「陰陽玉は、博麗の家系であるあなたしかあつかえないの。陰陽玉は、使う人の力に影響されて、その力を吸収していくの。十分に力を吸収した陰陽玉は、その絶大な力を1回だけ放出するわ、そう、正の方向にも、たとえ、負の方向だとしても…そのあとは、また元に戻り、再び吸収しはじめる…」
「あいかわらず、弱いわね。そんなんで巫女やってるなんて、ふふふ。」
概要
魅魔(みま)とは、「ZUN soft」及び「上海アリス幻樂団」製作による「東方Project」に登場するキャラクター。
登場作品
全てPC-98版(東方旧作)で、Windows版には登場していないものの、『幺樂団の歴史4』のジャケット絵にはWindows版の霊夢、魔理沙と共にぬいぐるみで登場した。
『靈異伝』では名前が「Mima」表記。この時点では、もしかしたら「薨」が名前の由来であったのかもしれない(「薨かる」と書いて「みまかる」と読み、貴人などが亡くなるの意)。
種族
悪霊
二つ名
Revengeful Ghost:『靈異伝』
久遠の夢に運命を任せる精神:『夢時空』
悪霊さん:『夢時空』『怪綺談』
悪霊:『怪綺談』
Ghost:『怪綺談』
テーマ曲
天使伝説:『靈異伝』(魔界ルート10面ボスである幽玄魔眼と共用)
Complete Darkness:『封魔録』
Reincarnation:『夢時空』
人物
初登場は『靈異伝』の地獄ルート10面ボス。二つ名からして邪気たっぷりである。
『封魔録』ではなんとラスボスとして登場。博麗神社の陰陽玉の力を得て全人類に復讐することを企んでいたが、コンティニューせずにボス戦になると「もうどうでもいいの・・・」と発言しており、あまり本気では無かったようだ。
その後は靈夢をからかいに行くのが日課。
人間界を自らのものと思い込んでおり、『怪綺談』では人間界にやってきた魔界人達を懲らしめる為、魔界に出向いた。
『夢時空』対靈夢勝ち台詞を見るに、靈夢は弱いと思っている模様…にもかかわらず、『夢時空』を起動後に放置すると見られるデモプレイを流していると、博麗がノーダメージで魅魔さまをKO寸前にボコボコにしちゃってたりするとんでもない光景が見られるが…そこはご愛敬ってことで…。
『怪綺談』のエンディングを見るに神綺は弱いと思っていて、『怪綺談』エキストラアリス撃破後に、アリスを「結構強かった」と評した。ただし靈夢と魔理沙はアリスをザコ扱いしている。
体は「精神だけ」とのこと(『夢時空』での岡崎との会話より)。『怪綺談』でのエキストラエンドでは酒を口にしていたので、少なくとも何かを飲むことは可能な模様。
靈夢が乗る亀(玄爺)には「魅魔殿」と呼ばれている。
魔理沙は魅魔のことを「魅魔様」と敬称で呼び、慕っている。
博麗や霧雨やエレンや小兎姫やカナを「あの娘」(おそらく「あのこ」)と呼ぶ岡崎が、魅魔さまと朝倉のことを「あの人」と呼ぶ。岡崎から見て、魅魔さまや朝倉は同年代かそれ以上に見えたのかもしれない。マニュアルには「遺跡にひかれてやってきた7人の少女たち。(一部少女でない場合もあり)」という記載がされていたが、「少女でない場合」というのは魅魔さまと朝倉のことである可能性がある。『怪綺談』で酒飲んでたし。
性能
『夢時空』
SPEED | ★★★★ |
---|---|
POWER | ★★★★ |
ゲージ溜め速度 | ★★ |
『怪綺談』
攻撃力 | ☆☆☆☆☆ |
---|---|
移動速度 | ☆☆☆☆☆ |
攻撃範囲 | ☆ |
ボム効果時間 | ☆ |
ボム威力 | ☆☆☆☆ |
どちらも共通して魔理沙と同じパワーで、魔理沙より速く、『夢時空』のゲージ貯め速度と『怪綺談』のボム威力は魔理沙より低い。
