概要
アメリ艦娘とは、太平洋戦争時代のアメリカ海軍の艦隊を基にした艦娘である。
2024年2月現在、艦隊これくしょんには以下の29隻が実装されており、それ以外にもpixiv上では実在艦艇を艦娘風にアレンジした二次創作の「オリジナル艦娘」のイラストが少なからず投稿されている。
尚、連合国艦艇も多数実装されている中国の艦船擬人化ゲーム「アズールレーン」や「戦艦少女」のキャラクター「KAN-SEN」「艦船(戦艦少女)」に対して本タグが付加されている場合もある。この場合【艦娘】は艦隊これくしょんの独自用語であり誤用で済まさせられない。
他の海外艦用タグと異なり、本タグは元々オリジナル艦娘の内部カテゴリとして発生したという経緯から、長らく公式実装艦に比してオリジナル艦娘のイラストが占める割合が大きかったのが特徴である。とはいえ、アイオワ実装から約3年が経過し公式実装艦が10隻に達した2019年末時点で彼女達を描いたイラストも可也の割合を占めるようになり、オリジナル艦娘の割合は当時の全イラスト(465枚)の半分(232枚)にまで縮小している。
ただし、前述の通り現状では他作品のキャラが混在してしまっている事から、艦これ公式実装艦の検索にはマイナス検索を施す必要があるなどの問題がある。
実装までの経緯
アメリカ艦に関しては、『艦これ』の開発・運営のトップ、田中謙介プロデューサーにより「ドイツ、アメリカ、イギリスなど、いろいろな国の艦船を出したいと思っています(なお、枢軸国側のドイツ艦は2014年3月に、イタリア艦は2015年4月に実装されている)」と、サービス開始当初の2013年9月に既にファミ通のインタビューで公言されていたが、長らく実装の兆しを見せていなかった。
しかし、2016年1月22日にランカー報酬として大口径主砲「16inch三連装砲Mk7」が配布。
戦艦ル級・戦艦タ級・戦艦レ級・南方棲戦姫・戦艦棲姫等々、多くの深海棲艦側の戦艦の大口径主砲も「16inch三連装砲」であり、名前こそ酷似しているが、決して深海棲艦側の新装備・鹵獲装備ではない。
それは紛れも無い、実在(そして現存)する米戦艦・アイオワ級の主砲そのものであった(図鑑にもその旨が明記されている)。ちなみに前級であるノースカロライナ級・サウスダコタ級の主砲はMk6である。
突然の(かつて日本と敵国であった)純連合国製装備の実装(厳密には毘式40mm連装機銃も英ヴィッカース社製なのだが、此方は国内でのライセンス生産もあった)。
かねてより連合国艦の実装を待ち望んでいた層には驚きと喜びをもって迎えられた一方で、かつての敵国の参戦を受け入れられない提督も多数おり、あちらこちらで議論を呼び、様々な複雑な心境が見られた。
そして、2016年2月18日発売のPSVita用ソフト「艦これ改」にて遂にアイオワが先行実装された。
ゲーム発売当初からトロフィーリストに『アイオワ』の艦隊への合流達成で解禁されるトロフィーが確認されており、最初から実装されている事がほのめかされており、実際に……。
ブラウザ版にも後日実装予定というアナウンスが有ったが、
2016年5月2日開始の春のイベントにて遂に実装されることが決定した。
さらに2016年11月開始の秋のイベントではアメリカの正規空母が実装予定と、秋刀魚祭りにて発表があり、その後サラトガが実装された。
2018年1月27日にランカー報酬とアメリカ製艦載機でF4Fの改良後期量産型の「FM-2」が実装された。
尾翼部分に「B」描かれている事から空母ガンビア・ベイ搭載のVC-10所属機と考えられており、2018年冬イベントの前段作戦の突破報酬で実装された。
