艦」である。
見た目も性格も「清楚」。また出自的にも近しい鳳翔の秘めた実力を見抜くなど洞察力もある。反面酒癖が悪く同国の戦艦であるマサチューセッツからも「飲ません方がいい」と言われている始末
「ホーネット」はアメリカ海軍で代々受け継がれてきた伝統的な艦名であり、この艦娘はミッドウェー海戦にも参加した7隻目をモチーフとしている。
クールなキャリアウーマンを思わせる雰囲気を持つ一方で自己評価が低い一面を覗かせる。翔鶴とは何かとシンパシーを感じるのか関係は良好。料理が得意であり、サウスダコタ曰く彼女のアップルパイは絶品とのこと。
米軍にかつて存在したエセックス級航空母艦の5番艦「イントレピッド」をモデルにした空母娘。艦番号(ハル・ナンバー)ではエセックス級の3番目だが、就役順では5番目となっている。
現在もハドソン川を臨むニューヨーク86番桟橋に係留され、海上航空宇宙博物館としてその威容を現代に伝えている。
「スカイママ」とも呼ばれる。提督を恋人同然に扱ってくるため、提督LOVE勢とされる。航空博物館になっているためかかなりの戦闘機オタクでもある。しかし現在まで入手手段が極めて限られており認知度が高くないのが玉に瑕。
空母娘として最大の搭載数「112機」を誇り、装甲値も90と、正規空母の中でもトップクラスのスペックを有する。
- アークロイヤル級空母 一番艦 アークロイヤル
日本の蒼龍型・飛龍型、アメリカのヨークタウン級と併せて中型空母の完成形と称される優秀な艦。ヨークタウン級と違い、蒼龍・飛龍と同じで一隻のみ建造された。元々ワシントン海軍軍縮条約の空母保有枠を消化する為に建造された艦だが、良い意味での英国面が発揮された結果の産物でもある。
日本の南雲機動部隊と同じく「弓と矢」で艦載機の発艦を行う海外艦では初めての方式。日本空母が弓道なのに対して、さながらアーチェリーといったところか。スロットの配置も二航戦に近く第2スロットが「30機」最大値となっている。しかし第4スロットも「12機」と一航戦と同等の搭載数を誇り、第1スロットも無改造で「18機」、改で「24機」で攻撃にも防御にも更に補助艦載機の扱いにも隙がない。ただし改になっても第1スロットの「6機」分しか搭載数が増えない。
礼儀正しく忠誠心が強いが提督との関係は良好。再会したビスマルクに対しては無自覚にトラウマを抉るような行為を平気で行うが、自身を沈めたUボートに対しては並々ならぬ恨みがあるようで鎮守府で潜水艦を見つけて取り乱したりと、提督とウィースパイト以外の対人関係は若干ポンコツ気味。
装甲空母
空母カテゴリー中最高の装甲を持ち、中破状態でも艦載機による攻撃が可能。
史実では第二次世界大戦中にはイギリス海軍のイラストリアス級6隻(インプラカブル級2隻を含む)と日本海軍の大鳳の合計7隻しか存在しないカテゴリー(未完成に終わった信濃を含めれば8隻)であったが、if改装としてコンバート改装を行った正規空母娘(2023年5月現在、翔鶴改二甲・瑞鶴改二甲・Saratoga Mk.Ⅱ Mod.2が該当)も装甲空母となる(アメリカ海軍の装甲空母はギリギリ戦後生まれのミッドウェイ級が初である。前述のエセックス級も船体のバイタルパートこそ大鳳と同程度以上の装甲を有していたが、飛行甲板にまで装甲は施されておらず、厚さ5mmの鉄板にチーク材の板を張っただけの旧来の構造のままであった)。
一応敵側にも「装甲空母鬼」がいるが、航空戦で艦載機を飛ばす以外は砲撃戦・夜戦では主砲を撃ってくるなど、どちらかと言えば航空戦艦に近く、艦娘の装甲空母とは性質が全く異なる。
また、大型機である試製景雲(艦偵型)を運用できる他、翔鶴改二甲・瑞鶴改二甲に関しては橘花改や噴式景雲改といった噴式戦闘爆撃機の運用も可能である。
- 大鳳型空母 一番艦 大鳳
翔鶴型をベースとした装甲空母で、蒼龍、飛龍、翔鶴型と続いた日本空母の最終到達点。
最初は軽空母と正規空母の中間ほどの搭載数であるが、改造を施す事で正規空母並みに増加する。
不沈空母として建造され、帝国海軍期待の最新鋭空母であったが、そのスペックを活かせぬまま散った不運な最期から、運の値は艦娘の中でも最低クラス。
また、現状での入手経路は大型艦建造のみとなる。
改になると、第一スロットに30機、第二・第三スロット24機、第四スロットに8機と、各スロットの艦載機数のバランスは絶妙の一言。使いやすい一方、燃費が一航戦以上の“90”になるのが玉にキズ。
史実のせいで爆発がトラウマになっているが、戦いへの勝利を強く望み、敵を恐れず果敢に立ち向かう。
その為の装備には自信を持っている。
