「──百駿多幸。創ろう、全てのウマ娘が幸せに暮らせる世を」
プロフィール
キャッチコピー | 君臨する“皇帝” その権威に揺らぎなし! |
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誕生日 | 3月13日 |
身長 | 165cm |
体重 | かなり理想的 |
スリーサイズ | B86・W59・H85 |
靴のサイズ | 左右ともに25.0cm |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 美浦寮 |
得意なこと | チェス |
苦手なこと | くだけたやり取りをすること |
耳のこと | ダジャレを思いつくと、ピクンと大きく動く |
尻尾のこと | 演説の時などは毛の一本さえも迫力満点 |
家族のこと | 幼い頃から、帝王学を両親自ら教えていた |
マイルール | 遠出した際は、生徒会にお土産を買って帰る |
スマホ壁紙 | ふと撮った、生徒会室の窓からの学園の写真 |
出走前は… | 道を譲られる |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①一度見た相手の顔は忘れない / ②ハンコをいかに垂直&綺麗に押せるか挑戦するのが書類仕事中の密かな楽しみ |
自己紹介 | 私はシンボリルドルフ。あらゆるウマ娘の頂点に立ち導く“皇帝”たらんとする者だ。同じ志を抱く者よ、共に勇往邁進して征こう |
CV | 田所あずさ |
別名“皇帝”。トレセン学園の生徒会長を務め、レースでの実力、政治力、人格はどれも飛び抜けている。
エゴイストではなく、常に己が正しい規範となることを意識し、ウマ娘誰もが幸福になれる時代を目指す理想主義者。
トウカイテイオーから慕われている。
(旧紹介文)
トレセン学園の生徒会長を務めるウマ娘。
周囲から“皇帝”と呼ばれ、後輩ウマ娘達から畏敬の念を抱かれている。
性格は冷静沈着、公明正大。とてもストイックな性格だが、実はかなりの心配性で保護欲が強い。
ソロ曲
7つの奇跡たち抱(いだ)き続け 女神の微笑みは決して離さないさ
『SEVEN』
作詞:Apis(TRYTONELABO) 作曲・編曲:TAKT(TRYTONELABO)
概要
シンボリルドルフは、メディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクター「ウマ娘」の一人。実在の競走馬・種牡馬『シンボリルドルフ』号をモチーフとしている。
凛々しく毅然とした態度が印象的だが、決して頑固というわけでもなく、生徒=ウマ娘たちの幸福を一番に願う人格者。
通称は「ルドルフ」「会長(カイチョー)」。幼い頃は、前髪の白メッシュが三日月のように見えることから「ルナ」と呼ばれていたそう。
難解な四字熟語を多用するやや硬い口調だが、その一方でやたらとダジャレ(それもお世辞にも出来があまり良くないものが多い上、中にははっきり言って下らないものも含まれる)を連発する傾向にある。
(例:「生姜がないなんて、しょうがないなあ…」「調子は最高だ。トレーニングに『さあ行こう』」など)
生徒会副会長であり、同志でもあり、そして冗談が伝わりにくいエアグルーヴにも構わず連発するので、その都度彼女を困らせている。その一方、ナイスネイチャはそのくだらなさがツボなようだ。
なお本人はいたって真面目であり、トウカイテイオーのダジャレにコメントを付けるなどダジャレへの思い入れはひとしお。
しかしこれにも理由があったりする。そのきっかけとは……?詳しくはアプリゲーム版のウマ娘ストーリーにて。
『ぱかチューブっ!』でも2025年1月9日にはトレーナーにダジャレを言うように誘導されるショート動画も公開されている。
本人はかなり堅物なことは自覚的でありこれを直そうと努力を心掛けているが少々天然も入っており、カラオケで校歌を歌ったことすらあるらしい(なお、周囲にいたエース達に合いの手を出される程なので歌唱力は凄まじい物だった様だ)。
身体能力は言うまでもなく才女揃いであるトレセン学園生徒の中でも最高峰。あまり本人は周りにひけらかすことがないが、「皓月の弓取り」の固有スキルでは滝をそのまま登りながら並んだ的を弓で射るといった神業を見せている。
弓道に関しても本人曰く「教養程度の嗜み」と言及しているがその実プロ級の腕前であり、前述の通り走りながら的を射ることなど最早朝飯前の領域である。
イベントストーリー第41弾『画竜、暁風を呼ぶ』ではシービーに挑発を受けてその場でバク宙を決める芸当も見せており、メジロアルダンには啞然とされていた(よく見るとマルゼンはバク宙が一度なのに対してルドルフは2回その場で連続してバク宙しており、彼女のレベルの高さを物語っている)。
今でこそトレセン学園でも多くの羨望を集めている彼女だが、入学直後はその類まれなる能力や才能、そしてシンボリ家という格式の高い家柄を妬まれることも少なくなかった。
本人も入学直後・生徒会参加より以前は自分がまだ分不相応な理想を掲げていたことを自覚しており、それらの不信感を拭う程の有無を言わせぬ実力を見せつける意味でもレース界で活躍することを志し、後に3冠の栄光と実績を勝ち取った彼女は理想に向けて邁進することとなる。
現在となってはシリウスシンボリなどの例外を除けば彼女に対し羨望であれ恐怖であれ嫉妬であれ、その実力と結果を否定できる者はほぼ皆無と言って良い(紆余曲折あって彼女の思想には真っ向から反発しているシリウスですら「(表舞台から遠ざかっても)名声は健在」と言及している)。
その競争界での影響力は極めて多大であり、彼女がトゥインクル・シリーズを引退した直後はマルゼンスキーをして「ぽっかり穴が空いたみたい」と言い切る程に良くも悪くも1人のウマ娘の枠を超えた不世出のスターが現れない時代となったとされている。後にこの漫然とした空気を破壊しウマ娘の歴史に新たな風を吹かせることになる者が現れるのは、また別の話。
