概要
シリーズ初の3Dグラフィックであり、キャラクターやオブジェクトの動作を物理演算ソフトによって制御している。
それにより、よりリアルな動作が表現されているアクションアドベンチャーゲーム。
本作のストーリーは「原点回帰」をテーマとしたもので、シリーズ作品においてキーワードとなっている「マナの女神」と「聖剣」が如何にして誕生したかの物語である。
ゲームの舞台は「ファ・ディール」と呼ばれる世界の中心にある、全ての生命の母と言われる大樹が聳え立つ島「イルージャ」。
イルージャに住む主人公の少年エルディがイルージャと幼馴染の少女リチアを救うため、大樹から授けられた力を用いて戦う。
しかしながら
章ごとの作りでありながら、せっかくの育成やアイテム・精霊の所持が章をクリアする毎にリセットされるという要素が響いて評価を下げている。(アクションアドベンチャーと言う性質上プレイヤースキルは上がるし、一応エンブレムを獲得すれば強化された状態で章を始められる)
またストーリーに矛盾点があり、独特なシステムもファンには受け入れられず(MONOがなかなか狙った飛び方をしてくれない、など。MONOの動作は色々と定評のあるHavokエンジンなので仕方ない部分もある)ナンバリングで出した事も響いて黒歴史扱いとなっている。
その為ワゴンゲームの常連と化し、中古ソフトでも販売価格が3桁・買取価格1桁か2桁(最悪値が付かない)がザラ。
ユーザーからは「聖剣伝説4なんてなかった」「聖剣伝説4はまだか」との声が絶えない。
ラビのモフモフした毛、EDのフェルト人形を使ったアニメーションは同時期の「格好いい」一辺倒だったゲームとは一線を画すところがあったのだが…。
更に、本作以降の作品は出ても長続きしない(オフライン作品は数か月以内に見向きもされなくなり、オンライン作品は3年以上サービスが続いた作品が『FRIENDS of MANA』のみ)ものが増えてしまい、「1」の3Dリメイク版が出るまで長きに渡る極寒の時代を過ごす羽目に陥った。
2020年現在で「3」までのリメイクが発売した今、次にリメイクをされるとしたら本作か「LOM」のどちらかが有力な候補となるが、スタッフが全員退社し、「4」以降の内製開発の聖剣伝説が存在しないため可能性は低い。元スタッフはグレッゾ、ブラウニーズ。
主なシステム
エルディの右腕に寄生した大樹のツタが剣、ムチ、パチンコの3種類の武器に変化し、これが主な攻撃の手段となる。
また、冒険に同行する精霊「フィー」がMPを消費してエルディになんらかの効果を与えてくれる「フィー魔法」を使うこともできる。
経験値の概念は無く、メダルアイテムを入手することでエルディを強化するシステムとなっている。
登場人物
エルディ 主人公。聖なる大樹のふもとの「樹の村」に住む孤児の少年。
リチア エルディの幼馴染。漁や収穫の祈願を行う大樹の巫女。
プック 群れから逸れたイタズラ好きなラビ。
フィー 幼い少女の姿をした精霊の子。物語が半分を過ぎると成長する。
レキウス 樹の村の自警団に当たる「守人」に所属する少年で、エルディ、リチアの幼馴染。
ストラウド 強大な軍事力をもつロリマー王国の王。
仮面の導師 仮面で顔を隠したロリマーの軍師。
ワッツ イシュの国王、かつ技師。一部の章ではメカに乗り込んでバトルを援護してくれる。
アニス 魔界の扉を開いた、千年前の大樹の巫女。
関連タグ
聖剣伝説COM…本作と同じイルージャが舞台で、4の10年後が舞台だが、4の関連人物は殆ど登場しない。