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捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)

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しょうごうけっせんようげきれいておきかいせんぜんぺん

DMM.comのオンラインSLG『艦隊これくしょん』の期間限定イベントの一つ。2017年11月17日開始。

概要

捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)とは、DMM.comのオンラインSLG艦隊これくしょん』の期間限定イベントである。 2017年11月17日より開始し、2017年12月11日に終了した。

本来は12月8日に終了予定だったが、実装時に翌日直前になる23:50までメンテナンスが遅延した影響を受け、12月11日まで延期された。

なお、公式の表記では「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)」と、「!」(エクスクラメーション)が全角になっている(pixivの仕様によるもので、本来はこちらが正しい)。

かねてより噂されていた、レイテ沖海戦(正確には4パターン存在した決戦計画「捷号作戦」のうちフィリピン方面を想定した捷一号作戦がモチーフとなるイベントである。

同じく捷号作戦に含まれる捷四号作戦出撃!礼号作戦の拡張作戦として実施済み。

そして2018年春に予定されているHTML5版への移行(=事実上のFlash版のサービス終了(※))を控え、艦隊これくしょん第1期の最後を締めくくる前後編イベントの前篇でもあり、2018年冬には1期最後のイベントとなる「後篇」が開催された。

※ブラウザゲームとしての『艦これ』そのものがサービス展開を終了するわけではない

前篇の最終海域は西村艦隊にとって因縁の海域である「スリガオ海峡」をモチーフとしたものになる事が2017年11月4日に運営より伝えられた。

また今イベントに先立ち2017年10月18日・10月25日のアップデートで一部の艦娘に「決戦前夜」ボイスが、25日のアップデートでは西村艦隊の一員である満潮改二が実装された。

ちなみに改二未実装の朝雲山雲最上には、凛々しい鉢巻姿の【スリガオ海峡突入】modeがイベント前に実装された。

そして、イベント実装当日。

時雨改二と満潮改二にも【スリガオ海峡突入】mode(差分)が実装され、西村艦隊7人はお揃いの鉢巻姿で決戦に挑むことになった。

なお、西村艦隊の決戦という事もあってか、他メディアにおける焼き直しの機会が多いイベントでもあり、『深海大サーカス』や『「艦これ」いつかあの海で』にて本イベント終盤の展開が再現されている。

仕様

支援艦隊の仕様変更

このイベントの開始以降、支援艦隊の仕様が大きく変更された

今までなら軽空母2駆逐艦2だと砲撃支援となり、少ない消費で大きな打撃を与える事ができたが、今イベントから航空支援になるように変更された為、所謂エコ支援が不可能になった

また、航空戦艦航空巡洋艦も空母系にカウントされるようになり、これらを複数入れている場合も航空支援になってしまう。

また、重巡洋艦を複数入れると効果が低い雷撃支援になってしまうようになり、支援艦隊における重巡の使い勝手は大きく悪化した。

この為、効果的な砲撃支援を行うには消費が重い戦艦が必須となった。

また夜戦マスに対しても支援攻撃が行われるように変更。5-3などの夜戦マップ突破のハードルは大きく下がった。

これは恒久的な変更であり、イベント終了後も夜戦マスに支援が来る。

対潜航空支援

航空支援において「空母*2以上+駆逐艦*2(必須枠)+海防艦(0~2)」を編成することで、対潜航空支援が発動し、これまで無効だった敵潜水艦への支援攻撃が通用するよう変更された。

特にE-1は道中が航空戦マスと対潜マスのみのため、軽空母4隻(特に大鷹)を起用した対潜航空部隊で進撃が楽になる。

対潜支援哨戒

基地航空隊において「対潜値7以上の艦上攻撃機、及び哨戒機」を編入している場合、潜水艦に対し航空爆雷を投下するようになった。対象機種は大鷹系列の初期装備であるネームド艦攻やソードフィッシュの上位機種、TBM-3D、試製東海など

払暁戦

そしてボス戦では地獄の鉄底海峡以来となる払暁戦(ふつぎょうせん)が復活。

基地航空隊による航空支援は昼戦移行時に発生する仕様となっている。

なお、通常の開幕夜戦と違い夜間偵察は発生しない模様。

西村艦隊特効

最終海域E-4のボス艦隊には、西村艦隊所属艦を起用することで特効ダメージが発生する。

補正値は約1.44倍程度だが、ボス戦は「払暁戦」仕様のため駆逐艦でも夜戦補正によって戦艦ル級flagshipさえ鎧袖一触に伏してしまうとんでもないパワーを発揮する。