戦闘外である時報では結構ハチャメチャ。軽巡洋艦娘の長良に負けない運動好きな艦娘で、毎日走り込みと筋トレを欠かさない。提督の役に立とうと甲斐甲斐しく頑張る姿から、提督LOVEの一角にも数えられる。
同国のアークロイヤルの設計を基本に、格納庫に重防御を施した空母として誕生した。
1935年の第二次ロンドン軍縮条約によって空母の基準排水量は23,000tまでと定められており、この規定に則った中型空母として建造されている。
日本の大鳳と異なり格納庫自体を「装甲ボックス」化した構造になっている。この為装甲だけで重量が1,500tに迄達しておりこれは睦月型駆逐艦1隻分に相当する。この重量によるトップヘビーを避ける為納庫は一層しかなく「艦載機数が少ない」という問題を持っていた。
搭載数は改でも「18/18/19/2」の合計57機だが改では射程がデフォルトで「中」になり更に「改装設計図」や「試製甲板カタパルト」といった特殊アイテムの消費無しに「ジェット艦載機」の運用が可能となるといった特徴を持つ。上記の搭載数も制空権確保下であれば割合撃墜も発生せずジョットも撃墜耐性がある為軽巡ツ級が跋扈する様な海域に連続出撃でもしない限り熟練度のリセットも起きにくく、本人の燃費の軽さも合わさり平時の運用に適している。
戦没する事なく終戦を迎えたが初期運は余り高くないが最大値は同国のウォースパイトにも引けを取らない。提督には好意的は一方で英国艦でも屈指の紅茶好きでアールグレイ派であり、なんと提督がヴィクトリアスに1日に三度も紅茶を振舞っている。
アークロイヤルのSwordfish愛にはついて行けない様子だが本人も「Fulmarも悪い機体じゃない」「Barracudaも悪い機体じゃないわ」と血は争えない。ビスマルクを助けた空母がヴィクトリアスだったと4年越しに判明した
軽空母
正規空母と比較すると攻撃、防御、回避のいずれも劣るが、それでも戦艦を一撃で撃沈可能なほどの攻撃力を備え、燃費も良好な小型の空母。
火力や搭載機数は正規空母よりも少ないため、制空権の確保と砲撃戦の火力においては燃費相応の性能しか望めないほか、低速の艦も多い。
正規空母にできない芸当としては潜水艦への攻撃が可能で、対潜を意識した装備を施せば、対潜の本職である駆逐艦や軽巡洋艦には及ばずとも、それなりの対潜要員として見込める。いわゆる「護衛空母」としての役割が可能なのである。後に「護衛空母」自体が実装され、そちらは高い対潜値を持ち艦載機による先制対潜も可能等差別化が図られている。
潜水艦が存在するマスでは対潜要員として、いないマスでは戦艦クラスに通じる火力の砲戦要員として、同一装備でフレキシブルな対応が可能となるが、逆に対潜装備を疎かにすると、無為に攻撃を吸われるだけの結果となりやすく、対空・対艦・対潜のいずれか一つを捨てなければならない事が多い為、正規空母以上に装備の選定に悩む空母である。
一方、そのローコストからイベント時の支援艦隊では特に重宝されるという特徴も持つ。
尚、春日丸級(大鷹型)に関しては初期段階における艦攻および偵察機の運用は不可能であり、改装によって随時可能となる特殊なパターンとなっている。
軍縮条約対策などにより、初めから空母への改装を計画されながら他の艦種として生まれ、予定通り空母に改造された「改装空母」が多く所属している。
- 鳳翔型空母 一番艦 鳳翔
黒髪のポニーテールに襷姿の清楚な佇まいをした軽空母。
物腰が柔らかな、まるでお母さんのような雰囲気の女性で、提督諸氏からもお艦と敬愛される。
それもそのはず、彼女は最初から航空母艦として建造された艦としては世界で初めて完成した艦で、名実共に日本の全ての空母の母と言える存在である。
しかしながら「日本初の空母」は言い換えれば「日本で最も古い空母」という事でもあり、性能的には他の空母娘と比べると型落ち気味で、一人だけ装備スロットが少なく、艦載機搭載数も(僅かの差だが)最も少ない。ただ、後述する隼鷹と同じく終戦まで生き残った船の一隻である為、運の値だけは20という高い数値を誇る。改装後は30まで上昇し、練度と艦載機次第では後半海域の戦艦すらノックアウトする離れ業を披露してくれる。母は強し。
レア度は水色背景(UC級)と水母勢を除くと最も低く、最初に入手した空母が彼女である提督は多い。
艦娘としては珍しく、食事処を経営している。
2022年12月06日のアップデートで待望されていた改二が実装され、更にコンバート改装で『戦力投射母艦』という特殊改装の改二戦となる。
対潜護衛空母としての適性が付き、改二では軽空母では上位の火力となる【火力:53】を獲得し第四スロットも解放された。速力は低速のままだが新型高温高圧缶のみ【高速化】が可能となっている。
