期間限定イベント海域とは、DMM.comのオンラインSLG『艦隊これくしょん』のイベントの一環である。
なお記事の長大化のため、第二期開始以降の期間限定イベントについては「期間限定イベント海域(2018.9~)」に掲載している。
概説
『艦これ』における期間限定の特殊ステージ。
海域クリア報酬として新しい艦娘や装備アイテム、そして特注家具職人や応急修理要員などの有料アイテムが獲得できる。
当イベントには通常海域よりも強力な敵が多数登場し、連合艦隊システムや出撃制限(後述)等の仕様もあるため、艦娘やその練度、そして資材を十分に蓄えた上での参戦が望ましいのだが、2015年冬季イベントから艦隊の戦力に合わせて難易度を選択可能となったため、着任から日が浅い提督でも序盤の海域であればクリア出来るチャンスは十分にあるので、通常海域の攻略を後回しにしてでも挑戦してみる価値は大いにあると言える。
その一方、通常の海域ステージにはない“特殊なルール”が数多く適用されるため、攻略には普段以上に戦術性や戦略性を求められる部分も強い。
イベント開始からしばらくの期間が経過後、海域突破率が低かったりなどの運営が予期していない事態が発生した場合は開催期間が延長される事がある。
共通する仕様
海域ゲージ
通常海域ではボス艦隊旗艦を撃破すると減少する仕様だが、イベント海域では、ダメージを与える毎に減少する。最終的にゲージを空(もしく限界寸前まで)にして旗艦を撃破することで、ステージクリアとなるのは共通。
2013年秋季イベントまでは時間の経過によってゲージが回復する仕様だったが、それ以降のイベントでは「時間経過によるゲージ回復」は採用されていない。
出撃制限
以下の条件を満たしていないと、イベント海域には出撃できない。
- 出撃勝率(通常ステージでの勝率)が75%以上
- 艦隊保有枠(艦娘の所持数)に一定以上の余裕
- 装備アイテム所有数に一定以上の余裕
概ね以上の通りで、艦隊保有とアイテム所持数はイベントごとに変動する傾向にある。
特に後者2つを満たせずに出撃できないことを見抜けずに嘆く新人提督に、古参提督や常勤提督がツッコミを入れるのは、もはやイベントの風物詩と化している。
事前の確認は怠りなく……
実施イベント
ここでは概略のみを記していく。
詳細は各ページを参照されたし。
※新規艦娘は実装された海域順に並べています。
※太字の艦娘は海域突破報酬として実装されたもの。
敵艦隊前線泊地殴り込み
記念すべき『艦これ』初のイベント海域であり、海域ゲージや潜水艦、鬼・姫型の深海棲艦の登場など、実験的要素を多く含んだ内容となった。
五航戦姉妹が報酬・追加ドロップとして実装され、今ではオーパーツと化した幻の艦上戦闘機「震電改」も登場した。
南方海域強襲偵察!
現在の通常海域第五ステージ「南方海域」の原形となった、文字通りの先行実装海域。
あらかじめ艦隊を海域に派遣しておく事で支援砲撃が受けられる「支援艦隊」システムが初導入された海域でもあり、この仕様は「南方海域」やその後のイベント海域でも実装されている。
数多くの鬼・姫型の深海棲艦が登場し、現在では人気キャラとなった鈴熊コンビ・潜水艦娘、そして最奥海域突破報酬として超弩級戦艦の大和がイベント報酬として先行実装された。
決戦!鉄底海峡を抜けて!
