『わしって・・・シブイ?』
プロフィール
概要
「拳聖」と謳われた、世界最強の武闘家である老人男性。
長髪(前髪は後退しているが)と長い口髭、サングラスが特徴の小柄な老人。
基本的には真面目なのかとぼけているのか分からないお茶目な性格でしばしばジョークを発するが、その実力は本物で、嘗ての魔王ハドラーと互角に戦い、アバンの『凍れる時間の秘法』を使える時間を作り、闘気の感知や武闘家にもかかわらず回復呪文も中級レベルを操る。
老齢の達人という共通点からマトリフとは相性がよく、加えてブロキーナの人徳もあり友人も同然の間柄。
封印を解いたミストバーンと戦う姿を見守るヒムからは「格闘の教科書みたいな戦い方」と絶賛されている。並みの相手ならば短期決戦に於いての接近格闘戦は地上では最強に位置する。
力の扱い方が神がかっており斧を振り下ろす要領で指で薪を縦に割ることができる。
現在はすでに全盛期は過ぎておりかつての様な実力を発揮することはできない。
チウが旅立った後は、布袋を被った変装で「ゴーストくん」や「ビーストくん」となって弟子達を見守る(メインイラストは「ビースト君」の姿)。
15年前
ロモスの山奥に住んでいる木こり。あばれザルを始めとした多くの怪物(モンスター)に餌をあげ、人々を襲わないようにと共に生活を送っている。武術の神様と呼ばれている人物を探している若者から理由を聴くと『・・・その必要は無いさ。君が放った渾身の一撃は【疲労困憊の状態だったからこそできた技】なのだ』と彼に告げ、その極意を薪割りを見せることで答えている。これが、若者の第一の必殺剣の誕生の鍵となったのである。
珍妙な仮病はこの頃からで人のいいロカとレイラは特に疑いを持たず受け入れた。
この頃は前髪も健在で髪の毛もフサフサだった。
夜、若者が魔の森に立ち入り巨大なモンスターを撃退したことを目の当りにする。
その後、瀕死の状態の巨大なマンイーターを倒すためにある武術を発動させ、森を平穏な状態に変化させた。
月日が流れてから再び若者が訪ねてきた時に、若者の願いを聞き入れ協力し、大魔道士の力を借りてパプニカで合流し、魔王との決闘に挑む。
ウロド平原にて、魔王と格闘で互角に渡り合いあるものが発動させるまで見事、時間稼ぎに成功させた。
月日は流れると、ロカとレイラの下を訪れる。年寄りではスタミナ不足の問題もあり魔王軍との決戦には参加ができない事、魔王の戦闘能力や魔族特有の再生能力による厄介さを彼らに伝えた。参加できない事に代わって、ある言葉をロカ達に授けた。
※15年後、村で悪さをしていたおおねずみを大人しくさせ、矯正させた。
装備
- 格闘
- 己が鍛え上げた身体能力から繰り出される武術。
- 武道着
- 身体能力を駆使する武闘家のために作られた防護服。
- 布の服
- ごく一般的に普及している衣服。
- 布袋
- 変装に使った布袋。ロモス大会では「ゴーストくん」、バーンパレスでは「ビーストくん」に変装した。
技
- 土竜昇破拳
- 武神流武術の技の一つ。地面を拳で叩いて刺激を与え、衝撃を相手の足元の地面を火山が噴火するように爆発させて空中に巻き上げる技。
- ただし、作中ではブロキーナのスタミナ切れで不発に終わっている。
- 閃華裂光拳
- 武神流武術の技の一つ。拳に回復呪文のエネルギーを乗せて相手に打ち込み、過剰な回復効果を引き起こして相手の生体組織を破壊する。かつて存在したといわれる過剰回復呪文マホイミを格闘技で再現したもの。
- ダイ大における回復呪文は「代謝活動を活性化させて傷を治す」という設定だが、この仕組みを応用して過剰な回復エネルギーを送りこみ、代謝活動を暴走させて逆に生体組織を壊死させるという発想で作られたものが「ホイミ系の攻撃呪文」であるマホイミである。なお、上述通り閃華裂光拳はこの呪文を再現するために考案された技で、効果と発想が同じなだけで全くの別物であり、回復呪文さえ扱えれば閃華裂光拳の使用は可能である。
- 15年前の時点で既に習得しており、「何故魔王との戦闘時には使わなかったのか」という疑問が常々読者からあがっていたがその理由は第23話で明かされ、開幕でいきなり使用したが危険を察知した魔王ハドラーにガードされ、魔王ハドラーは防いだ部分が壊死しているのを見て傷口を削り取ってその痕跡から技の性質を察し、更に閃華裂光拳の使用時に僅かな溜めが必要なのを見抜き、猛攻を仕掛けて技を使わせないようにしていた。
- 猛虎破砕拳
- 武神流武術の技の一つ。闘気を集中させた拳の渾身の一撃を以って相手を倒す技。威力は凄まじいがその分反動も凄まじく、マァムが使用した際は魔甲拳で身体を保護していたがブロキーナは使用する際はどのように反動から身体を守っているのかは不明。
小話
アニメ版でブロキーナ老師を演じる事となった水島裕氏は、香港アクションスターであるサモ・ハン・キンポー氏の吹き替えでお馴染みであり、武闘家を演じるのにピッタリである。
※ただしサモ・ハン・キンポー氏が太った体で俊敏な動きが出来るいわゆる「動けるデブ」で在るのに対し、ブロキーナ老師はガリガリ体型でありながら自分よりも大きな敵を相手にすることが出来るスーパー老人である。
また三条陸氏が脚本を書いたスーパー戦隊作品「獣電戦隊キョウリュウジャー」ではデーボス軍幹部・哀しみの戦騎アイガロンを演じていた他、キャンデリラが人間態でアイドルデビューした話では芸能事務所の社長を演じている。
人間関係
どちらも自分の弟子。特にマァムは自分の秘奥義である『閃華裂光拳』や『猛虎破砕拳』を習得する等とても優秀である。
チウに同行する形で遭遇したハドラー親衛騎団最後の一人。
自分のホイミでヒムを治癒した後は行動を共にし、ヒムはミストバーンとの戦いにて相手の間合いの内側に入り込むという達人ならではの立ち回りを見せる。記事冒頭の「まるで格闘の教科書」の科白の根拠はこれ。
関連タグ
他作品の関連・類似項目
亀仙人:サングラスをかけた小柄な老人で武術の達人。主要人物たちの師匠という点や、悪事を働いていた者を改心させて弟子にするという点が類似。ただし、『女好きのスケベ』という相違点があるが、そちらはマトリフと共通する。
ジャッキー・チェン:上記のサモ・ハン・キンポー氏と同様に香港アクションスターとして有名な俳優。星のドラゴンクエストのCMで武闘家(LV99)として出演し、爪や扇で大きな岩に『感謝』の文字を彫り、「ギガ謝々」の台詞で締める。(しかもCMのナレーションはジャッキー・チェン氏の吹き替えでお馴染み石丸博也氏である。)