改二戦では搭載数が低下、火力も【50】と下がるがそれでも軽空母では上位の値。大発系や特二式内火艇も運用可能。しかし艦攻が装備出来なくなる、第四スロットも【搭載数:0】と可也尖った性能となっている。
新ボイスで大和のみ『呼び捨て』にしている事が発覚し、二次創作における母娘関係が補強される形となった
- 龍驤型空母 一番艦 龍驤
艦橋を模した帽子や関西風の口調が特徴的で、pixivでもよくイラスト化される軽空母。
鳳翔・祥鳳と並んで、比較的初期から入手可能。
空母娘の中では最年少に見える雰囲気の持ち主(本人も酒が飲めるのかどうか議論がある)。つまりロリ枠担当。その一方、史実では鳳翔・赤城と“初代一航戦”を組んだ古参で、帝国海軍航空(爆撃)隊の開祖というべき熟練の空母でもある。二次作品によっては、鳳翔や一航戦コンビにタメ口で接する“陰の実力者”とも解釈される。
彼女自身の関西弁とは裏腹に、元ネタの艦は横浜生まれの横須賀育ちだったりする。
赤城と加賀に対抗意識を持っているが、敵わないとも実感している。
スロットごとの艦載機の偏りが激しいものの、それをどう活かすかが提督の手腕の見せ所。
2014年4月9日に「改」のグラフィックが変更になり、更に5月23日には龍驤改二(空母娘としては3隻目)が実装された。実装当時では軽空母上位の【火力:40】を手にしており、燃費の安さも据え置きなので支援艦隊で重宝されている。
はきはきとした性格で、膝まで届くほどの黒髪を大小二房に分け、身長ほどはある大弓、そしてはだけさせた道着にチューブトップの大胆な姿が特徴的な軽空母。
この姿は戦闘時のものだが、ちゃんと道着を着込んだ姿は公式4コマや二次創作でしか見られない。
鳳翔・龍驤と並び、提督が最初に手に入れた空母であることが多い艦娘。
元々は潜水母艦から改造されている為艦載機の搭載数はやや少なめで、自身も前衛艦隊や小艦隊など規模の小さい戦場を好む。
艦娘には触られる事を嫌う者も多いが、彼女は艦載機が発進できないので艦載機が発進した後なら(意訳)、とまんざらでもない様子。
その為、一部の提督に高い人気を持つ。
性能は軽空母としては平均的だが、改でほぼ一航戦コンビの小型版として運用できるスロットになるため、戦術面での使い勝手は良好。
- 祥鳳型空母 二番艦 瑞鳳
髪をポニーテールにまとめ弓を携えた凛々しい姿と可愛らしい性格の軽空母。
軽空母ながら日本機動部隊主力の一翼を担い、機動部隊最後の日まで健闘した元ネタ艦のおかげか、幸運値はトップクラスに高い。
そしてレア度も非常に高い『金レア』(いわゆる“SR”級)。
改造後は服の色がモスグリーンになるが、これも瑞鶴同様最終出撃時の迷彩塗装にちなんだもの。
提督を「飲みに行く?」と誘う台詞があり、成人なのかどうか提督間で熱い議論が交わされている。
性能は祥鳳と同じだが、運の高さからクリティカル率・回避率は上々。
2018年2月21日には改二(左下)が実装、同時にコンバート改装により、瑞鳳改二乙(右下)として対潜護衛空母化することが可能となった。
瑞鳳改二では千歳型改二に迫る搭載数と純正軽空母としても上位となる性能と射程「中」と獲得、瑞鳳改二乙では純正軽空母ではトップの火力と射程「長」を獲得。装備と錬度次第では先制対潜攻撃を行いながらも夜間航空攻撃も可能で連合艦隊第2艦隊へ編入しても問題ない程の性能を獲得している
商船改造空母に分類される軽空母娘。
元ネタの艦船は客船「出雲丸」を空母に改装した艦だからか、うっかり改装前の名前で名乗りそうになる事もある。
飾らない性格で、多忙な空母業に取り組んでいる最中は提督にまでキツく当たる事も。
その一方で気分が乗ると楽しそうに接してくれる。
彼女ら飛鷹型の最大の特徴は、軽空母としては艦載機の収容能力が非常に高い事であり、4スロット計58機を装備する事ができる為、優れたコストパフォーマンスを誇る。その分スロットごとの搭載数が均一なため、特化運用がしづらいのがネック。
その代わりとして防御力がやや低く、本人もコンプレックスに感じている模様。
また、船体にトラブルが多いらしく、多量の艦載機の整備、エレベーターの不調、中破時には史実で轟沈の要因ともなった消火ポンプの故障など不満を漏らす事も多い。
2014年2月26日、空母では初めて既存の「改」の通常絵と中破絵が完全な描き下ろしになって一新された。
- 飛鷹型空母 二番艦 隼鷹
自己紹介で「ひゃっはぁー!」と雄叫びを上げる、飲ん兵衛じみた調子で提督に絡むなど、飛鷹とは対照的に大雑把で磊落、明るい性格の商船改装軽空母。
