ナンドデモ ミナソコニ オチテイクガイイ…
概要
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』における2013年8月1日~8月26日の間に開催された夏季イベント『南方海域強襲偵察!』に登場する南方棲鬼・南方棲戦鬼の三隻を含めた深海棲艦中の最上位の種類で、最終面E-4『敵大型超弩級戦艦を叩け!』のボスを務める。
南方棲鬼と比べて艦砲などが重装備となっている。
また、強さも南方棲鬼と比べて格段に上がっているため、歴戦の提督でさえ撃破は困難を極めたほど。
南方棲戦姫を倒すことで、クリア報酬として超弩級戦艦大和を入手できる。なお、雑誌「Febri」2013年11月号の記事中に、「南方棲戦姫のデザインは大和のデザインを踏襲している」との記述があり、ある種の関連性を窺わせている。
余談になるが、小説『一航戦、出ます!』では深海棲艦側の提督のような位置づけで登場を果たしている。
外見
まず真っ先に目が行くのは、半裸に髪ブラという目のやり場に困るような格好だろう。のちに登場した装甲空母姫なぞはほぼ全裸なのだが、ここまで堂々と肌を晒されると戸惑いを隠せない……。
だがそれに反して艤装は厳めしく、南方棲戦鬼だったときの下半身のユニットこそ喪失しているものの、それにより却って腕部や腰部に接続された砲塔や機銃ユニットがより目立ち、ハリネズミのような印象を与えてくる。腕部の艤装は鉤爪の手甲から口から砲身を伸ばした砲塔ユニットに換装している。
また戦鬼のときはこれでもかというドヤ顔だったが、追い詰められたことで眼光鋭く鬼気迫る顔でこちらを睨みつけてくる。
実力
耐久値は高いが装甲が紙だった南方棲戦鬼と比べ、装甲は戦艦ル級flagshipを超える“120”まで一気に上がり、素の火力はまだ上がるのかと言わんばかりの堂々の“160”(装備の火力を合わせると実際の火力は“200”)。
耐久値も“350”ともはやふざけたレベルであり、その上航空戦艦に分類されているので、開幕時の航空戦では艦載機まで飛ばしてくる。更に雷装も“100”あるため、夜戦火力は“300”のキャップ値まで達する超火力を発揮する。 この夜戦火力は16冬イベラスボス重巡棲姫が現れるまでトップであった。
オチナサイ!
ココハ…トオシマセン…
だが、最大の難関はこのE-4マップそのものであり、これまでに相手してきた鬼・姫クラスが道中の雑魚艦隊の旗艦として総登場するという殺しにかかったラインナップ。他の雑魚も全員がflaship級と相応の準備がなければ、クリアどころかボスに辿り着くことすら許されないのである。
通常海域への参戦
2013年夏イベント最終面のボス艦であった南方棲戦姫だが、その後新たに実装された通常海域である『サブ島沖海域』(通称5-3)にもボスとして登場。
5面後半の海域ということもありフラ戦艦ル級の道中オンパレード3-4と並びEO(各x-5)を除くと通常海域最高難易度と言われる。最大の特徴としては道中の戦闘が夜戦状態から始まるということが挙げられるだろう。2013年秋イベントで多くの提督を悩ませた夜戦マップだが、実装は前述の通常海域5-3が先であった(ただし、5面の南方海域に挑むには難関と言われる3-4、4-4の両方を事前にクリアしている必要があり、イベント開催前にここまでクリアできていた提督はほんの一握りと思われる)。
立ち位置は当然ボス旗艦……かと思いきや、なんとボス戦時の護衛艦として登場。
5-3のクリア条件はボス旗艦である「輸送ワ級elite」を5回撃沈(1回撃沈ごとにゲージが20%ずつ減少)であるため、南方棲戦姫自体を撃沈する必要はないのだが、化物じみた耐久値と装甲で何度も旗艦をかばい続けてくる厄介な敵として立ちはだかる。
