ナンドデモ…ミナゾコニ…
シズンデ…イキナサイ……
……アツイ…ノ? アツイ……デショオ…?
概要
艦隊これくしょんの2013年秋イベント『決戦!鉄底海峡を抜けて! 』の第4海域(通称E-4)「アイアンボトム・サウンド」のボスとして初登場。
名目上の種別は「航空戦艦」なのだが、固定砲台タイプで陸上に鎮座している。その為、こちらの魚雷攻撃が一切命中しない上、夜戦連撃における雷撃値を無効化する。
ダメージ表記も今まで登場してきた姫タイプの深海棲艦と異なり、小破→混乱、中破→損害 …というものに置き換えられている。
こうした特性は後の陸上施設系の深海棲艦にも共通して引き継がれている。
声優は公式には不明。
初登場時の被弾ボイスが後に戦艦棲姫に流用されており、2013年秋イベントで登場した個体に関しては戦艦棲姫と同じ声優である事は間違いない。
2015年夏イベントで再登場した際には全ボイスが新録されており、初登場時とは別の声優である可能性が濃厚となっている。
以後登場した飛行場姫は全て「……アツイ…ノ?」個体となっており、「ナンドデモ…ミナゾコニ…」個体は2013年秋イベントのみである。
なおグラフィック自体は同じだが、個体によって搭載数、ダメージ特性が異なる。
性能
航空戦艦の割に素の火力が僅か70、その上装備はすべて艦載機と、砲戦においては決して強くはないが(同じく航空戦艦を名乗っていた、2013年8月のイベント『南方海域強襲偵察!』のラスボス「南方棲戦姫」は、火力特化型で素の火力が160もあった)、真の脅威はその圧倒的な艦載機搭載数にある。
「飛行場」姫という名は伊達ではなく、その搭載数はなんと392という味方の空母から見れば文字通り桁違いな数値であり、海域マップの仕様によって夜戦スタートとする戦闘であるが、条件を満たすと昼戦に行くことができ、そして航空戦では艦載機を駆使した攻撃でこちらを翻弄してくる。
更にその特徴を言えば、いざ戦闘に入ると恐らく真っ先に提督諸君が注目するであろうその耐久値は、なんと500という当時としては破格の数値であり、おまけに装甲も140という凄まじいまでの硬さを誇る。
2018年10月現在の環境においても、水上艦の随伴として登場するなど決して楽に攻略させてくれる相手ではない。
ダカラ…ムリナノヨ…
余談だが、狙われた時(例えmissであったとしても)に上げる悲鳴がなんかエロいと評判になったとかなってないとか・・・
キャァ!
ヤァダ、イタイジャナイ! ……コワレチャウ…ウフフッ!
一方、陸上爆撃機搭載型は搭載機が強力な代わりに搭載数がそこまで多くなく、対空カットインで枯れてしまう事も普通にあり得る。
ちなみに初登場時と同じ392機だった場合大和型ですらタダでは済まず、町が1つ壊滅するレベルの大編隊になってしまう。
こんなのから基地空襲されては、基地どころか周辺全部焼け野原になりかねないだろう。色々な意味で妥当な調整である。
主にこの個体が登場するのは空襲戦マスであり、直接交戦する事は比較的少ない。敵方の基地航空隊のような扱いである。
弱点
前述の通り、その硬さも相まって、生半可な攻撃ではまともにダメージが通らない。
これだけを見れば耐久において無敵の強さを誇る彼女であるが、実はそれを攻略の鍵となる装備がある。
それは三式弾。
史実・ゲームにおいて、本来は対空用に使用されるのだが、実際の三式弾は中に小径の焼夷弾を多数内包している仕組み上、炸裂して広範囲に激しい燃焼を撒き散らすので、その焼夷効果は戦時中でも認識されていた。
実は、彼女のモチーフとなったのはガダルカナル島の「ヘンダーソン飛行場」であり、史実では1942年10月13日に「金剛」「榛名」が同砲弾を用いて夜間砲撃を行っている。この時、航空機を多数破壊することには成功したが、滑走路はすぐに修復されてしまったため、日本側は2度目の砲撃を行うために「比叡」「霧島」を派遣。海軍史上最大の混戦となる第三次ソロモン海戦が始まることとなった……
タクサンノテツ…シズム…コノウミデ……ソウ……
デザイン
その姿はまさに「驚きの白さ」。
深海棲艦特有の白い肌もさることながら、同じくらい白く長い白髪に加え、どこまでが衣服なのか判別するのが難しい白いボディスーツを着用している。 足元も白いショートブーツ。
円らな瞳が特徴で、眉毛は見当たらない。