更に後段作戦(2018年2月21日に開放)ではエセックス級空母から「イントレピッド」が実装される事となった。
2018年2月28日のランキング報酬として「5inch単装砲 Mk.30」実装された。これはバッグレイ級からフレッチャー級までの駆逐艦、ラッデロウ級及びジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦にも主砲として搭載されていた砲で、にわかに米駆逐艦の実装に現実味がましてきた。
そして2018年3月28日には、ガンビア・ベイらと共にタフィー3で奮戦した護衛駆逐艦の実装が告知され、5周年の節目を迎えた2018年4月23日にサミュエル・B・ロバーツが実装された。
2018年4月10日発売の「コンプティーク2018年5月号」でフレッチャー級から1隻実装される事も予告され、同年12月27日にはジョンストンが実装された。
2019年4月30日のランキング報酬として「Colorado」級の主砲である「16inch Mk.I連装砲」とその上位版である「16inch Mk.V連装砲」「16inch Mk.VIII連装砲改」が配布され、2019年5月25日には米国のビッグ7であるコロラド級のコロラド、及び2隻目のフレッチャー級駆逐艦「フレッチャー」が実装された。
これによりアメリ艦娘は高速戦艦1、低速戦艦1、正規空母2、護衛空母1、駆逐艦2、護衛駆逐艦1と特徴的な艦級を備える艦隊へと変貌を遂げる形となった。
また2019年9月29日に2019年8月戦果上位褒賞として米国重巡洋艦主砲である「8inch三連装砲 Mk.9」が実装された。
この為、アメリカ艦隊に新たに重巡洋艦の実装の期待が高まっている。2019年中に実装された場合、2016年春イベントで実装されたイタリア重巡洋艦である「ポーラ」以来の実装になる。
そしてその期待通り、2019年秋イベントの前段作戦にて、ノーザンプトン級重巡洋艦の「ヒューストン」が実装された。さらに、同イベントの最終突破報酬として、アトランタ級軽巡洋艦のアトランタも実装されたのだが、彼女が使う主砲である「5inch連装砲両用砲(集中配備)★+2」が、その直前海域における突破報酬として実装されている。
(艦隊これくしょん)]]」・サウスダコタ級戦艦1番艦「サウスダコタ」・ヨークタウン級空母3番艦「ホーネット」の3隻が一挙に実装される事となった。これによりイタリア艦に次いで2例目の2桁隻数の艦娘が実装された海外艦グループとなるとともに、実装艦総数13隻という海外艦最大派閥となる事となった。また続く秋イベでも前段作戦にてノースカロライナ級戦艦2番艦「ワシントン」が実装されている。
全盛期の南雲機動部隊の空母よりも頭数の多いエセックス級(24隻、うちイントレピッドが実装)、週刊護衛空母ことカサブランカ級(50隻、うちガンビア・ベイが実装)、175隻建造されたフレッチャー級(うちフレッチャーとジョンストンが実装)の扱いに難儀する事は間違いないが(全艦が日本に来たら米国本土の防衛や大西洋側の制海権が一気に損失(そして母港を圧迫)する可能性があるので、追加で実装されても日本に係わりの深い艦に限られると思われる)。
ジョンストンの実装でゲルマン艦娘・イタリアン艦娘に続き「6隻編成が可能な海外艦」となり、アトランタの実装で「連合艦隊編成(水上or機動)が可能な2つ目の海外艦」となった。2020梅雨・夏イベで3隻が新たに仲間入りしたことにより、海外艦で初めて12隻フルの連合艦隊(空母機動部隊のみ)が編成可能となり、ワシントンの実装にて水上打撃部隊の編制が可能になった(ガンビア・ベイを第二艦隊に入れる必要有り)更に2021年5月の期間限定作戦イベントでノーザンプトンとホノルルの実装により全16隻となった。
