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概要

漫画版クロスブレイドの主人公。

本名は城井勇気(しろいゆうき)。小学4年生。

劇中では一貫して「ユウキ」の名称で呼ばれている。

ある日、メイロによってゲームの中の世界へと連れて来られ“勇者”として超越魔王ダムドと戦うこととなる。

性格

情に厚く、敵を倒すことよりも友情を築くことを願う性格。困っている人は絶対に見捨てられない極度のお人好しでもある。

現代ではその性格が祟って同級生たちから「メンタル勇者(心だけは勇者)」と呆れられている。理由はやる気と実力が比例していないので「勇気“だけ”はある」と言われているため(ユウキは結構なドジである)。

また「クロブレの中では強い」ともからかわれることも。

過去

実はユウキがこういう性格になったのには理由がある。

本編開始前、親友のタイガが事故に巻き込まれガードレールの向こう側(崖下)に落ちそうになる。タイガは崖を掴んで助けを求めていたが、ユウキは恐怖心から手を差し出すことが出来なかった。

そうしている内にタイガは謎の亀裂に飲み込まれて行方不明となってしまった。

ユウキは親友を救えなかったことに大きく後悔し、困っている人はとにかく助けないと間に合わなくなると考えるようになってしまった。これが後の「メンタル勇者」の中枢を担うようになった。

家族

父親、母親、姉の4人家族。

なお、母親はかなりの爆乳である。対して姉は控えめ

行方不明になったユウキを探し続けているなど家族仲は良好だった。

装備

  • 木の棒

第1話で使った武器。その辺に落ちていた木の棒。キラーマシーン戦で使われたが全く通用しなかった。

しかし弱い武器でも立ち向かう姿はダイに勇気を与え、勝利に導いた。

  • 銅の剣(どうのつるぎ)

第2話で使った武器。勇者となったユウキの初期装備。

直後にハドラーが急襲したので戦うが、眼球に突き立てても貫くことさえ出来ず「ユウキ自身が弱い」ということを痛感させられる。

第6話で使った武器。ダムドに苦戦するユウキたちを救うべく超魔生物ハドラーから託された。ダムドの技を弾き返すなど凄まじい威力と耐久力を持つ。

 当初はダイが持っていたが、これはユウキに託されたのだと考えたダイによってユウキの手に渡った。

以後も終盤までユウキの相棒として活躍した。

  • 時空の剣

第22話で使った武器。ロムドラドから与えられた妖刀を使う屍騎軍王ゾルデに苦戦するユウキに対し、ダムドが新たに生み出した剣と盾。

盾を使っていたのは最初だけで、以後は時空の剣と覇者の剣を持ち替えて戦うスタイルとなった。

  • 真の勇者の証

第17話で手に入れたアクセサリー。いわゆるロトの紋章。

元々はロムドラドが見つけたものだったが何の反応もなかったので興味を失くし、時空の武術大会の優勝賞品として出され、優勝したユウキに手に渡った。

27話ではロムドラドの攻撃からユウキを守り、更には絶大なパワーを与え瞬間的にだがロムドラドを素手で圧倒した。これはユウキの想いに応えたからだとされている。

最終話では全ての装備がクロブレの世界に遺されてしまったが、この証だけはユウキの手元に残り続けた。

パワーアップや自動防御などユウキ版竜の紋章といった感じの役回りである。

活躍

1巻

友達とクロスブレイドで遊び終わった帰り道、謎の美女(メイロ)がカードを落として困っている現場に遭遇。手を貸していたところトラックが突っ込んで来て死を覚悟するユウキ。だが気が付くとクロブレの世界へと飛ばされていた。

(異世界転生のように思えるが、実際はメイロの能力で一緒に転移しただけの様だ)

ユウキはスライムに襲われていたメイロを助けようとするがまったく歯が立たず、ゲームと現実は違うのだと痛感する。しかし駆け付けたダイによってスライムは蹴散らされてた。