URA上層部や中央査問委員会に真っ向から意見を物申せる数少ない人物の1人であり、現役を引退した後も大きい発言力を持っていることが窺える。トレセン学園の秋川理事長からの信頼も厚く、彼女から一大イベントの処遇や相談を受けることも多い様だ。
容姿・デザイン
モチーフとなったシンボリルドルフ号と同じ鹿毛のロングヘアーの持ち主だが、前髪は焦げ茶色で、そこにシンボリルドルフ号同様三日月のような白い一房のメッシュを垂らしている。
この前髪の弓なりの白メッシュは、史実で産駒のトウカイテイオーやツルマルツヨシにも反映されている。
アプリゲーム版での呼称は「ロード・オブ・エンペラー」。
史実のシンボリルドルフ号の馬主・シンボリ牧場の勝負服(緑、白襷、袖赤一本輪)にも使用されていた緑色を基調に、至る所に装飾があしらわれている、西洋の皇帝を想起させる重厚感のある衣装。左肩には金色の飾緒とエポーレットがある他、赤いマントが垂れている。
また、右胸部と左腰部にはシンボリルドルフ号の勝ち鞍(クラシック三冠・天皇賞(春)・ジャパンカップ・有馬記念2回)に因み、計7つ(右胸に3つ、左腰に4つ。ちなみに右胸部と左腰部の勲章群はそれぞれデザインが異なる)の勲章が付けられている。短めのスカートの下にはインナーとしてドロワーズを着用し、黒を基調としたニーソックスを履いている。
装飾の位置や配色などはトウカイテイオーの通常版勝負服の対になっている。
2021年のゲーム版イベントストーリー第7弾『晩秋、囃子響きたる』にて実装された2着目の勝負服。
緑基調の通常勝負服とは打って変わり紅葉を散らした赤い着物を着ている他、胸にさらしを巻き肌脱ぎをするなど、露出面においても対極のデザインになっている。またこの衣裳の時は髪を後ろで束ねてポニーテールにしている。
腰には赤い菊のような飾りが取り付けられているが、これは史実のルドルフが三冠を達成した菊花賞の実況「赤い大輪が薄曇りの京都競馬場に大きく咲いた!」に由来していると思われる。
- 私服(アプリゲーム版)
通常勝負服と同じ緑色のブラウスに、淡い色のズボンを穿いている。ルドルフ曰く「この服を着ていると成人と間違われることが多いが、社会人としてあるべき振る舞い方を意識できて結構」とのことで、ウマ娘も成人の基準が18歳であるならばホーム画面の時間軸の彼女は17歳以下ということになる。
プライベートでかけている眼鏡は伊達眼鏡。曰く「普段、目に留まらないことにも気を配ろうと思いも込めてつけている」とのこと。
2022年春のゲーム版イベントストーリー第12弾『今宵、リーニュ・ドロワットで』に登場する、リーニュ・ドロワット(ドロワ、トレセン学園春のダンスパーティー)用の緑のドレス衣装。右耳には金の王冠と赤い宝石が付いている。デート(ダンスのパートナー)はシリウスシンボリ。
同じく『今宵、リーニュ・ドロワットで』に登場するドロワ用の衣装。白の燕尾服に黒のシャツ、緑のネクタイを着用。シリウスシンボリSSRサポートカード[Escorte étoile]のイラストのみで、ストーリーには登場しない。
- ドロワ用の衣装
2023年春のゲーム版イベントストーリー第24弾『されば君、かなし』に登場するドロワ用の衣装。緑の燕尾服に濃緑のベストに白シャツ、左胸ポケットにバラと思われる花飾りを差している。デートのマルゼンスキーと見事な完成度のパフォーマンスを見せ、最も人を魅了させるダンスをしたペアに贈られるベストデート賞を授与されたという。登場するのは回想シーンのみだが、時系列的には『今宵、リーニュ・ドロワットで』以前と思われる。
- 執事喫茶(アニメSeason1)
アニメSeason1第6話の「秋の大感謝祭」でチームリギルが出店した執事喫茶用のコスプレ。黒のモーニングコート、黄色に緑のブローチの蝶ネクタイ。
- ドレス(ウマ箱)
2018年12月19日発売、アニメSeason1「ウマ箱」第4コーナーのジャケット。紫のドレス。
2022年クリスマスのゲーム版イベントストーリー第20弾『Illuminate the Heart』にて唐突に登場した衣装で、現在の生徒会が発足後初めて行われたクリスマスイベントにてルドルフが着た仮装。見ての通り全身がクリスマスツリーに覆われているので原型が残っているのは顔だけという状態。
エアグルーヴのサポートカード[Are you merry?]単体のイラストではエアグルーヴ中心となっている都合でそもそも横のルドルフが髪以外ほぼ見えない構成だったため、発表当時の一部では「ルドルフも何かしら仮装服を着ているのでは?」という憶測が流れていたが、蓋を開けてみれば想像の斜め上を行くファッションでファンの度肝を抜いた。
[Are you merry?]のサポートイベントによると、エアグルーヴからはサンタ衣装を着てみてはという推薦はされたもののルドルフ本人の強い希望でツリー衣装が選ばれたということも明かされた。
カイチョー…
- 白拍子(イベントストーリー)
2023年秋のゲーム版イベントストーリー第30弾『秋さびて、想ひ綴る』に登場した、「駿大祭」で行う神事芸能「奉納劇」で担当した白拍子「胡蝶」役としての姿。緑をメインとした色合いの袖付き服。ツルマルツヨシが見付けた過去の映像で着ていた服で、かつてトウカイテイオーやツヨシと同じく胡蝶役として奉納劇を全うしたことが語られている。
同じ胡蝶役ではあるが若干年代がテイオー達のの代よりも前なためか、デザインも微妙に異なっている。
- 雲煙飛動
イベントストーリー第41弾『画竜、暁風を呼ぶ』で登場するサポートカードの衣装。元旦祝いの書道パフォーマンス用に用意された衣装で、他の派手な新衣装であるシービー達と比べるとオーソドックスな着物となっている。なお、胸にはURAの物なのか蹄鉄のマークが刻まれている。
- Bright Melody(うまゆるED)
アニメ『うまゆる』の第5弾主題歌ED「Bright Melody」で登場する衣装。髪に緑のメッシュを施しているほか右手にはオレンジ色の指抜きグローブ、左手には二つの腕輪を取り付けている。
マンガ版
STARTING GATE!
