実艦については「特型駆逐艦」の記事を参照のこと。
概要
「特型駆逐艦」は24隻が建造され、旧軍の公式書類では全てが「吹雪型」とされていたが、『艦隊これくしょん』においてはそのうち「特I型」にあたる初期建造分の10隻のみを指す狭義の意味で用いられている。
現時点では、このうち9隻が艦娘として実装されている。
特型全般に共通する特徴であるが、稼働時から登場の6人態勢で長らく推移しており、2016年9月の10番艦浦波が初の追加キャラクターとなっている。
2020年6月には7番艦薄雲が第2の追加キャラクターとして実装。
2023年8月には8番艦白雲が第3の追加キャラクターとして実装され、特Ⅰ型に限って言えば残すところ東雲のみという状況になっている。
特徴は発表されている範囲では5番艦叢雲を除く全員を同じ絵師が担当している事で、青いセーラー服に大きな機関部を背負い、連装砲を手で持ち(下部にある取っ手を握って)、両太腿の外側に魚雷発射管をベルトで装着する姿で統一されている。
外見上の変化には乏しいものの、ゲーム開始の際に選ぶ事になる「初期艦娘」5人のうち2人がこのグループに属しており、他のメンバーも早い段階で登場する事から、プレイヤーによく親しまれた艦娘が多い。
実艦が比較的旧式の部類に入るため、性能面で突出した部分は少ない。特に「運」の値は、1名を除いて史実に極端な不幸エピソードを持っていないにもかかわらず、「改」における最大値の平均が59であるのに対し、初期実装の吹雪型は全員49までしか伸びない。
吹雪、深雪、叢雲、磯波、浦波の5人は「改二」の実装によって一線級の実力を手にしているが、叢雲改二の方はそれでも「運」が平均以下の60止まりとなっている。だが、他4人はMax74~99とかなり向上しているため安心してほしい。
2018年8月17日の「艦これ2期」より吹雪型全員の初期装備が「12.7cm連装砲」から「12.7cm連装砲A型」へと変更された。改修更新を行うことで新装備「12.7cm連装砲A型改二」が入手でき、更にこの装備を改修★MAXにしクォータリー任務を行う事で「12.7cm連装砲A型改三(戦時改修)+高射装置」が入手できる(任務の際に94式高射装置が必要)。2023年5月現在では改修更新による入手も可能。
2022年4月1日には「試製 長12.7cm連装砲A型改四」も実装。「12.7cm連装砲A型改二」からの改修更新等で入手できる。
2021年10月15日のアップデートで吹雪型旗艦で「25mm単装機銃」の開発効率が向上するようになった。「大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)」の改修では初期から本装備を1つ消費、英国製戦艦用主砲である「38.1cm Mk.I連装砲★MAX」から「38.1cm Mk.I/N連装砲改」へ更新する際に2つ消費、「装甲艇(AB艇)」の★6までの改修で毎回1つ、「8cm高角砲改+増設機銃」の★+6以降の改修で毎回2つ消費等需要は意外と高い。2期から敷波改、朧改、曙改、漣改、潮改の初期装備となっているが1期で改に改造を終わっている場合「25mm単装機銃」での上記の艦の牧場というのも余り現実的では無く、Lv20といえど1-1で拾って直ぐに改造可能となるわけでも無いので今回の開発効率の向上を利用するといい。
艦娘一覧
CVは薄雲のみ森山由梨佳氏で、他は全艦上坂すみれ氏が担当。絵師は叢雲のみ彩樹氏で、他はしばふ氏が担当している。
実装済み
初期艦に選定。世界を震撼させた吹雪型ネームシップの名を冠する1番艦。生真面目でひたむきな本作品の主人公。スカートの下から見える白いのはしばふ氏曰く「パンツ!パンツです!」とのこと…
一時は主人公(笑)扱いすら受けたが、各種メディア展開とパワーアップにより返り咲きに成功した。
こちらも真面目で礼儀正しい性格だが、たまに天然が入る2番艦。