2021年秋イベント突破報酬としてアメリカ海軍及び連合国初の潜水艦であるガトー級SS-277スキャンプ実装され合計17隻となった。
潜水艦を擁する国として日本海軍・ドイツ海軍・イタリア海軍に続いて4ヵ国目となった。
2022年梅雨イベント(同年春イベントを前段作戦とした際の後段作戦)突破報酬としてコロラド級2番艦「メリーランド」が実装され合計18隻となったが、これによりイタリアン艦娘に続き「同一クラスに属する複数の戦艦を擁する海外艦」となった。続く夏・初秋イベでは「ラングレー」「ブルックリン」「レンジャー」「マサチューセッツ」の計4隻が一挙に実装され合計22隻となった。
さて、同年末のコミックマーケット101ではKADOKAWA企業ブースにてフレッチャー級駆逐艦「ヘイウッド・L・エドワーズ」のデザインがグッズという形で先行公開された。そしてゲーム内ではそれから直近のイベントである2023年早春・春イベントにおいて彼女ならびにニューオーリンズ級重巡洋艦「タスカルーサ」の計2隻が実装され合計24隻となった。
2023年夏イベントで2隻目の米潜水艦となる「サーモン」と「標準型戦艦」のモデルとなるネヴァダ級の1番艦となる「ネヴァダ」が実装された。彼女達の実装で合計26隻となった。
2024年に入ると早春イベント『発動!竜巻作戦』で3隻目の米潜水艦となるドラムが実装され合計27隻となった。続く夏イベントの後段作戦「新MO作戦」では3隻目のブルックリン級軽巡となる「フェニックス」と2隻目のレキシントン級空母となる「レキシントン」が実装され合計29隻となった。
艦娘一覧
戦艦
ネヴァダ級1番艦ネヴァダ
2023年夏イベント後段作戦反攻上陸!ノルマンディー上陸作戦のE-5海域突破報酬として実装。
コロラド級1番艦コロラド
2019年春イベント『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』の最終海域突破報酬として実装。
コロラド級2番艦メリーランド
2022年梅雨イベント『血戦!異聞坊ノ岬沖海戦』(同春イベント『激闘!R方面作戦』を前段作戦とした際の後段作戦)の最終海域突破報酬として実装。
ノースカロライナ級2番艦ワシントン
2020年秋イベント『護衛せよ!船団輸送作戦』のE-3海域突破報酬として実装。
サウスダコタ級1番艦サウスダコタ
2020年梅雨・初夏イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』のE-6海域突破報酬として実装。
サウスダコタ級3番艦マサチューセッツ
2022年夏・初秋イベント『大規模反攻上陸!トーチ作戦』のE-5・E-6海域ドロップとして実装。
アイオワ級1番艦アイオワ
艦これ改にて先行実装。ブラウザ版は2016年春イベント『開設!基地航空隊』にて実装。
空母
レキシントン級1番艦レキシントン
2024年夏イベント『Operation_Menace』『新MO作戦』の最終海域突破報酬として実装。
レキシントン級2番艦サラトガ
2016年秋イベント『発令!「艦隊作戦第三法」』の最終海域突破報酬として実装。
レンジャー級1番艦レンジャー
2022年夏・初秋イベント『大規模反攻上陸!トーチ作戦』のE-5海域突破報酬として実装。
ヨークタウン級3番艦ホーネット
2020年梅雨・初夏イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』の後段作戦最終海域突破報酬で実装。
エセックス級5番艦イントレピッド
