※メイン画像は2010年の優勝馬ペルーサ。
基本データ
コース
グレード
:GⅡ
馬齢
:サラブレッド系3歳
負担重量
:馬齢(牡馬とせん馬56kg・牝馬54kg)
概要
競走名は「青々と茂った木の葉」に由来する。
例年4月末から5月初めのゴールデンウィーク期間中の土曜日に開催。
テレビ東京が優勝杯のスポンサー提供をする社杯レースであり、競馬番組での名称は「テレビ東京杯青葉賞」である。
1984年に旧4歳限定のオープン競走として創設。
当初からGⅠ東京優駿(日本ダービー)のトライアル競走として同じく東京競馬場の芝2,400mコースで行われており、2着以内(創設当初は3着以内)に入った馬に日本ダービーへの優先出走権が付与される。
牝馬も出走が可能であるが、現在本競走を優勝した馬はいない。
1994年にGⅢとして重賞となり、この年より新しく開催回数のカウントが開始。
2001年にGⅡに昇格された。
余談
日本ダービーへのトライアルとして創設されて同じ条件で行われる競走であるが、現在まで「青葉賞を勝って日本ダービーを制覇した馬はいない」という、縁起のよろしくない「ジンクス」として強調される事が多い。
平成以降の日本ダービーの優勝馬は、皐月賞から直行して勝った馬が圧倒的な割合である。
それ以外では、NHKマイルカップ(GⅠ)(タニノギムレット、キングカメハメハ、ディープスカイなど)、京都新聞杯(GⅡ)(アグネスフライト、キズナ、ロジャーバローズなど)からの参戦ルートが多い。
本競走の優勝馬が日本ダービーを勝てていない理由について様々な見解が指摘されている。
その一つとして青葉賞から日本ダービーへの出走スケジュールを組む場合、滋賀県栗東市の栗東トレーニングセンター所属の馬は一月の間に東京都府中市の東京競馬場への2往復の輸送を行う事となり、疲労やストレス蓄積のリスクが大きくなりやすい。
また3歳馬にはスタミナ的に負担の大きいとされる2,400mのレースを中3週で続ける事が、十分な回復期間を確保できずに体力的なハンデを負ってしまうのではとも言われている。
2023年には青葉賞を勝ったスキルヴィングが日本ダービーでの入線後に急性心不全を起こして亡くなっており、因果関係はであるがこの開催日程期間を疑問視する声が多く見られた。
これまでに青葉賞を制覇して日本ダービーに挑み、2着に入った馬はオープン競走時代を含めると7頭いる(格付は当時のもの・太字はGⅠ優勝馬)。
馬名 | 年 | 青葉賞以降の主な勝鞍 | ダービーの勝ち馬 |
---|---|---|---|
レオダーバン | 1991年 | 菊花賞(GⅠ) | トウカイテイオー(無敗の二冠馬) |
エアダブリン | 1994年 | ステイヤーズステークス・ダイヤモンドステークス(GⅢ) | ナリタブライアン(三冠馬) |
シンボリクリスエス | 2002年 | 天皇賞(秋)連覇・有馬記念連覇(GⅠ)など | タニノギムレット |
ゼンノロブロイ | 2003年 | 天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念(GⅠ)など | ネオユニヴァース(二冠馬) |
アドマイヤメイン | 2006年 | 毎日杯(GⅡ) | メイショウサムソン(二冠馬) |
ウインバリアシオン | 2011年 | 日経賞(GⅡ) | オルフェーヴル(三冠馬) |
フェノーメノ | 2012年 | 天皇賞(春)連覇(GⅠ)など | ディープブリランテ |
このように日本ダービーにこそ届いていないものの、決して「青葉賞勝ち馬は大成しない」という実態ではない。
ちなみに日本ダービーのトライアル競走として、他に青葉賞の次週に開催されるリステッド競走のプリンシパルステークス(東京競馬場・芝2,000m)がある。
こちらの優勝馬にはダンスインザダーク、サイレンススズカ、ルーラーシップなどのGⅠを制した馬がいるが、日本ダービーの勝利はまだない。
関連項目
前身が「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス」で、1994年までテレビ東京が優勝杯を提供していた。
同時期に行われる日本ダービートライアル競走