※本イベント以降、定着せず。
別名「アイアンボトム・サウンド」と呼ばれ、今なお“艦これ史上最凶”と評される地獄の一丁目。
これまでにない開幕夜戦MAPの連続、回復の速い海域ゲージ、夜戦から昼戦へと切り替わる「払暁戦」、飛行場姫・戦艦棲姫という凶悪な深海棲艦の登場、そして伊19・伊8・阿賀野型軽巡洋艦・武蔵等の多数のレア艦娘達の実装により、多くの提督が欲と絶望の狭間で葛藤に苛まれた。
迎撃!霧の艦隊
期間 | 2013年12月27日~2014年1月7日 |
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史実 | (なし) |
新規艦娘 | イオナ※、タカオ※、ハルナ※、伊401 |
追加仕様 | 司令部Lv式難易度の導入、時間式ゲージ回復の撤廃 |
新規敵艦 | ナガラ※、マヤ※、キリシマ※、コンゴウ※ |
※期間中のみ限定実装
『蒼き鋼のアルペジオ』のアニメ放送と連動したコラボ企画として開催されたプチイベント。
以前から「霧の艦隊これくしょん」として多数のファンアートが興隆を見せていただけに、両陣営のファンから歓喜の声が上がった。
イオナを始め人気キャラクター6隻が登場し、イオナ・タカオ・ハルナが『艦これ』陣営にイベント期間限定で僚艦として加わった。
また、イオナとは同一存在である伊401と彼女の象徴でもある水上攻撃機「試製晴嵐」の試作型も実装された。
前回イベントで波紋を呼んだ時間式のゲージ回復システムを完全撤廃し、難易度を各提督の司令部Lvに依存するように変更が為され、イベントへの挑戦が相対的に容易となった。
索敵機、発艦始め!
『艦これ』サービス開始1周年記念として実施された。
開幕の航空戦で制空権を確保する事で昼戦でもカットイン攻撃を繰り出す事が出来る新システム「弾着観測射撃」の実装により、それまでの艦隊決戦の様相を覆すことになった。また、「索敵値による進路の分岐」、勲章と引き換えに入手可能な「改装設計図」による特殊な改装など、今まで以上に実験的要素を多分に含んだイベントとなった。
新艦娘にはこれまでアイテム屋娘として裏方に回っていた工作艦・明石が参戦、さらに利根型重巡姉妹とビスマルクに設計図を使用した改二実装された。
AL作戦/MI作戦
期間 | 2014年8月8日~8月29日 |
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史実 | アリューシャン作戦、ミッドウェー海戦 |
新規艦娘 | 春雨、大淀、清霜、時津風、早霜、雲龍、磯風 |
追加仕様 | 連合艦隊、出撃制限札、特定艦娘による羅針盤制御 |
新規敵艦 | 駆逐イ級後期型等の後期型深海駆逐艦、北方棲姫、中間棲姫、空母棲鬼、空母棲姫 |
史実の太平洋戦争で大日本帝国の命運を分けた「ミッドウェー海戦」をモデルとしたイベント。イベントのモチーフを知った当時の提督たちの盛り上がりは相当なものであった。
それだけに、当時としては『艦これ』史上最大規模(海域数はE-6まで)を誇り、難易度も2013年秋季イベントに匹敵すると評された。
2つの艦隊を統合して大規模な艦隊を編成する「連合艦隊」システムが実装され、以降のイベントの目玉ともなった。
また、「二正面作戦」として特殊な出撃制限がかかり、AL方面に出撃した艦娘はMI方面に出撃できなくなる(≒同時出撃の再現)ため、よりシビアな艦隊運営が要求された。
一方、本イベントのE-2でボスを務めた北方棲姫が爆発的人気を見せ、敵艦隊の新たなアイドルとしてすっかり提督たちと運営のお気に入りとなった。
その他、表向きのラスボス(E-5ボス)として空母棲姫が初登場。以後のイベントにおいても提督たちの壁としてしばしば立ちはだかることになる。ちなみに、この海域のボス戦BGMは今なお人気が高い。
…ちなみに、真のラスボス(E-6ボス)としてまたしてもあの深海棲艦が登場する。
