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概要

魅摩とは、『逃げ上手の若君』の登場人物である。


京の都で権勢をふるう婆裟羅大名・佐々木道誉の娘。

かなり露出度の高い着物を着こなしている、ツインテールのギャル風の少女。父同様この時代京で流行っていた婆裟羅ものである。

誇り高く純朴な田舎侍を京の汚泥でぐちゃぐちゃに汚す』ことに快楽を感じる点では、同じ作者の連載作において、エリートを台無しにする遊びをしていた不良集団と重なる部分があり、奇しくも京都で出会ったという点も同じだが、後の言動を見る限り彼等よりはだいぶ真人間である。婆娑羅ではあるが賊の類ではないということなのだろう。

あくまでも真面目で古風な武士を貫こうとする時行を『その真面目 女殺すぞ(彼女の反応を見る限り『惚れさせる』の意と思われる)』『一周回って婆娑羅』と評していることから考えると、『はみ出し者』では無くあくまで『規格外』を婆娑羅と呼び、好んでいることが窺える。


双六勝負で風間玄蕃に圧勝し、彼を丸裸のすってんてんにし、人買いへ売却しようとする。

その後、玄蕃の身柄を買い取ろうとした逃若党一行の申し出を拒否し、実力行使による奪還は父の名で牽制。互いの身を賭けた双六勝負を仕掛けた。

当初勝負を受けた時行の代打ちに入った雫に「敗けたらその歳で穢れを知っちゃうことになる」とかなりえぐい挑発をしているが、後述の理由を考えればこの時から雫にゆさぶりをかけていたことになる。


実は完全に運否天賦で打っているわけでは無く、同様に彼女も神力を使え、その力を持って帝ですら如意にできない賽の目を少し上乗せすることができる。

玄蕃が素寒貧になるまで徹底的に負けたのもこの力の影響が大きく、泰然と勝負をすればするほど運が向いてくる。

雫との勝負でも、雫と時行が兄妹でないことを看破し、恋心があるのではないかと揺さぶった上で、「あんたじゃなく若ちゃんの方を頂こうかな」と、時行をダシにして雫の心を乱すことにより当初は勝負の主導権を握っていた。

しかし、魅摩のあがり直前で雫が時行を眠らせた上で口づけをし、居並ぶ面々に公然と告白までするという常識外れの行為に出たことで逆に心を乱されてしまう。

その後は魅魔ですら目を奪われ、少年誌ではアウトだったのかモザイクまでかかる行為どころか、同じく婆娑羅者であるはずの魅摩の郎党も知らないテクニックにまで雫が及んだことで完全にペースを乱され、目を奪われた隙にイカサマまで決められたことで敗北した。


時行のことは気に入っており、最初は『顔や性格が好み』程度の興味だったが、自分を極めてぶっ飛んだ手段で下した雫の主君であることや、京の都を散策する中での一連の出来事により恋心めいた様子も見せている。父である道誉への仕官まで提案しており、雫や亜也子からは『悪い虫』として警戒されている。

もっとも、当時の価値観から言えば武家の頭領クラスは側室を持つのがむしろ当然である他、妾やそれこそ便女といった現在で言う愛人ポジションの女性も複数いるのが当たり前であったため、当時の常識からすれば時行が三人とも娶ることは一応可能である。


ただ、父である道誉に『もしもその子が敵方の諜者だったら?』と問われた際には「そりゃ殺すでしょ 八つ裂きにして液状になるまですり潰すからそん時は兵貸して」と真顔で返している。

その一方で、京から脱出する時行を見送った際にはかなり怪しい状況であったにもかかわらず何ら問い詰める様子も無かった。

道誉が「昼間でも表情が読めないほど真っ暗で腹黒い」というキャラ設定であることもあり、おそらく似た者親子である彼女の本心もどこにあるのか明瞭ではない。


……が、中先代の乱終盤において完全に敵対し、それどころか自分を利用するために近づいたと誤解までされていることが判明した。


余談

『魅摩』という名は当時の人間、特に女性としてはかなり珍しい部類であり、オリキャラだと思っている読者も散見されるが彼女には歴とした史実上のモデルが存在している。

佐々木道誉が晩年に記した書状の中で「ミま」なる人物に甲良荘尼子郷を譲る旨の内容を記したものが現存しており、「ミま」本人にも何らかの譲状が送られていたようであるが、これを魅摩という名の娘であると解釈したキャラクターが彼女となっている。従って、実際にこのような字面の人物だったか、もっと言えば娘であったかどうかも実は定かではない

実際、現在この「ミま」なる人物は一定の領地を譲られる立場にあることから道誉の側室である「北(きた)」もしくは孫の「六郎左衛門(京極高秀の子であり、後に出雲の尼子氏の祖となる尼子高久と推測されている)」、もしくは北と別の側室ではないかとする説が主流である。

少なくとも、領地を譲られるほどには「ミま」に対する愛情が深かったようで、作中でも道誉と魅摩の家族仲は良好である。

なお、史実において佐々木道誉の娘には「赤松則祐の正室」「斯波氏頼の妻」「六角氏頼の妻」に当たる3名が確認されているが、魅摩が彼女たちのいずれであるのか、あるいは彼女たち3人とは別の人物として設定されているのかは現状不明である。(戦国期くらいまでは武家家中における女性の地位が低く、この3名の娘と同様に重要な嫁入り等で存在は確認できても名前までは明確でないケースはざらにある。それどころか、特記事項が無ければそもそも存在すら伝わっていない例すらあるため、もう一人娘がいたと解釈する余地は残されている)



関連タグ

逃げ上手の若君 北条時行(逃げ上手の若君)


魅魔……同音の中国語圏におけるサキュバスの総称。もしかしたらキャラ造形のモデルにしているのかもしれない。

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