加古(艦隊これくしょん)
かこ
旧日本海軍の重巡洋艦「加古」をモチーフにした、『艦隊これくしょん』稼働当初より存在する重巡洋艦娘。
古鷹型 1番艦の古鷹とは、実艦の起工(開発)は加古が先で、竣工(完成)は古鷹が先という複雑な関係となっており、旧軍の公式書類でも、「加古型」とされていた時期があった。そのため他の多くの姉妹関係とは異なり、どちらが姉と断言する様子が見られないという特徴がある。
「加古」という名前自体、当初川内型軽巡洋艦の1隻として建造予定だったものが計画変更された名残であり、山由来の名を持つ古鷹とは異なり、川内型と同じ川由来(加古川)となっている。
そうした史実と設計自体の古さを反映してか、性能は低いと言われた古鷹を更に下回る、明白に他の重巡洋艦娘に見劣りするステータスに抑えられてしまっており、特に「火力」は駆逐艦娘にすら負ける者が出てくるという貧弱な状態であった。
これは古鷹と共に2度の上方修正が行われた事で神通改二並にまで改善(「火力」ステータスの伸びは実に+21にも達した)し、2015年6月12日には改二が実装された事でようやく差別化を果たしている(→加古改二)。
古鷹同様に、幼さが残るミドルティーン程度の体格。こちらは瞳が光るという事もなく、一般的な少女然としている。髪色は黒で、後ろの一部分のみを極端に伸ばした、昔の武道家のようなイメージ、と思われていた。(詳細は後述)
また、前髪右側に銀のヘアピンを付けているが・・・
制服も古鷹と同じ変形セーラー服を着用する。ポーズの関係で捲れ上がっており、非常に際どいが、中途半端な年齢設定がエアポケットとなっているのか、さほど性的な目で見られる事も無いようだ。
靴下はグラフィックからは確認できないが、少なくとも古鷹のように左右で長さが異なるという事はないだろう。屋内では素足でいるものとして描写される場合もある。
艤装の配置は古鷹よりもバランスが良く、右側は連装砲3セットを腕を包み込むように装着し、左側は盾状の金属板とその上に連装砲を1基置いている。背面には電探と煙突を1本ずつ設置する。
脚の魚雷管も左右のふとともに1セットずつ振り分けており、膝から下に武装は無い。両足に履く主機は古鷹のものよりだいぶ洗練され、丸みを帯びた長靴のようなデザインとなっている。
【梅雨mode】
2021年6月22日のアップデートで【梅雨mode】期間限定グラフィックが実装。
加古初の限定グラフィック実装だがメンテナンス開けてその姿をみた提督全員が
「どこのお嬢さんですか?」
「なんだこの美少女!?」
「加古?加古?!」
と余りのギャップに話題を独占。
特に髪型は腰まで伸びたストレートのロングヘアであり、従来考えられていた特異な髪型のイメージが覆されたことですべての加古を過去にする新しい加古とまで評された。
(従来の髪型はロングヘアを束ねていただけで、同様の例はこの人やこの子にも見られたものであった。)
尚ボイスは何時も通りなので海域ドロップすれば何時もの調子で挨拶をし、
母港で放置すると居眠りを始めるという凄まじいギャップを喰らう羽目にもなる。
そして2021年7月15日のアップデートにて、まさにその状況を可視化したかのように、その美少女らしい恰好のままいつも通り堂々とあくびをする姿が差分グラフィックとして実装されてしまったのである。
しかも中破すると、ご丁寧にも枕を抱えてそのまま仮眠まっしぐらか、という有様である。
公式から【睡眠mode】期間限定グラフィックと称されたこの姿であるが、要するに、梅雨が明けた途端に平常運転に戻っただけとも言えるかもしれない。
外見通りに明朗快活、サバけた口調のボーイッシュな艦娘である。
ただし、暇を持て余したり、体力が落ちてきたりするとすぐに寝てしまおうとする、某国民的怠け者ばりの居眠り癖がある。面倒ごとを古鷹に丸投げしようとする一面もあり、秘書艦としての働きはお世辞にも良いとは言えない。時報ボイスも収録されていない。
戦闘では啖呵を切りながら勇ましく立ち回るが、あくまでも個人的な勝負事といった感覚が強いようで、古鷹や、その他多くの艦娘が見せる使命感のようなものは窺えない。
これは、実艦が第一次ソロモン海戦の大勝翌日に、警戒を緩めた隙を突かれて米潜水艦に撃沈されたという史実を反映した、一種の慢心やドジっ子属性なのだとする説もある。
