概要
ドラゴンクエストシリーズにおける初等回復呪文。一人のHPを30pt前後回復する。
ちなみに、初代『ドラゴンクエスト』では10~15pt程度だった。その代わりやくそうの回復力が大きく、道具と別枠で6つまで持てるなど使い勝手がよかった。
ネーミングの由来は「保」と「身」で身を守る、回復するというイメージで「ホイミ」となったらしい。
また、職業が僧侶などのキャラクターが習得するイメージから、神聖な呪文でありアンデッド系モンスターにかけると逆にダメージを与えると誤解される事があるが、ファイナルファンタジーシリーズのケアルと違ってドラゴンクエストシリーズの「ホイミ」にはそのような設定はない(ケアルの方も作品によって聖属性魔法になったりならなかったりで曖昧なのだが)。
そもそもドラゴンクエストシリーズでは、初代『ドラゴンクエスト』からがいこつ系上位種の「しりょう」が使っていたり、頻繁にホイミを使うアンデッド系モンスターも登場するため、単純に「肉体の物理的な損傷を修復する」効果のようだ。
なお、この例外としてはゲームシステムが異なるトルネコの大冒険シリーズや、『ドラゴンクエストⅢ』の大魔王ゾーマが挙げられる。
後者に関しては「闇の衣を剥がした後にやくそうやホイミを使うと大ダメージ」という挙動をする事から、長年バグや設定ミスではないかと言われていたが、堀井雄二が後にインタビューで「ゾーマは負のエネルギーが具現化したような存在なので、良い効果で逆にダメージを受けてしまうというイメージで作った」と明かしており、仕様として作られたものである事が明らかとなった。
代表的な使用キャラクター
マホイミ
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場するホイミ系呪文の基礎理論を応用し、過剰な回復力により相手の細胞を破壊、逆に相手の肉体を損傷させる攻撃呪文として転化したオリジナル呪文。
攻撃呪文を扱えない僧侶が敵と戦う術と成りうるが、言ってみればホイミを強引にオーバーロードさせて放つようなものなので、ベホイミと比べても数倍の魔力を消費してしまう。
かつては凄腕の僧侶や賢者達が切り札として使用していたとされるが、その扱いの難しさから失伝して久しいとされる。
マァムの武闘家としての師匠であるブロキーナはこの逸話を元に、ホイミ系の魔力を拳に集中させインパクトの瞬間に同時に炸裂させる事でこのマホイミ同様の効果を得られるという魔拳「閃華裂光拳」を完成させている。
前述のマホイミと比べると魔力を要するのはインパクトの瞬間だけの為魔力消費量は抑えられているが、敵に拳で打撃を与えなければならないという制約もある。
後に発売されたドラゴンクエストモンスターズシリーズでは「魔」を回復するホイミ=味方1人のMPを回復させる呪文として登場した。ただし受け渡しにロスがあり、MP20消費して味方のMPを15回復させるという効果である。
それ以降のシリーズでも自分のMPを犠牲に味方のMPを回復する呪文は複数作品で登場するが、「マホアゲル」「マホヤル」など、マホイミとの名前の重複を避ける傾向が強い。
また、『ドラゴンクエストⅨ』などでは呪文ではなく「MPパサー」など、特技・特性という枠で登場する事が多い。
関連イラスト
関連タグ
ホイミ系の呪文
別作品の回復魔法
- ケアル:ファイナルファンタジーシリーズに登場する回復魔法
- ファーストエイド:テイルズオブシリーズに登場する回復魔法