磯波(艦隊これくしょん)
いそなみ
『艦隊これくしょん』稼働当初から登場していた駆逐艦娘の一人。
いわゆる「コモン艦」であり、遭遇難度は非常に低い。反面、性能は「特長がないのが特徴」といったところで、プレイヤーの好みでない限り育てる必要性の低い艦娘である。
それだけならば、正直言ってコモン駆逐艦娘の多くに当てはまる特徴なのであるが、磯波の場合、これから述べる諸条件(悪条件)が重なった結果「艦娘の中で最も影が薄い」と言われるまでになってしまっている。
余談だが、実艦は当初「第43号駆逐艦」と呼ばれていた。また、竣工が特型駆逐艦で最も早い(1番艦・吹雪より41日早く生まれている)。吹雪型駆逐艦のうち、就役当初番号艦名だったのは磯波の他第40号駆逐艦、第41号駆逐艦、第42号駆逐艦の計4隻。これらの艦も一斉改名にて「東雲」「薄雲」「白雲」の名が与えられている。
2022年4月24日に呉市と艦これとのコラボイベント「艦娘Special Live in 呉鎮守府2022」の昼の部にファミ通の表紙を19駆全員が改二姿で飾る事が発表され、図案が5月9日に公開された。艤装・制服は吹雪改二に準じることがこれで確定した。(参考)
ブラウザ版へは当該雑誌発売翌日の2022年5月13日に実装。これで19駆全員(編入艦を含む)に改二が実装されたことになる。 →当該記事へ。
吹雪型標準の青いセーラー服に、背中に煙突型の艤装。右手には肩紐付きの連装砲を持ち、両ふくらはぎには三連装魚雷発射管を備え付けると、至ってオーソドックスな出で立ちをしている。つまり、外観上の差別化が困難なのだ。
矛盾するようだが、この制服選定、地味にかなりの曲者だったりする。
史実の吹雪型は、1~4番艦が「雪」、5~8番艦が「雲」、9~12番艦が「波」……といった具合に、4隻ごとに命名法則を変えながら、グループ毎に共通性を持たせた艦名を付けていったという特徴があった。
艦これでは、その点を強調するため、概ね4人ごとにキャラクターデザインを変化させており、事実5番艦・叢雲は上4人の姉とは全く異なる風貌をしている。(が、薄雲・白雲が磯波と同衣装・同絵師担当となったため、初期艦として目立たせるため絵師を変えた説が浮上した。)
この法則に則れば、9番艦・磯波は下3人の妹と1つのグループを形成できたはずなのだが、そうはならなかった。
吹雪型のもう一つの特徴として、増備途中で数度の設計変更が行われたという史実があり、11番艦以降は俗に「綾波型」と呼ばれるマイナーチェンジ艦となっている。その反映を優先する形で、11番艦・綾波および12番艦・敷波の両名は黒ベースの別制服で登場してしまっており、行動も2人だけで取る事が多いと、彼女の属する「波」グループでは統一感が度外視されている(※)からである。
加えて、磯波の相方となるべき10番艦・浦波の登場は、3年半も遅れた2016年9月。史実では2度も衝突事故を起こした事もある深い関係だったのだが、不在とあってはネタにもできず、さりとて格好の同じ「雪」グループとはむしろ叢雲の方が関係の深い始末(※)と、言わば史実とゲーム設定の悪い所取りをする形で浮いた存在になってしまっているのである。
※:一応、磯波と綾波・敷波の絵師は同じしばふ氏であり、一定の連続性は感じられるように配慮されていた。また叢雲の場合、初の僚艦である薄雲の登場は実に7年以上が経過した2020年6月の事であり、おまけにその容姿は慣例を全く踏襲せずむしろ磯波らに近いものであったために孤立感が際立ってしまっており、他に積極的に関わっていかないと完全にぼっちになってしまうという事情を抱えているとフォローしておく。
顔付きは八の字眉とタレ目で困ったように見える事がやや特徴的。
髪型は黒のセミロングを2本の三つ編みにまとめているのだが、ここにも不運があった。グラフィックの構図の関係で、1本と誤認するプレイヤーが続出しているのである。
特に長女・吹雪とはシルエットが酷似してしまっており、横並びにすると双子と見紛うほどである。
このためか、2015年東京ゲームショウのホームページに掲載された艦これのバナーにおいて、島風・翔鶴といった並み居るメジャー艦娘を抑えてセンターに磯波が立つという珍事が発生している。
当該バナーの作成経緯が不明であるため断定はできないものの、過去の慣例から言えば、こうした場には主人公かつ吹雪型ネームシップである吹雪が立つ事が一般的であり、事実別のバナーではそのようになっていて磯波の姿は無い事から、本気で取り違えられた可能性が高い。
