概要
アバン流刀殺法の剣技。心眼で敵の本体を捕らえ、光の闘気を用いて対象を切り裂く「空の技」。
物理的な力技で斬る事でも形なきモノを打ち消すでもなく、目で追えず見えない邪悪なエネルギーを斬り裂く第三の必殺剣。
武器に光の闘気を蓄積させて、対象に目掛け放つ技で、フレイムやブリザード等のエネルギー生命体、ガストやシャドーの様なガス生命体、爆弾岩や氷河魔人などの岩石生命体、腐った死体やさまようよろいを筆頭とする暗黒闘気の影響で動く偽りの生命を吹き込まれた者を斬り裂く技である。
※アバン曰く『光の闘気を用いる為、悪の剣士は絶対使えない』。
この技の肝は闘気のコントロールにこそあり、光の闘気の操作に加え、姿無き敵の本体を気・生命エネルギーの流れを読むことで察知する”心眼”が求められる。
物理的な破壊力も高く、ヒムに対して発動して避けられた際には離れた場所にあった岩塊を粉々に吹き飛ばしている(槍版の「空の技」虚空閃もヒュンケルの力量もありオリハルコンを砕く威力を秘めている)。
教わった当初のダイは、大地斬と海波斬は何とか理解できたが、空裂斬の見えざるものを斬るという抽象的な技から難解であった。アバン流刀殺法でも一番難しい技故に、アバンは動作を交えながら 『空裂斬を覚えるのは、スペシャルハードコースの全過程が終わり実戦の中で【見えざる者の見つけ方】を理解していきます。そんなに焦らなくても大丈夫ですよ♪』と諭した。
ダイは知らず知らずの内に教えられる筈であった残りのハードコースの日程課題を魔王軍との戦いで次々とクリアしており、マトリフから目隠しをした模擬戦闘修行とヒュンケルの助言によりフレイザードとの戦闘で開眼。無数の岩石の中から、炎と氷を繋ぎ止める核を両断するのに成功。
この技の習得は、同時に最大奥義の完成を意味しており、ミストバーンからの取引で魔炎気に転化してデッドアーマーを纏ったフレイザードとの戦闘でダイは、『空裂斬ができたんだ・・・・きっと、きっと俺には・・・・全てが斬れる!!』と確信し、その言葉通り実現する。
15年前
サババでの魔王との再戦後、アバンはアバンストラッシュに更なる力を与えようと『隠れ里ギュータ』を訪れ、その時に見つけた書物をヒントに、ギュータの最深部にある【逢魔窟】にて習得を試みる。邪悪なエネルギーにダメージを与えたが、完全に消滅には至らず苦戦を強いられる。
突如として現れた魔王軍のモンスターの襲撃の中、手にしていた鋼鉄の剣の刀身が折れ、血糊で視界を遮られ疲弊。
ロカとマトリフが増援に駆けつけ支援されたのもあり遂に習得に導いた。
更に練度を上げるべく、北国「オーザム」でブリザードや氷河魔人などのモンスターと戦闘を繰り広げていく中で空裂斬の欠点が判明する。
それは【精神を司る必殺剣】であるため、動揺してしまうと発動・命中させたとしても相手を倒しきれず逆上させてしまい被害を拡大させてしまう可能性が生まれる事であった。
一年後、呪法が解けた直後、アバンを襲撃してきた幽霊騎士団団のモンスターに向け発動。マトリフが見つけたバルジの大渦付近で更に磨きを掛けて修行を行い、頭目を引き連れた一団にも繰り出したが、既に完成していた事実に驚愕する。 ※それを目の当りにした、幽霊騎士団の団員は『こいつは、俺達を完全に倒すことができる術を持っている・・・!』と戦慄する事になった。空裂斬が完成していたのは、アバンの精神が呪法発動時の高い闘志と決意のままで1年間も停止していたため、解呪後も大きな精神的影響が残ったためである。
ゲーム
ドラゴンクエストモンスターズシリーズにも登場している。
イオ系とバギ系の複合属性の斬撃攻撃として登場することが多い。