パラメータ上では魔理沙と同じパワーだが、『夢時空』では溜め撃ち2発とノーマルショット数発でボスが倒せるうえ(魔理沙は溜め撃ち4発必要で、しかも溜め撃ち発射中にショットもボムも撃てない)、『怪綺談』ではボスに張り付いたときに与えられるダメージが自機キャラで一番多い。
夢時空でボスを瞬殺可能な小兎姫やカナは、溜め撃ちを効率良くボスに当てるためにボスに接近する必要があるが、魅魔さまの場合は接近せずに溜め撃ち2発+αを当てれば撃破できるので危険を冒さずに済む。ゲージ溜め速度が遅いのでボス撃破までにやや時間がかかるが、安定性の高さを好まれたためか、筆者の周りでは使用率はぶっちぎりのトップであった(岡崎とちゆりが対戦での使用を禁止されているハウスルール下においてではあるが)。
怪綺談では、アイテム回収しやすい足の速さが好まれたのか、筆者の周りでは霧雨と人気を二分していた。
口調
『封魔録』では「~かしら」「~わね」「~わよ」等と普通の口調だが、『夢時空』からは疑問形に「~かい?」「~だい?」と使うようになる等少し姐さん口調ぽくなる。
嘘をよく吐く…『夢時空』では「私いそがしいの。(嘘)」と発言したり、『怪綺談』では「人間よ(うそ)」や「私も人間界の神なの(うそ)」等と発言をしている。
「あたしゃここにいるよ」という台詞が有名だが、原作では一人称は「私」か「わたし」である。
『靈異伝』では「あんたなんかに幽霊の気持ちがわかってたまるもんですか!」というセリフがエンディングで存在する。
容姿
ロングヘアーで、髪と瞳の色は緑(『靈異伝』では瞳の色は黒)。『夢時空』での2Pカラーは髪と瞳の色は金、服は緑。
下半身は幽霊のように足が無く透けていて、先端が尖っている。
(但し、『怪綺談』のボムカットインでは足が出現していて、『夢時空』2Pカラー使用時や『怪綺談』では自機のドット絵で足の部分が全く無い。)
『封魔録』と『夢時空』のボスでは羽が生えている。『怪綺談』でボムを使う時にもマントが蝙蝠の羽状になる。
服装
『靈異伝』では白い三角頭巾を被り、ナイフを持ち、セーラー服に似た服を着て、青いマントを着けている。エンディングでは「死」と書かれてる三角頭巾を着用している。
『封魔録』・『夢時空』の戦闘時と『怪綺談』では黄色い太陽が描かれた青い三角帽を被り、全体的に青色の装飾がされた服装に青いマントを羽織っている。『封魔録』でのみ、三日月を象った武器(ステッキ?)を持つ。
『幺樂団の歴史4』のジャケット絵ではマントが無く、三角帽の太陽が五光星になっている。
『封魔録』の初登場時と『夢時空』のエンディングでは魔理沙に似た紫色の服を着て青いマントを羽織っている。
『怪綺談』の通常エンドやエキストラエンドでは、青のベストと青のスカート姿(あるいは吊スカート?)。さらに通常エンドでは「幽霊らしい雰囲気を出」すためにシーツを纏い博麗神社に現れた。
二次創作・二次設定
魔理沙に「魅魔様」と呼ばれている関係からか、ファンからも「魅魔様」と呼ばれている。
(ちなみに、ReincarnationのPMDデータのコメントにも「魅魔様」と書かれている。)
魔理沙との共演
ZUN氏は魔理沙との関係について「魔理沙の性格が一番馴染み易い(人間っぽい)ので、判りやすい態度ともいえますが。」としか発言していないが、魔理沙が魅魔を慕っていた関係からか、魔理沙の師匠や母親代わりとして扱われている二次創作が多い。
(『封魔録』で魔理沙のスペルカード「オーレリーズ」の球体を使った攻撃をしていた事と『夢時空』で「もっと修行しなさい、魔理沙。」と発言していた事も魔理沙の師匠として扱われている根拠。)
凄まじい時は、魅魔自身も魔理沙クラスかそれ以上の『フラグ体質』だったり、手癖が悪かったりするパターンも存在する。