上記の経緯を含め磯波がいかに扱いに恵まれないという事がお分かりいただけるだろう。
ようやく話題になったかと思えば、「名前の似たレア艦を磯波と取り違えて誤解体してしまった」という八つ当たりじみた報告だったり。当然磯波に非は無い。(一応、先方が「第十七駆逐隊」所属、磯波は「第十九駆逐隊」所属と、同じ呉を母港とする者同士ではある。)
挙句の果てに、無理矢理にでもキャラ付けしようと「吹雪型のエロ担当」などというわけのわからない二つ名で呼ぶ勢力さえ現れている。どこまでも不憫。
【観艦式mode】
2017年9月12日、ようやく彼女にも限定グラフィックが実装された。
その出で立ちは、普段とほとんど変わらない紺色の膝丈スカートに「iso5800」(「ISO」:カラー写真フィルムの感光度の規格)なる文字がプリントされた地味な白いTシャツを着て、カメラを持ちショルダーバッグを斜め掛けしただけの姿。
やっぱり不憫・・・かと思いきや、そうではなかった。詳しくは専用記事へ。
これ以降、「カメラ女子ガチ勢」という明確な個性を持つようになる。
また、妹の浦波にも【観艦式mode】がセットで実装、さらに直後に発売された娘type誌2017年11月号では、長女の吹雪を加えた3人で表紙を飾るなど、これまでの扱いを覆す大抜擢が立て続けになされている。
【シーサイドライン磯波】
「ズイパラ」を目前に控えた2019年4月18日の昼前、突如運営のアイコンが会場付近を走行する新交通システム「横浜シーサイドライン」の制服を着た磯波に変更された。
来場手段になる事を見越した同社との公式コラボであり、そのまま出向する形でこの姿による専用案内を行っている。正真正銘、磯波が作品の代表となった瞬間である。
なお、この姿はゲームには実装されていない。
大人しく気弱で引っ込み思案と、自己主張も極端に弱い。
何についても遠慮がちで物事をはっきりと言わず、会話もどもる事が多い。
また線も細いようで、戦闘時には発言の大半が悲鳴になる。
公式4コマでは、潜水艦に撃沈された史実から潜水艦トラウマ組の1人として描かれている。
その深刻さはまるゆを見ただけで悲鳴を上げて逃げ出すほど。トラウマ組の筆頭格と言える存在である。史実で彼女を撃沈した米潜「トートグ」は磯波含め26隻の日本船籍船を撃沈しているアメリカ海軍随一の武勲艦なので仕方のない面はあるが。
とは言え、就寝中に3番艦・初雪が寝起きドッキリを仕掛けに来ただけで気絶した事もあるので、やはりかなり線が細いキャラとして描かれているようである。
なお、公式4コマ中では叢雲と同居しており、艦隊も「雪」グループの4人と混成で組む事としていると、一定の出番が確保できるように配慮されてはいる。
追加ボイスでは4番艦・深雪と相互に言及し合う様子が見られる。磯波は上記の事情から、深雪は実艦が極端に短命だった事情から、それぞれ他艦との関係が希薄になりがちな艦娘であり、こうした繋がりが公式に描かれた事は素直に嬉しい。(磯波・深雪いずれも同じ浦賀船渠にて建造された。)
なお、史実では一時的に吹雪および6番艦「東雲(未実装)」と「第二十駆逐隊」を組成した事があったほか、太平洋戦争中に2番艦・白雪や3番艦・初雪と行動を共にしていた時期もあったので、「雪」グループと全くの無縁というわけでもなかったりする。
余談だが、彼女の発言の中に有給休暇の存在を示唆するものがあり、世界観の考察に一役買っていたりもする。ただし、本人は自ら取り下げるセルフブラック鎮守府状態であるが・・・(これに関しては改二でのセリフで事情が明らかになる。)
他に磯波に言及する艦としては1942年12月のブナ輸送作戦に従事した朝潮から同作戦に参加した電共々声を掛けられている。なお、朝潮が磯波と関わりを持った時期は激闘!R方面作戦の史実であるラエへの輸送作戦から10日ほど経った頃になる。(ちなみに、同作戦で散った当該イベント報酬艦「早潮」は磯波と同郷の後輩である。)
努力すれば、やれるんですね!うれしいです。
到底戦闘に向いた性格とは言えない彼女は、史実での戦績もこれと言って無く、その方面からも話題に上りにくい。艦これでは、改二の基準等にそうしたエピソードを参照する事が多いため、自然と立場の改善も絶望視されていた。
