図鑑データ
「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。ここに推参致しました。お任せください!」
防空駆逐艦、概要。出撃致します!
2014年11月14日のアップデートにて実装された駆逐艦娘で、彼女の実装以前にも秋月型の実装をほのめかすような情報が度々あったが、同日に開催された秋季イベント『発動!渾作戦』のE-2「第二次渾作戦」のクリア報酬としてようやくお目見えとなった。
史実のエピソードに由来して翔鶴の台詞には秋月に言及するものがあり、彼女も2013年5月17日の実装以来、1年半も待ち続けていたことになる。
クリア報酬以後のイベント海域でドロップ報告が全く上がらなかった事で有名で、その約1年後に開催された2015年秋季イベントでようやくドロップ報告が確認された(ただ、この当時は同イベント前段作戦突破報酬の某練習巡洋艦の2番艦が『艦これ』始まって以来の人気ぶりを見せたため、その影に隠れてしまう格好に・・・)。
しかしながら通常海域でのドロップや建造による入手は秋月の実装から約7年近くが経過した現在もなく、Prinz Eugen・葛城と共に入手が困難な艦娘のひとりとして挙げられる。
2015年秋季イベント以降、特に初月実装以降では秋月型とイベント海域で邂逅する機会は多く設けられる様になり秋月自身を複数所持している提督も多数確認される様になった。
そして2021年の春イベント終了に伴うメンテナンス&アップデートにて「2-2.バシー海峡」にて通常海域での期間限定でのドロップが解禁された。周回難易度も低く水上機母艦と海防艦2隻を艦隊に加えればボス戦含めて計2戦で終わる為消費も軽く抑えられるがその分疲労が貯まりやすい。周回用の編成を複数準備して披露抜きをしながらドロップを狙うといいだろう。
史実の秋月型駆逐艦が従来の艦隊型駆逐艦と異なる新たな艦種として計画され、規模も軽巡洋艦並であったことを踏まえてか、このゲームでも分類上は駆逐艦娘となっているが、性能も容姿も他の駆逐艦娘とは一線を画している。
他の駆逐艦娘を改造すると初期装備として持ってくることが多い「10cm連装高角砲」は、そもそも秋月型駆逐艦の専用装備であり、ここにきてようやく本来の持ち主が『艦これ』に現れたのである。
なお、秋月がゲーム中で持ってくる装備は「10cm連装高角砲+高射装置」で、前述の10cm連装高角砲と高射装置(所謂FCS)を組み合わせた装備であり、その性能は「火力+3、対空+10、命中+1、回避+1」と、小口径主砲の中で火力・対空値に優れた数値を誇る。
また、高射装置内蔵型の高角砲としても改修工廠で改修可能な砲としても最高値であり、昨今の熾烈な敵空襲・航空戦に対し艦隊の防空能力を底上げする上でも優先的に改修すべき装備の1つに数えられている。
2021年3月30日のアップデートで装備時に「火力+1、対空+2、回避+1」の装備ボーナスが付加される様になった(この数値は姉妹共通)
なお、史実の第六十一駆逐隊は秋月のほか照月、涼月、初月、若月の秋月型5隻で編成されていた。うち照月は後に2015年8月10日に実装された。2016年2月10日に初月も実装され、涼月も『艦これ』第1期のラストを締めくくる2017年秋季イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)』のクリア報酬として実装。残すは若月のみとなった。
秋月の性能、お見せしましょうか。
防空駆逐艦として建造されただけのことはあり、対空の値が際立って高くこれまで「対空番長」と呼ばれてきた摩耶改の最大値89を追い抜き、最大の対空性能を持つ大和に迫る対空値を初期状態で備えている。その数値はなんと驚異の104(大和改と同値)。
更にLv40で改装すると116まで上がる怪物クラスの性能を誇り、2016年5月3日に実装されたアイオワ改(120まで伸びる)が現れるまでは全艦娘の中でトップクラスの高さであった。
なお、史実と異なり長らく大型電探の装備が不可能であったが、2021年3月30日のアップデートで姉妹艦ともども大型電探に加え中型バルジ、艦隊司令部施設が積めるようになった。また同時に10cm連装高角砲にはボーナスが、1枚ものの21号対空電探(すなわち21号対空電探改以外)と94式高射装置にはボーナスや両者のシナジー補正が付くようになっており、対空能力がさらに向上している。