その他とのキャラとの関わり
魔理沙以外とは旧作繋がりで、博麗霊夢、風見幽香、神綺、アリスなどと絡むことが多い。
魅魔&アリスの絵でアリスがメイド服を着ていることが多いのは、【東方怪綺談】のEXエンディングにて、魅魔はアリスを捕まえてメイドにしたため。
でも何故か霊夢&魅魔は少なかったりする。最古参メンバーなのに。
旧作以外では師匠枠繋がりで八雲紫等他の自機組の上司ポジションのキャラや亡霊繋がりで蘇我屠自古と絡む事もある。
出番ネタ
PC-98版には5作品中、4作品にも登場したが、Windows版からはゲームに一切登場していない関係からか、または『怪綺談』の主人公で唯一再登場していない関係からか、その事を拗ねている二次創作が多い。
最近では東方Projectの新作が発表される度に無理矢理な再登場する可能性がある根拠が作られたり、再登場した偽画像が作られている。
(ちなみに、2007年11月に行われた講演会で、ZUN氏に魅魔についての質問がされたが、「昔の出してもねぇ?設定がややこしくなっちゃうし、今までどこにいたんだって話だから。どうせなら昔のキャラより新しいキャラを出したい。まあ、昔のキャラもぽっと出しちゃったりもします。なんで、全く出ないとはいえない・・・感じですかね?」との返答だった。
なお魅魔様のイラストが描かれた幺樂団の歴史4が配布されたのは、この1か月後の事である。)
『東方外來韋編』では旧作の特定のキャラクターを指したものではないものの、ZUNは「 おそらく昔のキャラはそろそろ隠居して、今はいろいろなことを暖かく見守っているのかなって思っています 」としており、出番の有無はともかくとして現在の東方Projectにもその存在がある可能性が保持されている。
東方Projectはwindows版以後のゲーム・書籍・CD等各種新作においても当該新作以前から登場があるキャラクターが登場し、個別のエピソードが語られることがある。その最たるものがゲームにおける自機格としての登場であり、この「出番ネタ」は、ファンの間でも魅魔をはじめとした「旧作キャラクター」たちが現在進行中の物語に再登場することが期待されていることの表れでもある。先述の通り自機経験者でもある魅魔の場合は特に「新作への登場」という点と併せて「新作への自機としての登場」という想像もまた二次創作におけるネタとしても展開されており、例えば実際の各々の新作作品の製品版頒布以前、またはそれ以前の公開情報や体験版段階で「この作品に魅魔は(登場するとしたら、自機としての登場の可能性含め)どういった登場の仕方をして、どんな活躍をするのか」ということを想像する試みも、その都度様々に行われている。
エビフライ
下半身の形状からか、エビフライと絡めたAAとイラストが多く見かけられる。
でも魅魔様の搾乳ならちょっと見たいかも
東方Projectの非公式掲示板『東方シリーズ板』の『おーい、誰か魅魔様の行方を知らんか?』スレッド内の>>301が「でも魅魔様の搾乳ならちょっと見たいかも」とAAで発言し、同スレッドの>>302にAAで殴られた事が元ネタ。
pixivにもこの事に関するイラストが多数存在する。
関連イラスト
関連タグ
原作・本人関連
東方Project / 東方 東方旧作 博麗靈夢 霧雨魔理沙
二次創作関連
でも魅魔様の搾乳ならちょっと見たいかも >>301 / >>301 ドゴォ
カップリング・グループ
共通点のあるキャラ
旧作幽香(風見幽香):旧作においてラスボスと自機を経験した緑髪ロング
三頭慧ノ子:魔理沙の幼い頃を知っている間柄
東方キャラの日
各作品のラスボス
靈異伝ボス