CV:西明日香
人物
ケヤルが育ったアルバン村での親代わりにして初恋相手。
原作及びコミックス版ではジオラル王国軍に村が襲撃された際にケヤルの顔をしたレナードに襲われ自殺に追い込まれた。
アニメ版では少し変更が加わっており、原作同じく村が襲撃されたがレナードによって強姦された後も放心状態で生存している。
ケヤルがレナードに復讐(殺害)後にすぐアンナの元に向かうも既に衰弱しており、アンナは本物のケヤルを見ると笑顔のまま瞳を閉じ息を引き取るという最後を迎えた。
また、ケヤルの回復のヒールを浴びても効果はなかった。
補足
一周目の様子からも、本来ならアンナの死は起こらなかったはずの出来事であった。
しかし、ケアルがレナードを自らの身代わりとして【改良】したまでは良かったが、生き地獄を味わせる為にそのまま殺さず生かしてしまった事が完全に仇となってしまう事になっている。
結果、ケヤルによって身代わりにされていた事実が王国側にバレてしまい、国王にケヤルへの憎しみを買われたレナードによって、アンナだけでなくアルバン村の大勢の人間が犠牲となってしまう事になった。
結論から言うと、ケヤルの過度なまでの「復讐」への拘りが、「アンナの死」という最悪な失敗を招いてしまう事になったと言わざるを得ない。
また、アニメ版ではケヤルは自身の復讐にアンナを巻き込み死なせてしまった事を後悔していたが、原作及び漫画版では顔色一つ変えていない。
それどころか、人質として連行されていた村の同胞をまるで顧みず自身の魔法の巻き添えにして、自ら全員殺してしまった。
しかもレナードを生かした事が失策だったと指摘された際も
「バカめ。お前らが村の同胞を、アンナを殺したおかげで俺はお前たちを殺す大義名分が出来たんだ!!」
と逆に自分がそうなるように仕向けたと発言している。
つまりこの言葉が正しければ、ケヤルは最初から大々的な王国への復讐の大義名分を得るためだけに何ら罪のない優しかった村の人々をアンナ諸共エサにしていたのである。
一部読者は「流石に無理がある」「失策だった事を誤魔化す虚勢では」と指摘する声もあるが、だとしても
自身の復讐という身勝手な目的で無関係のアンナを巻き込み死に追いやったという愚策をしでかした事に変わりはない。