もっとも、彼女自身は「頑張る」という言葉を多用する努力家であり、決して卑屈なわけではない。出撃時には気弱ながら小さな勇気を奮い立たせて戦場に向かうし、MVPを獲得すると自分の努力が戦果に繋がったことを実感して、控え目に喜んでいる。
そもそも、実艦の「磯波」は主に海上護衛や哨戒活動に従事していた艦艇であり、元々前線で殴り合うタイプではなかったのである。潜水艦をはじめ様々なものを恐れるのも、戦線と共に海上輸送を崩壊させてきた旧軍の歴史に照らせば当たり前の話であり、彼女を責めるべきではない。
むしろ、日中戦争から太平洋戦争半ばまでの諸作戦に参加し、多くの乗員を生還させてきた事実から、実力は高いとも言える。後方支援をバカにしてはならない。
こうした事から、数合わせのつもりで磯波を育てたプレイヤーがそのままファンになるといったケースはそれなりにあり、彼らの地道な布教活動によって少しずつではあるが人気が高まりつつある。
華は無く、主役を張る機会も少ないかもしれないが、自分の役割はしっかりとこなす名脇役。それが彼女らしさという事なのだろう。
「エロ担当」のイメージからか、他の姉妹達よりも「盛られる」作品も多い。
ふぶいそ:吹雪(艦隊これくしょん)とのコンビ・カップリングタグ。
初代第二十駆逐隊の実装済み艦同士で両者とも改二実装済み。
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002-010「ガシャンコン!」
「えと、磯波です。今回で「磯波ツアーズ篇」完結とのことです。おつきあいいただきありがとうございました」 「ご苦労様。正直逃げ出すんじゃないかって思ったけどよく保ったわね。ほめとくわ」 「あ、ありがとう、って言えばいいのかな?」 「ここは素直にいけばいいと思います、磯波姉さん。姉さんは十二分に戦いましたし、私をモンスターから助けてくださいましたし」 「綾波はおかげで磯波ちゃんのすごさに改めて気づけました。感謝ですね~」 「それにしてもこの話の間に浦波来たり鬼怒先輩に改二来たりと重なったなぁ。あぁあ、この調子であたし達にも改二来ないかなぁ」 「あぁだったらここ残る? この間やたら傾いてる水準器きたんだけど、そいつの当初の進化グラ、実は第二進化のそれだったのよ。で、そのリカバリとして、一進グラを差し替えた上で第二進化そのものを実装したの。これが実装から一日足らずのうちに起きたわ。まぁこのノリならどんな日陰艦も速攻ね」 「ミスで改二実装とか嫌だよ、というか何その経緯徹頭徹尾傾きすぎでしょ、カオスなの!?」 「いやぁ、何というか、マジパナイね、俺タワー……」 「え、ええと、それでは最後までおつきあいお願いします」 「ガッシャアン!!」8,220文字pixiv小説作品 - その戦い、戦い守らんがため
002-006「シメオネですか、コノヤロー」
「ど、どうも、磯波です。月も替わったので、戻ってきました」 「どうも、駆逐艦の天霧です。今回から磯波ツアーズ篇は戦闘シーンに突入します。艦娘が俺タワーのモンスターと戦うとどうなるか一つのシミュレーションとしてご参考になれば、ってなるわけないだろ!」 「静かにしてください、いま試験中ですから」 「またイベント変わったのかよ、スパン短すぎだろ!」 「今後は当面のあいだ復刻イベントを一週間に縮めてバランスを調整した上で執り行うようです。一度作製したゲームデータを有効活用できて効率的です」 「使い回しって言うんだよ、そういうの」 「でもいいなぁ。こっちじゃそういうのってサンマ漁しかないから、対策が毎回手探りなんだよね」 「え、サンマって魚の? 磯波達って、駆逐艦なんだよね?」 「燃料消費の激しい軍艦で漁を行うのは非効率です」 「モンスター退治から数学試験までやってるお前等にだけは言われたくない」 【追記】2016年11月4日に本文に手を加えました。浮遊大陸があったのはエンケラドゥスじゃなくて木星でした、すみませんでした。5,688文字pixiv小説作品 - その戦い、戦い守らんがため
002-008「磯波姉さんに手を出さないで!」
