丁型駆逐艦は、旧日本海軍の駆逐艦の艦級の一つ。
名前に「丁」とあるが、一番艦が丁という名前だったからではない。これは順番を示す「甲乙丙丁」のことで、つまりは4種類目のタイプという意味である。
丁型までは対艦戦重視の艦隊型である甲型、防空型の乙型、重雷装の次世代艦隊型を目指した丙型の3タイプが存在していたが、太平洋戦争開戦後の戦局変化への対応と南洋での駆逐艦損失分を埋めるべく、対空対潜に特化しつつ構造を簡易化させ短期建造を可能にした新たなタイプとして、この丁型駆逐艦が誕生した。
丁型駆逐艦の名称は、松型駆逐艦とその改良型である橘型駆逐艦を総称した、予算計上書類での分類として用いられている。