概要
ダイがアバンとの特訓で身に付けたアバン流刀殺法の第一の必殺剣。
アバン曰く、「力の剣」。
剣を振るう動作やタイミングを極めることで自身の持つ力を最大限に発揮して渾身の一撃を放つ。
その威力は巨岩すら簡単に真っ二つにしてしまうほどの破壊力を持つ。
「力の剣」という名から腕力を活かした力任せの技と勘違いしやすいが、寧ろ無駄な動きを無くし自身の力を効率的に伝える技術を必要とされる先鋭された技である。
そのためダイのスペシャルハードコース初日では、課題を「大岩を剣で割く」「フォームの改善」と大地斬をマスターさせるための特訓を開始。
当初は伝説の名剣(?)が折れ岩を割くことは出来なかったが、知識や呪文の練習、剣技を経て、二度目の挑戦で疲労困憊の状態で剣を振るい課題を見事クリアした(ロトの紋章でも似た課題がある)。
アバン曰く『人間【滅茶苦茶疲れる】と【一番楽な動き】をします。つまり【一番自然な動き】ですね。 君の動きには、無駄な動きが多かった・・・元々君は、これくらいのパワーを持っていたんですよ♪』。
シンプルな剣技から活躍の場に恵まれており、クロコダイン、ヒュンケル、フレイザードと強敵との戦闘時でも活用。
中でもヒュンケルとの二度目の戦闘で魔法剣『火炎大地斬』を無意識で繰り出した後、電撃呪文の魔法剣を習得するまでの間、頻繁に繰り出された。
ベンガーナ王国の町を襲撃したヒドラにも仕掛けるが、鋼鉄の剣の耐久限界を迎えたことにより不発に終わる。
パプニカ王国を襲撃に来た魔王軍の移動要塞である鬼岩城を新たな剣で切り裂いた。
15年前
15年前のアバンがアバン流刀殺法で最初に習得した必殺剣。
ロモスで魔王軍幹部のキギロに強襲を受け、自身の力を使い果たしボロボロの状態で繰り出した渾身の一撃がヒントとなり、その後山奥に棲む木こりの助言を基に生み出す。
木こり曰く『【渾身の一撃=全身に力を込めた攻撃がフルパワー】ではないのさ。剣を振るう時は、必要な筋肉と最良のタイミングなどが鍵となってくる。 君は無意識のうちに【最小限の動きで、最大限の力を発揮させる術】を身に着けていたんだよ』
上記のダイへの特訓も、この時の経験をヒントに大地斬のコツを無意識のうちに体感させるためのものだったと考えられる。
キギロとの二戦目では鋼鉄並みに硬化したキギロをあっさりと真っ二つしただけで無く、地面に巨大な裂け目を作り出す程の威力を見せ、文字通り大地を斬り裂いた。
その後の戦闘でも活躍し、ヨミカイン遺跡ではバーサーカーの群れを軽々と蹴散らして見せたが、その後に遭遇した魔王軍幹部のガンガディアには、バングルを破砕するまでで本体に傷を負わせることができなかった。
これによりアバンは第二の必殺剣の体得を目指すこととなる。
ギュータの逢魔窟深部で復活・強化されたキギロと再戦した時にも発動したが、身体を軟体化させることで威力を受け流されてしまい、軟質な物体相手には力が吸収されてしまう欠点が明らかになった。