※ここでは『艦隊これくしょん』における駆逐艦娘のカテゴリーについて解説する。
実艦については「朝潮型駆逐艦」を参照。
特徴
実装されている駆逐艦娘の中では比較的後期型にあたる。
そのため総合的なステータスが高めで、育てれば優秀な子になる。
この型以降の駆逐艦を近代化改修の素材として使用すると、「雷装+1」に加えて「装甲+1」が強化される。
ちなみに、この朝潮型に改良を加えたものが次級の陽炎型で、この陽炎型が最も平均的なステータスが高い。
2022年8月に夏雲が実装されたことにより、白露型・マエストラーレ級に次いで駆逐艦娘としては3例目の全艦コンプリートを達成した(1隻のみの島風とタシュケント、及びサブグループである暁型を除く)。
内6名が「改二」で、ゲーム中の分類に基づくなら、数の上では駆逐艦はおろか全艦級で見ても上位の実装数。これより多いのは白露型・陽炎型・夕雲型の各7隻
更に朝潮と霰は「コンバート改装」が可能で、それぞれ「改二丁」、「改二乙」を選択できる。
それぞれ「丁型駆逐艦」こと松型・橘型の戦法に寄せた対潜特化タイプ・「乙型駆逐艦」こと秋月型の戦法に寄せた対空特化タイプを意味しており、最終的な実力はより新しいグループにも遜色ない。
(余談であるが、この場合の「甲型」は在来タイプの延長となる陽炎型・夕雲型、「丙型」は重雷装タイプで一隻のみに終わった島風を指す。)
数の割に制服の統一性が高く、原形の時点では裾に白いラインが一本入ったグレーの吊りスカートと白の半袖ブラウス、黒ハイソックス、手首までの長さがある黒いアームカバーで統一されている。
背中には艦橋型の艤装をランドセルのように背負い、右手に連装砲、左手に魚雷発射管をそれぞれ固定装着するという構成もほぼ共通。
他グループには「改二」で大幅な改造や着崩しを図る者が定期的に現れる中、本グループでは今の所スカートが同意匠のサロペットスカートに、ブラウスが長袖となってアームカバーが外れる程度の変化しか見せていない。
小柄な者が多い事も相まって、集まった時の印象はさながらいいとこの女子小学生が集団登校しているようである。
ただし大潮・霰の両名のみ煙突型の帽子を被り、靴はコニシ氏担当がストラップシューズベース、藤川氏担当がローファーベースと分かれた。
反対に、性格面はなかなかクセが強く、個性と幼さが合わさり混沌としている。
特に全艦級でもトップクラスに気の強い者が2名おり、子供と思って舐めてかかると痛い目見る事請け合いである。
ただし横の繋がりは悪くはなく、仲間想いで作戦に真摯に取り組む芯の強い者ばかりである。
艦娘一覧
サービス開始当初からの6名は絵師がコニシ氏・CVが宮川若菜氏で統一。
追加メンバーの絵師は全員藤川氏で、CVは朝雲・山雲が堀江由衣氏、夏雲が阿部菜摘子氏、峯雲が宮本侑芽氏となっている。
朝潮→朝潮改二・改二丁
生真面目で忠誠心の強い一番艦。付いたあだ名が「忠犬朝潮」。
2016年6月30日のアップデートで「改二」・「改二丁」となる。
大潮→大潮改二
「小さな体に大きな魚雷」な二番艦。
無邪気で一際幼く見えるが、よく周りを鼓舞するリーダーシップ気質がある。そのためかVita版で初期艦娘に加えられた。
2016年4月1日のアップデートで「改二」となる。
満潮→満潮改二
常にツンツンしている三番艦。
第八駆逐隊、第二十四駆逐隊、第四駆逐隊と独りで渡り歩き、最後は西村艦隊の一員として奮戦した。
戦没からちょうど73年目に当たる2017年10月25日のアップデートで「改二」となる。
荒潮→荒潮改二
神戸娘の四番艦。
「あら~」「うふふふふ~」と非常にのんびりした口調。どこか掴みどころが無い性格。
2017年1月25日のアップデートで「改二」となる。
朝雲
2014年秋のイベントで参戦した五番艦。
ややマイルドなツンデレで、世話焼きなおてんば娘。西村艦隊の一員でもある。
山雲
2014年12月26日のアップデートで参戦した六番艦。
のんびりとしたマイペースな性格で、朝雲によく世話を焼かれている。
自身も朝雲LOVEなシスコン。満潮、朝雲と同じく西村艦隊の一員。
夏雲
2022年夏のイベントで参戦した七番艦。彼女の実装をもって朝潮型はコンプリートとなった。
おとなしめで少し寂しがり屋。山雲が朝雲に、峯雲が村雨にゾッコンなので仕方ないが…
峯雲
2018年冬のイベントで参戦した八番艦。
穏やかな性格で、朝潮型では一番の胸部装甲の持ち主。
霰→霰改二