メイロ曰く「ユウキは勇者の中でも特別な存在」として超越魔王ダムドと戦う勇者に選ばれたと聞かされる。そして同じく勇者の先輩であるダイと協力することとなる。そこへ現れたダムド軍の刺客キラーマシーンと戦闘となる。

足手まといの代を庇ってダイは負傷してしまうが、木の棒を握り締めて戦う覚悟を見せたユウキに呼応してダイは復活。同時攻撃でキラーマシーンを粉砕した(ユウキの樹の棒は折れて役に立たなかったが)。

これらのことをあくまのめだまを通して見ていたダムドは、「私のおもちゃが殺られた。計算外はダイではない。異界から呼び寄せられた名も無き勇者」と呟き、全軍にユウキの抹殺を支持するのだった。

その後、強者との戦いを求めるクロコダインが襲来。勇者ダイに一騎討ちを挑む。

ユウキの相手はクロコダインのお供であるホイミスライムのホイミィが務める。ユウキが攻撃してもホイミで回復されてしまうためいつまで経っても勝負がつかず、ダイたちと比べると子供の剣かもいいところであった。

次第にダメージが溜まって来たユウキが劣勢になるが、ホイミィが「今のは強く叩き過ぎた。大丈夫?」と声を掛けたことで対話に成功。「なぜダムド軍に入ったのか?」と問い、ホイミィは「モンスターにいじめられていたところをクロコダインちゃまに助けられたから恩返しがしたい」と答える。

そんな中、クロコダインが負傷してしまう。ホイミィはクロコダインにホイミを掛けたことで手当てが出来ずユウキの一撃の前に倒される。クロコダインは余計な手出しをしたと吐き捨て、全力の一撃でダイを粉砕しようとするが、駆け付けたユウキとダイのキズナアタックで逆転勝利を果たした。

クロコダインはユウキを「弱者」としか見ていなかったが、絆の力によって引き出された“強さ”を見に受け、絆を軽んじた自分は最初から負けていたのだと敗北を認めた。

(実はクロコダインはまだ余力を残しており、ユウキとダイは立っているのがやっとの状態だった)。

こうして改心したクロコダインはホイミィと共にカード化。ユウキたちの仲間となった。

次の話では鎧武装(アーマード)フレイザードが襲来。ユウキ、ダイ、クロコダインの3人で挑む。

フレイザードは配下を巻き込むような卑劣な戦い方でクロコダインにダメージを与える。激怒したクロコダインは獣王会心撃を放つが、額にわずかな傷を付けただけで余裕で耐えられてしまった。

(事前に受けたダメージのせいで不完全な威力だったという)。

ダイもまたアバンストラッシュを放つがフレイザードは配下を盾にすることで耐え抜いてしまった。それでも余剰ダメージが伝播して額のヒビに亀裂を刻んでいた。

クロコダイン、ダイと倒されてしまい、ついにユウキも捕まってしまう。しかしユウキは密着状態を利用して額に斬撃を撃ち込む。これによってフレイザードのボディは全身がヒビ割れてしまう。

二人は崖下へと落下。ユウキは仲間たちに助けられたが、フレイザードは配下たちに見捨てられ誰も手を差し伸べてくれなかった。そんな彼を見たクロコダインは「仲間を大切にしなかった結果だ!」と吐き捨てた。

しかしフレイザードの手を掴んだ者がいた。それはユウキだった。なぜ勝つチャンスを捨ててまで自分を助けるのか? そう疑問に思うフレイザードにユウキは「僕だって勝つのは好きさ。でも、勝っても相手が苦しむのは好きじゃない!」と答える。

直後、フレイザードの手はボロボロに崩れてしまい、本体は崖下へと落下していった。

助けられなかったことで落ち込むユウキだったが、改心したフレイザードは間一髪のところでカード化して生存。ユウキの仲間となったのだった。

(とはいえクロコダインは「呼び出したら我々に牙を剥くかもしれんぞ」と信用していないという態度であったが。)

2巻

ダムド軍最後の刺客として超魔生物ハドラーが襲来。強者との熱い戦いに魂を燃やしたいという思いから超魔生物となり、その影響で余命があとわずかになったという。命を燃やして戦うハドラーの圧倒的な強さの前に歯が立たないユウキとダイ。