任務娘として艦隊の事務方を務めていた軽巡・大淀が艦隊に参列し、初の雲龍型として1番艦の雲龍が登場した。
発動!渾作戦
前述の『AL作戦/MI作戦』と比較して規模は縮小されたものの、引き続き連合艦隊システムと出撃制限が採用された。
前回は空母を基幹とした「機動部隊」のみだったが、本イベントから戦艦・巡洋艦を基幹とした「水上部隊」が新設され、編成時にいずれかを選択出来るようになった。
新艦娘に防空駆逐艦秋月が登場し、同時に秋月の能力を最大限に発揮させる「対空カットイン」も実装された。また、ドイツ艦としては4隻目となる重巡洋艦プリンツ・オイゲンも参戦。
そして敵艦隊には春雨と瓜二つの「姫」クラスのボスキャラクター駆逐棲姫と、新たな艦種「水鬼」の第一弾空母水鬼が出現した。
迎撃!トラック泊地強襲
艦これアニメ放映記念、更にバレンタインデーとも連動した企画であり、海域ボスの戦闘BGMにアニメの主題歌として使用された『海色』と『吹雪』の特別編集版が採用されている。
本イベントから「甲」「乙」「丙」による難易度の任意選択が可能となり、提督ごとの練度に合わせたイベント攻略が可能となった。その分、難易度ごとに獲得できる報酬アイテムに差が出るようにもなり、よりイベント全体をどう攻略していくかの戦略眼が試されるようになった。
海域最奥にて新たな凶敵「戦艦水鬼」が登場し、更に甲作戦で彼女に挑むと地獄の光景を目の当たりにする事となり、撃破難易度でいえば過去最難関の一つに挙げられる。
長らく参戦が待ち望まれていたドイツの潜水艦・UボートからはU-511、新艦種“練習巡洋艦”として香取実装された。
発令!第十一号作戦
期間 | 2015年4月28日~5月18日 |
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史実 | セイロン沖作戦(11号作戦) |
新規艦娘 | 葛城、高波、Littorio(Itaria)、Roma、秋津洲 |
追加仕様 | 能動分岐、難易度選択の制限、連合艦隊編成への制限 |
新規敵艦 | 港湾水鬼、泊地水鬼 |
『艦これ』サービス開始2周年を記念したイベントであり、イタリアの2隻のヴィットリオ・ヴェネト級戦艦がドイツに次ぐ海外艦娘枠として参戦。帝国海軍最後の空母・葛城と、参戦困難と目されていた水上機母艦・秋津洲も実装された。
新システム「能動分岐」により、提督の判断で進路を選択できるようになった。更に今回から難易度選択と連合艦隊編成に一定の制限が設けられ、難易度「丙」を選ぶと次の海域で難易度「甲」を選択する事が不可能となった。また、連合艦隊旗艦に潜水艦は配置出来なくなった(第一艦隊、第二艦隊どちらも)。加えて、第二艦隊の戦艦は高速戦艦しか編入出来なくなった。
深海棲艦も2013年春の・泊地棲鬼、2014年春の港湾棲姫を意識した港湾水鬼・泊地水鬼が登場。
後半海域の楽曲は、今までにない陰鬱さと悲愴さを盛り込んだBGMとなった。
なお、前述のヴィットリオ・ヴェネト級戦艦のうち、リットリオがE-4『決戦!リランカ島攻略作戦』のクリア報酬として入手出来るのに対し、妹のローマが手に入るのはイベント終盤海域のE-6『打通作戦!ステビア海を越えて』、しかも戦闘終了後のドロップでしか入手方法がなかった事から、多くのやりこみ提督がローマ掘りに泣かされる結果に……
反撃!第二次SN作戦
期間 | 2015年8月10日~9月2日→9月7日 |
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史実 | ソロモン海戦 |
新規艦娘 | 江風、瑞穂、海風、速吸、Libeccio、風雲、照月 |
追加仕様 | 艦載機熟練度システム、増設スロット、ボス艦隊弱体化ギミック |
新規敵艦 | 水母棲姫、防空棲姫 |
『艦これ』史上最多の全7海域構成という昨年の夏季イベントを超える過去最大級のイベントとなり、一部提督のトラウマの一つとなった「アイアンボトム・サウンド」が再登場した。