迫力のある髪型が印象的。
『艦これ』では飛鷹型二番艦となっているが、史実において完成および実戦投入は隼鷹の方が先。
ゲーム内で飛鷹との姉妹関係は示唆されておらず、少なくとも隼鷹が飛鷹を呼ぶ時は呼び捨てである。
積載量の多さと装甲の薄さは飛鷹譲りだが、こちらは轟沈せず終戦を迎えたので、幸運艦と呼ばれる水準の運パラメータ20を持ち、「改」になると30に増加。
2014年8月29日には隼鷹改二が実装。
戦後生存艦で空母なので、必要レベルは榛名と並び現時点で最高のLv80。火力は龍驤改二と並ぶ軽空母上位で初期装備に「烈風」をもってくるが、艦載機総数が変化せず、スロットの配分が飛龍改二に近い配分に変更された。
2014年6月6日に新実装。
ただし、その入手方法が特殊。
通常海域でドロップする潜水母艦「大鯨」を「改装設計図」1枚を使って一度改造すると、この軽空母「龍鳳」に変わる。
祥鳳型とほぼ同じ出自なのに、改装空母に変わる前の姿と名前での『艦これ』登場となった。
大鯨の時は戦闘を想定していない為か気弱で、戦闘からは距離を置いた潜水艦遠征をしたがるが、龍鳳となった後は一転して強気になり、空母機動部隊を動かしたがっている。
性能は鳳翔・祥鳳・龍驤を足して割ったような感じで、低速・やや高い火力・優秀な対空・大きく艦載機が偏った第一スロットと、支援型空母向きの性能をしている。
2021年4月22日に軽空母としては初の夜間作戦航空母艦と護衛空母を能力を併せ持って龍鳳改二戊とコンバート改装で高速軽空母かつ護衛空母となる龍鳳改二が実装。
ネックだった搭載数等も改善された一方燃費が悪化したが龍鳳改二は貴重な高速護衛空母で瑞鳳改二乙よりも搭載数や耐久等の面で秀でている。
攻撃型高速軽空母
軽空母の一種。
基本的には他の軽空母と同一であるのだが、対潜システムにおいては独自の行動をとるようになっている。
通常の軽空母の場合、敵艦編成が水上艦と潜水艦の混成編成である場合は優先的に潜水艦を攻撃するようになっているのだが、攻撃型高速軽空母は逆に水上艦を優先的に攻撃するシステムとなっている。
2017年4月5日に実装された鈴谷航改二と6月6日に実装された熊野航改二の2隻が軽空母として扱われる。
入手方法としては、重巡洋艦としてドロップや建造で入手可能な重巡洋艦「鈴谷」と「熊野」を改装により航空巡洋艦化、更に「改装設計図」を1枚使って改二とした後で再び「改装設計図」1枚消費する事でようやくこの軽空母としての鈴谷と熊野となる(軽空母から航空巡洋艦へは設計図なしで戻す事が可能であるが、再度軽空母化する際に設計図消費が必要)。
空母娘としては初の史実に基づかない完全なIF改装艦である(ただし、準同型艦である未成艦伊吹が建造途中で空母改装を受けているので、それを意識したものではないかと思われる)。
重巡洋艦・航空巡洋艦の中でも優秀な性能となった改二をベースとして軽空母化しているため各種ステータスが並み居る軽空母を押さえて1位か2位という高性能を誇り火力に関しては鈴谷が【56】熊野が【55】と正規空母並みとなっている、反面搭載数は祥鳳型よりも少なかったが2023年5月1日のアップデートで火力が【鈴谷航改二:59】【熊野航改二:58】と更に上昇し、搭載数も【59機:17/22/18/4】と千歳改二・千代田改二と同等に迄上昇し一線級の改二空母に相応しい数値となった。しかし燃費は軽空母ではワーストである。
発艦方式は今までの軽空母に見られた弓や式神ではなく、大鳳と同じクロスボウで行う。
尚両者とも改二では「改鈴谷型」を自称しており、「伊吹」の存在を意識しているものと思われる
対潜護衛空母
軽空母の一種。
こちらも対潜システムにおいて独自の特性を有している。
艦載機を装備していない素の状態において既に幾らかの対潜値を有しており、また特定の艦載機を装備した状態で対潜値65以上となった時に先制対潜攻撃が可能となる。
現状、大鷹型(春日丸級)、インディペンデンス級、カサブランカ級および瑞鳳改二乙・龍鳳改二戊/龍鳳改二が該当。このうち大鷹型は改装段階によって装備可能な兵装に制約があるものの、条件が揃えば対潜哨戒機や爆雷などの多彩な対潜装備を利用して潜水艦相手に立ち回る事が可能となる。
又これまで空母系が「あきつ丸」と「水上機母艦」しか編成に組み込めなかった【輸送護衛部隊】に組み込める「護衛空母」という特徴も備えている。
艦これ初の特設軍艦。最初は「春日丸」として登場し、改装により名前が変わる。