「お前は状況を理解しているのか…?」
今作では生徒会長として日夜トレセン学園のために活動しており、学園内での揉め事もよく介入している。トウカイテイオーとは仲が良いらしく、劇中でもしょっちゅう絡みがある。
サイレンススズカとスペシャルウィークの関係を案じて入寮テストの提案を導入したりスズカの入学当時の状況をスペたちに教えたりと少ないながらも重要な役割を担った。
ウマ娘シンデレラグレイ
「中央を無礼るなよ」
単行本第3巻の表紙を担当。
今作では既に第一線を退いており、後進のためにスカウトや生徒会長としての業務などを行っている。自分が一線を退いてからトゥインクル・シリーズにスター性が失われていることを憂いており、中京盃でのオグリキャップの走りを目の当たりにしたことで、オグリに彼女の運命を変える選択を迫る。
本作ではエアグルーヴやナリタブライアンがいない上(作中は史実のオグリが活躍した87世代が中心のため)、作風が『ウマ娘』シリーズとしてもシリアス多めなスポ根ものであることも相まって、他の媒体のルドルフと比べてもシリアスな扱いであることが多い。
アプリゲーム版のプレイ後に読み始めた読者からは「本当にゲームと同じ人?」と言われることもしばしば。寧ろこっちの方が史実通りだという声もある。こちらは作品名に”プリティ”とついてない上に、今までが『皇帝』の二つ名のわりに気さくすぎたとも言える。
理事長である秋川やよいが本作では不在なため、トレセン学園の実質的なトップとしてトレーナーを相手にやり取りをすることもある。また活躍するオグリのグッズ関連の仕事もしておりマルゼンスキーは「それは生徒会長の仕事なのか」と訝しんでいる。
※:二次創作イラストの一つ。機嫌が悪いのでは無くダジャレを我慢している顔です。
ただ、ダジャレ好きな点は変わっていないようで、漫画担当の久住太陽氏のX(旧Twitter)では、脳内で渾身のギャグを考案する場面も見られるほか、自身が表紙となった第3巻と絡めたダジャレも公開されている。
また、面倒見の良さも相変わらずで、日本ダービーに出たいオグリに対して厳しい態度をとる一方、頼られたこと自体については機嫌をよくしていた。また、気を許すことのできる友人/同志を求めている点の表れか、その当時に台頭してきたタマモクロスとは、かなり以前からの友人関係であったことが示唆されている。
うまむすめし
『うまよん』などの外伝も含めれば4作目の漫画作品登場。第29話で劇中では意外な組み合わせという話題から、「コロッケそば」という料理をエアグルーヴと共に食べている。本人は1人では中々コロッケそばに踏み切れなかったようで、彼女とはコロッケそばの感想をたっぷり語り合っていた。なお、やはり本作でもダジャレを披露していたが、エアグルーヴにはあっさりスルーされている(ダジャレそのものに気付かなかったのかは不明)。
スターブロッサム
「“もっとも早いウマ娘が勝つ”皐月賞、いかなる一冠目になるのだろうか…」
サクラローレルが主役の本作にも引き続き登場。ローレルやナリタブライアンら94世代が主役となる時代設定からか、本作では既に一線を引いて事務活動に勤しむ立場となっており、生徒会長としてもある程度余裕のある姿が描かれている(ちなみにこの前年1993年が、アニメSeason2で取り上げられたトウカイテイオー>がビワハヤヒデに勝利した有馬記念)。
本作では『シンデレラグレイ』よりは雰囲気は柔らかくなっているが、ハヤヒデに「ブライアンはあなたすら超えうる存在」と言われた際には喜ばしいと言いつつ少し目を細める姿もあり、現役時代の鋭さは衰えていない様子。
アニメ版
TVアニメシリーズ
Season1
ミスターシービー、ナリタブライアンとともに三冠ウマ娘となっていることが授業で教えられている。
第6話では「秋の大感謝祭」でチームリギルが執事喫茶を出店。エアグルーヴ・フジキセキ・テイエムオペラオーと共に執事になりきった。
第8話でWDT(ウィンタードリームトロフィー)に出走。
Eclipse first,
唯一抜きん出て
the rest nowhere.
並ぶ者なし
トレセン学園の標語。生徒会長室の額に書かれていて、アニメ第2話、サイコミ版第2話で登場。ちなみにアプリゲーム内の「育成モード」にも登場。教室内にも掲示してある。おそらく、全教室に同様に掲示してあると思われる。
意味はエクリプス(競走馬)を参照。
Season2
第1話の冒頭でレースシーン(1984年 日本ダービー)が描かれた。
実況:盛山毅(フジテレビ)
生徒会長として生徒全員を導きながら、自らを目標とするトウカイテイオーを見守る一面も描かれる。幾度の挫折を経験するテイオーには基本的に直接アドバイスすることは少ないが、立ち上がるその姿を内心では深く応援している。史実の親子関係に加え、ウマ娘としての二人の絆の深さを感じさせるシーンも多々ある。
Season3
本作ではテイオーはサブキャラなので必然ルドルフの出番もSeason2時代より減少しているが、第10話では年度代表ウマ娘となったキタサンブラックに対しトレセン学園地域合同イベントの実行委員長として任命した。チームスピカが出店した執事喫茶にも訪れている。
RTTTシリーズ
ROAD TO THE TOP
シルエットのみだが、ナリタトップロードが皐月賞について語るとき歴代の皐月賞ウマ娘の一人として登場。
新時代の扉
冒頭の多数のウマ娘の紹介シーンにて一瞬だけ登場している。小説版では名前も一応言及されている辺り相変わらず生徒会長として活躍している模様。マンハッタンカフェやアグネスタキオンが寮の他に個室を使う許可を与えているのも彼女であるが、特に本編では直接登場する場面はない。
その他
うまゆる
第3話「今宵、BARでカクテルを」、第18話「白熱!ルドルフ王選手権」、第23話「Shall we ダービー?」に登場。
ゲーム版
『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』
「何、意気衝天でいいだろう。自由闊達であることが、あの子達の力の源なのだから。」
プレイアブルキャラクター。今作ではパーソロン系メインのキャラ構成であるチームローズのメンバーとして参戦。
事実上ローズのリーダーだが、上級生ということも相まって基本的に一歩引いたスタンスで活動しており、チームフリージアのエアグルーヴとはまた別の方針でチームを見守っている。
なお、ゴールドシップとは基本的にタメ口で会話(本人はむしろ下級生達に敬語で話される場面が多いためか喜んでいたりするが)。ルドルフとしては良くも悪くも身近な存在同士となっているゴールドシップとメジロマックイーンの関係が眩しく映っているとか。
ドッジボール対決では自分と対等になるために秘密の特訓を重ねていたトウカイテイオーやツルマルツヨシの成長に感慨深くなる場面も。本作では精神年齢の高めなマックイーンとの絡みも多く、あくまでも学生として共にチームの成長を楽しむ珍しい姿も。
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
「勇往…邁進!道は自ら切り拓く…!」
育成ウマ娘としては、最高レアであるSSR(☆3)[ロード・オブ・エンペラー]が初期から実装されており、後にストーリーイベント「晩秋、囃子響きたる」に合わせて別衣装版の☆3[皓月の弓取り]が実装。
サポートカードでは初期はRのみだったが、後にストーリーイベント「今宵、リーニュ・ドロワットで」の開催に合わせてSSR[Enchainement]が実装された。
育成ウマ娘としては、通常衣装版・別衣装版どちらも☆3排出のため、最初から専用勝負服を着用している。
立場上制服・水着並びに勝負服での登場が殆どなのでレアだが私服では眼鏡をかけている。
第1回のレジェンドレースイベントでは、3人目の対戦相手として登場している。
生まれた頃からウマ娘としての英才教育を受け、「誰もを導く頂点となり、皆を導くウマ娘で有りたい」という強い決意と共に走るシンボリルドルフ。だがその意志がためか威圧感を無意識に与えてしまい、「気軽に相談をされてこそ”皆を導くウマ娘”」を目指すはずがどうしても周りから遠ざけられてしまう。
しかしとある「付き合いの良い」トレーナーとの出会いをキッカケに、少しずつ彼女の人生が変わろうとしていく。そしてその出会いは、また別の、新たな物語の始まりのキッカケを作り出す。果たして彼女は、彼女の思い描く「頂点」と成り得るだろうか……?
