主に「艦これにおけるアルバコア」を扱う集約記事である。
このネタを使う上での注意
注意すべき点として、これはあくまで『艦これをプレイする上で知っておくとより楽しめる』というだけの「話のネタ」であるということに留意する必要がある。
本来の艦船のコンテンツでこのネタを使うと、純粋に米艦艇やガトー級を愛する人々から非難のマジレスの雨を浴びる可能性は0ではない。
ましてや、米軍へのヘイトに使うなど絶対にNGである。当時は戦時中であった事を忘れてはいけない。
そして、アルバコアと共に散った86人の将兵がいたことも忘れてはいけない。彼らを「嫁を沈めた」等の理由で不当に貶すこともしてはならない。彼らも祖国アメリカのために戦っただけなのだから……。
概要
シーレーン防衛及び対潜を軽視していた日本海軍は、無防備な民間船舶や特務艦といった非戦闘艦艇のみならず、戦艦や空母、巡洋艦といった大型艦艇、さらには駆逐艦や海防艦までも潜水艦によって喪失するという、多大な犠牲を払っている。一般的には学童疎開の途中だった貨物船「対馬丸」を撃沈し、数多くの疎開者が犠牲になった「ボーフィン」号が有名であろう。ボーフィンの名が出なくとも、「疎開船対馬丸沈没」と出てきたら、その張本人はボーフィンである。
ゲーム艦隊これくしょんに出る艦娘のモデルとなった軍艦・艦艇も数多くが潜水艦の餌食となっていった。
著名な例では、戦艦金剛及び給糧艦間宮を撃沈した「シーライオンII」、空母翔鶴を撃沈した「カヴァラ」などがいる。
そんな200隻をゆうに越える有象無象の連合国軍潜水艦達の中で、艦これ提督の間で最も有名であろう潜水艦が、米海軍ガトー級潜水艦7番艦・アルバコア(USS Albacore,SS-218)である。その名を持つ艦(USS Albacore)としては2隻目。初代 (SP-751)は第一次世界大戦時の特設哨戒艇であった。
トートグ(磯波撃沈。日本軍艦船・船舶26隻撃沈)、フラッシャー(大井撃沈。敵艦船・船舶21隻10万トンを撃沈)、グロウラー(霰、敷波撃沈、不知火・霞大破。『駆逐艦退治人』の異名を取る)、シーライオンII(金剛、間宮撃沈)、ダーター(愛宕撃沈、高雄大破)、デイス(摩耶撃沈)、ボーンフィッシュ(電撃沈)、ハーダー(雷、谷風、水無月、松輪、日振撃沈。他にも駆逐艦1、海防艦2を撃沈)、ブラックフィン(時雨撃沈)等、艦これ提督の怒りを買いそうな潜水艦は数多く存在するのだが、初期から話題に上っていたのはアルバコアであった。
ガトー級や他のトラウマ潜水艦が艦これ界隈で有名になりだしたのはアルバコアより後であり、特にガトー級の知名度向上には大きく貢献したと思われる。この点ではだいたいアルバコアのせいとも言える。
アルバコアが撃沈した、もしくは撃沈したとされる艦艇
艦名 | 艦種 | 戦没 |
---|---|---|
天龍 | 天龍型軽巡洋艦1番艦 | 1942年12月18日 |
大潮 | 朝潮型駆逐艦2番艦 | 1943年2月21日 |
平壌丸 | 特設砲艦 | 1943年8月23日 |
乾山丸 | 陸軍輸送船 | 1943年11月25日 |
第二号長江丸 | 特設運送船 | 1944年1月12日 |
漣 | 特型駆逐艦19番艦 | 1944年1月14日 |
大鳳 | 大鳳型航空母艦1番艦 | 1944年6月19日 |
大栄丸 | 木製機帆船 | 1944年7月3日 |
新月丸 | 輸送船 | 1944年9月5日 |
