概要
朝潮型のうち、1~4番艦である朝潮、大潮、満潮、荒潮の4人のグループタグ。満潮曰く「姉妹」ではなくて「腐れ縁の仲」。(しかし「腐れ縁の仲」といっている満潮の図鑑でも確りと朝潮・大潮・荒潮の事を「姉妹艦」とも言っている。また2016年の節分ボイスでは大潮が朝潮を『朝潮姉さん』、荒潮は姉艦の事を『姉さん達』と呼んで姉妹である事を強調している。艦これの初期実装駆逐艦は姉妹艦でも姉妹関係をぼかす表現をしている事が多かった為図鑑ではこの様な表現を用いたのだろう。また後述する様に第八駆逐隊全員が戦後海上自衛隊の潜水艦へその名が受け継がれたが、準同型だったりと全員が同じ艦型で揃う事が無かった為、それも踏まえた表現を用いた可能性もある。)
元々は佐世保の「第二十五駆逐隊」だったが、後に横須賀転出により第八駆逐隊となる。
史実においてはバリ島沖海戦で、軽巡3駆逐艦4の連合軍艦隊を相手に駆逐艦1隻を撃沈させて全て追い払い、こちらは満潮大破に大潮小破のみという大活躍を見せた。なお、この時の大潮艦長が吉川潔中佐(当時)である。朝潮型はガチ(戦力的な意味で)。
3番艦の満潮は1942年11月13日、ショートランド島で米艦載機及び海兵隊機の攻撃により中破。横須賀で修理を行うことになり、姉妹を残して第八駆逐隊を離れ、内地へ撤退した。
しかしその後、満潮と第八駆逐隊の面々が二度と再会することはなく、今生の別れとなってしまう。
満潮を欠いた第八駆逐隊はガダルカナル島撤収作戦等にも参加し、その後もソロモン諸島で活動を続けていたが、1943年2月20日に米潜アルバコアの雷撃で大潮が被雷、翌日曳航中に破断沈没。第八駆逐隊を構成する初の戦没艦となってしまう。
その僅か2週間後の3月3日には、ビスマルク海海戦(ダンピールの悲劇)で朝潮と荒潮が戦没、朝潮に座乗していた第八駆逐隊の佐藤康夫司令も戦死してしまった。
こうして横須賀のドックに満潮を残し、稼動可能艦0となった第八駆逐隊は解隊されたのだった。
これが艦娘として生まれ変わった満潮の心に暗い影を落とすことになる。
第八駆逐隊以降の満潮
居場所を失った満潮は、修復後1943年11月14日に就役当初佐世保でちょっとだけ見知ってた程度の艦ばかりの第二四駆逐隊に編入(所属艦:改白露型の海風、江風、涼風)。
その第二十四駆逐隊も海風と涼風が戦没したことで翌年2月10日に解隊され、3月31日、第四駆逐隊に戦没した舞風の補充として編入(所属艦:陽炎型の野分、朝潮型の山雲、朝雲(朝雲は満潮よりも後に編入))。
最期は1944年10月25日、西村艦隊の一員としてレイテ沖海戦に参加し、山雲、朝雲と共にスリガオ海峡で散っていった(野分も翌日サマール沖で戦没し、第四駆逐隊は解隊となった)。
艦これにおける第八駆逐隊の軌跡
絵師がコニシ氏で統一されてるなどの強みはあれど、「第八駆逐隊亡き後の満潮」と関わる艦娘は初期実装艦では涼風のみであった。
満潮の生き様を表す語そのものなので、一応満潮や朝潮型の話となるとほぼ見る事は出来るが「朝潮型提督」に注目される部隊であろう。
2014年1月15日、アップデートで第八駆逐隊の編成任務と出撃任務(その他の僚艦有効)が実装。お供を連れてくか4人で行くかを選択して、2-3オリョール海で暴れまわろう。
2015年8月は第二十四駆逐隊の海風、江風や第四駆逐隊の舞風、野分、山雲、朝雲など「満潮の後の僚艦」も後を追うように実装された。海風に至っては時報で満潮ネタが存在する(朝潮を探している)
2016年に入り4月1日に大潮改二実装を皮切りに、同年6月30日に朝潮改二/朝潮改二丁実装。2017年に入り1月25日に荒潮改二実装と、第八駆逐隊の面々に次々に改二が実装された。大潮改二・荒潮改二では大発動艇関係が装備可能となり、また火力面でも上位に食い込むほど強化され、昨今のイベントでは必ず発生する輸送連合、また対陸上系深海棲艦用艦娘として大いに活躍している。また朝潮は改二段階では火力・雷装が飛躍的に強化される代わりに大発系が装備できないが改二丁となると火力・雷装が改二より低下する代わりに大発運用可能になる事と何よりも対潜値が急激に上昇し、駆逐艦では唯一「ケッコンカッコカリ無しでソナー1つだけで先制対潜攻撃が可能になる」といった強烈な個性を発揮する。
2017年10月上旬時点では満潮のみ改二が未実装だったが、10月7日の運営電文に意味深な内容が書きこまれており、改二への期待が高まっていた。そして10月20日の運営電文で「第八駆逐隊最後の生き残り」と明言されたため、満潮の改二実装が確定。そして運命の10月25日、遂に満潮改二が実装され、これにより全員に改二が実装された初の駆逐隊という栄誉にあずかることとなった。
満潮改二実装で第八駆逐隊の出撃・編成任務が実装されたが、任務を達成すると第八駆逐隊同士での掛け合いを聴く事が出来る。任務画面で達成を押したときしか聴けない普段から音声をOFFに設定していた提督達からは阿鼻叫喚の声が響いた。