九番艦。「んちゃ」は言わないと本人は否定しているが……
非常に口数が少ないが、仕事はキッチリやる子。
2018年4月6日のアップデートにて「改二」となる。
霞→霞改二・改二乙
ガンガン行く十番艦。坊ノ岬沖海戦まで数々の大きな作戦を戦い抜いた歴戦の猛者である。
「~ったら!」「~しなさい」が口癖であり、満潮以上にデレ成分が少ない。
秘書艦時も常に提督にゲキを飛ばしており、「ダメ提督更正機」「霞ママ」等のあだ名が付いた。
2016年1月19日のアップデートにて「改二」・「改二乙」となる。
海上自衛隊と朝潮型
襲名
上記のうち、現在の海上自衛隊には満潮の名を受け継いだ、おやしお型潜水艦2番艦のTSS-3609(←旧SS-591)「みちしお」が在籍している。3代目となる本艦は陽炎型由来の「おやしお」「くろしお」と姉妹関係になった。
過去にも潜水艦の名前として、朝潮・荒潮・大潮の名を継いだ「あさしお」「あらしお」「おおしお」が在籍したほか、護衛艦には次の艦名が存在した;
みねぐも型護衛艦:「みねぐも」「なつぐも」(同型艦は3隻。残1隻は吹雪型由来の「むらくも」)
やまぐも型護衛艦:「やまぐも」「あさぐも」(同型艦6隻。残4隻は夕雲型由来の「まきぐも」「ゆうぐも」、陽炎型由来の「あきぐも」、秋月型の同名の艦が未成艦に終わった「あおくも」)
※「みねぐも」「なつぐも」の姉妹関係と、「やまぐも」「あさぐも」の姉妹関係はいずれも初代とは逆になった。
※蛇足だが、朝雲は現在自衛隊・安保関連専門の新聞の名前にもなっている(関連タグも参照のこと))。
他方、霰・霞の名を継いだ海自艦は登場していないが、いまのところ霞については護衛艦よりはむしろ、補給艦に用いられる可能性を帯びている。なお海自の補助艦艇は基本的に名所旧跡の名に由来しているため、補給艦「かすみ」となる場合は茨城県の霞ヶ浦からつけられることになるという。
戦闘艦建造再開の礎として
戦後、海上自衛隊の発足とともに早くも昭和26年に護衛艦の国産化が持ち上がるが、敗戦による海軍技術の喪失により、早い話がどうしていいのかすらわからなかった。
そこでとりあえず、旧海軍の艦隊型駆逐艦の中から適当と思われる艦級をたたき台にすることとなり、陽炎型・夕雲型は性能が過剰、秋月型だと大き過ぎたため候補から外され、サイズ的に(この当時として)最も適当な白露型と朝潮型がたたき台の候補に挙げられた。
その中から選別されたのが朝潮型だったのである。
朝雲「え、なんで? 特殊な秋月型や1隻しか建造されなかった島風じゃないのは解るとしても、陽炎型や夕雲型じゃないの?」
実は電気系の問題だった。
船体は旧軍の駆逐艦をたたき台にするが、装備品は米国からの供与に頼らざるを得ないのがこの時点での限界だった。
ところが旧軍の艦隊型駆逐艦は、白露型までと陽炎型は直流電源だったため、大電力を消費する米軍の装備品を使うのに難があったのだ。朝潮型は試験的とはいえ初めて交流電源を採用した艦級であり、電気系の増強の余地があった。
かくて“改朝潮型”ともいうべきはるかぜ型護衛艦は建造されたのである。
鳳翔が「全ての空母の母」と言われるが、それならば朝潮はいわば現在の海自艦すべての母であると言える。
朝雲「まっ、当然よね」
朝潮「・・・」
ちなみにはるかぜ型2番艦は“ゆきかぜ(II)”である。歳の離れた姉妹になってしまった?
下着と朝潮型
「ロリコンカッコガチ」とか言われがちな朝潮型だが、実はブラ装着率が高い。
荒潮・朝雲・霞がスポーツブラ、朝潮はキャミソール説もあるものの、中破絵をよく見るとブラウスの裂け目から脇腹の地肌が見えているためジュニアブラの可能性が高く、大潮に至っては黒のソフトブラを着けている。
満潮と霰はポーズ上詳細不明だが、中破した際、上衣の損傷から何らかの下着を着けているのは確実。峯雲?アレは親公認の規格外です。
よって、現在ノーブラが確定しているのは山雲のみである。
そもそも駆逐艦娘で非ソフト系のブラ装着が確認できるのは、実艦の大きさゆえ他の駆逐艦より半周り年長に描かれている秋月型と、史実準拠で年長となる睦月・如月・水無月程度。
実は割とオトナな朝潮型なのであった……!!
関連イラスト
関連タグ
朝潮型はガチ:一種の評価タグだった。現在はほぼ本稿と同義。
第八駆逐隊:「潮」の一~四番艦が組成した駆逐隊。
第九駆逐隊:「雲」の五~八番艦が組成した駆逐隊。
第十八駆逐隊:九:十番艦が組成した駆逐隊。陽炎型との混成だった。