「初めまして。浦波と申します。艦娘型録弐にも載っていない新参者ですが、よろしくお願いします」 「ふぅん、そうなの。……どんな声で泣くか、楽しみね」 「特型待望の新人にお前の特殊性癖を投影するのやめてくれないか」 「まったくじゃ、ベルトコンベア。お主はすぐに悲鳴だの泣くだのと騒々しい。だいたい“ぽいんと”が間違っておる。こういう生娘はな、首筋の滑らかさとか皮膚の薄さとか血の味とかそういうところを観るものじゃ」 「ヴァンパイアネタはエンドウ沖でやってくれないか、つか夏イベでやってくれなかったのか」 「クク、あの時のお主の落ち込みようは傑作じゃったぞ」 「くそ、ツイッターでやったネタを蒸し返しやがって……」 「ええと、皆さん何話してるんだろう? 磯波姉さん、分かる?」 「うぅん、ちょっと、解んない、かな?」 「え、ええと、そういうわけで本編始まります」 「ガッシャアン!」 【追記】2016年11月26日に本文に手を加えました。推敲で削った展開の名残が残っていました、すみません。5,661文字pixiv小説作品 - その戦い、戦い守らんがため
002-003「お、お久しぶりです……」
「ぺ、彼南丸と申します……オリジナル艦娘、じゃなくて船娘ですが、よろしくお願いします……」 二度の大戦、越えられず 「彼南丸」と書いて“ぺなんまる”と読む彼女は英国はラッセル/グラスゴー造船所で建造されました。5214総トンの貨客船は1912年11月22日進水、翌13年1月に竣工しました。4月25日に日本郵船が購入、彼南丸と名付けました。 その後インド航路に就いていたようですが、当時激しさを増していた欧州での大戦争(後に“第一次”世界大戦と呼ばれる)で戦う連合国のため物資輸送にあたるよう要請されます。英仏を筆頭とする連合国側の一員だった日本の商船もまた敵国ドイツの標的でした。実際、常陸丸がドイツ海軍の仮装巡洋艦(商船から改造され補助的戦闘に充てられた船)に撃沈されています。潜水艦“Uボート”も跳梁跋扈して商船を狙っていました。あまりに危険な海を前に日本郵船の船長が4人も派遣命令を拒むのも無理からぬ事でした。そうした中で日本郵船初の対米協力船として大西洋に向かったのが、彼南丸でした。 航海は物々しいものでした。チリを経て米国ボルチモアに到着して食料、弾薬を積む間、船体には迷彩が施されました。救命艇にはいざというときに備えエンジンが付けられました。米軍兵士が見張りに立っていたにも関わらず時限爆弾によると思われる火災が発生しました。 出航後は船団の一員として大西洋を渡ります。フランスはボルドーで荷を降ろし、帰途に就いた所でドイツが降伏、戦争は終結しました。 その後、第二次世界大戦にあたり、彼女は日本軍そのもののために徴傭されます。そして1943年4月5日午前8時にスラバヤ出港、うゑいるす丸、第1吉田丸、富国丸と堅11次船団を組んでマルク諸島のアンボンへ向かいます。彼南丸はニューギニアに向け部隊を運んでいたという情報もありますが、整合するにアンボンは途中の寄港地だったのでしょう。いずれにせよ、どちらの港にもたどり着けませんでした。4月9日午前9時6分、彼女はセレベス島南端ブトン水道中央部においてアメリカの潜水艦トートグ(SS199)の魚雷攻撃を受け、ブトン島東南岸に擱座沈没しました。そして午後2時5分、彼南丸から乗員や兵士を救出中だった護衛の駆逐艦もトートグの発射した魚雷を受けて沈没します。これが特型駆逐艦、磯波でした。 主要参考URL http://homepage2.nifty.com/i-museum/19430409penan/penan.htm http://hush.gooside.com/Text/5h/54He/H44aHena_.html http://www22.tok2.com/home/ndb/name/i/Is/Isonami/Isonami.html 「……こ、こんな感じです」 「ご苦労様。ごめんね、こんなところに呼び出したりしちゃって。大変でしょ、というか変でしょ、この世界の連中」 「え、ええと……ちょっと。あ、あのそれより、磯波さんはどちらに?」 「何か知らないけど向こうで悶えてるわ、上役のお触れ見てからずっと。何なのかしらね、私記憶ないから知らないけど。というわけで「王国大修復」なみにざっくりしてますが、本編です。なおこの子の登場は終盤までお待ちください」4,655文字pixiv小説作品 - その戦い、戦い守らんがため
002-009「一週間おやつ抜き(バナナ含む)」