第三江口丸 | 特設掃海艇 | 1944年9月6日 |
第165号駆潜特務艇 | 第一号型駆潜特務艇 | 1944年9月11日 |
この中で駆逐艦以上の戦闘艦とされるものを抜き出すと、この4隻となる。
天龍 | 天龍型軽巡洋艦1番艦 |
---|---|
大潮 | 朝潮型駆逐艦2番艦 |
漣 | 特型駆逐艦19番艦 |
大鳳 | 大鳳型航空母艦1番艦 |
艦これ提督ならば、この内3隻は新米の頃によく目にするであろう名前だ。
そして艦これのサービス開始当初から居た3隻でもある。
これらのモデルとなった艦艇である。
動画サイトや攻略wiki等で艦娘の史実を見るたびに「米潜水艦アルバコアの雷撃により沈没」が出てくる最高3連コンボに遭遇し、面食らった非ミリタリー系提督もいたことだろう。
そして、全く違う艦の史実を見ているはずなのに「同じ名前」を何度も目にすることになるあまりの惨状に、艦これ提督はこう嘆く人物が増えていった。
ま た ア ル バ コ ア か 、もしくは お の れ ア ル バ コ ア と。
こうして「またアルバコアか」は、アルバコアに対する決まり文句、もしくはアルバコアによって被害艦が撃沈される記述に対する嘆き、はたまた「艦これ風に擬人化されたアルバコアの登場で鎮守府が阿鼻叫喚」といった様子を総括する言葉として定着していった。
そして、大鳳実装
アルバコアに撃沈された戦闘艦で唯一のサービス開始時未実装であった空母「大鳳」だったが、
2013年12月24日のアップデートにて、新たに追加された要素「大型艦建造」の目玉の一つとしてついに実装。
彼女の実装を以って「アルバコア被害者の会」は完成した。
大鳳の運の初期値は今まで最下位だった陸奥の3すら下回る2。
これは史実において、初陣の大鳳が1本の魚雷が原因で航空燃料漏れを発生、その後ガソリン蒸気に引火・爆沈したことによるものと考えられている。
その魚雷の主はアルバコアである。
アルバコアが大鳳のステータス設定に与えた影響は決して小さいものではない……。
何故アルバコアばかりがネタになったのか
アルバコアが米潜水艦で最も輝かしい戦果を残した潜水艦かといわれると、実はそうではない。
各方面でアルバコア以上の戦果を残したエース潜水艦(トートグ、ハーダー、シルバーサイズ、ワフー等)は数多いのである。特にハーダーはマリアナ沖海戦における日本海軍大敗の間接的な原因となっており、戦術的にはもちろん、戦略的にもアルバコア以上に大活躍している。
潜水艦に限らない場合、有名な大戦時のアメリカ艦といえばミッドウェー海戦で空母4隻を壊滅させ、比叡を自沈処分に追い込み、衣笠を沈め、舞風や文月をトラック島空襲で葬り、挙句の果てには大和や武蔵撃沈に貢献し、連合艦隊に引導を渡した歴戦の空母「エンタープライズ」等も居るが、界隈ではアルバコアほどメジャーではない。
実際、軍事的にアルバコアが誇ることができる戦果は最新鋭空母大鳳撃沈くらいであり、これも日本側のダメコン不備による偶然に近い戦果であった(なお、天龍は本来の目標である輸送艦と見間違われており、大潮は機雷敷設艦と勘違いされていた)。
撃沈隻数の面でも戦略的な戦果の面でも、何もかも並み居るエース達に見劣りするにもかかわらず、アルバコアばかりが話題に挙がり、実態の戦果以上に騒がれてきたのには、いくつか理由が考えられる。
- 潜水艦の中でも戦闘艦の撃沈が多い
アルバコアが撃沈した戦闘艦(主に戦闘を目的とした艦艇)は4隻。