「大鷹改二」まで育つと、鈴谷航改二・熊野航改二に並ぶ射程「中」の軽空母となる他、艦攻・艦爆を装備している場合は艦載機を使っての夜戦攻撃も行えるようになる(ただし敵に潜水艦が含まれている場合そちらを優先してしまう)。改装には「改装設計図」と「試製甲板カタパルト」が必要。
艦載機の使役方式が鷹匠と前例のない特殊なスタイルである。
2021年12月28日のアップデートで実装。同時実装された新任務『海上護衛!ヒ船団を護り抜け!』の達成報酬である。
「春日丸」と同様に最初は「八幡丸」として登場し、改装を重ねるごとに「雲鷹」⇒「雲鷹改」⇒「雲鷹改二」と成長する。
性能は基本的に「春日丸/大鷹」に準じるが「八幡丸」の段階から「艦上攻撃機」が搭載可能「雲鷹改」の段階から「大発動艇」系列が搭載可能といった差別化が図られている。
神鷹同様に貨客船時代を経験しており台詞の端々にそのことが出てくる。又春日丸や神鷹が大人しい正確なのに対して割と前向きでグイグイ前に出る性格をしている。
- 大鷹型空母 四番艦 神鷹
ドイツの客船シャルンホルストを日本海軍が購入し改装した商船改造空母。海軍内で同時期に改造されていた「新田丸級貨客船」・「あるぜんちな丸」と一緒に「大鷹型航空母艦」と纏められた為、ゲーム内ではそちらに準じた扱いとなっている。
春日丸と異なり空母に改装された時点で「神鷹」の名が与えられた為、「シャルンホルスト」時の姿での実装はない。初期状態で大鷹と同様3スロットを有しており、元の船体が新田丸級より大型だった為搭載数で若干だが上回る。
大鷹同様に実装時点で「神鷹改二」も実装されており、改装には「改装設計図」と「試製甲板カタパルト」が必要な点も同じである。
日本所属の商船改造空母としては客船時代を経験している艦としては始めての実装になるが、同様に客船時代を経験している改造空母に「アクィラ」がいる為、全体で見れば2番目となる
- インディペンデンス級 六番艦 ラングレー
2022年夏イベント『大規模反攻上陸!トーチ作戦』で実装されたアメリカ海軍の軽空母。
待望されていた2隻目の海外艦所属の軽空母であり、高速軽空母でもある。又デフォルトで射程「中」となっている。性能面では改時点でガンビア・ベイMk.Ⅱとほぼ互換。更に艦これオリジナルでシステム上「護衛空母」として扱われる(ラングレーの分類はCVLだがインディペンデンス級の設計方針が護衛空母に近かった為、されによる差別化と考えられる)
クリーブランド級軽巡から改装空母でもあり当時の最新鋭軽巡級で自身もその事を自慢にしているが、同時に中大破で入渠した場合は元が軽巡で防御面での弱さがある点も自覚ている様子。
帰投時の「Whooo!!!」や夜戦開始時の「Rocken Roll!」に代表される通り普段からやたらテンションが高い。また戦後はフランス海軍に渡り「ラファイエット(La Fayette)」になった事にも言及している
2018年冬イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』で実装されたアメリカ海軍の護衛空母。
特性としては春日丸/大鷹に近しいが、此方は改になっても小型ソナー等が装備出来ない反面(大型素ソナーは装備可能)、最初から艦上偵察機が運用可能という差別化が図られている。艤装と発艦方式は先輩のサラトガと同じ方式。
前線に出るのを躊躇う軽空母の中にあっても、輪をかけて前線に出るのを怖がる、上に立ち絵の段階で「アワアワ」してるなど、全体から「ポンコツ」感が漂っている。しかし彼女の英雄的行動はアメリカ海軍の士官候補生が必ず学ぶ内容で、改二で大化けすると予想されていたが、2021年7月15日に待望されていた「MkⅡ」が実装された。
「改装特務空母」という特殊な位置づけで戦後大戦を生き延びた姉妹艦達に施された改装等を取り込んだIF改装となっており特に大発系が装備可能な点は戦後「強襲揚陸艦」へと改造されたカサブランカ級36番艦「セティス・ベイ」の要素を過分に取り込んでいる。なおカタパルト用いた改造空母では初の射程「短」となっている。中破すると背中に「救命筏さん(仮称)」を背負っている事が判明する
水上機母艦
水上機を運用するための設備を備えた艦。
装甲・火力共にあまり強力な艦とは言いがたいが、千歳型・瑞穂・日進は甲標的を運用でき、砲撃能力も備えている為、一応は砲戦も夜戦も可能な万能選手タイプ。
厳密には空母ではないのだが、千歳型の二隻は後に軽空母へと改造可能。
また、日進に関しては改以上の改装を施した場合に、後述の秋津洲同様大型飛行艇を扱う事が可能となる。
神威改も千歳型や瑞穂と同様の運用が一応可能ではあるが、各種ステータスが軒並み低性能で実戦での運用、特に高難易度MAPへの投入は、慎重な判断を要する。