新システム

遊撃部隊

7隻編成で出撃可能になるシステム。

なお、連合艦隊とは違い第3艦隊で編成・出撃する必要がある

これにより、西村艦隊の7隻で出撃することができる。

ただし編成記録はシステム上の問題から6隻までしか編成を保存できないので、一度編成を解除すると7隻目は毎回個別で組み込む必要があるので注意。

出撃の画面でも6隻しか表示されず、7隻目はNEXTを押してスクロールする必要があるため、大破の見逃しにも注意。7隻目の大破に気付かず出撃させた結果、艦娘を轟沈させたという報告もある。

警戒陣

通常艦隊(連合艦隊の開幕夜戦含む)と遊撃部隊で選択可能な新陣形。

主力艦である1番艦や2番艦を護りながら進む陣形とのこと。

第4~7艦に攻撃が集中するが、目に見えるほど回避率が上昇

燃料が減っていなければflagship戦艦などの電探を装備した艦の砲撃も回避可能。

さらに影響が顕著なのが夜戦マスで、潜水ソ級flagshipの魚雷カットインすら回避する。

道中などでやり過ごす必要のあるマスには最適な陣形となる。通常海域でも使用可能。

その代わり昼間の砲撃戦における与ダメージにもマイナス補正がかかり、重巡以上の敵艦に痛打を通すことが難しくなってしまい、戦果が戦術的敗北Cで終わる可能性もある。

駆逐艦相手でも、中・大破止まりで落とせないというのもザラにある。

敵艦隊に勝ちを譲ってでも進むか、あくまで敵艦隊の壊滅を望むかで、本陣形の価値観は変わってくる。

イベント期間限定の仕様であり、終了後は使用できなくなった(ただし、後編で復活すると明記でされている)。

夜戦マス・払暁戦マス

夜戦から開始するマスに専用の仕様を追加

従来は通常の夜戦と同様に「燃料20%/弾薬30%を消費」だったが、紫色の夜戦専用の表記となり「燃料・弾薬ともに10%を消費」と格段に安くなった。

さらに太極図のように赤と紫が半々となっている「払暁戦」マスも登場。こちらは従来通り、「燃料20%/弾薬30%を消費」することになる。

ステージ

全4作戦海域、ゲージ7本(戦力ゲージ5、輸送ゲージ2)。

ステージ海域作戦名難易度
E-1奄美群島沖/台湾沖第二遊撃部隊、抜錨!☆7
E-2台湾沖/ルソン島沖捷一号作戦、発動準備☆9
E-3捷一号作戦 作戦海域捷一号作戦、作戦発動!☆13
E-4スリガオ海峡沖あの海峡の先へ☆16

※1:E-1では戦艦・空母系は投入不可。

※2:E-2では正規空母・装甲空母は投入不可。

なお、今回正規空母装甲空母E-3以降でしか使用できない。そのE-3では正規・装甲空母を入れすぎると戦闘が増え、E-4の決戦では投入すると最短ルートを絶対に通る事ができずルートに厳しい制限がかかってしまう、そもそも性質上空母の持ち味が活かしにくい上に夜戦・夜攻がなければ攻撃すらできずに極めて不利となる夜戦が主体である等、あまり使用は推奨されなかった(なお、夜戦・夜攻・夜間作戦航空員の入手には全てサラトガのMk2が絡む為、彼女と改装用の試製甲板カタパルトを所持していなければ土俵にすら上がれないというのも一つの難点であった)。

イベント直前に実装された夜間戦闘機も涙目…なのだが、夜攻であるTBM-3Dについては対潜+8と行動半径6を活かして東海2種と大艇ちゃんと組ませて対潜支援哨戒に回すという意外な使いどころがあった(他の対潜+7以上の艦載機は軒並み行動半径が3~4のため、大艇ちゃんのフォローがあっても遠くには飛ばしにくい)。

報酬としては初の海防艦娘として択捉型の佐渡、そして新たな秋月型として今夏から実装が暗示されていた涼月が実装された。

ドロップ艦も択捉型から対馬、そして妹の先行実装から実に4年近い月日を経て伊号400型潜水艦のネームシップである伊400が実装されることとなった。

ドロップ

なお、今イベントの新艦娘の声優陣は全て既存艦娘との兼任(今村彩夏氏と藤田咲氏)であり、例年の新艦娘実装に伴う新規投入はなかった。

これは『艦これ』の期間限定イベント海域が始まって以来、初めての事である。

新アイテム

  • 水上偵察機 零式水上偵察機11型乙(熟練):E-1海域突破報酬(甲・乙)
  • 陸上攻撃機(※1) 試製東海:E-2海域突破報酬(甲・乙)
  • 陸上攻撃機(※1) 東海(九〇一空):E-3海域突破報酬(甲)
  • 陸軍戦闘機 四式戦 疾風:E-3海域突破報酬(共通)
  • 艦上戦闘機 紫電改四:E-4海域突破報酬(甲・乙)
  • 戦闘詳報:E-3海域突破報酬(共通)E-4海域突破報酬(甲)
  • 司令部施設 遊撃部隊艦隊司令部:「『遊撃部隊』艦隊司令部の創設」任務報酬
  • 海峡章(※2)

