概要
磯波は、大人しく気弱で引っ込み思案とエロから程遠い性格をしており、史実まで遡っても特に破廉恥なエピソードは見当たらない優等生である。
そんな彼女がこのような二つ名で呼ばれる理由は、だいたい下のイラストの通りである。
早い話が、曲解に基づくレッテル貼りである。
ちょっと…疲れました。
しかし、この程度のこじつけであれば、その気になれば全艦娘にできる事であり、彼女だけがターゲットとなった理由にはならない。
外見も、他の姉妹と比べて特に目立った点は無く、むしろ姉の叢雲の方がよっぽど存在感を放っている。
では、何故彼女なのか。
それは、逆説的になるが彼女の存在感・個性の無さこそが大きく影響しているのである。
主人公(笑)と言われつつも不動の看板娘を務める吹雪、その親友であり公式4コマではトリガーハッピーという一面を付けられた白雪、ぱっつんでダウナーとニッチな属性を誇る初雪、逆に姉妹一アクティブで経歴も特徴的な事から「特異点」扱いすらされる深雪と、同じ制服を着た姉達は各々キャラクターが分化しており、「第十一駆逐隊」という史実での繋がりまで持っているためセットで動く土壌が整っている。
一方の磯波は、真面目さで白雪と、大人しさで初雪とキャラが被りがちで、史実での関係もなくはないが他と比べると薄かったため、姉達の輪の中に入っていく動機が乏しい。吹雪に至っては双子レベルで外見が酷似しており、描き方・映し方によっては二人の区別が付かなくなるという懸念も生まれる。
生まれた時期の関係で、姉達の名前が「雪」で統一されている中一人だけ「波」である点も他人感が漂う。
また、これは彼女の記事に詳しい説明があるが、磯波が初期実装の「波」仲間と行動を共にする事も難しく、姉妹の中で半ば浮いた存在となってしまっている。
その結果、彼女の優等生気質と合わさる形で
「こういう子はむっつりスケベだと捗る」「恥ずかしがらせたいキャラ→そういうシチュになりがち・させがちな子」
という風にキャラ付けがなされてしまい、それより強い個性も無かった事からそのまま大きな個性として定着してしまったのである。
当然の事ながら、これはあくまで一部の提督による非公式の二次創作であり、磯波ファンの間ですら共有されているイメージではない。
このネタを他人に押し付けてはならず、特に、性的な要素の無い磯波のイラストに勝手にタグ付けする事は言語道断である。TPOはわきまえよう。
ちなみに広義で言うならば彼女もまた駆逐艦娘の一人なので「駆逐艦のエロ担当」のタグが付けられても良さそうなものであるが、何故かそちらが付けられることは稀であり、あくまで「吹雪型の」という控えめな範囲で言われている担当だということも哀愁が漂うところである。
不遇からの脱却
上記の問題に関して、2016年9月16日のアップデートにて同型唯一の「波」仲間であり、「第十九駆逐隊」の同僚でもあった浦波が参戦し、彼女との姉妹関係がクローズアップされるようになったため、グループ内でのぼっち状態は解消された。
そして、そもそもの原因である薄かった存在感についてもカメラ女子ガチ勢という個性が公式に取り上げられるようになり、他の姉妹とは全く異なる方向性でキャラ立ちする事となった。
又、横浜シーサイドラインと艦これとのコラボで駅で働く姿の磯波が描かれた事でこのタグ自体がイラストに付けられること自体が相対的に少なくなっていっている。
2021年5月現在、「磯波 艦 これ」のタグ部分一致検索では「3,536」作品、「磯波 艦 これ -吹雪型のエロ担当」での検索では「3,219」作品が引っかかる。