ウマ娘のレース競技全般を盛り上げることに力を入れており、それは自身が不得意なダートも例外ではない(スマートファルコンのシナリオで窺える)。
アグネスデジタルのクリスマスイベントにおいては、芝とダートの二刀流で活躍しレースを盛り上げた功績を称え、表彰状の代わりにデジタルにとっては国宝級の代物をプレゼントしている。
イベントストーリー第41弾『画竜、暁風を呼ぶ』でも書道パフォーマンスの依頼に応えて参戦。本作では仲が良いマルゼン、エース、シービー、ラモーヌと信頼の置ける面々を勧誘している(なお、ラモーヌにはこの誘いを断られており代理としてメジロアルダンが参加している)。
マルゼンにはその錚々たるメンバーが物凄いパフォーマンスを見せても生徒達には逆効果なのではと懸念されていたが、逆にその輝かしい活躍を見せた自分達を追い掛けていく後進のウマ娘が必ず現れると確信しシービー達を勧誘した模様。
本作ではジャパンカップにてカツラギエースに敗退した際のシーンも描かれており、当時はやはり彼女に対して浅からぬ複雑な思いを抱いていたことが描かれている。何気にルドルフ視点でのエースやシービーが描かれている貴重なストーリーでもある。
選抜レースにて圧倒的な走りを見せた彼女に興味を抱き、担当に志願したトレーナー。彼(彼女)以外にも2人志願したトレーナーもいたため最終的にルドルフ本人が決めるということになり、結果として彼女に選ばれる形で晴れて担当トレーナーになった。詳しくはキャラストーリーを見てもらいたい。
ルドルフのことは指導者として接しているのと同時に対等に、同じ視座に立って接していくスタイルをとっている。堅苦しく近寄りがたい雰囲気になってしまっていることを気にかけていたルドルフも少しずつ変わっていった。ただし彼女のダジャレには少し困惑している様子。
2024年9月24日にはゲーム版CMとして一世風靡セピアのパロディも兼ねた一世風靡ウマ娘篇に登場している(参加しているメンバーは全員『シンデレラグレイ』に登場しているウマ娘である)。なお、この時のルドルフはほぼ見物役である。
育成ウマ娘
- ☆3[ロード・オブ・エンペラー]シンボリルドルフ
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
86 | 91 | 83 | 96 | 94 |
+20% | +10% | |||
バ場適性 | 芝 | A | ダート | G |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
E | C | A | A | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
B | A | A | C |
レース終盤に3回追い抜くと最終直線で速度がすごく上がる
ステータスとしては、中長距離・先行・差しに適性があり、逃げ・追込もできるマルチ型。パラメーターはスタミナ、次いで根性が伸びやすい。
覚醒スキルはLv3で中距離限定・後方条件の終盤速度デバフスキル「独占力」、Lv5でコーナー発動の強力な速度スキル「弧線のプロフェッサー」を覚えることができる。特に独占力の存在がかなり大きいことから、中距離のチャンピオンズミーティングではグラスワンダーと並びデバッファーとしての採用例が多い。
ちなみに弧線のプロフェッサーは、長く最強スピードサポカとして君臨し続けたSSRキタサンブラックから入手できたことから覚醒Lvを敢えて3で止めておく例も多くみられていた。
このように自前で覚えられるスキルは中距離・差し向けだが、ダートや短距離でなければ因子・サポートカード次第でなんでもこなせる。
目標はデビューとサウジアラビアロイヤルカップ以外全てGⅠだが固有が強く、主戦の中長距離に必要なスタミナが伸びやすいので育成は見た目ほど難しくはない。ただし、差しはブロック事故が起こりやすいので育成中は逃げさせるか(しかしその場合だと固有が発動しづらい)、因子で追込適性を上げてそちらにシフトさせてもいいだろう(シンガリルドルフと言われることも)。
育成中にGⅠを7回勝利することで、シニア級の有馬記念後に特別なイベントが発生する。目標レースとして走るGⅠの数は7つなので、全勝すれば達成できる(もちろん目標外を含めて7勝でも可)。7勝という数字は史実のルドルフ号のGⅠ勝利数に由来している。
ちなみにGⅠを8回以上勝利して史実を超える八冠を達成すると、さらに異なるイベントが発生し…?