「私は、プライヤーよ。今回は、磯波ちゃんがあんなことやこんなことされかけるお話よ。どういう姿になるのか、うふ、楽しみね」 「うぅ、からかわないでくださいよ先生~」 「それに話が違うのだ。今回は吾輩が世界征服への布石とすべく磯波に生体実験をする話なのだー!」 「えぇ違うよー。あたしが磯波ちゃんを改造する話だよ~!」 「先ノ発言ト本文ヲ比較照合。結果、合致率ハソレゾレ1.189%、1.191%デス」 「やったぁ、あたしの方が多い!」 「あり得ないのだ、不公平なのだ、再審査を要求するのだ!」 「というかどっちも1%超えてるの!?」 「さて俺タワーとクロスオーバーした「磯波ツアーズ篇」、完結までにもう一本あるみたいです。ったく、後がつかえてるんだから早くしてほしいわ」 「えっと、今のところ007まで決まってるんだっけ、シナリオ」 「そ、順番が決まってないだけでアイデアがどんどん積み上がってるらしいわ。それでいて興奮したカブトムシより遅筆だから、先回りにと登場させたいキャラを借りる相手先の人に粗筋明かして許可得たり色々仕込みしてるってわけ。でもどうすんのかしらね、そんなに風呂敷広げて。スロット回してる最中に海神がメンテ明け狙ってまた宝玉壊しやがったし」 「イベント二つ同時進行!?」 「二正面作戦とは、感心しませんね……」 「そ、それは大丈夫だと思います、浦波さん。どっちも半分復刻ですし、改良版ですし、邪神討伐にさえ行かなければ正気もちゃんと保てますし」 「まぁオヤカタ業(ごう)自体が正気保って続けられるものかどうかは別の話だけどね」 「やっぱり、ここ、怖いなぁ……」6,272文字pixiv小説作品 【同人再録】ヴァージン・オージー・レイルウェイ(「パースペクティブ ~Perthpective~」再録)
昨年のC101にて頒布された近藤みつき様(https://www.pixiv.net/users/2329415)主宰のパース合同「パースペクティブ ~Perthpective~」(https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1717647)へ寄稿した作品です。この度主宰より再録の許可をいただけましたので公開させていただきます。 せっかくの海外艦娘の合同なのだからその国の風土などについて掘り下げたお話とかいいなぁと考えた結果、鉄道発祥の地イギリス生まれ・オーストラリア育ちであるパースの合同ということで、自分の物心ついてからの趣味である鉄道から掘り下げる以外の選択肢が思いつかなかった結果、鉄オタ磯波を引っ張ってきたらもはやどちらが主役か分からなくなりかけた間違いなくパース合同の中で一番の特異作です。 ちょうど海外の蒸気機関車沼にハマりYouTubeで世界中の風変わりな機関車の動画を漁れるだけ漁っていたその中でオーストラリアの機関車も出てきていて、「あ、これネタに使える」と思いこうなりました。ちなみに今回の鉄道について単騎質問に来た磯波はこちら→(https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1656203)の磯波と同一だったりします。 鉄道について詳しくないと恐らくパースと同じ心境に至る作品だとは思いますが、楽しんでもらえれば幸いです。8,401文字pixiv小説作品- 艦これ_「海に舞う花弁は」・「陸に咲くは墨色の」
海に舞う花弁は 九話
盗聴器のコードと思われる線を切った提督達。 すると、鎮守府で緊急事態を告げる警報が鳴り、警備会社の方々が艦娘寮に群れをなしてやって来たのだった――。 今回は前回と違い、地の文を気持ち二割増しで挿入しています。 次回以降はいつも通り会話文主体に戻ると思います。7,337文字pixiv小説作品 - その戦い、戦い守らんがため
002-002「貫け、ダイヤモンドコア!!」
「私の名前は電動ドリルです。暑い日がまだまだ続きますが、お姉様に認められるように日々精進の毎日です!」 「お前二進してもそれなのな。他に言うことないの?」 「何があろうとも私はお姉様が第一です!」 「どうも、磯波です。俺タワー世界になじめるよう頑張ってます……あれ、あの子は? ここに呼ばなくていいの?」 「別にいいんじゃない、元から引っ込み思案なところあるし。だいたい、文字ばっかの所にあいつ出てきても意味ないでしょ、文字に起こしたら三点リーダばっかりになるし」 「え、それってちょっと言い過ぎなんじゃ。確かに大人しいけどもっとしゃべ――」 「大丈夫大丈夫、もう一人いるから、ネタバレにはなってないから」 「もう一人って何のもう一人!?」5,207文字pixiv小説作品 - 提督の悪夢?
