概要
漫画版クロスブレイドの登場人物。漢字表記は「大我」。
ユウキの元親友。緑が掛かったツンツンの黒髪で、琥珀色の瞳をした少年。小学4年生。
6巻の最終盤から登場するが、全体的に出番は少なめ。
性格
元々は普通の小学生と変わらない人物像だったが、後述の理由からかなりすれて荒んだ人格になってしまっている。
ユウキに見捨てられたと思い込んだことで「自分を守れるのは自分だけだ。他人を頼るな」という歪んだ真理を抱くに至る。人助けをするユウキのことも「心だけのメンタル勇者」と見下していた。
過去
ユウキとは親友で二人で遊ぶ仲だったが、ある日、事故に巻き込まれ崖下に落ちそうになる。恐怖心に駆られたユウキは怖がって動けず、そうこうしている間にタイガは謎の裂け目に飲み込まれ姿を消してしまう。
以後はクロブレの世界で孤軍奮闘することに。しかもユウキとは違ってメイロやダイのサポートはなく、孤独に命を張って戦い続けたことで心も荒んでしまっていた。
このためユウキと再会した際は「本物の勇者たちに守られ、美人のお姉さんとイチャついて、勇者勇者ともてはやされている」「その間に俺は泥をすすって生きて来た」と恨み言を述べている。
改心後もこの僻みっぽい部分だけは変わっていなかった。
ちなみにタイガがクロブレの世界に来てしまったのは、メイロが呼んだからではなくロムドラドが色んな世界を繋げた際に巻き添えを受けたため。
武器
人間離れした身体能力を持っており、素手で巨大な敵を圧倒出来る。
本気を出す際に使用したがどのナイフかは不明。主に空裂斬を使う。
活躍
初登場時には超越大魔王ロムドラドが極大召喚で呼びし出たハドラーの群れを容易く倒し、ユウキたちとは一線を画する実力を示している。それも1体10秒で倒している(ただしこの「ハドラー」は未完成品とのこと)。
7巻の序盤では極大召喚で呼び出されたクロコダインに苦戦するユウキたちの前に現れる。そしてと徒手空拳だけで圧倒して孤独に生きた強さをユウキに見せ付けた。
ユウキから生きていたことを喜ばれて涙された時は一瞬だけショックを受けたが、それでもタイガの荒んだ心は癒せなかった。
そして偽のクロコダインがモンスターたちの村に狙いを定めたと知ると、人助けなんてバカバカしいと戦線離脱。それでも村を守ろうとするユウキたちの様子を遠目に窺い、なぜ自分がそんなことをするのかと思い悩む。
ユウキの本性を暴くためだと自分を納得させるが、決して誰も見捨てようとしないユウキの姿に思わず手助けをしようとしてしまう。直後、ユウキの想いに呼応した真の勇者の証が力を貸し、偽のクロコダインはダイのアバンストラッシュ、ポップのメドローアによって倒された。
その様を見ていたタイガは「ユウキは俺にはない力を持っている」と歯噛みし、意地でも自分の方が優れていると証明すると対抗心を燃やすのだった。
次の話では極大召喚で呼び出されたフレイザードが出現。スライムたちの遊び場を守るために戦うユウキに感化され、今フレイザードを攻撃すれば遊び場まで巻き込んでしまうと手が止まる。そこへフレイザードの攻撃が直撃して負傷する。
自分の最期を感じ取ったタイガは、思い出なんてくだらない、こんな思いをするくらいなら消えてしまった方がいいと自暴自棄になるが、身を挺して庇いに入ったユウキの想いがレオナ姫のEXカードを具現化。力を受けたたいがは空裂斬で偽のフレイザードを撃破したのだった。
その後「ユウキを憎んでいる」という理由からロムドラドの勧誘を受ける(実はロムドラドは今までの戦いを見ていた)。
城に招かれるが、ロムドラドが「ユウキを殺す」と口にしたことで激怒して勝負を挑むも惨敗を喫する。タイガはユウキを恨んでいるが消したいわけではなく、過去を清算したいだけだったのだ。
直後にユウキたちが駆け付けたことで共闘して最後の戦いに挑む。
戦いの最中、床が崩壊してタイガが落下しそうになる。かつての再現にその手を掴んだのはユウキだった。モンスターたちに攻撃されながらも決して手を放そうとしないユウキを前に「自分で何とかするべきだったのに、お前にヤツ当たりしていた。だからお前は悪くねぇ……」と非を認めて謝罪する。
その姿を見たロムドラドは、人間たちに殺された妻の最後の言葉である「あなたは悪くない。私のことは忘れて幸せに生きて」を思い出してしまい、トラウマを刺激されて激昂。ユウキの抹殺をモンスターたちに指示する。
タイガは自分を見捨ててモンスターと戦うようにユウキに告げるが、そこへ最後の援軍が駆け付ける。それは自分たちと同じくこの世界に来てしまった地球の少年少女たち(マイ勇者)であった。
改心したタイガは雑魚の相手を引き受け、ユウキには因縁深いロムドラドとの決着を託した。その際に「地球に戻ったら一緒にクロブレやろーぜ!」と友情を示した。
「ダイ!!! ユウキ!!! メイロ!!! ダムド!!!
オメェ達の“光”でロムドラドの“闇”をっ…!!!
照らしてくれ――…!!!」
最終話では戦いの最中、時空の渦が出現したことでタイガたち地球人は元の世界へと帰還を果たした。
エピローグではユウキとクロブレで対決して負けたところ、乱入して来たダイ、メイロ、ダムドの姿を見て当時のことを思い返すのだった。
関連タグ
ノヴァ:新星の如く現れたもう一人の勇者、主人公に対抗意識を燃やし自分方が優れていると考えるなど、タイガのオマージュ元になっている模様。