ちなみに「潜水艦トラウマ組」ですらなく、古鷹の方が余程警戒している有様である。大物なのかアホの子なのか・・・
他にも面白い台詞は多く、夜戦において「加古スペシャル」なる技を放ったり、中破時の服ビリ演出に対して「こっの変態ヤローが!」とキレたりと、言動の端々に独特の感性が見え隠れする。つくづく時報ボイスの早期実装を願いたいところである。
だめ・・・だるい・・・余談が・・・まぁいいか・・・
『艦これ』では、母港画面で艦娘に触れると、基本的にそのまま提督が触れているものとしてゲーム内に反映されるのだが、加古の場合この処理がかなり特殊なものとなっている。
なんと、スカートを引っ張る事ができるのである。
他にも提督からのセクハラを示唆する艦娘は存在する(その時点で大概公式が病気なのだが)ものの、ここまで白昼堂々事案を起こした例は彼女くらいのものである。作戦会議中だろうが構わず寝こけようとする姿にむしゃくしゃしてやったという事なのだろうか・・・
一種の公式エロ担当とも言えるが、先述したように二次創作で加古がそのように扱われる事は稀である。幸運艦と見るべきか、体の張り損と見るべきか・・・
(画像はイメージです。ゲーム中のグラフィックは変化しません)
「はいはいはいはい!ちゃんと聞いてるから!スカート引っ張んないで!」
また、2015年2月23日、期間限定イベント終了とともに家具「鎮守府カウンターバー」の補強がなされ、以前にも増して艦娘達の飲酒事情が分かるようになった。
ここで夜通し飲み明かす「ちゃんぽん朝まで飲み勢」という枠が登場したのだが、加古がまさかのその一人だった。
(画像はイメージです)
21~22時に日本酒を開け、22~翌1時にはワインを飲み、そして明け方5時までウィスキーを煽るという筋金入りの酒豪ぶりを見せつけた。
長門が下戸だったという事実をある程度予測できた提督達でも、まさかのダークホースの登場に驚かされる事に。
そして同時に、こうも思った――
寝 ろ よ
なおこの設定には、加古最後の艦長である高橋雄次大佐が関連している模様。
若手士官が彼を酔い潰そうと企てた所、逆に参画した若手士官全員を酔い潰した挙句、「本番はこれからだ」とばかりに悠々と呑みへ繰り出したというエピソードがある。
- 古鷹(艦隊これくしょん):古鷹型1番艦であり、史実での僚艦。ゲーム内でも基本的に二人がセットで扱われているため、人間関係も基本的に彼女に準じている。二次創作では「加古鷹」のカップリングも存在。
- 青葉(艦隊これくしょん)・衣笠(艦隊これくしょん):古鷹型の設計を元にした準同型艦。古鷹は青葉との縁も深いため、なし崩し的に加古と衣笠が組になっている事がある。ゲーム内での明確な描写は無いが、「加古衣」のカップリングも存在。
- 卯月(艦隊これくしょん):睦月型の駆逐艦娘。史実では「加古」沈没時に乗員の救援を行っており、それを意識してか「改」以降加古のヘアピンを形見のように持つようになる。
- 深雪(艦隊これくしょん):ムラのある性格や「深雪スペシャル」というネーミングセンス等、共通点の多い吹雪型の駆逐艦娘。もっとも、あちらの方がだいぶ意欲的である。
- ポーラ(艦隊これくしょん)・伊14(艦隊これくしょん):海外艦と潜水艦の呑兵衛繋がり。加古と同じく史実レベルでの酒呑みで、互いにベクトル違いでぶっ飛んでる娘ら。
- 石垣(艦隊これくしょん):史実では加古を撃沈した潜水艦S44を撃沈し、加古の仇を取ったと言える海防艦。ゲーム内では互いに言及こそないが、担当絵師が同一人物という方面での繋がりが存在している。
- ワシントン(艦隊これくしょん):前級未成艦の艦名を継承した艦娘つながり。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る古鷹「新しい服似合ってますか?」
古鷹の夏グラ、凄い可愛いですよね。アレはずるいです。 加古の返答が気になったのでSSにしてみました。 よろしければ読んでいただけると幸いです。2,216文字pixiv小説作品- はやしもごはん
早霜さんの戦後ごはん その15