- ☆3[皓月の弓取り]シンボリルドルフ
2021年10月28日、ストーリーイベント第7弾「晩秋、囃子響きたる」開催と同時に実装された別衣装。
デザイン・所持スキル共に史実でも勝利した菊花賞が強く意識されており、長距離先行型の性能に仕上がっている。詳しくは該当記事を参照。
固有二つ名
皇帝
無敗で皐月賞・日本ダービー・菊花賞を勝利し、ジャパンC、天皇賞(春)を勝利および有馬記念を二連覇する。
- 史実の再現であるのだが、無敗でクラシック三冠を達成しないといけないのでクラシック級が何より大変。
- 意外と無敗を阻むのが距離1600mのマイルレースであるサウジアラビアRCだったりする。ルドルフのマイル適性はCしかないので因子補強しないとここで2~3着を引かされてコケる危険性が高い。GⅠより難しいなんて言われることもしばしばで最初で最後の難関と言われる(そもそもなんでサウジアラビアRCを選んだのか?という話もあるが、史実における2戦目の「いちょう特別」を前身とするレースであり、史実再現としては間違ってはいない)。
- 「グランドマスターズ」シナリオではサウジアラビアRCがあるために、そのまま進行しているとジュニア期ラストの「GROW UP RACE」までもマイル戦になってしまう。GURのCPUはこの時期としてはけっこう強く、マイル適性を盛らずに勝つのはかなり難しいため、安定させるなら12月後半までに中距離戦をもう1戦挟んでGURを中距離にする方がいい(かといってその1戦をホープフルSで賄おうとするとやはり事故リスクがある)。ビワハヤヒデほどではないが、グランドマスターズで難易度が上がったと言われている。
NPCとしてのシンボリルドルフ
他ウマ娘の育成でも度々容赦なく差してくるため注意。
他ウマ娘育成中、因縁の大一番やストーリー上の難所で、全然ストーリー上関係のないルドルフがぶっ差して来て負けるというのはウマ娘あるあるである。「Make a new track!!」シナリオでもライバルともなれば相当な高ステータスで立ちはだかる。会長空気読んでください。
サポートカード
- R[トレセン学園]シンボリルドルフ
リリース初期から実装されているRサポートカード。得意練習は賢さ。
所持スキルで「(脚質)ためらい」4種と「束縛」(中距離用)と、5種類のデバフを豊富に取り揃えていることからRながら注目されたが、スキルヒント発生率とヒントLvアップを一切持っていないので、1回の育成でヒントを1つも貰えない事がザラにある。それでもデバフ担当の育成として選択肢の中に入っていたというのはRカードとしては破格と言える。
後に実装されたSSRと比べヒントスキルは一部なくなっているがその代わりに逃げ育成において重要になる地固めのヒントも所持している。
- SSR[Enchainement]シンボリルドルフ
2022年3月29日、ストーリーイベント「今宵、リーニュ・ドロワットで」の開催と同時に実装されたSSRサポートカード。得意練習はスタミナ。
Rカードのみ実装されていたころから時折話題にあがっていた5種類のデバフスキルはこちらのカードでも揃えてられている。
レアスキルは「気炎万丈」。レース中盤に持久力回復と速度アップの効果がある中距離スキルとなっている。
またカードタイトルのEnchainementはフランス語で(魔法にかけたように)惹きつけるという意味。
連続イベントにおいてはカードに共に描かれているシリウスシンボリとのやり取り、と言うかぶつかり合いが見られる。シリウスとは幼少期と異なりかなり拗れた関係となってしまった事を悩むルドルフだが…?紆余曲折の末に二人に挟まれる形となったトレーナーの明日はどっちだ。
- SR[放課後、君が笑った]シンボリルドルフ
リリース2周年となる2023年2月24日に追加されたSRサポート。タイプはスタミナ。
- SSR[絶対皇帝]シンボリルドルフ
2023年4月19日、ゴールドシップ(SRサポートカード)、ネオユニヴァース(☆3育成ウマ娘)とともに実装されたSSRサポート。タイプは根性。
- SSR[雲煙飛動]シンボリルドルフ
2024年12月27日、ストーリーイベント「画竜、暁風を呼ぶ」開催と同時に実装されたSSRサポートカード。タイプは賢さ。
関連人物
テイオーとは史実で親子関係にある。ルドルフ本人は認めたがらないが彼女にはとことん甘い。具体的には彼女の呼び出しならカラオケだろうと二つ返事でスッ飛んでいく程に甘い。あまりに目立つので副会長から「テイオーに甘すぎる」とツッコまれてしまっている。アニメ版、ゲーム版、『ハチャウマ』に『シンデレラグレイ』、『STARTING GATE!』…と、あらゆる世界で彼女とは引かれ合う運命にある。
テイオー自身もルドルフを「カイチョー」と呼んで慕っているが、流石に彼女もルドルフのダジャレにはあんまり芳しくない反応を見せている。
元ネタがテイオーと同じくルドルフ産駒である。ツヨシとも良好な関係を築いているようで、サポートカードイベントでは一緒に美術館に行ったりツヨシ特製オリジナルドリンクのレシピを共有したりと私生活でもちょくちょく絡んでいる。時間ができれば彼女のトレーニングに付き合うことも少なくないらしく、ルドルフもツヨシを常日頃から気にかけている。
テイオーとツヨシにとってはルドルフは憧れの存在であり、サポートカードのイベントやストーリー上でも彼女らの関係を匂わす台詞も多い。
生徒会副会長にして、互いに信頼し合う右腕的存在。なんでも1人でできてしまうルドルフには少々手を焼いている様子で、できる限り彼女の重荷を減らそうと仕事をよく奪われる関係。昔は生徒会総選挙でかつて会長の座を巡って争ったこともあるらしい…?