新システム「艦載機熟練度システム」が実装。空母の艦載機そのものが戦闘を経験して強化され、艦隊決戦の在り方に新たな変化を呼んだ。また、五航戦姉妹を改二へと改装する際に必要なアイテムとされている「試製甲板用カタパルト」がE-6乙作戦以上突破報酬として先行入手可能。その他「洋上補給」「戦闘糧食」「補強増設」と、新たな機能やアイテムが従来のイベント以上に多数実験投入されている。イタリアン艦娘初の駆逐艦となるLibeccio、更に艦娘としては初の艦種となる補給艦(給油艦)速吸に加え全7隻が登場した。
敵方も新型として駆逐艦の後期型elite、ボスには水母棲姫と防空棲姫が登場。更にE-4『海峡突入!敵飛行場を撃滅せよ!』には、あの飛行場姫が帰参し、全海域が鬼・姫クラスのボス旗艦というイベント初の状況が発生。特に、最終海域E-7『発動準備、第二次SN作戦!』では、防空棲姫のステータスが筆舌に尽くしがたい凶悪さ。一応、特定のルートに出現する港湾棲姫と離島棲鬼を倒すことで防空棲姫の装甲を弱体化できるというギミックが存在するが、午前0時になるとその効果はリセットされてしまうため、2013年秋の再来とも呼ばれる魔の海域となり、提督たちに新たなトラウマの歴史を刻んでしまった。
突入!海上輸送作戦
期間 | 2015年11月18日~12月7日 |
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史実 | コロンバンガラ島沖海戦、ベラ湾夜戦 |
新規艦娘 | 鹿島、Graf Zeppelin、嵐、萩風 |
追加仕様 | 連合艦隊編成「輸送部隊」、輸送ゲージ、弱体化の視覚化 |
新規敵艦 | PT小鬼群、潜水棲姫、軽巡棲姫、駆逐水鬼 |
連合艦隊初の輸送護衛部隊での出撃及び輸送ゲージ{ドラム缶もしくは大発を複数搭載した状態で特定地点を通過したのちボス艦隊A勝利以上でゲージが減少する(旗艦撃破は不要、前記装備搭載数により減少量が変化)}の実装に加え、最終海域となるE-5『乗り越えろ!バニラ湾夜戦!』では輸送任務完了後に戦力ゲージも加わるWゲージ方式となっている。
また、敵艦隊にはPT小鬼群と呼ばれる群体型深海棲艦が登場。大型艦の砲撃は当たらないとされていた(空母の雷撃は当たる)が、当初はバグによりほぼ全ての攻撃が当たらない状態になっていた。バグ解消後も元々の回避率がかなり高く設定されているためか、駆逐艦の主砲でさえ殆ど回避されてしまい、夜戦時のカットイン攻撃も相まってボスよりも厄介な敵となった。
ゲルマン艦娘初となる空母Graf Zeppelinドロップ入手艦として実装されたものの、ドロップ限定だったことが災いして涙を飲んだ提督も続出した。
出撃!礼号作戦
当初の開催期間は二週間程度の予定だったが、海外からの呉鎮守府サーバーへの攻撃に伴い、緊急措置として呉鎮守府サーバー用の疎開先サーバーの施設に伴い、26日まで延長。最終的に2月29日を以て終了となった。
全3海域と作戦規模は比較的小規模。一方で、甲作戦のラスボス最終形態では戦艦棲姫×2に空母棲姫を加えた脅威のトリプルダイソンが提督達を待ち受けていた。
全体的な難易度は、艦隊の編成次第で大きく変わり、特にE-2の道中は礼号組での突入か、それを模した編成でないと分厚い装甲の敵艦隊の待つ南西ルートを行く羽目になった。編成に用いる艦娘そのものは割と自由だった一方、編成する艦種で根本的にルートが変わるという、新たな切り口での攻略に提督ごとの戦術眼が試されるイベントとなった。
開設!基地航空隊
期間 | 2016年5月2日(実際には翌3日午前3時)~5月27日→5月30日→5月31日→6月1日 |
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史実 | (なし) |
新規艦娘 | 神風、Pola、親潮、春風、Iowa |