戦後の早霜さんが、ゆるくゴハンを食べたりゆるく仲間とだべる話。 かこたかを書きたくなった一幕です。 あと今週からは週3回、月・水・金更新になる予定です。 第1話:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9407420 前:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9475283 次:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9494734 いつも見てくださっている方はこんにちは。 はじめていらっしゃったかたもこんにちは。 ばぐぼーどです 普段はR-18の変態エロSSしか書いてないので、 他の作品を見てくださる時は、少しだけ心の準備をしてから見てください。 趣味兼備忘録で書き続けているものなので、 推敲とか一切してない謎の短文怪文書的なものになりました。 至らぬ部分が多々あるのは申し訳ありません。 【注意書き】 ・とりあえずないです1,764文字pixiv小説作品 - 青葉、着任します!
青葉、着任します! 2
【諸注意】 およそ10話を予定しておりますが、内容の都合により多少増減する可能性がございます。 タイトルは仮題であり、変更する可能性がございます。 この物語は『艦隊これくしょん~艦これ~(DMM.com)』の二次創作作品です。実際のゲーム内容とは一切関係ございません。また、話の途中から一部史実に基づいた内容が含まれるようになります。苦手な方はご注意ください。 グロテスク描写は一切ございません!1,751文字pixiv小説作品 - はやしもごはん
早霜さんの戦後ごはん その22
戦後の早霜さんが、ゆるくゴハンを食べたりゆるく仲間とだべる話。 昨夜はちょっと眠かったので更新が遅れました。すみません。 延々やってもいいのですが、とりあえず5月末を一区切りにして、そこから改めて考えようかと思います。 あと先週からは週3回、月・水・金更新になってます。 第1話:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9407420 前:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9542270 次:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9560424 いつも見てくださっている方はこんにちは。 はじめていらっしゃったかたもこんにちは。 ばぐぼーどです 普段はR-18の変態エロSSしか書いてないので、 他の作品を見てくださる時は、少しだけ心の準備をしてから見てください。 趣味兼備忘録で書き続けているものなので、 推敲とか一切してない謎の短文怪文書的なものになりました。 至らぬ部分が多々あるのは申し訳ありません。 【注意書き】 ・とくになし1,135文字pixiv小説作品 - 直江津警備府物語
直江津警備府物語第29章(第一部最終章)
そういえば今日は艦隊これくしょんの四周年記念、五年目に艦隊これくしょんが入りますね〜 かく言う私は一昨年の10月辺りに一度、そしてそんなに経たずにやめて、去年の6月にまた始めた新参者ですけどね…(ー ー;) これからも艦隊これくしょんに繁栄あれ!(なんか適当な言葉で締めてみた)9,301文字pixiv小説作品 艦娘はBarに居る
早春イベが終わったと思ったら今月内に紫電改二を量産しつつネジ釘集め……いやマジ勘弁して下さいorz 艦娘の労働組合が云々って話の第三弾です。全艦労の委員長がレディーカガ、副委員長がタケゾーさん、いやこれ書記長が死ぬほど辛そうだなーと思い、最初は羽黒か阿武隈辺りが『も、もう勘弁して下さぁい!』って涙目で絶叫しちゃう的な話を考えていました。でも羽黒なら妙高や那智が慰めつつフォローしてどうにかするだろう、阿武隈じゃそもそも会議とかで集まった面々に何か言った所で誰も聞きやしねぇだろ、とか思って人選再開。その時、おぼろげながら浮かんできたんです、バーで呑みながら愚痴りまくる衣笠書記長という構図が(殴 加賀と武蔵が福島か宮城辺りの方言・訛りで罵詈雑言というのも、最初は予定に無かったんですが、小牧まりあ『ヒナとバンビ』一巻を読んでいて随所に出てくる「おしょすい(恥ずかしい)」等々のセリフで感化されまして。前にも艦これSS『只今帰省中』『ただいま』等で使ったし、まぁ艦の出自と艦娘自身の生まれとはリンクしなくても良いだろって事で。それを聞いて普通に理解し標準語で返す衣笠もなかなかにアレですが、関西弁キャラとかにすると収拾付かなくなりそうなので止めました。