エアグルーヴと同じ生徒会の副会長で、どちらかと言えば感覚派な彼女からは「愉快好き」と称されている。普段きっちりしている反動か、事前に調べた名産、名所は把握しておきたいというような真面目さが変に発露してしまったのかは不明だが、地方へ視察に行った際には郷土料理の体験や海水浴などで結構はしゃぐらしい。実は、生徒会へはブライアンをルドルフがスカウトする形で引き込んだとか。
長年の親友にして絶対的な『皇帝』であるルドルフと対等に会話できる数少ない存在。『ウマ娘シンデレラグレイ』では、エアグルーヴが入学前で不在である時間軸なためか、友人である彼女らがルドルフの補佐を務めている。彼女が生徒会長になる前からの付き合いであり、シンボリ家のプライベートレース場に招待されるなどこの頃から2人の信頼は厚かった模様。
基本彼女の思想や考えには全面的に支持してはいるものの、競争者としてのルドルフを引き出そうとする場面も随所に見られる。本人曰く、「ルドルフのグルグル呻ってる中身を無遠慮に突っつくのが好き」なんだとか。
こちらも長年の付き合いを持つ友人。互いにデビュー前からの顔見知りであり、ルドルフのことはデビューよりも以前から「とんでもない大物の予感がした」、「キミならなんだってできる」とか。自分自身のために走るマイペースな自由人のシービーは全てのウマ娘のために奔走するルドルフとは対極の存在ではあるが、シービーは他人のために走れるルドルフを不思議に思いつつリスペクトしているらしい(反面、『シンデレラグレイ』では「寄り添いすぎてしまう所がキミの悪い癖」とも溢している)。
シービーと同じくデビュー前から仲の良い友人であり、教師や生徒達からも注目を集めるが故に人々にやっかみを持たれていた彼女を守ろうとしたこともあった。エースにとってもルドルフはシービーと並んで倒すべき目標の1人でもある。イベントストーリー41弾『画竜、暁風を呼ぶ』ではジャパンカップで敗北した際にエースを睨みつけながら名前を呼ぶ場面もあり、ルドルフからはシービーと並んで「どちらも先を行かれたくない、負けたくない相手」とも称されている。
現役時代は絶対王者だった故の反動と孤独故か(自分が実力を認めた者に限るが)、後輩がタメ口を聞くことを許す鷹揚さがあり、互いの年齢と関係なく、心から表裏なく語り合える友人を求めている節がある(具体的には恐らく下記のオグリやタマなど)。
自分の引退直後のスター不足時代のターフを盛り上げ、あらゆる既成概念を塗り替えた「芦毛の怪物」。『シンデレラグレイ』で北原トレーナーにオグリの中央転入を薦めたのもルドルフであり、かなり早い段階から彼女を注目していた(流石にオグリのその後の快進撃は想定外だった様だが)。
彼女のダービー出走のためにURA上層部への懇願を行ったりとルドルフもオグリのためにできうる限りのサポートを行っており、当初こそダービーの件で揉めたこともあったが現在では中央にスカウトしたことをオグリからも感謝されている。
両者の関係はゲーム版でも良好であり、役職名ではなく呼び捨てでルドルフの名前で呼んでいる。シナリオ内のイベントではオグリが彼女の沈み込みや走りの伸び方を映像を通して参考にしているほか、ルドルフが自ら模擬レースをオグリに提案したこともある。互いの先輩後輩関係を超えた、気心の知れた関係であることが窺える。ルドオグや謎スケートなどの記事も参照。
近い世代の後輩にして「白い稲妻」。オグリ達と並んで時代を切り開いた者としてルドルフからは敬愛の念を抱かれており、『シンデレラグレイ』でも彼女の実質的なトゥインクル・シリーズ引退を支援していた。タマも基本的には「ルドルフ」と呼び捨てかつタメ口で会話しており、フランクな関係を築いている。なお、ルドルフのダジャレに対し明確に止めるよう叫んだ数少ない人物でもある。
「誰か──ルドルフのダジャレを止めろーッ!」
同じシンボリ家の幼馴染ではあるものの、シリウス当人からは「堅い」「退屈」と称されている。そして彼女の言い分についても思うところはあるようで、接し方や自分の在り方について一人悩むこともある。マルゼンスキーに言わせてみれば「二人は水と油」らしい(ただし互いが互いのことを嫌悪していると言う訳ではない)。
なお、シリウスの得意とするビリヤードはルドルフもかなりの腕前を持っており、ゲーム版のロード画面に表示される1コマ漫画の一つでは、シリウスとルドルフがビリヤードで対戦する様子が描かれている。また、シリウスにダンスのイロハを教えたのはルドルフである。
メジロ家の至宝にして初代トリプルティアラウマ娘。流石の皇帝もラモーヌに対しては意外と弱気になりがちで、「毎年彼女の誕生日にはどう伝えていいのか悩む」「未知数な存在」とも言っている。
一方、気分屋で周囲から良くも悪くも普通の目線で見られないラモーヌにとってはルドルフは数少ない対等な目線で物事を言えるウマ娘でもあるので気に入っているらしく、モデル撮影の際にルドルフを電話一本で呼び出したことさえある。
史実では両者の間に子供がいる組み合わせでもあり、ルドラモというタグでpixiv内でも二人のイラストが投稿されることもある。
同じシンボリ家の海外出身ウマ娘で、外国でコツコツと実績を積み重ねていた彼女を日本にスカウトしたという過去があり、後に「自分にチャンスをくれた」と感謝されている。日本のレース界をより盛り上げたいルドルフと師匠との縁でレース界に革命を起こしたいというクリスの考えは合致しており、両者の関係は良好。ルドルフのダジャレにも付き合ってくれる貴重な存在でもある。
競走馬『シンボリルドルフ』
ある男が言った。
「レースに絶対はないが、”その馬”には絶対がある。」
勝利より、たった三度の敗北を語りたくなる馬。
シンボリルドルフ
永遠なる皇帝
その秋、日本は世界に届いていた。
全世界を席巻せよ。
「勝ち方を極めたい。」
- JRA「ヒーロー列伝」より
君臨へ
広く名は知れ渡れど
いまだ民からの信は遠く
傷つけられし栄誉の
その痛みをもってはじめて
臣下の望みを知る
それはすなわち圧倒
苦も難もなく屈服させようぞ
さすれば皇帝の座は我に
1981年(昭和56年)3月生まれの鹿毛の牡馬(84世代)。父パーソロン、母スイートルナ、母父スピードシンボリ。
馬主は千葉県に本拠地を置くオーナーブリーダー(馬主兼生産者)のシンボリ牧場(注1)で、馬名はその冠名である「シンボリ」(注2)と神聖ローマ帝国君主・ルドルフ1世に因むもの。なお、後述するようにその馬名は発音しづらく、オーナーの和田共弘氏(シンボリ牧場代表)は当初ルドルフの「ル」を省略した「シンボリドルフ」で登録しようとしたが、命名担当者から説得され、そのままの馬名で登録された。
