ISO波
あいえすおーなみ
ISO波とは、『艦隊これくしょん -艦これ-』の磯波に付与された新たな個性であるッ!
彼女はこれまで、あまりの平凡さ故に「特徴がないのが特徴」「艦娘の中で最も影が薄い」と言われ、東京ゲームショウ2015では吹雪と人(艦)違いをされ、あまっさえ勝手に清楚ビッチ扱いまでされてきた…
しかし今、それらに終止符を打つ時が来たのだッ!
磯波はカメラ女子ガチ勢ッ! もう「吹雪型のエロ担当」だなんて言わせないッ!
……失礼、取り乱してしまいました。
2017年9月開催の第肆回「艦これ」観艦式に合わせて実装された、磯波の期間限定グラフィック「観艦式mode」。
服装は白いTシャツに紺色の膝丈プリーツスカート。地味と言うか質素と言うか、磯波らしいシンプルな出で立ちと言える。
…なのだが、それとは別に目を引くのが、異様な存在感を放つ自身の顔くらいの大きさのカメラである。カメラに詳しい提督諸氏の分析では、(細部は異なるらしいが)おそらくニコンのプロ向け一眼レフカメラ「D5」であろうと推測されている(後述の描き下ろし表紙絵ではさらに細部が描き込まれ、上記機種で確定とのこと)。
なおニコンD5の場合、カメラ本体のお値段は(2017年当時の)新品実売価格で約60万円。
さらに入門機と違いレンズキット(セット)のような販売はされなかったので、当然レンズは別売であり、本体の性能をフルに生かすためには1本で最低10数万円以上はする高級レンズの使用が推奨される。
かなり倹約して趣味に一点投資しているのか、鎮守府の備品(または提督の私物)を借りているのか、はたまたそんな高級品でもあっさり買えるほど艦娘は高給取りなのか、疑問は尽きない。ちなみに公式メディアミックス作品の一つ「海色のアルトサックス」では「最近新しいレンズを買ってお金がない」と語る一幕があり、どれくらいカメラにお金を使ったのかと聞いた敷波に「な、ないしょ…」と引きつり気味の表情でかなり汗を流しながら震えていた。
――いずれにせよ、磯波の予想もしなかった新たな一面に、提督達は大いに驚愕したことだろう。
なお、2022年4月、新Tシャツ姿でJR呉駅構内に等身大POPとして里帰りを果たしている。
少し後になって、浦波の「観艦式mode」も追加された。
さすがにカメラは磯波のそれより小さい(そもそも一眼レフではなくコンパクトデジタルカメラと思われる)。
では安いモデルなのかというと決してそうではなく、有志の検証によれば、実際には発売されていない架空のモデルではあるが、類似したモデルの相場は軽く10万の桁に乗るとのことである。
さらにその直後、2人は吹雪と共に娘type誌2017年11月号の表紙を飾ることになった。
…それにしても、こうして見れば「この三人は三つ子ですよー」と言われても違和感が無さそうなくらいそっくりである(実際姉妹艦だが)。東京ゲームショウ2015の訂正を狙った人選だったのだろうか。
ちなみに、Tシャツに書いてある「iso5800」とは、カラーネガフィルムの国際標準規格(ISO)である「ISO感度」こと「ISO 5800」に由来する。
銀塩写真フィルムが主流だった頃は、ISOによって定められた「ISO 100/21°」「ISO 400/27°」などの数字でフィルムの感度が示されていた。
デジタルカメラの感度表記は「銀塩フィルムに換算するとこの程度」という相当表記である。
- ISO感度の数字は、スラッシュの前後で算術表記(実際の感度を数値化したもの)と対数表記(おおよその目安として3°数値が上がるごとに感度が2倍になる)を併記する表記法である。ただし、市販のデジタルカメラの画面上の表記など、指数表記が省略されて「ISO 100」などのように算術表記のみが用いられる場合も多い。
- 元々ISO感度は1979年2月にそれまで存在していたアメリカ標準規格(ASA)に基づくASA(アサ)感度とドイツ工業規格(DIN)に基づくDIN(ディン)感度を統合する形で策定された国際標準規格である(ただし現行の規格は1983年7月に改定されたもの)。そのため、スラッシュ前の算術表記はASA感度と、スラッシュ後の対数表記はDIN感度と一致する。なお、厳密にはISO 1600/33°以上はISOに組み込まれておらず、現在もASAやDINである。
『艦これ』には“ASA(朝)”が頭に着く艦娘も何隻かいるが、彼女らがカメラ女子デビューする可能性は果たして?
