概要
両者の登場作品は魅魔が『東方靈異伝』等であり蘇我屠自古が『東方神霊廟』等である。
『東方紺珠伝』が最新作である現在、魅魔がWindows版東方Projectに登場しておらず、かつ、魅魔の登場した通称東方旧作は『東方怪綺談』を最後にWin版東方Project第一作である『東方紅魔郷』に向けて設定が刷新されたため、現在進行している東方Projectにおいて魅魔がどのような位置づけになるか現在(2014年1月)のところ不明である。
Win版東方Projectの登場キャラクター同士のカップリングであれば、一部の例外(秘封倶楽部や一部の月の都関係者など)を除いて登場舞台にして彼女たちの住まう地である「幻想郷」にて接触する可能性を大いに有しているが、東方旧作キャラクターでWin版に未登場のキャラクターはその居場所、あるいは存在そのものが「幻想郷」(またはWin版の「幻想郷」含む世界に接触可能なもの)にあるのかも不明であるため、その接触となるとWin版登場キャラクター同士のものとは別の二次創作的な想像を膨らませる必要があるのである。
Win版の世界観には、Win版開始以後に外の世界からやってきた守矢神社や二ッ岩マミゾウなどのケースの他、旧地獄などの地下世界や地続きですらない月の都など幻想郷からは簡単には接触できず全体を踏破していない場所もあるなどまだまだ想像の余地が多大にあり、創作される作品によって様々にパターンが想像されている。
一方で「みまとじ」の二人を見る時、魅魔と屠自古には設定的・キャラクター的に共通点がある。
旧作、Win版双方に登場するキャラクター(博麗霊夢やアリス・マーガトロイド等)ではないながらも、旧作のキャラクターと多くの共通点を持つ珍しいケースでもある。
共通点
外見
緑または青の一色を基調とした長袖・ロングスカート様の服装、細長い帽子(屠自古は烏帽子のようなもの)などその装いにも共通点があるが、特徴的なのはその「足」であり、両者とも「足」が一般的なイメージにおける幽霊のような「足」となっている(魅魔は作品によってはそうでないケースもある)。不透明の乳白色に近く、足先に行くに従って細くなっている。これは次述の種族にも関連している。
種族
いずれも「霊」であり、魅魔は「悪霊」、屠自古は「亡霊」である。
Win版に登場する西行寺幽々子等も「亡霊」であるが、こちらにははっきりと足や足を地について歩く様子が描かれており、屠自古のような足の無い幽霊のような姿では描かれていない。
魅魔も屠自古も、もともとは強い怨みをもってこの世に存在している危険な存在であったが、両者ともそれぞれの作品での一連の出来事や異変以後、(シリーズの定番ながら)徐々に周りに馴染み、丸くなっていくという経過をたどったことも共通する。それぞれ「毒気が抜ける」、「怨みはほぼ消えて」いるなど、その想いは当初より大きく変化しているのである。博麗靈夢をからかいに行ったり豊聡耳神子のフォローをしたりと、それぞれがその後の在り方を愉しんでいる様子も見られるのである。
印象的なセリフ
二人とも印象的なワンフレーズを作中で披露しており、それぞれの代名詞的なものともなっている。
魅魔 :「あたしゃここにいるよ」
屠自古:「やってやんよ!」「おろかものめが!」
二次創作では
二次創作において、魅魔は姐さん気質の女性として描かれることがある。これは『東方夢時空』以降の口調に由来するものである。一方の屠自古は原作においてもガラが悪く怒りっぽいものの情に脆く、こちらも姐さん気質が垣間見られる。さらにこの面をクローズアップさせて、ヤンキー屠自古のような形で表現されることもある。二次創作では、性格面での共通点も見られるのである。