公式4コマでは訓練時に恍惚な表情を浮かべる等、トリガーハッピーの傾向がある。
何かにつけてひきこもりたがるダウナー系の3番艦。ケッコンカッコカリでは普段とのギャップが凄まじい。
元気でだぜ子な4番艦。実艦は短命に終わり戦争を知らない。
艦これの主題を考えれば「存在しているだけで奇跡」とも。
艦これサービス開始10周年の当日、ついに「特異点」とも呼ばれる彼女に改二が実装された。
初期艦に選定。1人だけSFチックな5番艦。
勝ち気で高飛車、デレの少ないツンデレ。ヘタをすると酸素魚雷を打ち込まれる。
艦これサービス開始7周年の年の初夏にやってきた7番艦。
ゲーム内への実装よりもローソン制服姿の方が先に披露されるというなかなか珍しい登場の仕方をした。
艦これサービス開始から10年が経った夏にやってきた8番艦。
古風な語彙と丁寧な言葉づかいが特徴のお姫様。僚艦とは異なり北方海域食材を用いた手料理を振る舞ってくれる。
謙虚で努力家な9番艦。当初は影が薄い、「特長がないのが特徴」と評されていた。
実艦は命名・運用面で10番艦以降との縁の方が深かった。
妹の浦波実装以降「カメラ女子」等、新たな属性が判明し現在では確りとキャラが確立された。何気に吹雪に並んでリアルイベントでの起用が多い。
「横浜シーサイドライン」とのコラボ以降「鉄道」にも興味を持つようになった。
遅れてやってきた10番艦。何故か碇付きの鎖を手に持っている。実艦が中期建造の「特Ⅱ型」への過渡的なスタイルをしていたため、「特改I型」の異名を持つ(公式)。
狭義吹雪型で最後まで戦い抜いたためか、運が姉妹で一番高い。(初期値29/最大99)
未実装
- 6番艦「東雲」
別記事にて解説
余談
アニメ版には吹雪のみが登場した。厳密には一瞬だけ他の姉妹らしきシルエットが映っていたが、個人の判別は不能。
また、21~24番艦の4人が準レギュラーとなっていたものの、自他共に「暁型」という独立した艦級として認識されており、「吹雪が唯一の特型駆逐艦」という扱いであった事は特筆される。
史実では、「特型駆逐艦」以降、根本的に運用ドクトリンが異なる秋月型駆逐艦・松型駆逐艦以外の全てを「特型」に含める事さえあったので、完全にアニメオリジナル設定である。
そもそも「特型」とは、睦月型駆逐艦以前の「並型」に対する概念として提唱された経緯があるため、単艦や製造区分といった単位ではなく、歴史の流れ全体を見渡さないと理解し難い言葉である。正しく用いたとしても、様々な出自の艦娘が入り混じるアニメの環境とは根本的に相性の悪いものであった。
なお、EDテーマ「吹雪」の歌詞には放映されるまでに実装されていた6人分の名前が散りばめられていた。
この繋がりで公式4コマ9巻おまけコーナーでは「吹雪型で歌う『吹雪』」としてこの6人(浦波はすでにブラウザ版に実装済みだが、公式4コマでは未着任だった)で「吹雪」を合唱する一幕があった。
関連タグ
第十一駆逐隊:1~4番の「雪」艦4人が史実で組成していた駆逐隊。叢雲も後年加わった。
第十二駆逐隊:5~8番の「雲」艦4人が史実で組成していた駆逐隊。ただし開戦直前に薄雲が損傷のため離脱、開戦直後に東雲(未実装)が戦没と立て続けに稼働艦がいなくなったため早期に解隊となっている。(「艦これ」実装駆逐隊初の解隊)
第十九駆逐隊:磯波と浦波が「波」の12番艦までと組成していた駆逐隊。綾波型との混成だった。
第二十駆逐隊(初代):吹雪、東雲(未実装)、磯波の3隻で編成されており、一時期東雲に代わり薄雲が所属していた事があった。後に綾波型の駆逐隊として編成された2代目にも白雲が途中編入している。
第九駆逐隊:開戦時に12駆を除籍されていた薄雲と12駆解隊後20駆を経た白雲が損耗した朝潮型の隊(当時の残存艦は朝雲のみ)に編入した。さらに薄雲はこの隊の名称変更後の第十八駆逐隊にも属している。
吹叢:吹雪と叢雲によるカップリングタグ。