昨今のパターンを踏襲して航空機が中心となっている。

初となる陸上哨戒機「東海」が実装され、航空基地からの先制対潜攻撃が可能となった

戦闘機も陸艦両方から四式戦「疾風」、紫電改四が実装され、全体的な航空戦力の向上が図られている。

ただ戦闘機二機に関してはこれまでに登場した戦闘機と比べても差はなく、艦隊練度と相談して獲得の是非を相談していいレベルではある。

特に紫電改四は既存の開発可能な艦戦烈風と同等の【対空:+10】に、オマケ程度のステータスが付与されたものなので、無理をしてまで甲作戦で突っ込むべきほどの価値があるかは微妙なところである。

そして新たなアイテムとして「戦闘諜報」、その戦闘諜報と「艦隊司令部施設」を組み合わせて出来る「遊撃部隊艦隊司令部」が登場。

遊撃部隊を結成時に旗艦に装備させることで、大破した艦を単艦で戦線から離脱させる「単艦退避」が可能になる。

ただし単艦退避には轟沈のリスクこそないものの、従来の退避同様に疲労がMAXまで上がるうえ、損傷がより深刻化するケースもあるとのこと。

※1:史実での区分は「陸上哨戒機」だが、『艦これ』では仕様上攻撃機とされている。ただし、左上のマークは専用のものとなっている。

※2:イベント終了後配布予定とのこと。後述。

新規BGM

2017年11月20日の運営Twitterで曲名が公表された。

#でyoutubeへ移動

  • 前段作戦海域BGM 「捷号決戦前夜」
  • 前段作戦道中BGM 「捷一号作戦」
  • 前段作戦ボス/後段作戦道中BGM 「激戦!遊撃部隊」
  • 後段作戦海域BGM 「海峡へ」
  • 後段作戦ボスBGM 「西村艦隊の戦い」

重たい史実を踏まえ、全曲が重厚かつ沈鬱とした雰囲気を内包すると同時に、過去の払拭をテーマとして勇壮さをアクセントに盛り込んでいる。

「前半は重く、後半は勇ましく」が楽曲の構成として共通してみられる。

壮大さを前面に出した「捷号決戦前夜」、大作戦の始まりを思わせる勇壮な「捷一号作戦」、緊迫した艦隊戦を直感させる「激戦!遊撃部隊」、先の見えない闇を思わせる重苦しさを感じさせる「海峡へ」、ピアノの旋律を軸に徐々に力強く上がっていく決戦用BGM「西村艦隊の戦い」など、運命の戦いに身を投じる艦娘たちの心情をダイレクトに反映したかのような名曲が揃った。

その他

艦これ秋のギミック地獄

太平洋戦争において指折りの大決戦であったレイテ沖海戦を舞台にするだけあって、相も変わらず4海域とは思えない特大ボリュームなイベントに仕上がっている。

……が、特筆して海域ボス到達までに消化すべきギミックの量が半端なく多い

  • E-1
    • 1. 艦隊をKマスとFマスに到達させる
    • 2. 防空マスNのOで制空優勢で突破。(甲作戦ではEマスも必要。しかも条件1を達成後のみ対応)
  • E-2
    • 1. 防空マスCを制空優勢で突破。(甲作戦はDマスも必要)
    • 2. JマスでS勝利を達成。
  • E-3
    • 1. 防空棲姫を撃破し、第一ゲージを破壊。
    • 2. 輸送連合で上陸マスHに到達し、JマスのボスにA勝利以上して輸送ゲージを消化。
    • ※ 甲作戦の場合、作戦中に来る航空基地への防空を1回以上無傷に抑える。
  • E-4
    • 1-1. 連合艦隊で出撃し、UマスをS勝利。
      • 1-2. 通常艦隊(志摩艦隊)ルートでV、西村艦隊ルートでNの防空マスを制空優勢で突破。
      • 1-3. 通常艦隊(志摩艦隊)ルートでXマスを通過
      • 1-4. 作戦中に来る航空基地への防空を1回以上無傷に抑える。
    • 2-1. Z1・Z2の防空マスを制空優勢で突破。
      • 2-2. Z4・Z8を勝利Sで突破。
      • 2-3. Z6・Z9を勝利A以上で突破。
      • 2-4. 作戦中に来る航空基地への防空を1回以上無傷に抑える。
    • 3. 海峡夜棲姫を撃破し、第一ゲージを破壊。