管理調教師は野平祐二(美浦トレセン所属)。騎手・調教師双方で成功を収めて「ミスター競馬」の異名を取った人物で、ルドルフは調教師としての彼の代表的管理馬。
調教助手は後に調教師となり、タイキシャトルやシンボリクリスエス、ゼンノロブロイなど数々の名馬を育てた藤沢和雄。ただ、あまりにも野平が楽しそうにルドルフに騎乗する姿を見てやがて遠慮するようになり、専ら野平自身が直接調教を担当したという。
1983年(昭和58年)、岡部幸雄とのコンビの元、新潟競馬場の新馬戦でデビュー。続くいちょう特別(現GⅢ・サウジアラビアロイヤルカップ)、オープン戦を勝利し、無敗のままこの年のレースを終える。
その勢いのまま1984年(昭和59年)の緒戦である弥生賞(当時GⅢ、現GⅡ・弥生賞ディープインパクト記念)を制してクラシック三冠路線に乗り込むと、無敗のまま皐月賞・東京優駿(日本ダービー)(双方ともGⅠ)を制覇。秋緒戦のセントライト記念(当時GⅢ、現GⅡ)もレコードタイムを叩き出して優勝すると、その勢いのまま菊花賞を制し、史上4頭目(昭和最後)の三冠馬となった。中央競馬において、無敗の三冠馬は前身の国営競馬時代から通しても初の事例であった。
菊花賞の次は中1週でジャパンカップに挑み、前年の三冠馬・ミスターシービーや海外の強豪勢との対決が注目されていた。しかし、本番ではそのシービーとクラシック三冠で幾度も鎬を削ったライバルにして当年の宝塚記念馬であるカツラギエース(このレースでは10番人気)が大逃げを展開し、生涯での上がり最速を記録する脚で追いかけるも逃げ切りを許した上、2番人気だった英国のベッドタイムにも及ばず3着に敗れ、デビュー後の連勝記録は8でストップした。
ジャパンカップの後は有馬記念に参戦。シービー、エースとの「三強対決」ムードが漂う中迎えた本番では、逃げるエースを徹底マークして2番手でレースを進めると、最後の直線でエースを交わし、粘り続けるエースを2馬身差で退けてレコードタイムで優勝。
これらの功績を讃えられ、この年の優駿賞(現:JRA賞)最優秀4歳牡馬(現:最優秀3歳牡馬)及び年度代表馬に選出される。
- 余談だが、ジャパンカップでカツラギエースに敗れたルドルフ陣営は、カツラギエースが有馬記念での引退を表明していたこともあり有馬記念がリベンジの最後のチャンスとなってしまい、「ここで負けたらルドルフもただの馬になってしまう!」との覚悟でレースに臨んだという。
翌年も日経賞(GⅡ)で始動すると天皇賞(春)を制覇。次いで海外遠征の前哨戦として宝塚記念に出走する予定だったが故障により回避する羽目になり、海外遠征も取りやめとなった(帯同馬となるはずだったシリウスシンボリのみが遠征に出発)。その後治療の末に何とか回復し、ぶっつけ本番で挑んだ天皇賞(秋)は2着に敗れるものの、ジャパンカップ、有馬記念を制してGⅠ7勝を挙げ、七冠馬と称される。この年の優駿賞でも最優秀5歳以上牡馬(現:JRA賞最優秀4歳以上牡馬)及び年度代表馬に選出される。
1986年(昭和61年)にはいよいよ前年に果たせなかった海外遠征に着手。春はアメリカ・秋はヨーロッパにそれぞれ遠征するという予定だったが、緒戦として出走したアメリカのGⅠ・サンルイレイステークス(現GⅢ・サンルイレイハンデキャップ)のレース中に故障(左前脚繋靭帯炎を発症)してしまう。
結果レースは7頭中6着と大敗し、遠征を中止して帰国に追い込まれた。帰国後は再度の海外遠征も検討されたが最終的には引退することが決定し、同年12月7日に中山競馬場で引退式が実施され、翌年から種牡馬となった。
引退の翌年の1987年(昭和62年)、JRA顕彰馬に選出されている。
種牡馬としては、初年度産駒のトウカイテイオーが無敗で皐月賞、日本ダービーの二冠を制した。また、地方競馬でも93年に水沢競馬場で開催されたダービーグランプリ(当時の施行条件は地方全国交流競走)をミスタールドルフ(金沢所属)が制した事により中央・地方の双方でダービー馬を輩出した。2世代目の産駒からも4歳牝馬特別(現GⅢ・フローラステークス)と東京新聞杯を制したキョウワホウセキ、ステイヤーズステークスを2連覇したアイルトンシンボリを輩出した他、黄金世代の一頭で虚弱体質に悩まされながらもチャレンジカップと京都大賞典を制したツルマルツヨシを輩出している。
2000年(平成12年)に行われた「20世紀の名馬大投票」では、22,521票で6位を獲得。
2004年(平成16年)に種牡馬を引退。以後、北海道(日高町)の日高シンボリ牧場で功労馬として余生を過ごす。2010年には体への配慮から千葉県(成田市)のシンボリ牧場に移され、引き続き功労馬として余生を過ごした。
同年11月にはジャパンカップ第30回を記念して東京競馬場でのパドック展示が行われ、人間で言えば90歳以上の高齢であるにもかかわらず、老いを感じさせない若々しい姿を見せていた。
その翌年の2011年(平成23年)10月、繋養先のシンボリ牧場で死去。30歳没。奇しくも同月、池添謙一とのコンビで二冠馬となったオルフェーヴルが菊花賞に挑んでこれを制し、中央競馬史上7頭目の三冠馬となった。
ちなみに厩舎では非常に気が荒く乱暴者で、「ライオン」というあだ名が付けられていた。一方で馬房から外に出れば暴れることなく堂々とした立ち振る舞いをしており、好き勝手気ままに振る舞える場所とそうでない場所をきちんと弁えていたとされている。
上記のJRAのCMにて語られた「ある男」の発言は、先述した野平調教師が天皇賞(秋)のレース前に語った言葉が元ネタ。また「たった三度の敗北」とあるが、実際、1984年ジャパンカップが3着、1985年天皇賞(秋)2着、1986年サンルイレイステークス6着と、この3回以外、全て1着という成績だった。
シンボリルドルフが達成したJRA+海外GⅠ7勝の記録は、その後テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラックと並ぶ競走馬はいたもののなかなか更新されず、2020年にアーモンドアイが天皇賞(秋)を勝利し、GⅠ勝利数8勝を記録したことでようやく更新された。なお、アーモンドアイは引退レースとなったこの年のジャパンカップでも勝利し、GⅠ最多勝利記録を9勝に更新している。