第二次世界大戦当時でこれを上回る潜水艦は、駆逐艦4・海防艦2ないし3の計7隻を撃沈した「ハーダー」のみである。
しかも駆逐艦よりもさらに小型の戦闘艦である海防艦は、主な戦果に含まれないことが多い。
なお、米軍潜水艦のエース「トートグ」が撃沈した戦闘艦は3隻、「フラッシャー」は2隻とやや控えめ。トートグと肩を並べるエースであるタングやシルバーサイズに至っては戦闘艦の撃沈はない。これは彼女らが主に輸送艦やタンカーを狙っていたためであり、戦闘艦撃沈は本来の目標を潰すための露払いであるケースが多い。というより、アメリカの潜水艦にとってはむしろそちらが本業である。日米の潜水艦の運用思想の違いだと言えよう。
- 撃沈した戦闘艦がやたらと大物
アルバコアが撃沈した一番の大物である大鳳は、当時日本海軍が建造したマリアナ沖海戦当時の最新鋭空母であり、一航戦・第一機動艦隊旗艦である。
こんな大物を撃沈したのだから、インパクトが大きいものとなっている。
- 直接撃沈・撃破していない艦娘のトラウマになっているのではないか?と考察される
アルバコアは曙が潜水艦に苦手意識を持つ根拠の一つになっており、満潮があのような性格になった原因(第八駆逐隊の解隊)とも考えられることもある。
曙の場合、漣が撃沈された1944年1月14日、共に船団護衛任務についていたのが彼女だった。護衛すべき船団(タンカー3隻。「国洋丸」「健洋丸」「日本丸」)を捜索中「アルバコア」に遭遇、アルバコアが発射した魚雷4本のうち2本が漣に命中し、漣は轟沈。
更に、曙がアルバコアを討とうと爆雷を投下している間に、船団もアルバコアの僚艦、潜水艦「スキャンプ」「ガードフィッシュ」の手で「健洋丸」「日本丸」を撃沈され、ほとんど壊滅させられてしまった。後の大鳳撃沈からもわかる通り、アルバコアには逃げられた。
曙はアルバコアの陽動作戦にまんまと引っかかり、結局アルバコアを撃沈することも適わず、結果的に姉妹艦も守るべき船団も失うことになってしまう。
満潮の場合、第八駆逐隊の所属艦で最初の犠牲となったのが、アルバコアに撃沈された大潮だった。
この時第八駆逐隊の作戦海域とアルバコアの哨戒海域が一致していたのである。
大潮が沈んだ時、朝潮(資料によっては荒潮となっているものの、どちらにせよ第八駆逐隊の所属艦である)は大潮のそばにいた。アルバコアの雷撃で損傷した大潮を曳航していたのだ。
このような点等で、生まれ変わった艦娘にも心の傷を残している要因の一つとして上げられることも多い。
- 撃沈艦がよりによって全て艦これ実装艦
艦これ未実装の日本軍艦は数多い(特に駆逐艦・潜水艦は同型艦でも未実装が多い)が、アルバコアが沈めた戦闘艦は3隻がサービス開始時から実装されており、全て2013年内に実装済みである。
これらが「トートグ」(撃沈した駆逐艦1及び潜水艦1が未実装)・「ハーダー」(最後まで未実装だった早波が実装されたのは2期・2019年になってからであった)等よりも有名になった原因の一つとも言える。
2018年2月16日のアップデートでハーダーに撃沈された海防艦・日振が実装され、アルバコアはついに「艦これ実装艦撃沈数最多」の座を明け渡す事となったが、彼女(ら)がもたらした被害と、非ミリタリー勢にもガトー級の知名度を飛躍的に向上させた功績(功罪?)までが忘れられる事はないだろう…。
アルバコアの最期
しかし、アルバコアが次々沈めてきた艦艇と同じように、彼女もまた生きて戦後を迎えることはできなかった。