2018年冬イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』の後段作戦最終海域突破報酬で実装。
軽空母
インディペンデンス級6番艦ラングレー
2022年夏・初秋イベント『大規模反攻上陸!トーチ作戦!』のE-3海域突破報酬として実装。
護衛空母
カサブランカ級19番艦ガンビア・ベイ
2018年冬イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』のE-4海域突破報酬として実装。
重巡洋艦
ノーザンプトン級1番艦ノーザンプトン
2021年春イベント『激突!ルンガ沖夜戦』のE-3海域突破報酬として実装。
ノーザンプトン級5番艦ヒューストン
2019年秋イベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』のE-4海域ドロップ艦として実装。
ニューオーリンズ級4番艦 タスカルーサ
2023年春イベント『絶対防衛線!「小笠原兵団」救援』のE-4海域突破報酬として実装。
軽巡洋艦
ブルックリン級1番艦ブルックリン
2022年夏・初秋イベント『大規模反攻上陸!トーチ作戦』のE-4海域ドロップとして実装。
ブルックリン級5番艦フェニックス
2024年夏イベントの後段『新MO作戦』E-4海域ドロップとして実装。
ブルックリン級7番艦ホノルル
2021年春イベント『激突!ルンガ沖夜戦』の最終海域突破報酬として実装。
セントルイス級2番艦ヘレナ
2020年梅雨・初夏イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』のE-5海域ドロップとして実装。
防空巡洋艦
アトランタ級1番艦アトランタ
2019年秋イベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』の最終海域突破報酬として実装。
駆逐艦
フレッチャー級DD-445フレッチャー
2019年春イベント『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』のE-4海域ドロップ艦として実装。
フレッチャー級DD-557ジョンストン
冬イベント2019『邀撃!ブイン防衛作戦』のE-3海域ドロップ艦として実装。
フレッチャー級DD-663ヘイウッド・L・エドワーズ
2023年春イベント『絶対防衛線!「小笠原兵団」救援』のE-2・E-3海域ドロップ艦として実装。
護衛駆逐艦
ジョン・C・バトラー級DE-413サミュエル・B・ロバーツ
サービス開始五周年記念任務群の完遂報酬として実装。
潜水艦
サーモン級SS-182サーモン
2023年夏イベント船団護衛!輸送航路防衛戦のE-2・E-3海域及び後段作戦反攻上陸!ノルマンディー上陸作戦のE-6海域ドロップ艦として実装。
ガトー級SS-228ドラム
2024年春イベント『発動!竜巻作戦』第3海域突破報酬として実装
ガトー級SS-277スキャンプ
2021年秋イベント後段作戦『海上護衛!本土近海航路の防衛』の最終海域突破報酬として実装
未実装艦・オリジナル艦娘
上記以外にも、図鑑内の艦娘達の言及によって米軍について触れられているものがある。
特に米海軍のヒロインエンタープライズや、現役最後の戦艦アイオワ級を描いたオリジナル艦娘はpixiv内外問わず、多数のバリエーションが存在する。
軍艦
実装済みの艦以外で具体的な艦名をあげられているもののみ太字で示した。
ヨークタウン級航空母艦ネームシップ。開戦から連戦続きで正規の補給を受けず、101日間を外洋で活動していた事から、「ワルチング・マチルダ(ワルツを踊るマチルダ)」の異名を持つ殊勲艦。
