『ファイナルファンタジー』シリーズの、外伝作品につけられる略称。
実際に『ファイナルファンタジー外伝』とタイトルにつけられているのは、
『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』と『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』の2作品のみ。
『聖剣伝説』の項目がシリーズの解説となっているため、便宜上この項目で『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』について記載する。
『光の4戦士』については左記のリンク先の項目を参照。
概要
『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』は、1991年6月28日にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)より発売されたゲームボーイ用ソフト。
ジャンルはアクションRPG。
アメリカ版は}}『FINAL FANTASY ADVENTURE』(何故かサンソフト販売扱い)、ヨーロッパ版は『MYSTIC QUEST』(FFUSAとは無関係)となっている。
『聖剣伝説』シリーズの1作目だが、タイトルの通り『ファイナルファンタジー』シリーズの作品としてリリースされた。
武器防具アイテム魔法などは『FF』シリーズと同じ名前のものが多く、チョコボや飛空艇等も登場している。
とはいえマナの樹の他、ラビやマイコニドといったモンスターや、ワッツやボンボヤジといったキャラクターなど後のシリーズで定番となる要素も登場している。
リメイク・移植
2003年8月29日にはリメイク作品として『新約 聖剣伝説』がゲームボーイアドバンスで発売されている。こちらの海外名は『SWORD of MANA』になった。
2006年にはほぼそのままカラーリメイクした携帯電話アプリ版が国内限定で配信された。『新約』と異なりストーリーや設定の変更は殆どないが、画面端ワープが修正されたり、モーグリ状態で「モグラのひげ」を使えるようになったり、新武器「マンティスの鎌」が追加されたりなど細かいバグ修正や追加要素がある。2018年3月末日をもって、配信元であるスクエニモバイル自体のサービス終了により(製品版アクティベーションが行えなくなるためか)プレイ不可能となった。
非常に古い作品であり、コラボレーションなどもほぼ皆無であったが
2015年6月25日に『聖剣伝説 RISE of MANA』にて初めてのコラボレーションが行われ、
その後9月の東京ゲームショウにてPlayStation Vitaとスマホで3Dグラフィック化した再リメイク版が公開され、2016年に発売された。
キャラデザは『聖剣RoM』とコラボした時のものに変更され、BGMのみ一部『新約』の要素も含んだ上で改めて作り直された。3D化こそされているが内容は原作GB版にほぼ忠実で、加えてリングコマンドの採用などブラッシュアップがされて遊びやすくなっている。
こちらの海外名は『ADVENTURES of MANA』となっている。
なお、本作の携帯アプリ版を皮切りに聖剣伝説のリメイク作品は『聖剣伝説3』まで全てHACCAN氏がキャラクターデザインを担当をしているが、携帯アプリ版と3D版とでは描写にかなりの差がある。
『聖剣伝説CIRCLEOFMANA』では本作品の設定は一切採用されず、全キャラクターが新約聖剣伝説のキャラクターとして出演となった。
2017年6月1日発売のNintendo Switch用ソフト『聖剣伝説コレクション』にオリジナル版が『2』と『3』と共に収録。
ベースはオリジナルのGB版をほぼそのまま忠実に再現しているが、ゲームボーイカラーでプレイした時と同じパターンの疑似カラーをつける事が可能。
スマートフォンアプリ『聖剣伝説_ECHOES_of_MANA』にも登場することがシリーズ30周年記念生放送のEoMの情報解禁と同時に発表された。
関連動画
聖剣伝説コレクション 公式プロモーションムービー
ストーリー
雲の上まで はるか高くそびえるイルージアの山…
その頂上の神殿にはマナの樹が奉られている
マナの樹は宇宙の全ての力を感じ取りそれをエネルギーにして自らを成長させる
伝説ではその樹に触れた者は永遠の力を得ることが出来るという…
殺戮と恐怖で世界の征服を企むグランス公国のシャドウナイトも
マナの樹の力を狙っていた
主人公達はグランス公国の「戦うドレイ」としてシャドウナイト使役されていた。
シャドウナイトの楽しみのために、「戦うドレイ」はモンスターと命懸けの戦いを
強いられていた。
毎日牢屋から出されては必死に戦い、勝つことで与えられるわずかな食料で
ようやくその日を生き延びる。
しかし度重なる戦いによる負傷と、いえることのない疲労のためにドレイ達は
次々と倒れていった……。
(公式サイトより)
隙を突いて脱走した主人公は、ヒロインと出会い、やがて大きな運命の波に飲まれていく。
キャラクター
CVは聖剣伝説_ECHOES_of_MANAでの配役
プレイヤーキャラクター
主人公。プレイヤーが操作をする。
シャドウナイトを倒すためにグランス城に侵入したが、失敗し奴隷となる。親友ウィリーの死をきっかけに脱走を決意する。
なお、デフォルト名は設定されていない。後に『聖剣伝説 RISE of MANA』や『聖剣伝説 ECHOES of MANA』で登場した時は「ヒーロー」とがそのまま名前となっている。
海外版では「Sumo」とという名前が付けられている。
小説版では「デューク」という名前が設定され、3Dリメイク版でもデフォルトネームとして設定された。
仲間になるキャラクター
マナの一族である少女。魔物に襲われているところを主人公に助けられる。治療の魔法が得意。
なお、デフォルト名は設定されていない。後に『聖剣伝説 RISE of MANA』や『聖剣伝説 ECHOES of MANA』で登場した時は「ヒロイン」がそのまま名前となっている。
海外版では「Fuji」という名前が付けられている。
小説版では「エレナ」という名前が設定され、3Dリメイク版でもデフォルトネームとして設定された。
主人公の奴隷仲間の女性。後に再会することになる。レスターという弟がいる。
- レスター
アマンダの弟。吟遊詩人で「そうだん」すると音楽を変えてくれる。
ボン・ボヤジが製造した遺跡製造ロボット。正式名称は「マミーシーカー」。
サブキャラクター
- ウィリー
ヒーローの奴隷仲間。脱獄を考えていたが死亡してしまい、最期に脱出経路を伝えた。
新約では死亡せず生き残り仲間キャラクターに昇格した。
- ボガード(CV:菅生隆之)
滝の小屋に住む老人。かつてはジェマの騎士として活躍していた。
- シーバ
ウェンデルに住む大賢者。
孵化して最初に見た主人公になつく。主人公を乗せて走ってくれる。
グランス公国
グランス公国の王。マナの力を狙う。主人公にとって仲間たちの仇。
シャドウナイトの部下。
余談
本作では、レベルアップをすると『レベルアップですぜ あんたもせいちょうしたもんだ』という謎のメッセージが表示される。
『ECHOES of MANA』ではなんとボイス付きであり、ヒーロー役の下野氏が喋ってくれる。