そしてEOS党の提督と喧嘩になっていないことを祈るのみである。
- EOSシリーズはキヤノンのフラグシップAF・AEカメラで1986年に初代EOS650が出現するや、それまでのAF・AE否定のマニュアル派を駆逐する勢いで勢力図を変えた代物。カメラ全体の完成度でニコンが、AE(自動露光調整)の性能・シャッタースピード・レンズマウントの完成度でキヤノンが優位とされている。かつてはマニュアル派にニコンが愛され、AF・AE肯定派にキヤノンが重用され両者の間には深い深い溝があった。報道でも「F4(銀塩時代のニコンのフラグシップ)を持っているのが一般紙、EOS1を持っているのがスポーツ紙」と言われたほど。ただキヤノンはAppleJapan創設までMacintoshの輸入代理店を務めていたこともあり電子機器メーカーとしても名を馳せており、AF・AE全盛期になり、さらにデジタル時代となってキヤノン優勢が続いている。そしてピーンと来た方はいるだろうが例によってニコンは海軍閥でキヤノンは陸軍閥である。
浦波とのコンビ。
with吹雪。
スーパーカメラマンのポーズ(ボトムスはジーンズに変更されている)。
ただし、実際に一眼レフカメラを持つときにはこの持ち方は推奨されない。(レンズの重みでマウントを歪めてしまうことがあるため)
時雨(艦隊これくしょん):公式絵における私服艦娘+カメラ女子の先輩。
青葉(艦隊これくしょん):劇場版にて、カメラを構えるシーンがある。また、ゲーム中のボイスでは、明らかにカメラで撮影していると思われる台詞がある。ただ、意外にも公式絵ではカメラを構えたイラストが無い(というよりはそもそもこの人の新規グラフィックが今の所実装されていないというのが正しいか)。
シーサイドライン磯波:この1年半後に新たに爆誕したグラフィック。
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軍令部酒保令和四年秋季にて頒布した作品になります。当初予定分の在庫が完売しましたので、再録させていただきます。ちなみに、この本を作る際の顛末がきっかけとなって生まれたのがこちらの『秋雲(33)・加古(24)のC100やらかし始末記』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22357722)だったりします。 また、こちら(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19551286)の磯波と こちら(https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2159233)の磯波は同一の磯波ですので、是非ともお読みいただければと思います。 (以下本誌あとがきより) まずは圧倒的多数の皆さんにとってははじめまして、また一部の方にはお久しぶりでございます。蒼崎です。 思えばこれまでオリジナル艦娘一筋で同人誌を作り続けていましたが、今回ようやくというべきか、とうとうというべきか、既存の艦娘を主役にした本を書くことになった次第でございます。これもひとえに磯波に『鉄オタ属性』というこれまでのリアイベでの積み重ねによって生まれた設定のおかげであり、これで自身の鉄オタとしての紀行を余すことなく本にすることができるようになりました。ちなみに今回の作品、鎮守府から前乗りで山梨に行ったこと以外はほぼ実録でございます。作品で磯波が言っていたように、『応募はしてみたが、流石に当たらないよな』と思っていたリニアの試乗会に当選してしまい、仕事など万難を排して乗りに行って正解だったと思います。 最後に、リニア中央新幹線が予定通り開業することと、まだまだ感染終息の兆しが見えないコロナが一刻も早く落ち着くことを祈って、結びの言葉とさせていただきます。 それではまた、同人即売会のどこかでお会いいたしましょう。26,868文字pixiv小説作品