珊瑚海海戦で僚艦「レキシントン」と共に翔鶴、瑞鶴、祥鳳らと空母同士の戦闘を繰り広げた。
この時に大破したが、ミッドウェー海戦に参加するために驚異的な速度で修復され、消耗した艦載機はサラトガから降ろされた航空隊を編入した上で参戦した。
ミッドウェー海戦ではヨークタウン級の妹達と基地航空隊と共に南雲機動部隊を壊滅させるが、飛龍の反撃を受け、伊168によって止めを刺された。
太平洋戦争の比較的序盤で沈没しているものの、真珠湾攻撃に参加した6隻の空母全てと交戦し、かつ損害を与えた(瑞鶴は母艦には被害はないが、航空隊を消耗した)ヨークタウンは、緒戦の日本軍の快進撃を挫き、戦局を互角まで巻き返した功労者と言えよう。
- 正規空母「エンタープライズ」(ホーネットの時報、ただしフルネームではなく愛称の「ビッグE」呼び)
ヨークタウン級航空母艦2番艦。15度にも及ぶ小中破を経験しながらその都度巧みなダメコンによって生き残り(日本は9回もエンタープライズ撃沈を報じているが、当然すべて誤報である)、戦前世代の米空母としては3隻しかいない生存艦となった(残り2隻の片割れはサラトガ)事から「グレイ・ゴースト(灰色の亡霊)」の異名を持つ。
太平洋戦争の主要な海戦にことごとく参戦しており、ミッドウェー海戦では南雲機動部隊の正規空母3隻に致命傷を与え、レイテ沖海戦では米空母では唯一西村・栗田・小沢の3艦隊への攻撃を成功させるなど戦果も多く挙げており、従軍星章20個をはじめとして大戦期の米艦では最も多くの勲章を受勲した艦となった。
同型艦のない比較的小型の空母(ただし搭載量は多い)。
大西洋でイギリス艦隊と行動を共にした後、珊瑚海海戦及びミッドウェー海戦で被害を受け減少した空母戦力を補うために太平洋へ向かう。
しかし大規模海戦に参加する機会を得ないうちに伊19の酸素魚雷を受け沈没。
- 正規空母「バンカー・ヒル」(イントレピッドの限定ボイス)
エセックス級航空母艦。
沖縄戦において神風特攻隊によって大きな被害を受けるも、沈没は免れた。
- 軽空母・水上機母艦「ラングレー(初代)」(ラングレー(2代目)のドロップボイス)
航空母艦。
元はプロテウス級給炭艦「ジュピター」として1912年に進水したが、1920年にアメリカ海軍初の航空母艦へと改装された。後に旧式化に伴い1936年から1937年にかけて水上機母艦へと再度改装されている。
蘭印方面への戦闘機輸送作戦従事中に一式陸上攻撃機の爆撃を受け大破、任務続行が不可能となった事により雷撃処分となった。
- 戦艦「オクラホマ」(メリーランドの放置ボイス)
ネバダ級戦艦2番艦。
三連装砲塔と集中防御方式を採用した米海軍標準型戦艦最初期の一隻であったが、真珠湾攻撃で日本の雷撃機や甲標的による雷撃を受け横転沈没、損傷の激しさからそのまま戦線復帰せず退役扱いとなってしまった。
- 戦艦「ノースカロライナ」(伊19の図鑑)
ノースカロライナ級のネームシップで、ワシントンの姉に当たる。
ワスプを狙った魚雷が離れたノースカロライナに命中し損傷を受けたが、沈没は免れている。
現在も博物館船として健在。
- 戦艦「ウェストバージニア」(コロラドの時報、ただしフルネームではなく愛称の「ウィー・ビー」呼び※)
コロラド級戦艦3番艦。
就役直後に与えられた海図の杜撰さから座礁したり、真珠湾攻撃で大破着底した結果2年以上戦線離脱を余儀なくされたりと散々な目に遭いつつも、1944年の戦線復帰後はレイテ沖海戦(スリガオ海峡海戦)での山城以下西村艦隊撃滅や硫黄島の戦い・沖縄戦などでの対地攻撃で活躍。沖縄戦では大和との艦隊決戦に臨むも、会敵前にその大和が坊ノ岬沖海戦で沈没しており実際に戦う事はなかった。終戦時には東京湾上で降伏文書調印式に参加している。
