概要・沿革
中央競馬(JRA)の重賞レース(GⅡ)。京都競馬場の芝2400mで行われる。
かつては1番人気が1989年から2005年までの17年間で15回も連対するなど、阪神大賞典と共に中央競馬の重賞レースで最も堅いレースの1つだった。
しかし2000年にジャパンカップの賞金が大幅増額され、その後有馬記念の賞金も増額されたことから、両レースを重視する陣営が増え、秋の天皇賞にぶっつけローテーションで参戦する馬が激増し始めた。
このため京都大賞典は中長距離のGⅠ勝ち実績馬があまり参戦しなくなっていった事で、昔よりもレベルが下がり物凄く堅いレースではなくなった。つまり京都大賞典(GⅡ)がステップレースではなく、秋の天皇賞(GI)がステップレースになってしまっているので、京都大賞典の勝ち馬は秋の天皇賞に出走する事自体が少なくなっている。京都大賞典と同週に東京競馬場で開催される毎日王冠には短距離・マイル戦線のGI勝ち実績馬が参戦するので、秋の天皇賞に出走する馬が今も多い。よってレベル自体は昔より下がったが、別定戦なので重賞勝ち実績馬が強い事は変わっていない。
1966年(第1回):ハリウッドターフクラブ賞の名称で創設。京都競馬場芝3200m、4歳以上(現在の3歳以上)の重賞競走だった。
1967年(第2回):この年から現行の2400mに変更。
1974年(第9回):競走名を京都大賞典に変更。
1984年(第19回):グレード制定でGⅡに格付けされる。
2014年(第49回):この年から1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権を付与。
歴代優勝馬(平成以降)
1989・90年(第24・25回)スーパークリーク ※2連覇
1991年(第26回)メジロマックイーン
1992年(第27回)オースミロッチ
1993年(第28回)メジロマックイーン ※2勝目
1994年(第29回)マーベラスクラウン
1995年(第30回)ヒシアマゾン
1996年(第31回)マーベラスサンデー
1997年(第32回)シルクジャスティス
1998年(第33回)セイウンスカイ
1999年(第34回)ツルマルツヨシ
2000・01年(第35・36回)テイエムオペラオー ※2連覇
2002年(第37回)ナリタトップロード
2003年(第38回)タップダンスシチー
2004年(第39回)ナリタセンチュリー
2005年(第40回)リンカーン
2006年(第41回)スイープトウショウ
2007年(第42回)インティライミ
2008年(第43回)トーホウアラン
2009年(第44回)オウケンブルースリ
2010年(第45回)メイショウベルーガ
2011年(第46回)ローズキングダム
2012年(第47回)メイショウカンパク
2013年(第48回)ヒットザターゲット
2014年(第49回)ラストインパクト
2015年(第50回)ラブリーデイ
2016年(第51回)キタサンブラック
2017年(第52回)スマートレイアー
2018年(第53回)サトノダイヤモンド
2019年(第54回)ドレッドノータス
2020年(第55回)グローリーヴェイズ
2021年(第56回)マカヒキ ※5年1ヶ月ぶりの勝利。