追加仕様 | 基地航空隊 |
新規敵艦 | 駆逐古鬼、リコリス棲姫、中枢棲姫 |
今までのイベント海域とは違い、モチーフとなった史実の海戦がないif作戦である。
敢えて言うならば“艦これ架空戦記”である。
また、『艦これ改』にて先行実装され、初の連合軍艦娘として話題騒然となったアイオワ級戦艦1番艦アイオワが、最終海域突破報酬として提督との邂逅を待つ。
本イベントは、前年の春季イベントはおろか、大規模作戦として毎年恒例の夏季イベントをも上回る程の難易度であり、序盤の海域から姫クラスの深海棲艦が道中に出没するのをはじめ、有効な装備がなければまともなダメージを与える事すらままならない砲台小鬼さえも登場し、提督達の出鼻をくじいた。海域数も2015夏イベと同じ7海域であり、これまた史上最大規模であった。
特に駆逐艦が搭載可能な唯一の対地攻撃用兵器・WG42は、現時点ではイベント海域でしか入手できないU-511の初期装備である為、これを所持していない提督は序盤でふるいに掛けられた形となり、早々にリタイアする者もいたようだ。
また、中盤からは輸送護衛部隊による輸送任務に加えて前述の基地航空隊を活用しなければならず、それに加えて敵航空基地からの熾烈な空襲にも対処を迫られ、後段作戦となるE-6・E-7では、難易度の低い丙作戦であってもボスの編成が複数の姫クラスで構成されており、歴戦のベテラン提督までもが甲作戦攻略を断念する程であった。
せっかくの新要素の数々もあまりの難易度の高さやバグにより霞んでしまい、プレイヤー側からは少なからぬ不満の声も挙がるようになり、そのカオスっぷりは2013秋イベントのそれに匹敵した。
迎撃!第二次マレー沖海戦
前回のイベントでの様々な反省から中規模イベントへと縮小され、EX海域を含めて全4海域となった。前回のイベントで賛否を呼んだ「基地航空隊システム」は全体的に改良され、徹底したバランス調整が決行された。
また、Android版への対応作業もあって、異例の22時30分での更新終了となった。
一方、終了日時は当初の予定通り8月31日AM11:00終了と、珍しく延期なしに順当に終了した。
全海域突破で初となる英海軍艦娘Queen Elizabeth級戦艦・Warspiteが報酬として実装された。
他にも雲龍型姉妹全員がE-4Iマスで低確率ドロップするなど、貴重なドロップ枠がいくつか用意されている。
艦娘の夏真っ盛りmodeも前後して実装されたが、なんと今度は深海棲艦も夏真っ盛りmodeで出現。港湾夏姫を筆頭としたバカンス気分の敵艦隊に、BGMも南国気分のパッション系と、新たな『艦これ』の魅力の発見となった。
前半は恒例の対潜哨戒と、通常艦隊編成による輸送作戦で構成され、ボスこそ厄介だが工夫次第で突破可能な比較的に易しい海域となっている。一方、前段作戦最終のE-3は中ボス・戦艦夏姫率いる“Z部隊”が壁となり、拡張作戦(E-4)は過去最長の航路(最短9マス)と、共に道中で中ボス戦を二度挟むなど、嘗てない難関海域の一つに加わった。E-3では《史実再現編成によるルート短縮》と《空襲による被害の阻止による弱体化ギミック》、E-4も《5つのポイントから4つを勝利Sで潜り抜けることで発動する弱体化ギミック》が実装された。
海域の特性を鑑みつつ、その上で提督自身の戦術眼と決断力を試すような“骨のある”作戦に挑むイベントになった。
発令!「艦隊作戦第三法」
期間 | 2016年11月18日~12月9日 |
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史実 | ドーリットル空襲、クロスロード作戦 |
新規艦娘 | 山風、Commandant Teste、朝風、Saratoga |
追加仕様 | 連合艦隊同士の対決、第二スタート地点出現 |
新規敵艦 | 水母水姫、深海海月姫 |
今回も中規模イベントとして開催。