また2017年6月30日に開催された「艦これ」オフィシャルクラシックスタイルオーケストラ Grand Fleet Tour 2017 大阪公演では満潮がアナウンスを担当し(掛け合いで他の八駆メンバーも登場)、同年秋の「鎮守府秋刀魚祭り2017」ではなんと第八駆逐隊がナビゲートと「一七式大漁旗」の製作を担当する等、大躍進を遂げている。
「一七式大漁旗」には第八駆逐隊の全員が描かれており朝潮・大潮・荒潮は制服も改二仕様なのだが、満潮は改のジャンパースカート姿で一人だけ涙目だった。
だが、満潮改二が実装された10月25日以降、大漁旗を確認すると、満潮が笑顔になっており左手がサムズアップをしているのが確認できる。なんとも芸が細かい(実は秋刀魚漁が始まって早々に大漁旗を手に入れた提督達からはこの件を指摘する声が上がっていたが、多くの提督が秋刀魚を30匹集め終わるのすら苦労している有様でまったくと言っていいほど広まっていなかった)。
なお改二改修後の戦力としては、駆逐艦娘でもトップクラスの夜戦適性と上陸舟艇による対地戦闘力を全艦が持ち合わせ、朝潮は改二丁で最高クラスの対潜能力、大潮は駆逐艦としてトップクラスの総合火力、荒潮は対空性能、満潮は装備も含めて耐久性に秀でており、大抵の編成に組み込んでも広く活躍できるバランスの良い部隊となっている。
朝潮(改二丁)と満潮は改装に必要な練度が高く、大潮と荒潮に改装設計図が必要と、編成難易度は高いが、揃えばおよそ駆逐艦離れした性能で深海棲艦と渡り合ってくれるだろう。
2018年8月1日に実装された朝潮の時報において、川内の夜戦出撃の招集に応じた朝潮が「三水戦、八駆喜んでお供します」と発言し、帰還時も三水戦を名乗ったことから、艦これの第八駆逐隊は三水戦の一角となっている模様。
ちなみに2018年8月当時三水戦として扱われていた面々には対潜特化型や対地特化型がいなかったため、対潜・対地のエキスパートが揃った八駆は三水戦にとって重要な戦力と言える(2020年2月に敷波が比較的対潜が得意になったことにより朝潮の負担は若干解消されたが、対地については未だに第八駆逐隊が抜きんでている状態になっている)。
なお、八駆が三水戦にいるというのは朝潮・荒潮の最期の戦いを意識していると思われる(朝潮の時報ではこの戦いに関わっている野島も登場しており、三水戦として出撃した際は朝潮は荒潮に声をかけている)。
朝潮と荒潮が第八駆逐隊、そして野島の運命と対峙する日も近いのかもしれない。
がんばれ、第八駆逐隊。負けるな、第八駆逐隊。
2019年11月末、19年秋イベントのE-1「八駆見参!バリ島沖海戦」にてまさかの作戦名にてご指名される形で主役に大抜擢。さらにはテーマBGM「八駆の迎撃」まで与えられた。
ちなみにこの「八駆の迎撃」はボーカルバージョンもあるのだが、シリアスそうな曲名に反してアイドルソングである。そして、歌っているのは朝潮である
(ちなみにノリノリでマイクを持ってる朝潮を他3人が全力で応援している公式イラストがある)。
何があったんだろう……
「第八駆逐隊(先代)」⇒「第二十駆逐隊」
太平洋戦争開戦以前、朝潮型で再編される以前に綾波型で編成されていた時代の第八駆逐隊で綾波型の3~6番艦の朝霧・夕霧・天霧・狭霧が在籍していた。所属が呉鎮守府籍になったのと同時に第二十駆逐隊となり第八駆逐隊は一旦消滅する。『霧級』の実装が始まったのが2017年夏イベント(しかもドロップ限定艦)と可也遅かった事と、艦これ内では任務・出撃等が開戦時編成か戦中時の駆逐隊再編後での編成を要求される為、こちらは今後とも『第二十駆逐隊』で認識されていくと思われる。
関連イラスト
2枚目の絵が第八駆逐隊の遍歴を表している。
(在りし日の第八駆逐隊(1枚目,2枚目1コマ目)→満潮負傷、大潮戦没(2枚目2コマ目)→朝潮・荒潮戦没・第八駆逐隊解隊(2枚目3コマ目)→満潮、第二十四駆逐隊編入(7枚目))
戦後、海上自衛隊に潜水艦名としてすべて受け継がれた。
朝潮・・・あさしお型、はるしお型「あさしお」
大潮・・・おおしお型(1隻のみ)「おおしお」
満潮・・・あさしお型、おやしお型「みちしお」
荒潮・・・あさしお型、はるしお型「あらしお」
2015年現在、おやしお型「みちしお」が潜水艦、はるしお型「あさしお」が練習潜水艦として現役。
関連タグ
天霧(艦隊これくしょん)(天霧改二/天霧改二丁) 狭霧(艦隊これくしょん):姉妹艦の朝霧、夕霧(ともに未実装)とともに、「先代」第八駆逐隊を構成していた。こちらは呉転出に伴い「第二十駆逐隊」に改番されている。
第十八駆逐隊:第八駆逐隊に続き開戦時編成全艦改二改装が完了した駆逐隊。同じコニシ艦隊であり、朝潮型の九番艦霰と十番艦霞が所属。再結成時の所属艦「薄雲」は改二未実装。
第十駆逐隊(第4代):上記に続き編成時4隻編成全艦の改二改装が完了した駆逐隊。こちらは編入艦で朝潮型姉妹艦朝雲の改二が未実装。
第十九駆逐隊:編入艦も含めた全艦の改二が揃った初の駆逐隊。初期編成はしばふ村所属。先代8駆の天霧も最後は19駆にて戦没している。