曖昧さ回避
- 小説『宇宙船ビーグル号の冒険』に登場する宇宙生物「クァール」の表記ゆれ。沼沢洽治翻訳による創元社文庫版の他、野田開作翻訳による偕成社版でもこの表記。
- 『吸血姫美夕』の登場人物。描写からみて、1.のオマージュだと思われる。
- スクウェア・エニックスの登録商標。本項で解説。
- 日本テレネットのRPG『天使の詩』初代作での主人公の名前。
- 『回復術士のやり直し』の主人公「ケヤルガ」の初出時の表記。改名の経緯は該当項目を参照。
概要
スクウェア・エニックス(旧スクウェア系)の作品に登場する回復魔法で、ファイナルファンタジーシリーズのものが有名。名前の由来は「治癒」を意味する英単語の「care」か「cure」のどちらか+「ル」だと思われる。
ちなみに、「ケアル」という名前はスクウェア・エニックスに商標登録されている。
ファイナルファンタジーシリーズのケアル
白魔法であり、最も初級の回復魔法。ドラゴンクエストシリーズの「ホイミ」に相当する。
上位魔法にケアルラ、ケアルア、ケアルダ、ケアルガ、ケアルジャ、フルケアがある。例外的に『FINAL FANTASY Ⅳ』のイージータイプではシリーズ未経験の初心者pプレイヤーのためにケアル=ケアル1、ケアルラ=ケアル2といったように末尾の数字で回復量の多さを示すように変更されている。
HPを回復する対象は、特定の1人か、パーティー全体(戦闘時は戦闘参加メンバーのみ)かの指定ができる。ただし、パーティーで一部メンバーだけを指定して(3人中2人だけ、など)回復、という方法は取れない。
『FINAL FANTASY Ⅱ』以降では、アンデッドにかける事でダメージを与えられるようになった(初代『FINAL FANTASY』では「ディア」という対アンデッド用の攻撃魔法があった)。
その他スクウェア・エニックス作品のケアル
Sa・Gaシリーズ
ゲームボーイ3作(『魔界塔士Sa・Ga』、『Sa・Ga2秘宝伝説』、『サガ3時空の覇者』)とその移植・リメイク版に登場。
『魔界塔士』ではモンスターのみの能力としてのみ使用可能で、『秘宝伝説』ではモンスターのほか、エスパーが特殊能力として習得できるようになった。両作品にはケアルと似た効果を持った「ケアルの書」という武器(魔法の本)も登場している。『時空の覇者』では店で購入可能な魔法で、一部のモンスターも使用する。ニンテンドーDS版では基本的にモンスター専用(他の種族は引継ぎで使える。魔法辞典だと最下級がケアルラになる)の魔法となった。
基本的にアンデッド相手にもダメージは与えられず通常の回復効果となっているが、ゲームボーイ版『時空の覇者』のみ、敵対するアンデッドにかけるとダメージになる。また、効果もいずれも単体回復となっているが、例外としてゲームボーイ版『秘宝伝説』およびNintendoDS版『時空の覇者』は、前者はグループ回復・後者は全体回復となっている。一方『秘宝伝説』に関しては、味方が使う分には単体効果となる。
クロノ・トリガー
マールが習得可能な魔法の一つで、ロボがケアルと同じ効果の技ケアルビームを習得する(一部の敵も同名の技を使用)。
聖剣伝説-ファイナルファンタジー外伝-
主人公の習得する魔法。
半熟英雄
エッグモンスターの城魔道士とゾンビが使えるのだが、前者はHP回復、後者は即死してしまう(アンデッドなので当然である)。
キングダムハーツシリーズ
プレイヤーが操作するキャラクターはほとんどのキャラが扱える他、魔道士ポジションのドナルドダックは「ドナルドケアル」という専用の回復魔法を使う。そして当然ながら敵側にもケアルを扱えるキャラは存在する。
強化版のケアルラ・ケアルガも登場するが、シリーズによって効果が微妙に異なり、味方のHPを時間経過で少しずつ回復したり(いわゆるリジェネ)、魔法をかけた対象だけでなく対象を中心とした効果範囲にいる味方も回復できるなど、バリエーションは様々。
また、アクションゲーム要素が強い本作では敵から攻撃を受けて詠唱が中断されてしまう事もあるが、回復魔法を中断しなくなる「リーフベール」などのようにケアル系の魔法を強化するアビリティも存在する。
関連タグ
ファイナルファンタジーシリーズ 白魔法 白魔導士 ポーション
クァール<翻訳によってはケアル>
同系列の回復魔法
リジェネ:他と異なりこの魔法は対象に『徐々に回復(自動回復)』を付与する効果
別作品の回復魔法
ファーストエイド:テイルズオブシリーズに登場する回復魔法