5-3は道中は夜戦のみであるが、ボス戦とその他行き止まりの外れマスは昼戦スタートであるため、戦艦の火力をもってしても昼戦でこいつを落とし切るのは事実上不可能に等しく、夜戦時の火力をもってしても一撃で倒せるのは球磨型雷巡や雪風や時雨改二等のカットイン攻撃など、ごく一部の手段に限られるだろう。敵のカットイン攻撃が容赦なく襲い掛かる夜戦連戦をやっとの思いで抜けてボスに辿り着くも、こいつに攻撃が吸われて旗艦を倒せずゲージが削れない、というケースが頻発し、多くの提督を悩ませたであろうことは想像に難くない。
上記の通り実際のボス旗艦ではないが、ボスマス接触時はイベ鬼、姫ボス戦みたく彼女のイラストが浮き上がるため、事実上の5-3ボスの扱いである。また、通常海域の鬼、姫がボス戦にいるマップでイラストが浮き上がるのは今の所ここと4-5のみである。このことからも5-3がイベ鬼、姫戦並のマップだと伝わるだろう。
艦これ2期からはボス旗艦になっている。
更に5-4クリア時に出撃可能となるEX海域5-5のボス・空母ヲ級改flagship最終形態の護衛としても登場しており、ここでも鉄壁の防御で旗艦への攻撃を寄せ付けない厄介な存在となっている。
5-3、5-5とも輪形陣ではあるがそれでも、火力200×0.7=140(単縦陣のフラル戦で130)もあるのでT字有利等だと、大和姉妹すらワンパン大破できる威力である。
ワタシハ…モウ…ヤラレハシナイ!
2013年秋期イベントのラスボスを務めていた戦艦棲姫も、2014年春季イベント『索敵機、発艦始め!』以降はボスの護衛に回されるようになり、その圧倒的な耐久力をもってして旗艦への攻撃を「吸引」し、撃破を阻んできた事から提督達の間では某吸引力の変わらないただ一つの掃除機になぞらえて「ダイソン」の呼び名が定着するようになった。通常海域でボスの護衛を務める南方棲戦姫は「通常海域版ダイソン」、名前の関係か南方海域にしか出てこないのでむしろ「南方海域版ダイソン」と言うべき存在かもしれない。
ワタシモ……ワタシモ……モウイチド……ヨミガエルノカ……
南方海域舞台の15年イベがあったが・・・
15夏イベ反撃!第二次SN作戦、15秋イベ突入!海上輸送作戦どちら南方海域舞台なのだが、彼女(鬼、戦鬼も)はイベに参戦せずである。
古参のため、耐久や装甲は近年の姫やより上位の水鬼には劣るが、上記の通り火力だけでも「
200」もあり、夜戦火力はトップクラスの実力のため、道中昼単縦や夜戦マスに配置すれば、十分ワンパン大破マンになりえるのだが・・・。
15夏イベ、秋イベともE3ボスの新敵の水母棲姫は耐久350こそは同等なのだが・・・
2016年2月29日アップデートにて
運営より瑞穂(艦隊これくしょん)が南方海域でドロップ可能になると告知があったが、なんと、よりにもよって「南方棲戦姫マス(5-3ボスマス)」であった。16冬イベではE1でドロップしたが、道中のためドロップ自体しないこともあり、ゲット出来なかった提督に酷である。
邀撃!ブイン防衛作戦
2019年冬イベントに登場。耐久、装甲が強化され、電探も装備している。
もっとも「E-3輸送ゲージ」ボスと見た場合、特効持ちの駆逐艦の連撃で簡単に撃破可能な程度の強化に過ぎず、流れがいいと昼戦の内に決着がついてしまう事もしばしば。
従来の南方棲戦姫のデータを置き換えたと思われ、5-3、5-5に登場する南方棲戦姫もイベント海域仕様になっている。
イベント後の運営ツイートによると近代化改修とのこと。
随伴艦が弱体化されたが、厄介な戦艦レ級eliteはそのままなので、南方棲戦姫の強化が地味に響いてくる。
尚2019年冬イベント登場時は「航空戦艦 南方棲戦姫」と表示されている。