ハドラーは「オレと戦えるレベルではない」としてユウキに引き下がるように告げる。

しかしユウキは「僕はあなたに勝てる人間より一緒に笑える人間になりたい」「一緒に生きられる方法を探そう」と和解の手を差し伸べる。自分の生き方を勝手に決めるなと激怒したハドラーは超魔爆炎覇を放つが、無意識に狙いを外してしまっていた。

ユウキの瞳から「仲間になりたいという」想いをくみ取ったハドラーは戦意喪失。戦う気のない者に対する力はただの暴力にしかならない。だがユウキが成長すれば自分の心を沸かせる強者になるのでは? と考える。

直後、背後から現れたダムドによってハドラーは胴体を切断されてしまう。ダムドはハドラーを仲間だと思っていたが、人間の言葉に心を動かされたことで裏切られたと思い手を下したのだった。

怒れるユウキとダイはダムドに立ち向かうも実力差は埋められない。しかしユウキを認めたハドラーは最後の力を振り絞って覇者の剣を託し、ダムドの必殺技「次元破断掌」を弾き飛ばして救った。

 ダムド「魔族の貴様が何故ッ…!!! 人間などの味方を!!!」

ハドラー「……そいつらは『人間』などという名前ではない」

ハドラー「たった1人の存在 ダイだ ユウキだ」

ハドラー「魔族から超魔生物になったとてオレがハドラーであるのと同じ……」

ハドラー「ダムド 魔族だ 人間だと ひとくくりにするのはやめろ」

ハドラー「まとめてしまえば楽かもしれぬが 大切なものを見落とすぞ」

直後、激怒したダムドによってハドラーは消滅させられた……かに思われた。ハドラーはユウキを認めたことでカード化して生存。正式にユウキの仲間となった。

その後、ダムドはダイの助力を受けたユウキが放った覇者の剣版アバンストラッシュによって膝を突く。

ユウキはダムドに和解の言葉を掛けるが、ハドラーは「ダムドは心が不安定だ。いつ裏切るか分からない」と否定的だった。それでも信じるというユウキに「絵空事だ」と言い返すが、そのやり取りを聞いていたダムドを少なからず改心させ、彼もまたカード化して仲間となった。しかしダムドは表向きの傀儡でしかなく、その背後には真の黒幕が潜んでいた……。

メイロはユウキとダイを『時空の武術大会』へと連れて行く。ここで勝ち上がることで資金稼ぎをしようという。

(しかしメイロの真の狙いは、これから激化する戦いに備えてユウキたちのレベルアップを図るというものだった)。

ユウキたちはくさったしたい率いるチームと戦うが、切り札であるドラゴンを呼び出され劣勢となる。しかもただのドラゴンではなく、真の黒幕によって暴走形態という力を与えられた個体であった。

窮地に陥るユウキたちの前にポップが参戦。メドローアでドラゴンを撃破する。怒ったくさったしたいがポップに飛び掛かるが、ダイのアバンストラッシュによって完全勝利をもぎ取った。

仲間たちの絆を目の当たりにしたユウキは、自分もこういう仲間を作ると意気込むのであった。

その後、単独行動していたユウキはゴーレムたちとの戦闘でピンチに陥る。しかし居合わせたポップがあっさりとゴーレムたちを倒してくれた。

ポップは「暴走の力を得れば誰でも強くなれる。でも闇の力は光の力と相反する。だからダイとは離れて行動した方がいい。強くなれればなんだっていいだろ?」と誘いを掛ける。

悩んだユウキだが「それはチートや改造などの卑怯な行為と同じ」としてポップの誘いを蹴るのだった。

もちろんポップがこんな卑怯な誘いをするわけがなく、ユウキがどんな人物か見極めるためにドッキリを仕掛けたというのが真相だった。代わりにはポップは『スキル』の使い方を伝授するとユウキに告げるのだった。

3巻

4巻

5巻

6巻

7巻(最終巻)

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