CV:保住有哉
概要
本作の主人公で【癒】の勇者。奴隷のように使ってきた他の勇者と裏の顔を持つジオラル王国に復讐するために時間を回復(=巻き戻し)させ、復讐の旅に出る。
暴力や薬物による虐待を受け続けてきたため、倫理観が壊れてしまっており(しかも自覚ありなのが性質悪い)復讐方法は苛烈極まるものとなっている。ただし、時間回復前の世界で自分を害した者以外には、「自分や自分と関わるモノを害するまでは無闇に攻撃しない」という一応の線引きはしている。
また趣味も復讐となっており、他人の復讐にも手を貸すほど(ただし相手の了解は得る)。
ただし、復讐に対する執着心から、恨みの対象になるべく苦しみを与えるべく、さっさと殺そうとしない詰めの甘さが仇になってしまう事も少なからずあり、特に唯一の家族と言えたアンナの死の件は、自らの身代わりにしたレナードを直ぐに殺そうとしなかったのが原因で招く事になっている(一周目の様子からも、本来ならアンナの死は起こらなかった事と思われる)。
能力
【癒】の勇者で回復魔法の使い手と謳われているが、実際のところは「対象物の情報を全て把握した上で万全の状態にまで復元する・無機物にも干渉可能」というもので既存の回復魔法とは次元の違う代物である。サブタイトルである『即死魔法とスキルコピーの超越ヒール』はその応用によるもので、その名に相応しいチート能力である。
欠点
対象物の情報を全て把握する過程で相手のダメージも取り込んでしまうのが難点。
一周目の世界では、その苦痛に耐えかね回復を拒み続けたため、薬物により奴隷同然にされてしまった。二周目ではレベルを上げた自身の気力や後述する『改良』で耐えていると思われる(描写無し)。
また、対象に触れていないと使えず、対象内部の情報が難解だと干渉できない事も欠点。
- 回復
「万全の状態にまで復元」するため、四肢の欠損すら回復可能。魔力が十分なら時間遡行(世界の回復)もできる。
- 略奪と模倣
対象者から経験値やスキルといった「有用な情報」を積極的にコピーする。ただし才能や努力は奪えないため、コピーしたスキルは「付け焼刃」になってしまうのが欠点。
- 改良
『回復』の応用で元に戻すのではなく変化を加える。自身のステータス値を再分配して状況に応じたものに最適化したり、美容整形や性転換など、肉体を変形させたりできる(ケヤルガとしての容姿も自身を『改良』したもの)。相手の記憶を消したり(本人曰く「記憶の扉の鍵をなくさせる」)、他人の記憶を見せたり、価値観を少しずつ弄ったり、無機物に込められた魔術式をハッキングするといった芸当も可能。
- 改悪
これも『回復』の応用。相手のステータスを弄って弱体化・状態異常化するだけでなく、内臓を滅茶苦茶にして即死させることも可能。ケヤルガの主力武器である。
- クライレット流剣術
もう一つの主力武器。【剣聖】クレハ・クライレットを『回復』した際に『模倣』したスキル。才能や努力が足りないので本人のモノと比べれば遥かに見劣りするものの、『改悪』を叩きこむまでの「つなぎ」や魔力温存策としては十分過ぎる性能。
- 他者のレベル上限上昇
ケヤルガ以外の勇者にも備わる能力。魔力を込めた体液交換による。
- 翡翠眼
星の精霊との契約で手に入れた「あらゆるものを見通す左眼」。ステータス鑑定や魔力を視認することができる。
『略奪』『模倣』『改良』を行使する際、その詳細を把握することが必須のため会得した。
- 薬物耐性
文字通りのスキル。一周目では魔王討伐の途中で覚醒し奴隷状態から抜け出した。二周目では旅立つ前に大量の毒茸を食べることで覚醒を早めた。
- 薬剤精製
毒物を取り込み、『回復』で解毒しつつ成分を把握、体内で生成された抗体を『模倣』で奪った錬金スキルで体外に抽出して薬を作る。本人曰く「力業」。
復讐劇が佳境に入ったあたりで、とある強大な存在と契約して得た右眼。開放するとあるものを見ることができる。ただし消耗も激しく多用はできない。
名前について
web版では名はケアルであるが、小説版/漫画版ではケヤルと変更されている。元ネタが某最終幻想の回復魔法故の配慮といえる。
関連タグ
神殺しのアリア:同作では回復術士のコラボイベントを行っているのだが、登場するのはフレイアとセツナのみで未登場。ゲーム中でもフレイアが「ケヤルガ様…」と言及する程度で終わっている……はずだったのだが、後半エピソードの終盤で思わぬ登場を果たした。ただし、立ち絵などは用意されていない。