今回はメンテ明け直前に前段作戦の3海域が用意されること、翌日の20日以降に後段作戦の2海域が解禁され、全5海域となっている。とは言え、1つの海域で2つのゲージ破壊が必要だったり、ギミック解除で新たにスタート地点が追加される等々、「中規模と言う名の大規模」とでも言うべきボリュームとなっている。
第三海域突破で初のフレンチ艦娘・水上機母艦Commandant Testeが報酬として実装。
そしてBGMも久方ぶりにE-5ボス戦で「沈メタル」が再臨。
終戦のきっかけとなった空襲と、海域モチーフにクロスロード作戦の舞台となったビキニ環礁が起用され、更にそれにまつわる艦娘にボス艦隊への特効ダメージが通るなど、爽快さで押してきた今年の夏イベントとは違う、これまでの夏イベントにあった「トラウマへの挑戦」がテーマとして掲げられた海域となった。
偵察戦力緊急展開!「光」作戦
期間 | 2017年2月11日~2月28日 |
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史実 | 光作戦と嵐作戦 |
新規艦娘 | 松風、藤波、伊14、伊13 |
追加仕様 | スイッチバック、特定アイテムの輸送、ボスの撃沈ストッパー、任務による弱体化ギミックの明示 |
新規敵艦 | 深海双子棲姫 |
史上初となる潜水艦メインのイベント。
「出撃!礼号作戦」以来となる三海域構成での比較的小規模なものとなった。同時に全作戦で輸送ゲージが付随する初のケースともなっている。序盤から潜水艦娘を動員することで最短距離を安全に通過するルートが盛り込まれ、最終作戦の前段階でも索敵値を満たしつつ特定のアイテムを輸送する特殊な輸送作戦が、潜水艦を活用することで安定して狙えるようになっていた。
同時に特定の編成をするとその場を延々と往復し続ける「スイッチバック現象」や同じ編成でも最終段階でルート逸れが発生する変更現象が登場し、最短距離で突っ走ることが難しいイベントともなった。
ボス戦でも最終海域の深海双子棲姫という、初の“二体一対”の姫級が登場。甲作戦では特定の任務をこなさないと撃沈ストッパーが起動し、最終形態を維持させたまま再挑戦出来なくなるという変化球的な仕様が登場した。
潜水艦が活躍するイベントだけに、モチーフとなった史実と縁深い伊13型姉妹が実装された……が、姉の伊13がボス限定で勝利Aでもドロップするだけに、一向にドロップが来ない提督達の悲愴さはある意味Graf Zeppelin以上のものがあった。
出撃!北東方面第五艦隊
2017年春季イベント。北海道北東の海域オホーツク海(ゲーム上では大ホッケ海)エリアが舞台となっている。青森県大湊警備府をメインとする北方海域担当の第五艦隊の名前を冠したイベント。
前段3ステージ、拡張2ステージの全5ステージで構成されている。
史実の第五艦隊所属艦によ攻略ルート固定要素なども報告されている。
中規模と事前アナウンスされたものの、出撃制限札は4種と多い。また輸送+撃破、撃破+撃破のダブルゲージの多用で簡単には終わらない仕様となっている。中規模とは一体……
最近の恒例であるボス弱体化ギミックも存在する。
出撃制限札による制限以外では全般的に自由度が高く、速度が低速の艦を入れても活躍できる。長門型や大和型のような大火力戦艦の水上部隊、多数の空母による機動部隊など、総力戦で挑める。
新要素としては海防艦娘の実装で、一挙に最大3隻もの海防艦が仲間入りした(ただし、3隻全てドロップ入手なので一定の運要素が必要)。以前より実装予定と各方面で明らかにされていたことが当イベントにて実現した。
甲作戦突破限定ではあるが、報酬としてさまざまなタイプの陸軍戦闘機「隼」が獲得できる。これは占守島の戦いにおける奮戦振りによりものであろう。なお、同じく九七式艦攻も同島に配備されており、九七式艦攻(熟練)以外の九七式艦攻が第4海域ボスである北端上陸姫への特効が確認されている。また、艦上爆撃機が第5海域ボスの北方水姫への特効が確認されるなど、後半海域では航空機にスポットが当たっている。