日本近海へのパトロールへ向かったきり、帰投予定日である1944年12月10日になってもミッドウェー島に帰ってこなかったのである。
12月21日に亡失が認定され、1945年3月30日にアルバコアは除籍された。
その頃、日本側の記録で1944年11月7日、1隻の敵潜水艦が津軽海峡付近の恵山岬沖で触雷、沈没していた。
この敵潜水艦こそがアルバコアであり、その最期は現場海域で哨戒中だった特設哨戒艇第七福栄丸によって目撃されている。
経過としては、アルバコアは、次なる獲物として第七福栄丸を狙って追いかけていったところ、第七福栄丸は恵山岬の沿岸域の水中に設置された機雷原の直上を通過、何も知らずに追いかけていったアルバコアは第七福栄丸が通過した機雷原へ入り込み、触雷、沈没に至ったと考えられている。
アルバコアが第七福栄丸を追跡中であったとみられる理由は、第七福栄丸が機雷の爆発を艦の後方に確認しているためで、この時の第七福栄丸は海中のアルバコアという見えない敵と食うか食われるかの静かな戦いを演じていたのである。
事後に第七福栄丸が大湊警備府へ提出した記録によると、艦の後方にて機雷の爆発による轟音とともに盛大な水柱が上がった際、潜水艦の潜舵らしきものを一瞬視認したために現場へ戻ったところ、船体の破壊に伴う気泡が水中から大量に湧き上がった後、おびただしい量の重油、糧食、木片、残骸といったものが海面に浮かんでくる壮絶な最期だったという。
そして、第七福栄丸は浮き上がってきた物の一部を回収し、目の前で発生したことの証拠品として報告の記録とともに大湊警備府へ提出した。
特定に至った理由は、当時この海域を哨戒していた艦がアルバコアしかいなかったためである。
こうしてアルバコアは、触雷による沈没という最期を遂げた。
ちなみに、この時の第七福栄丸は機雷原のある恵山岬の岸近くまで船を近づけるという船舶による対潜哨戒では謎と言える行動をしており、この時にアルバコアは機雷に引っかかっている。
この時、第七福栄丸が哨戒ルートとして恵山岬沖の機雷原の直上の通過を選択していなかったら、第七福栄丸が恵山岬の岸近くまで船を近づけていなかったら、第七福栄丸がアルバコアの戦果に追加される結果になっていた可能性は大きい。
アルバコアは幾多の戦闘艦艇を葬ってきた猛者であったが、第七福栄丸艇長の知恵と気まぐれによって、何もしてこない相手に負けたのである。
乗組員86名全員戦死。撃沈されたら最後、生還は絶望的という潜水艦の悲運も感じさせる最期であった。しかし、最期の場所が特定されているだけ彼女はまだ幸せだったのかもしれない……。
潜水艦はその任務の都合上、詳しい戦没場所が不明であることも多い。アルバコアも戦後に日米の記録を突き合わせることにより、戦没した状況が判明している。
アルバコアが撃沈した艦艇は11隻、うち戦闘艦4隻。この戦功から、従軍星章9個と殊勲部隊章を受章した。
ちなみにアルバコアを機雷原の罠にかけて撃沈に追い込み、沈められた幾多の艦船の仇を討った第七福栄丸は戦前・戦後の長きにわたって活躍した商船であり、戦時中は開戦時から特設哨戒艇として徴用されていた。その生涯は「幸運船」の記事に記述されている。
なお、徴用時の第七福栄丸は近隣の青森県下北半島にあった大湊警備府の所属であった。ここには現在、海上自衛隊の大湊基地がある。
3代目アルバコア