秋津洲は艦これでも実際の艦艇の類別上でも「水上機母艦」だが、厳密には大型飛行艇母艦であり、千歳型や瑞穂・日進のような「甲標的母艦」とは根本から性格が異なる(具体的には大型飛行艇母艦専門の工作艦兼補給艦といったところか)。
この為、ソナーを搭載可能である代わりに搭載数が1スロ1機で、大発(未改造のみ)・甲標的を装備することができない。この為、従来の水上機母艦のような運用は不可能である。
実際の水上機母艦「秋津洲」を見れば、大発や甲標的など積めるわけがない事がおわかりいただけるだろうが、実装初期は批判と不満の声も多かったようである。
コマンダン・テストは水上機母艦としては初の海外艦であり、日本の水上機母艦とは異なる運用の元で設計されている為、こちらも甲標的は装備出来ないかわりに、初の4スロットを持つ水上機母艦で運用の幅は従来の日本製の水上機母艦よりも多彩である。
仲良し水上機母艦姉妹。
特に千代田(妹)は口にする台詞の殆どが千歳お姉の話ばかりで、強気なやきもち焼きなので堂々と恋人として意識している発言までする、ゲーム中でも屈指のシスコンっぷりを誇る。
千歳は落ち着いた大人な性格という事もあり、提督を気にする話題と飲酒の話も目立つ。
サービス開始から2015年4月28日の秋津洲実装まで長らく唯一の水上機母艦であったので、そちらが注目される反面、水上機自体の性能が空母が運用する艦載機と比べるとイマイチぱっとしないために埋もれがち。
だが、史実でも多機能な艦種という事で、ゲーム中で「改造」できる回数が非常に多く(''全艦種中で最多の5回'')、最終的には水上機母艦を捨て強力なパラメータの軽空母にまで育つという大器晩成を地で行く特性。(コミックではそのせいで姉が宇宙の帝王のモノマネをやらされたが…)
実は2013年7月24日に軽空母改二が新実装されているので、この2人が軽空母初(正規空母も含めた空母娘としても初)の改二艦なのだが、改造回数等のせいで忘れられがち。
因みに水上機母艦の時は背負ったカタパルトで水上機の射出を行うが、軽空母での艦載機運用は他の空母が弓や式神を使うのに対し、大きな箱に入った摩訶不思議な傀儡らしきものを使う。
改造回数の多さもあり、姉妹共々ゲーム中のイラスト数は最多。
特に軽空母改二のアップデートで追加された新イラストで大型タンクを装備している事が発覚し、イラスト投稿の盛り上がりが非常に期待されている。
水母のままだと「改甲」まで改造しないとぱっとしないが、航空戦・先制雷撃・砲戦・雷撃戦・夜戦と全フェイズで戦闘に参加できるため、鍛えれば序盤の海域で取り回しが利く。
空母としても覚醒するのは改二からで、軽空母でも龍驤改二までは最高火力34を保持し、現在でも耐久と装甲は軽空母トップクラスの高性能艦である。
- 瑞穂型水上機母艦 一番艦 瑞穂
2015年8月10日に新実装。「反撃!第二次SN作戦」でE-3のボスドロップとして登場。
千歳型の準同型艦。
千歳型を純強化したステータスと艦載機搭載数の多さが強み。史実でも彼女の水上機搭載数は水母としては最多を誇っている。
お淑やかで世話焼きな性格と、三方に高射砲を載せた巫女風の佇まいのお嬢さん。ただし戦闘は苦手らしく、出撃するとしどろもどろになる姿が目立つ。
なおドロップ海域のボス・水母棲姫とは容姿がよく似ているともっぱらの噂。
「水上機母艦の会」主催者である事が日進の口から語られた
- 日進型水上機母艦 一番艦 日進
2018年12月27日に新実装。「邀撃!ブイン防衛作戦」で最終海域突破報酬として実装。
千歳型・瑞穂型の準同型艦。
史実では当初機雷敷設艦として起工して後に水上機母艦に改められたという経緯もあり、千歳型や瑞穂型の搭載主砲が12.7cm高角砲であったのに対し、日進のみ14cm連装砲となっていた。
- 秋津洲型水上機母艦 一番艦 秋津洲
2015年4月28日に新実装。
史実で大型飛行艇用の母艦として建造されたことを反映し、甲標的や大発動艇(未改造のみ)を装備できない代わりに現状秋津洲専用装備である二式大艇・PBY(通称カタリナ)が装備可能である。
「かも」が口癖の明るく元気な女の子で、二式大艇を「大艇ちゃん」と呼んで大事にしている。
戦闘能力は“あきつ丸と同等かそれよりも下位”とからっきしで、史実で「怪物」とまで評された大艇も“ただの偵察機”扱い(史実では空対空戦闘・爆撃・雷撃が可能なリアルチート)となったため、実装当初の評価は散々だった。