提督の悪夢? 第三シリーズ その8 「吹雪型のエロ担当」磯波の場合
今回はタイトルにもある通り「吹雪型のエロ担当」磯波です。提督の腕枕で眠っていたはずの磯波が起きて早々、何か苦しそうな声を上げています。ナニをシテいるのでしょうか?大人しそうな駆逐艦娘(磯波)が実は・・・というお話です。 ※「磯波がムッツリスケベ」というのは筆者の勝手な想像です。ただの妄想なので読者の皆様は「磯波がムッツリスケベ」という事を真に受けないようにお願いいたします。1,137文字pixiv小説作品 - 長良型の万年筆事情
長良型の万年筆事情 第3章(阿武隈編)
2017年のコミックマーケット92で頒布した作品で、「名取と万年筆」の続編になります。 web公開に際して一太郎2017でタグ変換を行った以外、特に変更などは加えておりません。6,535文字pixiv小説作品 - その戦い、戦い守らんがため
002-007「イカせてあげるわぁ!」
「私の名前は、ヒーターよ。今回はとってもスリリングな展開が待ってるみたいよ。楽しみだわ」 「えと、磯波です。けっこう怖い展開だと思いますので、注意してください」 「ところで磯波ちゃん。見た目は目立たないけどあなた、心の内に熱いモノを秘めてるわね。とっても情熱的よ……どう、私のもとで修行してみない?」 「磯波改二痴とかやめてくれない? 芋女学生の皮をむいたらいきなりボンテージとか炎上通り越して爆発よね?」 「全くです。慎ましさはそれ自体が美徳である以上、進化、第二進化を経てもそれを保つべきです」 「あら、工事道具か登山道具かはっきりしないエロ死神のわりには良い事言うじゃない」 「あ、天霧さんそれは禁句――」 「命が惜しくないようですね……」6,290文字pixiv小説作品 - こちら、中国四国地区宿毛要港部
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軍令部酒保令和四年秋季にて頒布した作品になります。当初予定分の在庫が完売しましたので、再録させていただきます。ちなみに、この本を作る際の顛末がきっかけとなって生まれたのがこちらの『秋雲(33)・加古(24)のC100やらかし始末記』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22357722)だったりします。 また、こちら(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19551286)の磯波と こちら(https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2159233)の磯波は同一の磯波ですので、是非ともお読みいただければと思います。 (以下本誌あとがきより) まずは圧倒的多数の皆さんにとってははじめまして、また一部の方にはお久しぶりでございます。蒼崎です。 思えばこれまでオリジナル艦娘一筋で同人誌を作り続けていましたが、今回ようやくというべきか、とうとうというべきか、既存の艦娘を主役にした本を書くことになった次第でございます。これもひとえに磯波に『鉄オタ属性』というこれまでのリアイベでの積み重ねによって生まれた設定のおかげであり、これで自身の鉄オタとしての紀行を余すことなく本にすることができるようになりました。ちなみに今回の作品、鎮守府から前乗りで山梨に行ったこと以外はほぼ実録でございます。作品で磯波が言っていたように、『応募はしてみたが、流石に当たらないよな』と思っていたリニアの試乗会に当選してしまい、仕事など万難を排して乗りに行って正解だったと思います。 最後に、リニア中央新幹線が予定通り開業することと、まだまだ感染終息の兆しが見えないコロナが一刻も早く落ち着くことを祈って、結びの言葉とさせていただきます。 それではまた、同人即売会のどこかでお会いいたしましょう。26,868文字pixiv小説作品- その戦い、戦い守らんがため
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