それは鎮守府に絶望を撒き散らす漆黒の破壊神 ——
概要
深海棲艦の一種。
全身黒づくめのスレンダーな女性の姿をしており、両前腕に艤装を装備している。
見えにくいが黒いノースリーブの服の下には灰色(白?)の和服(おそらくノースリーブ)を着ている。また、月刊コンプティーク2014年2月号に付属しているおぐち氏書き下ろしのピンナップでは、通常は艤装に隠れている手に黒い手袋をはめている事と胸が大きい事が判明。更に黒目がある事も確認されている(ヲ級も同じだが)。
敵勢力唯一のズボンキャラであり、深海棲艦の意匠である「歯」がどこにも見当たらない異色キャラでもある。
ゲームではステージ1-3「鎮守府海域・製油所地帯沿岸」のボス艦隊旗艦として初登場し、戦艦の売りである「大火力」「重装甲」「砲戦の延長」で以てこの時点で駆逐艦や巡洋艦しか持っていない事が多いプレイヤーを恐怖させた。
夜戦に持ち込めば駆逐艦や軽巡洋艦でも倒せる可能性はあるが、昼間の間に中破以上のダメージを受ける危険性も高く、轟沈への不安から涙をのんで退いた提督も少なくない(当時は轟沈の条件の解明が進んでいなかった)。
難関と名高いステージ2-4やステージ3-2といった中盤以降では、赤いオーラを纏った「elite」や黄色いオーラの「flagship」といった強化型が複数出現し、艦娘達の行く手を更にパワーアップした火力・装甲で阻んでくる。
flagshipクラスのル級(通称「フラル級」)は、初心者の関門として名高いステージ2-4「南西諸島海域・沖ノ島海域」で、ボス艦隊旗艦として初登場。お供に通常・elite各1隻のル級を引き連れ、連戦で弾薬や燃料を消耗し疲労した艦娘と提督を待ち受ける。
2013年8月末のアップデートではelite以降の艦に命中率を向上させる電探が装備され、2-4をはじめとするステージの難易度を更に跳ね上げている。
ボスとして登場するならまだしも(最終戦だけでいくらダメージを食らおうが、轟沈の恐れは無い)、その後の難関ステージと呼ばれる場所にはほぼ確実に道中で出現する……というかコイツの存在自体が難易度を跳ね上げている元凶である事が多く、ようやく羅針盤が微笑んでボスルートへ到達したと思ったらボス手前に鎮座するフラル級に大破させられ撤退を余儀なくされる……といった経験は多くの提督のトラウマとなっている。
なお、フラル級の火力はフル改造した高レベルの戦艦だろうが何だろうが、まともに直撃すれば即大破コースである。しかも戦艦で耐久力が高いので、2回に渡って殴られ続ける悪夢が待っている。
性能
登場時期の早さから戦艦タ級の下位互換と認識される事が多そうだが、
通常
ル級 | 耐久90 | 火力65 | 雷装0 | 対空70 | 装甲70 |
---|---|---|---|---|---|
タ級 | 耐久84 | 火力60 | 雷装0 | 対空60 | 装甲80 |
elite(赤色)
ル級 | 耐久90 | 火力85 | 雷装0 | 対空70 | 装甲85 |
---|---|---|---|---|---|
タ級 | 耐久88 | 火力75 | 雷装0 | 対空65 | 装甲88 |
flagship(黄色)
ル級 | 耐久98 | 火力90 | 雷装0 | 対空80 | 装甲99 |
---|---|---|---|---|---|
タ級 | 耐久90 | 火力85 | 雷装0 | 対空70 | 装甲96 |
装備が違う為一概にどちらの方が上とは言えないものの、ステータスだけで見るならば上記の通りル級のほうが明らかに強い。また、flagshipともなると装甲すら上回ってしまう。
(実はflaghshipタ級が主砲2・副砲・電探をバランス良く装備しているのに対し、フラル級は主砲3+電探という超攻撃的装備なので、火力だけならフラル級が圧倒する)
flagshipの耐久と装甲は長門も顔負けであり、耐久値だけならば大和すら凌駕する。
同航戦やT字有利を引けばそれでも撃沈できない事はないが、その場合こちらの被ダメージも増加する為、主力艦を一撃で大破させられ、撤退・長時間入渠を余儀なくされるという事実上の敗北を喫する事もまた多い。
この為、フラル級と多数遭遇する「北方海域・北方海域艦隊決戦」、つまりステージ3-4は南方海域が5-3まで実装された時点でも未だ最高難易度の海域と言われていた。なお、現在は戦艦レ級が出現する5-5に最難関海域の座を明け渡している。
4月のアップデートによりタ級と共に装備を変更(主砲+主砲+偵察機+電探)した為、この時点で確認できるステータスが全てタ級を上回ってしまった。(回避などは不明)
また主砲を1基下ろしたため火力は落ちてはいるものの、代わりに搭載された偵察機により制空権が優勢以上(敵視点)なら連撃を行ってくる。落ちたとはいえこの火力で二回攻撃されてはたまったものではない。
戦艦をやられて修復に時間と資源を食われることより、随伴の軽巡や空母が大破させられて進撃を止められることの方がストレスが強い。
2014年春イベント「索敵機、発艦始め!」では、E-2のボスとして戦艦ル級改flagshipが登場。
耐久130、火力110、対空88、装甲110と、フラル級をも上回る強さと性能を誇る。
こちらも重巡リ級改flagshipや空母ヲ級改flagship同様、片方の目に青い炎のようなエフェクトがある。
2018年冬イベントではE4ボス前の連合艦隊に6隻かつ第四陣形(単縦陣相当)で登場。量産型といえど戦艦の脅威を見せつける形となり、攻略まとめサイトでは「徹子の部屋」と恐れられた。 ルールル ルルルー
さらに公式4コマ第198話ではこのル級6隻について、能代が「部屋…」と上記の徹子の部屋を連想していたのに対し、妙高が「夜明け…」、初霜が「北…」と発言している。妙高が連想したのは「夜明けのスキャット」(歌詞の前半がルールルー)で、初霜が連想したのは「北の国から」(狐を呼び寄せる時にルールルルル)と思われる。
なおこの配置は史実由来であり、スリガオ海峡で待ち構えたオルデンドルフ艦隊(ウェストバージニア、メリーランド、ミシシッピ、テネシー、カリフォルニア、ペンシルヴァニア)を再現したものと思われる。なお、ウェストバージニアとメリーランドについては「ビッグ7」の一角でもある。下手すると戦艦棲姫に置き換わっていた可能性すらあるのだ。(やめてくださいしんでしまいます)上記の事から一部の提督達からは「イベントや特定のマップにしか出て来ないレ級や南方棲戦姫と戦艦棲姫等よりも数多くのマップに現れて遭遇確率の高いル級の方が恐い」という評価もある。
新たな海域である中部海域の6-2やその後のイベントにも出没している。
二次創作では
強敵の代表として描かれる事が多く、コミック作品などでも敵旗艦を張っていることが多い。
ライトノベル「陽炎、抜錨します!」では海外の艦娘から「殺戮者(スローター)」と呼ばれるほど恐れられている。
関連イラスト
関連タグ
戦艦ル級バグ:本来仲間に出来ない彼女が鎮守府に着任してしまう不具合。