「戦没した艦の名称を引き継ぐ」という米軍の命名慣例通り、アルバコアの名は1953年に就役した実験潜水艦「アルバコア(AGSS-569)」に引き継がれた。先代が戦没してから9年の時を経て、アルバコアはこの世に蘇ったのである。
そして、新たに誕生したアルバコアは、水中抵抗を大きく軽減させる史上初の涙滴型潜水艦だったのである。
進水式には、先代アルバコアと共に恵山岬沖に散ったアーサー・L・スタントン機関長の未亡人も立ち会って、彼女は再び明るい海へと戻ってきた。今度は前線で敵と戦うための艦艇ではなく、今後生まれてくる潜水艦のための実験台として(そのため、AGSS-569は非武装である)。
彼女が収集したデータを元に、実用・実戦型の潜水艦にも涙滴型船型が採用。通常動力型のバーベル級、続いて原子力潜水艦スキップジャック級が誕生し、さらにこのスキップジャック級から、ジョージ・ワシントン級戦略ミサイル原潜が生み出されるなど、数々の潜水艦の礎となった。
後に日本にもバーベル級の資料がもたらされ、海自の潜水艦も一時は涙滴型が主力を占めた。死闘を繰り広げたかつての敵国にも、彼女の血が受け継がれたのである。
新たに生まれ変わったアルバコアは、いわば戦後の西側潜水艦の「お艦」なのである。
こちらのアルバコアは(トラブルに見舞われながらも)実験潜水艦としての職務を全うし無事に退役。現在はアメリカのニューハンプシャー州ポーツマスにある「アルバコア公園」で展示され、平和な余生を過ごしている。一般人も見学可能なようなので、アメリカ旅行の際は一度見てみてはいかがだろうか。
余談・蛇足
ここではアルバコアに関するトリビアを上げる。
艦名の由来
米海軍の第二次世界大戦前後の潜水艦は魚の名前を由来にしているが、アルバコアとはビントロでおなじみなビンナガマグロのことである。回転寿司に行くとたいていの店にあるので天龍の仇と思って食べるのもいいだろう。
ちなみに、アルバコアが戦没した津軽海峡付近は、奇しくもマグロの名産地であった・・・。
アルバコア、阿賀野攻撃失敗
2013年11月1日のアップデートで先行実装された軽巡洋艦、阿賀野。
実は、この阿賀野もアルバコアに狙われていた。
1943年11月12日、潜水艦「スキャンプ」の攻撃で航行不能に陥っていた阿賀野を、アルバコアが発見していたのである。
アルバコアが止めを刺すべく接近した所、護衛の駆逐艦に発見されて爆雷攻撃を受け、攻撃は失敗。
結果的に阿賀野は命拾いした(当のアルバコアの報告書には「Yubari CL」と記されているが、当該海域に夕張はいなかったため、ほぼ阿賀野もしくは能代で間違いないと思われる)。ちなみに、この時アルバコアに爆雷攻撃を仕掛けた駆逐艦が何かは日本側の記録がなく、定かではない。
参考までに、当時軽巡洋艦「阿賀野」の救援に向かったのは軽巡洋艦「長良」「能代」で、護衛していた駆逐艦は「初月」「涼月」「藤波」「浦風」「早波」である。…やはり見覚えのある名前が多いのは気のせいではないはず。
なお、阿賀野は1944年2月16日、内地でこの損傷の修理を行う為、トラック島を出航した所を潜水艦「スケート」に発見され、残念ながら為す術なく沈没している。しかも、この時阿賀野救助に向かったあの那珂ちゃんも、翌日のトラック島空襲のために待ち構えていた米軍空母「バンカー・ヒル」及び「カウペンス」の艦載機に襲われ、沈没してしまった。
ちなみに阿賀野を損傷させたスキャンプ、伊168を葬ったガトー級潜水艦の66番艦で、アルバコアの妹にあたる艦だったりする。
失敗百選にも名前が載ったアルバコア