自分自身が元々方言話者では無いし。 バーで呑みながら愚痴りまくる、となればタイトルはこれしかないだろうと思った次第。特に映画等との関連はありませんが、やっぱり大泉洋と言えば『水曜どうでしょう』でのヒゲに対する愚痴と罵詈雑言だと思うので(酷ぇ 目下の所はネタを出し尽くしたので、これ以上艦娘労組ネタで何か書く予定は、今の所ありません。まぁ何か閃いたり、おぼろげながら構図が浮かんできたりすれば書くかも知れませんが。とにかく今は紫電改二を量産して震電改を入手しないと(うるせぇ32,110文字pixiv小説作品- はやしもごはん
早霜さんの戦後ごはん その14
戦後の早霜さんが、ゆるくゴハンを食べたりゆるく仲間とだべる話。 かこたかを書きたくなった一幕です。 あと来週からは週3回、月・水・金更新になる予定です。 第1話:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9407420 前:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9471881 次:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9487821 いつも見てくださっている方はこんにちは。 はじめていらっしゃったかたもこんにちは。 ばぐぼーどです 普段はR-18の変態エロSSしか書いてないので、 他の作品を見てくださる時は、少しだけ心の準備をしてから見てください。 趣味兼備忘録で書き続けているものなので、 推敲とか一切してない謎の短文怪文書的なものになりました。 至らぬ部分が多々あるのは申し訳ありません。 【注意書き】 ・とりあえずないです2,716文字pixiv小説作品 - もしもDE艦これ 鎮守府祭
もしもDE艦これ 鎮守府祭 襲撃篇②
次(http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4039742) 前(http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4024067) 大分切迫してきました。2,519文字pixiv小説作品 5号湾岸線はタンデムシートに乗って 本文サンプル
8/16(日)神戸かわさき造船これくしょん 8/22(土)・23(日)砲雷撃戦!よーい!in秋葉原海域 新刊本文sampleです。表紙イラスト:三郎様(https://www.pixiv.net/users/1434631) COVID-19感染拡大防止のため、試読は実本ではなくこちらにてお願いいたします。 皆様が本作を気に入られて、お手に取って頂けますと幸いです。5,128文字pixiv小説作品【C101新刊】『秋雲(33)・加古(24)のC100やらかし始末記』
C101ですが、弊サークル"TEAM BLUE ONE NOVELS"としては今回サークルは落選いたしましたが、関係各位の多大なるご協力のもと、艦娘アバター式C100やらかし実録小説本、『秋雲(33)・加古(24)のC100やらかし始末記』を頒布に漕ぎつけることができました!! 委託先は万作様(https://twitter.com/bansaku_88)のサークル『八洲書堂』で金曜 西お37-bとなります!! 頒布価格は1000円となります!! 諸般の事情で頒布に漕ぎつけるまで本当に色々なことが起こりすぎた本ですが、様々な方のご尽力のもと素晴らしい作品になったと思います。笑いあり社畜時代の壮絶エピソードありの『蒼崎一希という男の同人作家人生』を秋雲をアバターにして目いっぱいの80ページ・7万文字の小説として昇華いたしました!! 当日C101にお越しになられる皆様、是非ともよろしくお願いいたします!!12,927文字pixiv小説作品- うちの青葉を知りませんか
加古と青葉
「うちの青葉を知りませんか」http://www.pixiv.net/series.php?id=412821の4話目になります。 今回は加古と青葉のお話。のつもりが、気付いたら第六戦隊勢ぞろいしていました。2,370文字pixiv小説作品 - うちの青葉を知りませんか
うちの青葉を知りませんか。