西方再打通!欧州救援作戦
期間 | 2017年8月10日~9月12日 |
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史実 | (なし) |
新規艦娘 | 天霧、狭霧、旗風、Richelieu、松輪、Luigi Torelli、ArkRoyal |
追加仕様 | ショートカット出現ギミック、ドロップマス出現ギミック |
新規敵艦 | 潜水新棲姫、重巡ネ級Flagship、空母夏鬼、戦艦仏棲姫、空母夏姫、欧州棲姫 |
2017年夏季イベント。前段4ステージ、後段3ステージの全7ステージで構成されている。2016年春以来となる“艦これ架空戦記”といえる作戦で、カレー洋からスエズ運河を越え、地中海を制圧後にドーバー海峡の北方にある敵中枢艦隊との決戦に至る。
序盤から航路出現ギミックが複数実装され、更に輸送ゲージ・W戦力ゲージとゲージの数は総計10本と過去最多に達した。イベント終了後、運営からも超大規模とそのスケールの測り直しが言及されている。当然ながらそれぞれの海域も大規模らしい難易度に仕上がり、特にE-4以降は強烈な難点を抱えた“地獄の海”と化していた。
ルート制御に欧州出身の艦娘たちを起用するという、欧州遠征らしい要素も入った。
また、E-7では第1艦隊に駆逐・軽巡を1隻を編入することで最短ルートになるという、これまでにないルート制御も登場した。
新要素として、特定のポイントで一定以上の戦果を得ると、新規・レア艦娘のドロップだけに出現する「ドロップマス出現ギミック」、最短ルートが出現する「ショートカット出現ギミック」が登場した。
ドロップ艦も欧州艦娘を多数用意し、更に過去のレア艦も同様の待遇となった。
報酬アイテムとして紅茶の国の航空機が多数配備され、航空機の改修工廠用と思しき新規アイテム「新型航空兵装資材」も実装された。
過去最長とい言える長期間での高難易度作戦の攻略となったが、難易度に固執しなければそこまで地獄とはならない調整だったこともあり、単純なゴリ押しでなく「艦隊の総戦力を換算し、自己の艦隊に見合う攻略難度を見つける」という、当たり前のことをもう一度確認できるイベントともなった。
捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)
期間 | 2017年11月17日~12月11日 |
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史実 | レイテ沖海戦(台湾沖航空戦/エンガノ岬沖海戦/スリガオ海峡海戦) |
新規艦娘 | 対馬、伊400、佐渡、涼月 |
追加仕様 | 遊撃部隊(7隻編成)、警戒陣、支援艦隊の仕様変更(対潜航空支援) |
新規敵艦 | 海峡夜棲姫、防空埋護姫 |
2017年の秋季イベント。
人類史上最大の艦隊決戦と呼ばれ、ファンの間でも実装時期が幾度も論議された「レイテ沖海戦」が遂にその全容を現した。
2018年4月末の5周年記念におけるFlash版サービスからHTML5版サービスへの移行(運営曰く「第一期から第二期への移行」)に伴い、大胆にも作戦そのものを2018年冬イベントと併せて前後篇とする構成を取っている。前編イベント開始前のメンテナンスは結構長引き、午後11時50分終了と日付が変わる寸前までかかった。当初は3週間の開催期間を予定していたが、3日延長された。
そのボリュームも全4海域とは思えないほどギミックとゲージを特盛りにしており、全作戦攻略には少なくとも6~7海域分の作業量は必要になる。
新システムとして、第3艦隊を7隻編成で出撃させる『遊撃部隊』とその編成時に旗艦に「遊撃部隊艦隊司令部」を装備させることで発動する『単艦退避』、後方艦が囮と牽制を担って敵戦線を突破する新陣形『警戒陣』、等が登場。『支援艦隊』システムも大きく仕様が変更され、今までと勝手が大きく変わったことで提督達に混乱が生じた。そして悪夢の夜戦以来となる『払暁戦』も復活し、夜戦も専門マスが登場している。