対空射撃については、秋月型の特徴として対空カットイン発動条件が他の艦娘よりも緩くなっており、他の艦には必須となる高射装置(または10cm高角砲+高射装置)を必要としないという特性があるため、高角砲と対空電探が一つずつあれば、それだけで発動条件を満たせる。まさに艦隊防空に特化した性能といえるだろう。ただ長らくその代わり、彼女の他に対空カットイン装備を施した艦が居るとそちらが優先して発動するため、発動優位は最下位であった。しかし2023年5月26日のメンテで発動優位の順が上位に見直され、さらに装備が複数の発動条件を満たす場合そのすべてを別個に判定するようになったため実質的な発動率が上昇。防空駆逐艦としての総合的な能力が大幅に向上した。
火力・対潜などの諸ステータスは軽巡洋艦娘に迫る水準で、軽巡洋艦娘の中でもステータスの低い夕張を一回り上回る。総合力で言えば島風あたりと同等と思えばいいだろう。
ただし、史実の秋月型駆逐艦は魚雷の次発装填装置こそ装備していたものの、四連装魚雷発射管を1基しか装備していなかったことを反映してか雷装の値だけは低いため、夜戦における攻撃力の伸びはあまり大きくないし、ほぼ軽巡並のステータスとはいえあくまで駆逐艦であるため、中口径主砲は搭載できない。
攻撃性能が夜戦連撃でも大型艦を落としきれない水準であるため、対艦攻撃力を完全に放棄して、高角砲+対空電探+ソナーという対空カットイン+対潜攻撃を主とした装備構成も注目されている。あれ?これってイージス艦っていうんじゃ……このため、同じ防空艦で高火力を維持している摩耶改二とは、戦術面で住み分けが可能である。
これなら『艦これアーケード』でも負けません!
ブラウザ版のサービス開始当初から存在する艦娘が実装艦娘の殆どを占める中、唯一後から実装された艦娘で初期実装されるという快挙を成し遂げた(レアリティの高さからカードショップでは高額買取が実施されることも・・・)。
モーションがいちいちキレがよくかっこいい点も特徴のひとつ。
アーケードではやり方次第で航空戦を回避できる仕様もあってかさほど重要視されなかった「対空カットイン」が永らく未実装で、しかも駆逐艦としては大柄で速力の出ない設計が災いして「足が遅い、雷撃も微妙、唯一の取り柄は微妙に増えた耐久値」という散々な評価だったが、VersionA/Revision2にてようやく対空カットインが実装され、相対的に運用価値が上昇した。
対空カットインをするだけなら他の艦でも可能なのだが秋月型限定の対空カットインは汎用カットインと比べて発動率及び艦載機の撃墜率が高く、純粋な対空カットイン要員となる駆逐艦が欲しいというなら間違いなく一番手になるだろう。
特に期間限定海域では複数艦隊戦で空母と戦艦を同時に相手にすることも多く、航空攻撃の威力を減衰させる必要が出てきたり、空母系の鬼・姫級の大型深海棲艦はそもそも避けさせる気がない航空攻撃サークルを多数展開してくるため、対空要員としての需要は高く、過労死せんばかりの勢いで対空カットインをする秋月の姿も期間限定海域攻略での日常風景となっている。
容姿が薄い…ような気がします。容姿です!
ポニーテールに纏められたダークブラウンの髪とダークグレーの瞳が特徴。頭には「第六十一駆逐隊」と書かれたハチマキ……ではなくペンネント(水兵帽を飾るためのリボン。某提督の敵の初心者マークはこれ)が巻かれているほか、91式高射装置が髪留めになっている。
なお、前述の通り彼女の瞳は灰色で描かれているのだが、フィギュアなどの立体物や『艦これ改』のトレイラーでは碧眼で表現されている。それもブルーグレーのようなものではなく、正真正銘の澄んだ青色である。秋月はしずま艦としては描き下ろしが少ないため、どちらが現在の正式な色なのかは不明。
駆逐艦としては頭身が目立って高くスレンダーで、それでいて軽巡洋艦娘並の抜群なスタイルを誇り、某軽巡洋艦娘の3番艦を彷彿とさせる凛々しい佇まいである。ただ、胸部装甲は「お前のような駆逐艦がいるか」とまで言われてしまう潮や浜風、駆逐艦一のナイスバディと言われる浦風程ではないようである。見た感じ古鷹や加古が近似値か…あれ、あの子ら重巡洋艦…