しかし中部海域(6-X)や「反撃!第二次SN作戦」でルート固定要員に抜擢されており、同海域での「大型機偵察」や、弾着観測射撃と航空戦の打撃力に関わる接触率は90%超という二式大艇の特性から、徐々に評価は見直されつつある。又水上戦闘機実装以降は空母等が編成出来ない場合の制空要員や大発を用いた輸送から対地攻撃と使いどころは絞られるが、活躍の場も増えている。
また、史実で明石放棄後に工作艦としての任務が与えられた事を反映してか、2019年8月30日のアップデート以降、改装後に艦艇修理施設を装備可能となった上、明石ともども同アップデートで新たに導入された「緊急泊地修理」を発動できるようになった。
史実では当然搭載することのなかった米軍製の飛行艇、PBYも装備可能。此方はリアルチートでこそないが、戦中は哨戒任務で活躍し、戦後も民間に払い下げられ活躍した優秀な飛行艇である。艦これでは大艇より命中が高く設定されており、触接時の火力上方倍率が高い。
- 神威型水上機母艦 一番艦 神威
2017年5月2日に新実装。改装一段階目の「神威改」の状態のみ水上機母艦として扱われる(それ以外は補給艦娘)。
神威が水上機母艦へ改造されたのは、千歳型の起工前で他艦種でいうなら軽巡洋艦での天龍型、駆逐艦での睦月型・神風型に当たる旧式艦ポジションで、甲標的は装備出来るが自身の雷装は【0】で、装甲と運以外では秋津洲にも負ける程である。
その代わり燃費はずば抜けて良く千歳型甲の6割弱、コマンダン・テスト改と比較すると半分の燃費で遠征要員としての適正は最も高い。
(「神威改」を更に改造した「神威改母」では今度は二式大艇やPBYを装備出来るのだが艦種は補給艦に戻るので水上機母艦としては扱われない。)
- コマンダン・テスト級水上機母艦 一番艦 コマンダン・テスト
2016年秋から開始されたイベント発令!「艦隊作戦第三法」において初実装。
水上機母艦として初となる改造すると4スロットになるが、装備できる装備に少々癖があり提督の手腕が求められる。
フランスの三色旗(トリコロール)と同色の青・白・赤のメッシュを入れた金髪が最大の特徴。目は碧眼。帽子はフランス海軍伝統の頂部に赤いポンポンの付いた水兵帽である。
胸元には豊かな谷間が顔を覗かせており、中破絵では期待を裏切らない見事な燃料タンクを確認できる。艤装の両舷部には合計四基のカタパルトが、後部にはクレーンが存在する。
甲標的が装備不可なので手数では劣るが、対潜・制空・砲撃火力では先輩方より大きなアドバンテージを持つ。また、火力が改装前の軽巡に匹敵し対地攻撃も可能。季節限定ではあるが、秋刀魚漁必須装備(ソナー・探照灯・熟練見張員)も搭載できるので漁船運用も可能。
ちなみに報酬海域のボスとは容姿がよく似ている。
2023年5月現在、改二になれる空母娘は、実装順に
千歳、千代田、龍驤、飛龍、蒼龍、隼鷹、翔鶴、瑞鶴、春日丸/大鷹、サラトガ、瑞鳳、神鷹、赤城、加賀、龍鳳、ガンビア・ベイ、八幡丸/雲鷹、鳳翔の18隻。 航空巡洋艦からの改造である鈴谷航改二、熊野航改二も含めたら20隻。
余談
一航戦などの航空戦隊について
旧日本海軍には多数の航空戦隊が存在していた。
それぞれ再編が何度かあったため所属艦は一定ではないが、主要なタイミングでの所属空母(駆逐艦等の護衛艦艇は省略)は以下の通り。
航空戦隊 | 太平洋戦争開戦~ミッドウェー海戦 | ~マリアナ沖海戦 | ~レイテ沖海戦 | ~終戦 |
---|---|---|---|---|
一航戦(第一航空戦隊) | 赤城、加賀 | 翔鶴、瑞鶴、瑞鳳(大鳳就航まで)、大鳳 | 雲龍、天城 | 隼鷹、龍鳳、葛城、信濃、大和(※1)(1945年4月解隊) |
二航戦(第二航空戦隊) | 蒼龍、飛龍 | 隼鷹、飛鷹、龍驤、龍鳳(龍驤戦没後) | 隼鷹、龍鳳 | 解隊 |
三航戦(第三航空戦隊) | 鳳翔、瑞鳳 | 千歳、千代田、瑞鳳(大鳳就航後) | 瑞鶴、千歳、千代田、瑞鳳 | 解隊 |
四航戦(第四航空戦隊) | 龍驤、春日丸(開戦後離脱)、祥鳳(春日丸離脱後に編入) | 伊勢、日向(※2) | 伊勢、日向 | 伊勢、日向(1945年3月1日解隊) |
五航戦(第五航空戦隊) | 翔鶴、瑞鶴 | 解隊 | - | - |
※1 大和は戦艦であって空母ではないが、坊ノ岬沖海戦の編成において一航戦旗艦となっていた。一航戦の歴史において、最後の旗艦でもある。
※2 伊勢・日向の2艦は空母ではなく航空戦艦だが、航空戦力として世界的にも珍しい(というか唯一無二の)「航空戦艦を中核とする航空戦隊」を編成していた。
しかし、実際には搭載する機体の配備が間に合わなかったこともあって、航空戦力として運用された戦績は皆無である。