※ウェストバージニアについては実装済みのコロラドやメリーランド、英ネルソン級とともにビッグ7として長門と陸奥の図鑑などでも言及されている。
- 重巡洋艦「サンフランシスコ」(アトランタの年末大掃除ボイス)
ニューオーリンズ級重巡洋艦の5番艦。
開戦時から様々な作戦に参加しているが、有名なのがサボ島沖海戦(連合軍側:エスペランス岬沖海戦)と第三次ソロモン海戦である。
サボ島沖海戦では旗艦を務め、同海戦は軽巡ヘレナがサンフランシスコからの返答を誤認、ヘンダーソン飛行場砲撃部隊(青葉、古鷹、衣笠、吹雪、初雪)を砲撃したことで始まった。
ブルックリン級軽巡の船体とニューオーリンズ級重巡の兵装を併せ持つワンオフ重巡洋艦。
大戦初期はイギリス海軍指揮下での船団護衛や北アフリカ上陸作戦(トーチ作戦)に参加、1943年以降は太平洋戦線に転戦した。エンガノ岬沖海戦では重巡ニューオーリンズ、軽巡サンタフェ・モービルなどと共同で千代田と初月を撃沈している。
ポートランド級重巡洋艦。
開戦時から様々な海戦に参加した歴戦艦。その期間の多くにおいてレイモンド・スプルーアンス提督の旗艦であったことでも有名。
原子爆弾の部品を運ぶ極秘任務を受け、これを終了させたが、帰還中に伊58に発見され、魚雷攻撃を受け沈没。WW2で敵の攻撃によって沈没した、最後の連合国軍艦である。
戦後、インディアナポリス艦長は撃沈の責任を問われて軍法会議にかけられた(WW2において戦闘による撃沈の責任で軍法会議にかけられた米艦長は彼一人だけである)。そして「怠慢によって艦を沈められた」という不名誉を着せられ非業の自死を迎えた。
しかし後に様々な人物の活動によって名誉は回復された。その中には他ならぬインディアナポリスを撃沈した伊58元艦長こと橋本以行元中佐もいた。
- 軽巡洋艦「ジュノー」(伊26の図鑑)
アトランタ級2番艦。第三次ソロモン海戦で姉であるアトランタを喪い、自身も大破し避退中、伊26によって撃沈される。文字通りの轟沈であり、生存者もほとんどいなかった(正確にはいたのだが、救助が遅れてしまい犠牲者が増えてしまった)。
この時、サリヴァン5人兄弟がジュノー諸共全員死亡するという悲劇が起こった。この出来事によって米陸軍にソウル・サバイバー・ポリシーという従軍中の兄弟が全員戦死することを避けるために最後の一人を帰還させる規定が制定され、大ヒット映画『プライベート・ライアン』のネタ元にもなった。
- 駆逐艦「オブライエン」(伊19の図鑑)
シムス級駆逐艦。
ワスプに対して放たれた魚雷が流れ弾となって命中。
この時は応急修理を受け再び海に出たものの、修理は不完全だったため航行中に沈没してしまった。
ちなみに同じような最期となったハムマンは同型の姉妹艦である。
- 駆逐艦「ジェンキンス」(フレッチャー(無印)の母港ボイス)
フレッチャー級駆逐艦。コロンバンガラ沖海戦やルソン島の戦いなどに参加。日本がインドネシア産石油の集積基地を置いていたタラカン島を奪還しようとする上陸部隊の支援中に触雷、ルソン島スービック湾まで僚艦のフレッチャーに護衛され退避した。戦後は一時退役するも朝鮮戦争勃発に伴い再就役、その後もベトナム戦争を経て1969年に退役した。
- 駆逐艦「ホーエル」(ジョンストンの時報)
フレッチャー級駆逐艦。サマール沖海戦でジョンストンらと共にタフィ3で戦い、栗田艦隊の攻撃によりその命を散らしたものの、艦長は生還した。
- 工作艦 「プロメテウス」(サウスダコタの時報)
工作艦。元は給炭艦「オンタリオ」として1908年に進水した、金剛や弩級戦艦組よりも更に古い世代の艦船。何気に初めて、その存在が言及された海外特務艦である。