頭に左右一対ずつ突き出た角は赤い誘導灯のようなデザインをしており、また背後から滑走路が飛び出して彼女を囲むような形で前方に伸びてきている。
深海棲艦のテーマでもある「歯」は彼女の右側に、頭に88ミリ高射砲らしきものを備えて控えているが、これが戦艦棲姫のように本体から独立しているのかは不明である。
この武装と重なって見落とされがちだが、右腕は全体が黒く機械的な構造になっており、義手のようになっていたりもする。
アニメ版では
ラスボス格として11話に登場。ミッドウェー海戦をモチーフとしていたはずなのだが、何故かガダルカナルモチーフの彼女が隻眼ヲ級らと共に迎え撃つ事となった。
CVはなんと榊原良子女史である(上は中の人ネタ)。しかし台詞は殆ど無かった。
1話でのナレーションも女史によるものだったのだが、この事をどう解釈すべきか未だ定説は存在しないようだ。
原作から若干のデザイン変更がなされており、右腕の機械や歯型の武装は削除。体を取り囲んでいた滑走路も肩甲骨の辺りへ縮めて格納し、戦闘時のみ展開して艦載機を射出する方式に改められている。そのため「身一つ」といった姿での登場となった。
滑走路を伸縮させる動作は原作で空母娘の一部(いわゆる陰陽師組)も取っているが、破損時にヒビが入る事から彼女達のような紙や布とは異なる素材であるようだ。
原作での活躍を想起させる無数の艦載機で当初こそ圧倒したものの、仲間の深海棲艦達は援軍の艦娘達による加勢で押され始め、飛行場姫自身も激戦の最中に滑走路を破損させられて戦闘不能に陥る。
そのまま砲撃を受けて焼死した。かと思いきや…
余談だが、2015年春イベント『発令!第十一号作戦』にて特定場所をモチーフとするボスであっても移動が可能(あるいは同名の別人が存在)であると明らかになった。そのためガダルカナルのボスがミッドウェーに現れた事に対する矛盾は解消されている。
『……アツイ…ノ? アツイ……デショオ…?』
2015年春イベントでは過去のボスの強化体と思しき深海棲艦も現れており、先述の移動例と合わせて提督達の間で彼女とのリベンジマッチに対する不安の声が挙がり始めた。
続く夏イベントが2013年秋と同海域で行われる事が判明すると、それはいよいよ現実のものとなってくる。
そして・・・
「反撃!第二次SN作戦」E-3の謎のハズレマスXと、E-4のボスとして、飛行場姫はアイアンボトム・サウンドに再臨した。
マップ全体が軟化し、年月を経て艦娘の装備も増強され、彼女との戦いも昼戦から開始できるため、以前ほどの脅威ではなくなった……が、生半可な艦隊で勝てる相手ではない事は当時と同じである。
恐れられていた「水鬼」化は無かったものの、今回から「最終形態」が登場し、火力は+25の“90”、装甲は+50の190にまで数値が跳ね上がる。
また装備もタコヤキ艦載機に更新されるため、航空優勢を取る事すら困難な上、今まで以上に一発が恐ろしいダメージを叩き出すことになる。何とか航空優勢を取ったとしても、砲撃戦時の火力も恐ろしく、航空戦でも砲撃戦でも戦艦すら一撃で大破に追い込む様は、かつてとあまり変わっていない。
最終形態では追い込まれて焦っているのか、通常時の薄ら笑いが消えてこちらを睨みつけるような表情になる。また、後発の中間棲姫の最終形態同様に四肢に赤いひび割れが生じ、衣服も破れたようになる(同じ陸上型である港湾棲姫も同様の表現を取り入れるようになっている)。タコヤキ艦戦が一緒に飛んでいるのも特徴で、彼女が本気でこちらを迎え撃つという姿勢がよくわかる。
ウフフフ…
2015年夏イベントでは、ボスに特殊なギミックが実装された事も特徴で、攻略が進むにつれてE-3Xマスにいる彼女を倒す事でE-3ボスの随伴艦が弱体化するという事が明らかになった。
そのためE-3においては、ボス戦の難度を下げるために積極的に彼女に会いに行くという往時では考えられないような現象も発生した。
ただし、あくまでハズレマスという扱いであり、水上打撃部隊でなければ羅針盤が合わなかった事もあって、艦隊の編成との相談というレベルでの話ではあったが。
なお、E-4は突破報酬自体が難易度別でも大差がなかったこと(丙の洋上補給・戦闘糧食に、乙で改修資材、甲で改修資材と勲章が、それぞれ追加される程度)から、丙作戦でさっさと突破して海風掘りに勤しむ提督も多かったようだ・・・リベンジって何だっけ?