- 注1:正確にはシンボリ牧場と、それを母体とする一口馬主クラブ「シンボリホースメイト(現在の「広尾レース」(代表馬はパンサラッサ、バスラットレオンなど)の実質的な前身)」の共同所有馬。なお、ホースメイトの共同所有馬とすることには関係者からは反対の声が上がったが、シンボリ牧場の和田オーナーは「いいじゃないか。みなで喜べればこんないいことはない。もう私は、競馬をひとりで勝って、ひとりで喜ぶのに飽きているんだ」と語ったという。
- 注2:英語で「象徴」を意味する「Symbol(シンボル)」を変形させた造語。シンボリ牧場の前身である「新堀牧場」に因むとされる。
史実対戦経験のあるウマ娘
強調はシンボリルドルフが先着したレース。◎は勝鞍。☆は勝ち馬。
〈※〉はヤマニンゼファーの育成シナリオ等に登場するウマ娘
〈○〉はエアグルーヴの育成シナリオに登場するウマ娘
〈△〉はカツラギエースの育成シナリオに登場するウマ娘
※同期(84世代)に目立つ馬が少ない点、ひとつ下のシリウスシンボリが早々に海外へ行ってしまった点から、ウマ娘にはライバルが少ない。
史実における同期としては、弥生賞やクラシック春二冠で「SB対決」と言われたビゼンニシキ(ダイタクヘリオスの父)、脚部不安に悩まされ続けながらも同世代で唯一古馬GⅠを制したスズパレード辺りが有名。
変わったところでは、あまりの斜行癖の酷さに「降着制度の生みの親」とまで称されるニシノライデン、遠征先の米国で行方不明になって繁殖牝馬として帰国したマリキータ等がいる。
余談
名前ネタ
名前のゴロの良さから、二次創作でたびたび名前がネタにされ、「ションボリルドルフ」など名前ネタのイラストも多く描かれる。対照的に現役時代は名前が発音しにくいということで有名で、アナウンサー泣かせの馬名であった。
さらにはYouTubeの動画ではその幼名から、某小説家がコメ欄に出没する自体が発生してしまっている。
温度差が……
関連作品においては、群を抜いて媒体ごとの温度差が激しいキャラでもある。特に漫画版(ウマ娘シンデレラグレイ、STARTING GATE!!)においては本人にそのつもりがないのにもかかわらず相手が耳を後ろに向けて絞ってしまう(恐怖、攻撃的、焦りなどを表すサイン)ほどの威厳と風格を纏っている。
なお、史実でもルドルフは栗東トレセンのボスとして振る舞っていたらしく、一度目が合うだけでよれてしまったりまともに並走できないような荘厳な風格・オーラを纏っていたと言われている。名実ともに皇帝らしい名馬である。
時空の歪み
『ウマ娘』の関連作品全体に言えることだが、史実での活躍時期の異なる生徒全員を学園に所属させておきながら史実再現の描写を加える以上、時間の流れにズレが発生しがちである。特に生徒会長として在籍しているシンボリルドルフ(及びマルゼンスキー)に関してはそのズレが顕著に現れており、
- アニメでは、トウカイテイオーが小学生の頃に会いに行った際のレースで二冠を達成した模様。その後三冠を取って、テイオーが成長してトレセン学園に入学し、season1、2のエピソードがあり……とかなりの年月が作中で経過しているが、少なくともseason1の時点で既に生徒会長になっていて、それからもずっと学園に在籍している。現実の就学課程ならとっくに学園を卒業していてもおかしくないが、season3になっても在籍している様子。
- ゲームでは、トゥインクル・シリーズにデビューする前から生徒会長として学園の顔になっている。三冠達成どころかレースすら未経験でありながら会長に就任できるだけの支持・信頼を集めている点はかなり不可解である。
など、単純なサザエさん時空では説明できない事象も多い。もっとも、公式からこうしたウマ娘の年齢・進級の仕組みや時間の流れは曖昧にされているため、深く詮索してはいけないのかもしれない。
関連イラスト
関連項目
血統繋がり
- トウカイテイオー(ウマ娘):91世代(ウマ娘)。初年度産駒の一頭にして代表産駒
- ツルマルツヨシ(ウマ娘):98世代(ウマ娘)。2022年3月登場。JRA重賞を勝った最後の産駒
- シンプトンダッシュ:アニメ2期登場のオリジナルウマ娘。モデルが産駒アイルトンシンボリ
- シュガーニンフェ:スイープトウショウ育成シナリオに登場。モチーフが孫ヤマニンシュクル(テイオー産駒)
その他バイアリーターク系
以上はルドルフの父であるパーソロンの子孫。
- ダイタクヘリオス(ウマ娘):ルドルフから見て4代父のDjebelから分岐したClarionの子孫。
生産者・オーナー(シンボリ牧場)繋がり(ウマ娘では「シンボリ家」)
- シリウスシンボリ(ウマ娘):オーナーはルドルフがシンボリ牧場名義、シリウスが和田共弘代表名義 ルドルフ→シリウスで2年連続ダービー制覇
- シンボリクリスエス(ウマ娘):シンボリ牧場名義の外国産馬。
※ツルマルツヨシは馬主が違うものの、シンボリ牧場生産馬
三冠ウマ娘繋がり
《クラシック三冠馬》
- ミスターシービー(ウマ娘):(1世代前)の三冠馬 2年連続三冠馬誕生は史上唯一
- ナリタブライアン(ウマ娘):94世代の三冠馬 生徒会繋がり
- オルフェーヴル(ウマ娘):11世代
- メジロラモーヌ(ウマ娘):86世代 史上唯一の完全三冠(牝馬三冠+トライアル三冠)。産駒もおり、その牝系子孫からGⅠ級馬フィールドルージュ(曾孫。川崎記念勝利)も誕生。
- スティルインラブ(ウマ娘):03世代
- ジェンティルドンナ(ウマ娘):12世代。GⅠ7勝(海外含む)はルドルフと並ぶ
- デアリングタクト(ウマ娘):20世代。史上初の無敗三冠牝馬
JRA芝GⅠ7勝繋がり(ジェンティル除く)
- テイエムオペラオー(ウマ娘):誕生日も同じ。
- ウオッカ(ウマ娘)
- キタサンブラック(ウマ娘)
- 次世代の英雄:モチーフはディープインパクト。ゼンノロブロイ育成シナリオに登場
いずれも七冠馬と呼ばれる。ウマ娘未登場の競走馬では2020年に三冠牝馬アーモンドアイが九冠馬(中央+海外GⅠ9勝)となり、GⅠ最多勝利記録を更新。
狭義での七冠馬(「牡馬三冠」+「天皇賞、グランプリ、JCを重複ありで4勝)はシンボリルドルフとディープインパクトの2頭のみ(2025年現在)。
その他のウマ娘
- コパノリッキー(ウマ娘): 日本調教馬でダートGⅠ級最多記録11勝。
- ホッコータルマエ(ウマ娘):コパノリッキーの前のGⅠ級最多記録10勝。
- ナイスネイチャ(ウマ娘):会長のギャグがツボに入るウマ娘。テイオーとは同期。
- オグリキャップ(ウマ娘):ウマ娘シンデレラグレイで彼女を中央にスカウトし、その後も何かと深い関わりを持つ。アプリゲーム版でも対等に話せる友人である。
エアグルーヴのやる気が下がった:大体の原因。