- 給油艦「ネオショー」(メリーランドの放置ボイス)
初代シマロン級給油艦。航空機燃料輸送のためハワイにいた際に真珠湾攻撃に遭遇するも生還。その後珊瑚海海戦において翔鶴艦載機の偵察により空母と誤認され急降下爆撃による直撃弾8発と瑞鶴機による体当たり攻撃を受け航行不能となり砲撃処分された。
- 潜水艦「ハーダー」(第二十二号海防艦の限定ボイス、実際には「ボラさん」呼び)
ガトー級潜水艦SS-257。魚のボラが由来。
名潜水艦乗りサミュエル・D・ディーレイ艦長の指揮の下、雷・谷風・早波・水無月・松輪等々を次々撃沈し猛威を振るったが、最期は第二十二号海防艦らによって撃沈された。
4コマでは潮が魚のスズキを見て「パーチ」と呟いているが、これは彼女のモデルとなった駆逐艦「潮」が撃沈した(正確には自沈に追い込んだ)ポーパス級潜水艦「パーチ」のこと。
兵装
米ボーイング社の戦略爆撃機。通称「空飛ぶ要塞」(この発展型であるB-29は「超空の要塞」である)。
艦載機として運用するのはサイズ的に不可能な大型機であるため兵装としての実装はまずない(実装されるとして基地航空隊か)のだが、由良の図鑑コメントで存在は言及されている。
- F4F(ワイルドキャット)
米グラマン社の初期の主力戦闘機。如月(史実ではウェーク島の戦いにおいてF4Fの攻撃により撃沈された)曰く「五月蝿い」。サラトガの初期装備として実装。
- SBD(ドーントレス)
米ダグラス社の艦上爆撃機。艦これでは由良の図鑑でしか触れられていないが、ミッドウェー海戦で一航戦・二航戦を壊滅させた立役者である。2016年秋イベにてE2海域突破報酬として実装。
- P-51(ムスタング)
米ノースアメリカン社の主力戦闘機。戦争末期にB-29の護衛や対地機銃掃射などを行った事で知られる。艦これでは史実で実際にP-51の機銃掃射を受けた第三〇号海防艦の中破ボイスにて言及されている。
人物
- ドーリットル 龍鳳及びホーネットの台詞で言及されている言葉。これはドーリットル空襲の指揮官「ジミー・ドーリットル」。ホーネットはB-25 ミッチェルを搭載してドーリットル空襲に参加しており、一方の龍鳳は大鯨時代にドーリットル空襲で被弾している。
- ジョン・F・ケネディ 天霧の台詞で言及されている人物(名前は出てこず「大統領」とだけ言っている)。ケネディが艇長だった魚雷艇PT-109に衝突して沈めたため。
その他
- ドイツ海軍の重巡プリンツ・オイゲンは戦後アメリカ軍が接収し、「USS プリンツ・ユージン(USS Prinz Eugen, IX-300)」としてアメリカ海軍の艦籍に入っている。"ユージン"は"Eugen"の英語読みであり、艦これ中でもサラトガよりそう呼ばれている場面がある。
- アメリカ海軍所属艦ではないが、2017年5月2日に実装された神威は米国ニューヨーク造船所で建造されている。
- サラトガ以外は日本の艦娘から言及されいない艦ばかりである(伊26がサラトガの名前をあげているが、伊26自身もサラトガが実装された1つ前のイベントでの実装で実装予告とも取れる)
- イギリス海軍の装甲空母ヴィクトリアスは第三次ソロモン戦後、太平洋方面の行動可能な空母がサラトガのみだった為一時的に貸し出された。その時のコールサインは『USSロビン(USS Robin)』
- 第二次世界大戦終結後、多数の余剰艦艇を抱える事となったアメリカ海軍はその一部を他国に譲渡する事で整理している。艦これに実装されている中ではラングレー(→フランス海軍ラ・ファイエット)、ブルックリン(→チリ海軍オイヒンス)、ヘイウッド・L・エドワーズ(→日本海上自衛隊ありあけ)、フェニックス(→アルゼンチン海軍ディエシシエテ・デ・オクトゥブレ→同ヘネラル・ベルグラノ)。このうちヘネラル・ベルグラノについてはゲーム中にも姿が実装されている。