六航戦以降は空母以外の、水上機母艦及び陸上を基地とする戦隊である。
詳細は割愛するが、実装済み艦娘では千歳と瑞穂が十一航戦(1941年4月10日以前は七航戦)に、神威は二十四航戦隊に、秋津洲は二十五航戦に、それぞれ所属していた。
尚、千代田(水上機母艦時代)と日進はいずれの航空戦隊にも所属してはいなかった。
海上自衛隊の艦艇に転生した空母娘
2018年3月現在、空母の名称を受け継いだ艦艇は少ないが存在する。
加賀→いずも型護衛艦2番艦 DDH-184「かが」
蒼龍→そうりゅう型潜水艦1番艦 SS-501「そうりゅう」
雲龍→そうりゅう型潜水艦2番艦 SS-502「うんりゅう」
千歳→ちくご型護衛艦6番艦 DE-220「ちとせ」(退役)※
千代田→潜水艦救難母艦 AS-405「ちよだ」(退役)※
〃→潜水艦救難艦 ASR-404「ちよだ」※
※名前について「ちとせ」は北海道の千歳川から、「ちよだ」は江戸城の別名千代田城に由来している。
なお、そうりゅう型潜水艦は日本初の海上自衛隊初の非大気依存推進(AIP)潜水艦で、現時点で通常動力型として世界最大級である。
海上保安庁の船艇に転生した空母娘
2016年8月現在、空母と同一の名称を持った艦艇は以下の通り。ただし、海上保安庁の船艇においては転属に伴い改名される例が多く、特にあまぎに至っては同じしれとこ型巡視船に2隻もその名前を名乗った事のある船が存在する事態となっている。
赤城→巡視船「あかぎ」(PS-40、退役)、あかぎ型巡視船「あかぎ」(PS-101、退役)、2代目びざん型巡視船「あかぎ」(PS-14)
飛龍→初代ひりゆう型消防船「ひりゆう」(FL-01、退役)、2代目ひりゆう型消防船「ひりゆう」(FL-01)
天城→しれとこ型巡視船「あまぎ」(PL-121、旧「げんかい」、退役)、同「あまぎ」(PL-128、旧「ましゅう」、現「えさん」)、はてるま型巡視船「あまぎ」(PL-67)
葛城→あかぎ型巡視船「かつらぎ」(PS-104、退役)、たかつき型巡視船「かつらぎ」(PS-109、旧「のばる」)
千歳→たかしま型測量船「ちとせ」(HS-25、退役)、琉球警察救難艇「ちとせ」(後に海上保安庁に編入、PS-49、後の「のばる」、退役)、やはぎ型巡視船「ちとせ」(PS-54→PM-54、退役)、てしお型巡視船「ちとせ」(PM-08)
秋津洲→しきしま型巡視船「あきつしま」(PLH-32)
瑞穂→初代みずほ型巡視船「みずほ」(PLH-21、後の「ふそう」) 、2代目みずほ型巡視船「みずほ」(PLH-41)
なお、しきしま型巡視船は現時点で就役済の巡視船としては世界最大である。
艦娘一覧(略型)
正規空母赤城型 | 赤城 | ||
---|---|---|---|
正規空母加賀型 | 加賀 | ||
正規空母蒼龍型 | 蒼龍 | ||
正規空母飛龍型 | 飛龍 | ||
正規空母翔鶴型 | 翔鶴 | 瑞鶴 | |
正規空母雲龍型 | 雲龍 | 天城 | 葛城 |
正規空母グラーフ・ツェッペリン級 | グラーフ・ツェッペリン | ||
正規空母アクィラ級 | アクィラ | ||
正規空母レキシントン級 | レキシントン | サラトガ | |
正規空母レンジャー級 | レンジャー | ||
正規空母ヨークタウン級 | ホーネット | ||
正規空母エセックス級 | イントレピッド | ||
正規空母アークロイヤル級 | アークロイヤル | ||
装甲空母大鳳型 | 大鳳 | ||
軽空母鳳翔型 | 鳳翔 | ||
軽空母龍驤型 | 龍驤 | ||
軽空母祥鳳型 | 祥鳳 | 瑞鳳 | |
軽空母飛鷹型 | 飛鷹 | 隼鷹 | |
軽空母龍鳳型 | 龍鳳(大鯨) | ||
軽空母大鷹型(春日丸級) | 春日丸/大鷹 | 八幡丸/雲鷹 | 神鷹 |
軽空母最上型 | 鈴谷 | 熊野 | |
軽空母インディペンデンス級 | ラングレー | ||
軽空母カサブランカ級 | ガンビア・ベイ | ||
水上機母艦千歳型 | 千歳 | 千代田 | |
水上機母艦秋津洲型 | 秋津洲 | ||
水上機母艦瑞穂型 | 瑞穂 | ||
水上機母艦神威型 | 神威 | ||
水上機母艦日進型 | 日進 | ||
水上機母艦コマンダン・テスト型 | コマンダン・テスト |
上述のように砲雷撃戦より先に攻撃できる事や制空権に大きく絡む事から、装甲空母以外は中破の時点でほぼ置物化するのはゲーム調整と思われるが(飛行甲板はデリケートという発言はある)、アニメでは、弓矢系の空母は弓の弦が切れたら本人が動けてももう発艦できないという描写がある。