見た感じだと如月もこれぐらいありそうだ。……今んとこ実装中の艦の中では最小のはずだけど…
ちなみに実艦は軽巡洋艦の夕張に近しい大きさ・シルエットであったため、米軍からは「日本は夕張型を量産している」と勘違いされていたりもする。全長、全幅、排水量ともに殆ど変わらない上にシルエットまで似ているのだから、そこは仕方がないだろう。なので、艦娘としての秋月の駆逐艦娘離れしたその容姿もそこに由来しているのかもしれない。胸部装甲はどう見ても夕張より厚い気もするが。
服装は髪と同じダークブラウンの襟と白の半袖セーラー服であり、腹部には鼠色のコルセット(どうやら艦首部分であるらしい)が巻かれ、柿色のスカーフの留め具にもなっている(中破時の様子から金属製ではなく衣服同様の材質である模様)。また、セーラー服の下にもその装甲と同じの色の半袖インナーを着用。両手には内が黒、外が白の手袋を嵌めている。ボトムスは白にダークブラウンのラインが入った超ミニスカートであり、両側に根本までのスリットが入っている。足には白のソックスの上から天津風達と同様のヒール部分が舵になったブーツ型の主機を履いている。
なお、しずま氏のツイートによれば例によってこうなっているらしく、前述の通り腹部のコルセットが艦首、スカートが波、パンツが艦底をそれぞれ表現しているようだ。
また、パンツのお尻の部分には、スクリューの柄が描かれているのが中破時に確認できる。
艤装は背中から両側に腰を取り囲むような基部から天津風の物に似た艦首ユニットがジョイントし、その砲塔部分には連装砲ちゃんのようなメカが2体収まっている。
秋月の台詞によると「長10cm砲ちゃん」という名前であるらしく、秋月が「あんまり暴れないで」となだめていることから察するに自我を持っているようだ。
右の太腿には10cm高角砲の予備砲身を数本差したホルダーが巻かれているが、これは10cm高角砲の砲身命数が約350発と少なかったことから、頻繁に砲身の交換が必要であったことに由来すると思われる。漫画『いつか静かな海で』では、翔鶴救出の際、戦闘中に長10cm砲ちゃんの砲身を予備砲身に換装するシーンが描かれた。なお、実際は港湾施設や工作艦の支援を受けて行ったと思われる。
なお、中破すると艦首が取れる。これは史実において艦首断裂の大損傷を負った事に由来している。この修理の際には急いで復帰させたいとの要望から秋月自身の艦首は新造せず、当時建造中だった同型艦である霜月の艦首を移植(※1)、半年近くかかると見込まれていた修理は約半分の工期で完了し、次の作戦には間に合っているため、早期修理の狙いは達成された。
※1 霜月は船体こそ完成していたが、機関を待つ形で建造停止になっていた。なお秋月への提供後に艦首を再建造、これらの事情により本来の予定より遅れはしたが、最終的には完成しており大戦に間に合っている。
2016年8月31日には、浴衣姿の限定グラフィックが実装。
同時期にローソンで行われた「鎮守府秋祭りキャンペーン」でも照月や初月と一緒に同じ浴衣姿を披露している。
性格も、しっかり装備しなくちゃ…
至って真面目で、ハツラツとした前向きな娘。放置されても装備のチェックを始めるなど、とにかく任務に対して忠実な姿勢を示す。艦隊の防空に並々ならぬ情熱を傾けており、中破しても艦隊の防空を諦めようとしない。
史実においてエンガノ岬沖海戦で怒涛の航空攻撃を受けた瑞鶴、瑞鳳ら三航戦を守りきれなかったことを気にしてのことであろうか。そのためか翔鶴や瑞鶴のことを尊敬しつつも常に心配している。
口癖は「大丈夫」。
その使用回数は全艦娘の中でもダントツであり、榛名よりも大丈夫です。大きな損傷を受けたり、果ては沈みゆく中のような確実に大丈夫ではない場面ですらこの言葉を発する。彼女の性格が如実に表れた台詞だが、無理をさせず労わってあげよう。
また、秋月型の長女である自覚から妹達のことを心配したり、誇りに思っているなど良いお姉ちゃんぶりも見せている。
ただ、史実では敗色濃厚な太平洋戦争後期に建造されたためか食習慣がかなり貧しく、「麦飯+沢庵、牛缶、味噌汁」のセットを贅沢なものと考えるなど、提督諸氏の涙を誘っている。おかげで彼女の用意する料理はどれも質素なものばかりである。
…どこぞの戦艦はオムライスとかビフテキとか食べてるというのに。