初っ端から例年のイベント海域深部並みのギミックが実装され、E-2はどうしても輸送量が少なく出撃がかさみ、E-3に至ってはトリプルゲージ、挙げ句E-4はえげつないくらいの条件を達成してようやく出現するうえに歴代最多の戦闘数を否応なく突破させられることになる。(一応、E-4に限っては仕様により燃料・弾薬の消費が通常の半分に抑えられていたのだが、上記の通りギミック過多と言うべき状態だったため、気休めにしかならなかったとか……)

お前のような中規模イベントがあってたまるか

新たな地獄

さらにE-4は特筆してヤバさに拍車がかかった。

まず航空基地を空襲から無傷で護るのが2度あるが、高性能の局地戦闘機がない場合、かなりの無理ゲーと化す鬼仕様の大空襲が来る。

次にZ6マスだが、甲作戦で突入するとヌ級改flagshipの大群と戦艦棲姫2隻(いわゆるWダイソン)という地獄の編成がお出迎えする。その道中も他のルートと別格と言えるくらいの危険地帯と化している。

海峡夜棲姫も並みの装甲の堅さでないため、扶桑姉妹でさえ苦戦を強いられる。特に-壊-形態になると堅牢さが増し、「防空埋護姫と戦うほうがマシ」とさえ評されるほど。

そしてなにより、西村艦隊ルートで突っ込むとハードモード確定する。

出だしから潜水艦マスI、容赦のない2連続防空マス、短縮ルートへの厳しい索敵と、クリアすべき要項がかなり多い。

一方、夜戦6回というハンデこそあるものの通常艦隊(志摩艦隊)ルートで通ったほうがむしろ安定するという意見が多く、西村艦隊の面々をE-1やE-2に突っ込んで「志摩艦隊」の出撃制限札を付けて誤魔化すという本末転倒な攻略法まで出現。(通称「しまむら艦隊」)悲しいことに正直に西村艦隊で突入するより現状では安定するとまでいわれる始末……。道中のPT小鬼群や駆逐艦を無力化できる潜水デコイを利用する場合、西村艦隊は1戦増えるが志摩艦隊ルートは増えないというのも大きい。

これは史実で西村艦隊が通ったルートを模したものと思われ、最も敵に発見される可能性が高いルートなので西村艦隊ルートがハードなのはある種の必然という見方もできる。

ここまで来ると一隻でも欠けると決定打を逸することさえままあり、ゲージ削減中は有用なもののいざゲージ破壊となった時にはせっかくの新装備「遊撃部隊艦隊司令部」も“お荷物”認定されてしまう事態に……。特に決定打の要である扶桑姉妹に退避されると、目に見えて痛打が通らなくなってしまう。

「だからどうした。俺は西村艦隊を愛しているんだ!!」

という提督ならば、彼女たちの苦難を追体験しつつ突破してもらいたい。

地獄といえど、決して活路はないわけではないのだから。

唯一の救いはダブルゲージと言っても2本目が非常に簡単なこと。ゲージ破壊可能になっても編成が変わらず、制空値0なので制空権確保が容易で基地航空隊も陸攻4編成で問題ない。ストレートでゲージ破壊できたという報告も少なくない。それでも運ゲーには変わりないのだが

なお、無事に突破した提督には、イベント終了後に今までの勲章とは異なる海峡章なるアイテムが授与される旨が運営から告知されている。

奇縁

何の偶然か、イベント開始と連動するように戦艦武蔵の発見者であるポール・アレン氏が西村艦隊の沈没艦を探してスリガオ海峡沖で調査を開始。

そして27日に戦艦山城と思しき艦影を探知機に捉えることに成功した。

さらに続けて朝雲も発見され、最終的には生存した時雨、途中離脱後に雷撃処分となった最上を除くスリガオ海峡で散った5隻の艦が発見される

2017年初冬、それは西村艦隊にとって最も感慨深いものとなった。

艦これアーケード

2024/1/30~同年3/26まで展開。

報酬艦は涼月と最上改二(改二特含む)。

E-4-2とE-4-3は夜戦マップだが払暁戦は実装されてない。

このため随伴艦隊とタコ焼きを焼き払ってから魚雷カットインを打つ独自のゲームに変わった。

某ビッグセブンに先駆ける形で西村艦隊メンバーに特殊砲撃が追加された。

余談だがとある正規空母に事実上の出禁措置が取られてしまう。(丙作戦は出撃可能)

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