ドウシタノ…アタシ……アレ…セカイガ……海、が……
出撃!礼号作戦では
2016冬イベントにも新たなギミック「空襲戦」の仕掛人として参戦した。
今回は2体同時の出現となったのだが、こちらからの攻撃ができず、空襲に耐えたか否かで勝敗の判定が行われるというかなり特殊な戦闘形態となった。
また、使用機種は「深海解放陸爆」というもので、名称から米陸軍型の爆撃機「B-24」をモチーフにしていると察する事ができる。
もはや「航空戦艦」という名目上の種別とまるで噛み合わなくなっており、今回の飛行場姫の参戦はあくまでゲームのシステム処理上の都合という趣が強い。セリフも特に収録されておらず、集合絵等で省かれている事も少なくない。
もっとも、本気を出せば爆撃機を真面目に空母から飛ばすのがリアル米帝プレイというものなのだが・・・
史実「ルンガ飛行場(ヘンダーソン飛行場)」
飛行場姫のモデルとなっていると思われるヘンダーソン飛行場であるが、もともとは元々は日本海軍設営隊が建設した「ルンガ飛行場」を米軍が占領、拡張したものである。
1942年7月6日にガダルカナル島に上陸した日本海軍設営隊は、急ピッチで飛行場建設を進め、8月5日には第一期工事を完了、16日には戦闘機を派遣する予定であった。
しかし米軍はすでに情報を察知、建設完了の翌々日の8月7日、僅かな守備隊しかいなかったガダルカナル島に10,000名もの海兵隊で上陸作戦を行い、完成したばかりのルンガ飛行場を瞬く間に占領してしまった。
以降、ルンガ飛行場は米軍によって「ヘンダーソン飛行場」と名前を変えられ、かつての味方だった日本軍へ牙を剥くのであった。
なお、ルンガ飛行場改めヘンダーソン飛行場は、戦後「ヘンダーソン国際空港」と命名され、2000年台に「ホニアラ国際空港」と改名された。
今は軍用機の配備もなく、ソロモン諸島を結ぶソロモン航空のハブ空港として利用されている。
つまり、武装解除し、しかも空の玄関口として存命中の深海棲艦ということになる。
ホニアラ国際空港については、ソロモン諸島で散華した旧日本兵の遺骨の帰還事業にまつわるエピソードもある。詳細は「ひこかし」を参照のこと。
さらに余談
このヘンダーソン飛行場、米海軍少佐のロフトン・R・ヘンダーソンにちなんで名付けられたのだが、実は中間棲姫のモデルであるミッドウェー諸島にあるイースタン島とサンド島の飛行場も同様にヘンダーソン飛行場(ヘンダーソン・フィールド)と名付けられている。
二次創作界隈では陸上基地型の深海棲艦を姉妹と見做す傾向にあるが、飛行場姫と中間棲姫は同じ父を持つ、正に姉妹であると言えるのかもしれない。
ちなみに飛行場の完成年度はガダルカナルのものの方が後のため、飛行場姫は中間棲姫より年下=妹であると言える。この事は飛行場姫の方が幼げな容姿をしている事とも符合する。
なお、先述の通りガダルカナルのものは改名、イースタン島のものは廃棄されているため、現在ヘンダーソン名を残しているのは、サンド島の飛行場のみである。(英語外部リンク)
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リコリス・ヘンダーソン(非公式愛称)