去る4月某日、我が鎮守府にて重巡洋艦青葉が忽然と姿を消した。 原因は恐らく提督の無意識下における鍵解除と合成。 これは週イチ怠慢提督が青葉を失った後に皆勤提督となり、デイリー建造にて青葉を取り戻すまでの物語 ……を脳内妄想にて補完したフィクションです。 このお話を書くに至った経緯については、 ツイログ4月8日以降(http://twilog.org/un_tuta/date-140408/allasc)をたどると面白いかもしれません。 【追記】前日譚にあたる短文を公開しました。http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3986653 【追記】2015/01/31 後日談を公開しました。http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4850621 【追記】2015/02/01 更に続きを公開しました。http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=48591475,385文字pixiv小説作品 【同人再録】秋雲(33)・加古(24)のC100やらかし始末記
C101にて頒布した作品になります。当初予定分プラス増刷分の在庫が完売しましたので、『無事供養完了』ということで再録させていただきます。 (以下本誌あとがきより) まずは圧倒的多数の皆さんにとってははじめまして、また一部の方にはお久しぶりでございます。蒼崎です。今このあとがきを原稿締切(なお原稿料割増での最終リミット)前日の夜9時過ぎ辺りに書いております。ギリギリです。ヤバいです。 本来なら前回の夏コミで華々しく『祝・コミケ100回記念&鉄道開業150周年記念のメモリアルイヤーにTEAM BLUE ONE NOVELSが送る艦これ同人小説新境地!』……は、流石に大袈裟ですが、当の本人はそのくらいの意気込みをもって制作していた『磯波、超電導リニアに乗る』ですが、本編の通り間に合わず、かれこれ艦これだけで同人作家歴9年、同人誌を出すようになって6年になりますが、『新刊を落とす』というできれば解除したくなかった実績を解除してしまったのが運のツキといいますか、まさかあれだけC100の2日目という短い期間だけで同時多発的に『やらかし』を、それも蒼崎だけならともかく(よくはない)、売り子をお願いした特急りんかんさんまで『やらかし』が連鎖していくとは……。今回これを書くにあたって『被害者』兼『共犯者』の特急りんかんさんにも内容確認してもらっているのですが、これ艦娘をアバターにしている以外はほぼ実話です。「そうはならんやろ」→「なっとるやろがい!」の連撃です。ついでに言うと当日の話に至るまでの『蒼崎秋雲≒蒼崎一希』という人間のエピソードも、艦娘を辞めるところまでは(当然ながら)フィクションですが、限りなく大学中退して関東から長崎の実家へ戻った頃の話に限りなく寄せてます。ぶっちゃけますと佐世保鎮守府の提督は実質私の父がモデルです。作中同様心配やら迷惑やら掛けまくった挙句に同人誌のネタにされてしまう不義理をお許しください(でも本当に色々助かったのは事実)そしてお仕事でのアレコレやら関東移住後のアレコレやらも若干のアレンジは入っていますがほぼ実話です。マジで濃い人生送ってます。 今回この本を制作するにあたって、これまでの同人作家業の中で最も多くの方に助けていただきました。諸事情で土壇場の依頼となった中で表紙イラストとデザインを担当していただいた桜木まーまいとさん、挿絵を担当していただいたキンタマーニさなぎさん、さらには協力してくださる方を探して下さり、コミケでの委託頒布までご協力いただきました万作さん、そして様々な面でサポートと校正等協力頂いた特急りんかんさん、本当にありがとうございました。今回の本ほど『困った時に手を差し伸べてくれる人の大切さ』を痛感したことはありません。 さて、来年2023年で艦これは10周年、つまりは蒼崎の艦これ二次創作も10周年の節目の年です。コロナ禍になり、実家の長崎に帰れなくなり丸3年。来年こそはと、4月に佐世保で開催の『西海ノ暁』に向けて護衛艦DDHシリーズ最終章である護衛艦『くらま』の物語を新刊として携えて実家に帰省するつもりです。今後とも蒼崎一希を、何卒よろしくお願いいたします。74,091文字pixiv小説作品