夕飯時に麦飯を振る舞う駆逐艦娘には他に朝雲がいるが、彼女を秘書艦にすると主菜にブリの煮付けを出してくれる。彼女は史実の海戦にて同日に戦没しているため、食糧事情については変わらないであろうこの二人だが、この差は一体…
とか言っていたらクリスマスにて日本では入手が難しく高価な七面鳥を調理するなど、豪華な料理を全く知らないというわけではないようだ。これは彼女の中での豪華の基準が低すぎるのか、それともただの貧乏性か…
なお、朝食と昼食に沢庵と握り飯を出す際「簡単ですみません」と詫びを入れているが、これは秋月が日没まで対空警戒を続けている(17時時報)ためである。海軍においての戦闘糧食(レーション)はこの握り飯が採用されていたのだ。家具屋さんで購入可能な執務室の窓枠のひとつ「鎮守府カウンターバー」を設置して秋月を秘書艦にすると「戦闘糧食勢」として握り飯などがカウンターに並ぶ。
前述の艦首断裂の史実に際し、修理のため本土に帰ろうにも当然自力航行はできないため、運んでもらう必要があった秋月を連れて来たのは卯月と漣だった事から、何か言及があっても良さそうなのだが、2023年10月の時点でそれらしい事を話している様子は無い。同様に身を切って修理部品を提供してくれた霜月への言及も無い様子。
公式4コマのおまけ漫画「お部屋訪問」では、雲龍と同様に自室の内装は質素そのもの。鎮守府で生活することで生活水準も標準的になりつつあるのだが、同時にそういった満たされた生活に慣れてしまうことに大きな戸惑いと恐怖を感じているなど、深刻な貧乏性に陥ってしまっている。
提督との関係は「理想的な上官と部下」といった雰囲気。
お触りに関しては最初は長10cm砲ちゃんが暴れているものと勘違いするが、犯人が提督だとわかると急いで謝るなど絶対の信頼と忠誠を寄せている。
生真面目ゆえか色恋沙汰な話は無いが、深夜の時報で「月が綺麗ですね」と提督に呟いており、これがそのままの意味なのか、夏目漱石なのかで提督諸氏の意見が分かれている。ただ、提督がたじろいだ(と思われる)ことに困惑していることから、どうやら前者である模様。「提督が寝ていたのでは」と解釈する人もいるが、ちゃんと起きていることがその2時間後の時報からもわかる。
「弾幕が薄い」とか「やらせはしません」など、本人は真面目なのだろうが戦闘中にはネタとしか思えない事を言ったりもする。
秋月の後継艦が生まれたみたいですね!
秋月型駆逐艦のネームシップは戦後も海上自衛隊の護衛艦にも引き継がれており、1960年就役の2代目あきづき型護衛艦(全2隻)と2012年より就役した3代目あきづき型護衛艦(全4隻・2017年現在現役)があり、姉である秋月のみならず妹の照月(駆逐艦)、涼月(駆逐艦)、冬月の艦名も、2代目及び3代目のあきづき型護衛艦に引き継がれている。
艦番号は、『あきづき』は2代目がDD-161、3代目がDD-115、『てるづき』は2代目がDD-162、3代目がDD-116、『すずつき』『ふゆづき』(3代目のみ)はそれぞれDD-117、DD-118である。
3代続けて防空能力に重点を置いた艦艇なのが特徴であり、特に現在就役しているあきづきは最新鋭の対空戦闘システム「FCS-3A」射撃指揮システムと艦対空ミサイル「ESSM」を搭載しており、艦隊防空と個艦防空の隙間を埋める僚艦防空を可能にした。これによりこんごう型護衛艦が弾道ミサイル防衛に専念する際に生じる、対航空機や対艦ミサイルへの防空の隙を補完できるようになった。
さぁ、始めましょう。関連イラスト、始め!
そうですね。関連タグを知ることは、大事です!
照月(艦隊これくしょん)・・・2015年8月10日に実装された次女。
涼月(艦隊これくしょん)・・・2017年11月18日に実装された三女。
初月(艦隊これくしょん)・・・2016年2月10日に実装された四女。
冬月(艦隊これくしょん)・・・2022年3月6日に実装された八女。
翔鶴(艦隊これくしょん) 瑞鶴(艦隊これくしょん) 瑞鳳(艦隊これくしょん) エンガノ岬沖海戦
検索時の注意
「秋月」だけで検索すると、某アイドルとその従弟ばかりがヒットしてしまうので要注意。また、断じて月の世紀王の名字でもない。
BLACK鎮守府に関わった結果がこれだよ!
旧日本海軍の駆逐艦については秋月(駆逐艦)の記事を参照のこと。