クリア報酬となる新装備はその殆どが航空機だが、新アイテムとして「戦闘詳報」が登場し、これを「艦隊司令部施設」と合わせることで『遊撃部隊艦隊司令部』へと改修可能になる。また、基地航空隊で運用可能な航空機にも『哨戒機「東海」』が登場し、基地航空隊として編成し対潜航空攻撃が可能になった。
歴代でも屈指の難易度となった一方、西村艦隊面々が奮戦する姿と相俟ってその“熱さ”でも歴代トップクラスのイベントとなった。その先で、扶桑姉妹と時雨から万感の思いを込めたメッセージが提督に贈られている──
回避主体の陣形『警戒陣』はイベント終了後に削除され、下記の後篇イベントで再び使用可能になり、イベント後は再度削除された。
捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)
期間 | 2018年2月17日~3月23日 |
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史実 | レイテ沖海戦(エンガノ岬沖海戦/シブヤン海海戦/サマール沖海戦)、鈴二号作戦(第一次多号作戦) |
新規艦娘 | 日振、Gambier Bay、Intrepid、大東、Jervis、浜波、Ташкент |
追加仕様 | 難易度「丁」実装(丙より下)、友軍艦隊システム(NPC) |
新規敵艦 | 護衛棲水姫、戦艦棲姫改、戦艦水鬼改、深海鶴棲姫 |
前回のイベントに引き続いて行われる「レイテ沖海戦」の後篇にして、『艦隊これくしょん』第一期最後のイベント。
前回が「大規模」だったところに、今回も引き続いて「大規模な作戦」という事が告知され、提督達の間に衝撃が走った。そして第一期最後というだけあって『今までの艦これの総決算』となった。今回も例によって長時間のメンテナンスが入り、午前11時開始・終了が翌日の午前3時30分と16時間半にも及び、イベント期間延長と後段作戦開始日時がメンテナンス終了前の時点で早々に告知された。
新システムは初心者・多忙な提督向けの丙作戦よりも更に難易度の低い「丁作戦」の追加、そして実装初期から長らく全容を伏せ続けてきた「友軍艦隊」システムがNPC艦隊(ゲームシステムによる固定編成)限定でその姿を遂に現した。
イベントの開催と同時に武蔵改二が実装され、2月22日のオンメンテでは瑞鳳改二&瑞鳳改二乙が実装された。武蔵改二には改装の為に改装設計図が3枚も必要なほか多数の貴重な素材アイテムを要求されるが、ステータスの向上だけでなく艦娘初の5スロットという破格の柔軟性を獲得し、素材は丙作戦以上での海域突破報酬として盛り込んで気兼ねなく改造できる粋な計らいがなされた。瑞鳳に至っては設計図も戦闘詳報も不要であり、その上消費資材も安いというかなりの親切設計で、最終海域では夜戦装備を満載して特効ダメージを叩き込む活躍が期待できた。
前回に続いて難易度・熱血度ともに最高クラスのイベントなった一方、イベント序盤で運営公式Twitterとシステムサーバーが集中攻撃を受け、TwitterはDMCAの虚偽申請で半日ほど機能停止、サーバーも数時間に及ぶ攻防の間は全面的に不安定なるなど、トラブルにも見舞われた。
全海域突破の提督には、イベント終了後のメンテナンス明けに記念として「捷号章」が贈呈された。そして前回と同様、武蔵・翔鶴・瑞鶴から、提督に向けて心からの感謝を込めた言葉が贈られる。特に瑞鶴提督にとって最後の一言は決して忘れられぬものとなった。
余談
限定の海域が出現する訳ではないが、「一部の通常海域に普段とは異なるアイテムやレア艦娘がドロップされる」という期間限定イベントもあり、こちらは俗に「ドロップイベント」「プチイベント」とも呼ばれる。詳細は菱餅・秋の秋刀魚祭り・主計科任務を参照の事。