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戦争は経済力だよ、兄貴

概要

昨今のソーシャルゲームでは収集要素が所謂ゲームの要となりつつあるが、『艦これ』ではその収集要素に当たる艦娘は資源を消費しての「建造」や戦闘終了後の「ドロップ」で獲得するのが殆どであり、課金でしか入手できない艦娘というものは存在しない。本作で課金によって手に入るのは、主に各種資源やゲームプレイ中に入手可能なアイテム、建造・入渠で使用する追加のドックなどである。

このうち資源とアイテムは出撃せずに放置したり、遠征を成功させると勝手に増えていく為、一般的にはそこまで神経質になる必要はない…

だが

「どうしてもあの艦娘を作成したい」「圧倒的戦力差で無双したい」「期間限定イベント海域の新艦娘が欲しい」などの欲求を持つ提督は課金によって資源や回復アイテムを大量購入し、豊富な資源にものを言わせたアメリカ軍さながらの鎮守府ライフを楽しんでいるようだ。これが俗に言う米帝プレイである。

因みに、2ch本スレには53万DMMポイント(1DMMポイント=1円)を投入した米帝が確認されており、米帝プレイを行っている提督の殆どは平然と6~7桁レベルの課金を行なわければまともな戦力が手に入らない基地外課金ゲー出身者が多い。この米帝プレイはリアルマネーに多大なダメージを与える事にもなる為、ある意味財布ブラックな鎮守府が出来上がる。無理しないでください。

「戦争は金ばかりかかって、空しいものだなあ」

40年以上も前の漫画のセリフだが、現在の電脳上の戦争にも当てはまる名言である。

なお艦これのプラットフォームのDMM社長である松栄立也氏は始めた後の1ヶ月で10万をつぎ込んだとのこと。http://www.excite.co.jp/News/reviewapp/20131227/E1388084055230.html

大型艦建造

2013年12月24日のアップデートにより「大型艦建造」が実装され、大和のように従来建造不可能だった艦も建造可能になった。ただし、これまで存在した通常建造とは比べ物にならない程に大量の資源や開発資材が必要であり、枯渇寸前にまで資材を注ぎ込んでレア戦艦やレア正規空母を狙った結果がその辺の海域でホイホイ出てくるコモン艦だった…という事も少なくないので、米帝プレイヤーと言えども無視できない影響を受けている事は確実である。それに加えて大型艦建造に必要な資材を全て課金で調達すると1回につき1万円相当は吹っ飛ぶ計算になる為、大型艦建造のドックに入るたびに「購入アイテム(課金)による資源投入は避けてください」の警告文が(明石のボイス付で)表示され、注意を促している。

なお、大型艦建造に際しての無差別投入は「米帝を上回る」ことから聖帝プレイ」とも呼ばれる。

ケッコンカッコカリ

2014年2月14日のアップデートにより、LV99に達した好きな艦娘と婚姻関係を結べる「ケッコンカッコカリ」が実装されたが、ケッコンに必要なアイテム「書類一式&指輪」は無課金では1つのみしか貰えない。

つまり無課金で結婚できるのは1人までという事であり、一夫多妻制を実現したい場合は課金が必要となる。1回だけなら書類一式700ポイントとそこまで大した額ではないが、艦これには150を超える多数の艦娘が存在しているので…もしその全てとケッコンするとしたら10万ポイント近くになる。

だが、基本プレイ無料とはいえ別アカウントを取得してまで他の艦娘と結婚、というのは時間、労力、どれをとっても現実的とは言えず、700ポイントというのは有る意味リーズナブルでもある。任務で1人しか結婚できないのは重婚はやめましょうという運営からの暗示かもしれない。

改修工廠

2014年10月24日のアップデートにより追加された、工作艦明石」に装備を改修して貰う事で強化を行い、より上位の装備を入手出来るシステム「改修工廠」が実装された。装備の改修には改修資材が必要となるのだが、この改修素材はマンスリー任務やウィークリー任務をこなしても入手出来る数は微々たるもので、改造した装備のグレードが上がるたびに消費する改修素材の数も増加していき、46cm三連装主砲等の様な強力な装備の改修には1回で大量の改修資材を消費するというケースもある。それらの装備を強化する為に、更に米帝プレイを加速させる者も…

改修資材は10個パックで700ポイントという値段になっているが、有志の検証によると改修による装備の性能向上は侮れないとの事。任務獲得分の改修資材でも足りない程改修を行いたい場合、無理の無い範囲でなら改修資材の購入もありなのかも知れない…

補強増設

2015年8月10日のアップデートにより追加された、レベル30以上の艦娘に使用することで応急修理要員などの特定装備を装備出来る様になる装備枠を追加する「補強増設」が追加された。近年では難易度の高い海域も増えており、どうしてもそれらの海域を突破したい、でも大破率が高くてダメコンも使いたい、だがそれの為に装備枠を1つ犠牲にするのは…と言ったジレンマを解消するには非常に有用なアイテム。これにより多くの艦娘に増設を行うと共に、ダメコン等も購入して、強引に攻める米帝プレイに走る者も…

価格は1個に付き500ポイント。増設した装備スロットにはダメコン等の特定の装備しか装備させられないが、レベル30以上の艦娘なら誰でも増設出来る。戦術の幅を広げる為に有用なアイテムである事は間違い無い為、無理のない範囲での購入はありなのだろう…

米帝を諦める者、逆に米帝の仲間入りをする者、どちらも存在するとは思われるが、果たして?

史実では…

第二次世界大戦における日米の戦力差はこんな感じである。

原油(万Kl)

日・・・・25

米・・22,000

鉄鋼(万トン)

日・・・210

米・・8,500

商船造船(万トン)

日・・・170

米・・・929

航空機(千機)

日・・・28.1

米・・・96.3

その他諸々をひっくるめると甘めに見ても大隊日:米=1:10~30ぐらいの国力差があったとされている。

個々の局面では日本がアメリカを圧倒するような局面もあったが、日本がアメリカの軍艦戦闘機をいくら破壊しても、国力に勝るアメリカはその圧倒的な生産力にモノを言わせてすぐさま補充してしまうわけで、長期戦になればどうあがいても敗北である。

その生産力は定期刊行誌にも例えられ、隔月刊正規空母エセックス級、月刊軽空母インディペンデンス級、週刊護衛空母カサブランカ級、日刊駆逐艦フレッチャー級、三時刊規格型輸送船リバティ等が次々と建造され、日本軍を圧倒した。

その絶望っぷりは、いわゆる大本営発表の戦果が全て事実だったとしてもなお全盛期の日本の数倍の戦力を揃えている辺りで察して頂きたい。なお、ドイツも似たような目に遭わされている。

WW2を扱ったウォーシミュレーションゲームなどでは「史実通りのアメリカ」を再現するとゲームにならないため(ゲームバランス的な意味で)、適当な理由をつけてアメリカを弱体化させている程である。

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