なお・・・
長らく不遇とされていたアメリカ艦であるが、第二次世界大戦期の日本海軍の主な敵はアメリカ海軍であった事もあり、実際のところ連合国艦としては触れられる機会が多い方である。
それ以外の連合国艦については、例えばイギリス艦は、遅れて2016年8月12日にウォースパイトが(尚、実装以前からリベッチオが彼女について言及してはいた)、フランス艦は更に遅れて2016年11月のコマンダン・テストが、ソビエト連邦艦※は2017年5月のガングートがそれぞれ実装されている
オーストラリア艦とオランダ艦は他の連合国から遅れて2019年11月にオーストラリア海軍よりパースとオランダ海軍よりデ・ロイテルが実装された。
残るは中華民国艦だが、今のところ生え抜き組の実装は未だ不透明である。
欧州の海軍小国及び南米等の国々の生え抜き組に関しても2024年時点では一切不明のままである。
※ガングートは厳密に言えば『ソビエト連邦』生まれではなく「ロシア帝国(ロマノフ王朝)」生まれの艦(ロシア革命によるロマノフ王朝の滅亡が1917年である為)であり、ソ連時代に就役した艦としては2018年2月実装のタシュケントが最初である。
戦後ソ連に接収されたヴェールヌイ(2013年9月実装)は事実上の「響改二」である。対ロシア艦に対して特効をもっており一部の欧州遠征イベントでは欧州艦にカウントされている(ヴェールヌイは賠償艦として欧州から遠く離れたウラジオストクに回航されたが2018初秋イベント抜錨!連合艦隊、西へ!の最終海域では欧州艦としてカウントされている)。同様に戦後中華民国に接収された丹陽(2020年11月実装)は実装後の欧州遠征のイベントでは一切関係ない事から矢張りカウントされなかった(この2隻以外にも戦後海外海軍に編入された艦艇は実装艦の中にも3隻いるが、彼女達に関してはそもそも戦後の姿が実装されておらず、また実装の有無についてのアナウンスもない)。
また、リットリオとジュゼッペ・ガリバルディはイタリア降伏後連合国側(厳密には共同参戦国)となり日本と敵対している(1945年7月15日宣戦布告)が、此方も連合国艦艇としては扱われていない(イタリア降伏時点で健在だったイタリア艦には他にローマもいるが、こちらは投降前にドイツによって撃沈されているため、彼女に関しては敵国側に回ってはいないとも解釈可能)。
関連イラスト
関連タグ
艦隊これくしょん 艦これ 艦娘 海外艦 アメリカ アメリカ海軍
戦艦娘 空母娘 重巡洋艦娘 軽巡洋艦娘 駆逐艦娘 潜水艦娘 タフィ3
アキラ艦隊 UGUME艦隊 A士艦隊 コニシ艦隊 しずま艦隊 しばふ艦隊 パセリ艦隊 ZECO艦隊
ゲルマン艦娘・・・ドイツの軍艦をモチーフにした艦娘達。
イタリアン艦娘・・・イタリアの軍艦をモチーフにした艦娘達。
ブリティッシュ艦娘・・・イギリスの軍艦をモチーフにした艦娘。
フレンチ艦娘・・・フランスの軍艦をモチーフにした艦娘。
コサック艦娘・・・ロシア(あるいはソビエト連邦)の軍艦をモチーフにした艦娘。
スウェディッシュ艦娘・・・スウェーデンの軍艦をモチーフにした艦娘。
オージー艦娘・・・オーストラリアの軍艦をモチーフにした艦娘。
ダッチ艦娘・・・オランダの軍艦をモチーフにした艦娘。
長門/酒匂(クロスロード組):編入こそされていないものの、日本軍から賠償艦としてアメリカに引き渡され、前述のドイツ重巡プリンツ・オイゲンや空母サラトガ等多くのアメリカ艦とともにクロスロード作戦の標的艦とされた*