アルバコアによる大鳳撃沈は、大鳳側のガソリンタンクの防御と防火対策が不十分だったことによる航空燃料漏れが背景にあった。
そして最新鋭空母のあっけない最期は、大失態として「失敗百選」の一つに選ばれた。
失敗百選には日航ジャンボ機墜落事故、信楽高原鐵道列車正面衝突事故、スリーマイル島原発事故、チャレンジャー空中分解事故といった企業経営が傾くほどの不祥事・歴史に残る大事故も名を連ねている。
それほど大鳳爆沈は日本にとって色々な教訓や悔恨を残すものだったことがわかる。
他に日本軍関係で載っているのは第四艦隊事件と友鶴事件だけである。
関連イラスト
機雷がトラウマだろうな。
関連タグ・類義語
【類義語】
- おのれアルバコア
- だいたいアルバコアのせい
【艦これ界層で語られる主なトラウマ潜水艦】
ハーダー・・・雷を葬り、マリアナ沖海戦直前に4日で駆逐艦3隻を沈めた潜水艦
トートグ・・・磯波を含め日本軍艦艇・船舶26隻(うち戦闘艦3隻)を撃沈し、アメリカ潜水艦の中で敵船舶の撃沈隻数第1位の潜水艦
シーライオン・・・唯一日本軍戦艦(金剛)を撃沈した潜水艦。合わせて間宮を撃沈
グロウラー・・・第十八駆逐隊を壊滅させ、敷波を撃沈した『駆逐艦退治人』を持つ潜水艦
アルバコア・・・天龍・大潮・漣を撃沈し、初陣の大鳳をも撃沈した潜水艦
※グロウラー、ハーダーは「ガトー級潜水艦」へのリンク
【アルバコア被害者の会の方々】
天龍(艦隊これくしょん)(誤爆による犠牲者)
大潮(艦隊これくしょん)(誤爆による犠牲者)
漣(艦隊これくしょん)(犠牲者)
大鳳(艦隊これくしょん)(犠牲者)
曙(艦隊これくしょん)(漣撃沈時の目撃者)
朝潮(艦隊これくしょん)(大潮撃沈時の目撃者)
満潮(艦隊これくしょん)(同上)
荒潮(艦隊これくしょん)(天龍撃沈時の目撃者)
磯波(艦隊これくしょん)(同上。生存者救助の最中、狙われてる)
涼風(艦隊これくしょん)(同上。生存者救助の最中、狙われてる)
電(艦隊これくしょん)もしくは雷(艦隊これくしょん)(同上)
※「雷」とする資料もあるが、雷は第三次ソロモン海戦で大破しており、1942年12月18日時点では戦闘能力を喪失しているはずである。公式4コマでは「電」の方を採用。
翔鶴(艦隊これくしょん)(大鳳撃沈時の目撃者。大鳳の僚艦。彼女自身も別の潜水艦の犠牲に)
瑞鶴(艦隊これくしょん)(同上。大鳳の僚艦)
矢矧(艦隊これくしょん)(同上。大鳳の最期を見届け、生存者救助にあたった)
羽黒(艦隊これくしょん)(同上。沈みゆく大鳳を降りた小沢中将が彼女に移乗した)
磯風(艦隊これくしょん)(同上。大鳳の最期を見届け、生存者救助にあたった)
秋月(艦隊これくしょん)(大鳳の目撃者)
阿賀野(艦隊これくしょん)(襲われかけるも未遂。彼女自身も別の潜水艦の犠牲に)
上記のうち、朝潮・満潮は戦後の3代目アルバコアとも縁が深く、名前を継いだ海自の潜水艦4代目「あさしお」がその3代目アルバコアと同じ涙滴型を採用した。本艦は練習潜水艦に種別変更されたが、海自最後の涙滴型潜水艦として現役にある。3代目「あさしお」と2代目「みちしお」も開発段階で涙滴型の採用が検討されたことがある。
他方、新おやしお型潜水艦の3代目「みちしお」は涙滴型よりも水中の抵抗に強い、葉巻型の船体になった。
イギリス海軍航空隊⇒こっちのアルバコアの被害者
スキャンプ(艦隊これくしょん)…『艦これ』に実装されたガトー級であり、彼女もアルバコアと共に活動していた。