「でも、真に最強の二人には敵わなかったね。」
概要
ゆかれいむとは、「上海アリス幻樂団」製作による「東方Project」のゲームのキャラクター「博麗霊夢」と「八雲紫」の百合カップリングの名称。
pixiv内においてこの二人のイラストにつけられるイラストタグ。
百合カップリング要素以外にも単純に二人が一緒に描かれたイラストでも該当する。
同様のカップリングを指すものに、「ゆかれい」・「結界組」など。
東方二次では表記の前後でいわゆる受け攻めが決められているのではなく、組み合わせの語呂の良さで名前が定着する傾向があり、ゆかれいむのタグが一番多いのもこのためである。
以下は原作における二人の関わり合いなどを説明する。
主に、神出鬼没で行動の読めない紫に翻弄されつつ強気に出る霊夢という構図が多い。
- 「霊夢→紫」
霊夢はそのキャラ設定からか、原作において、その場その場での相対した者に条件反射的な喜怒哀楽はあっても、その人物に対して『自分が普段どう思っているか』を書かれることがほとんどない。
それは紫に対しても同じだが、他のキャラに比べると個人的感情を推察できる発言や態度が多い。
- 「紫→霊夢」
紫はその胡散臭い性格から、普段は霊夢くらいしかまともに相手をしてくれない。(萃夢想八雲紫txt)
紫のほうはそれとなく普段から霊夢の行動を見ている節が窺える。
紫はその能力と来歴ゆえ博麗神社と博麗大結界にも関わりが深い。
登場の経緯
「永夜抄体験版」テキストによると、
もともと「紅魔郷」・「妖々夢」・「永夜抄」は、三部作で作ることがあらかじめ決められており、永夜抄では自機を人間と妖怪のチームとすることも決めて製作されていた。
ただ、突然新キャラと霊夢を自機として組ませても唐突過ぎるため、妖々夢において前もって紫をPhantasmステージボスとして出演させた。
そのため紫のキャラクターは霊夢に合わせて造型されており、その能力・性格もまた霊夢との対比によって製作されている。
新キャラを主人公霊夢のために用意したと明言されているのは、数多くキャラクターのいる東方Project内だけでも、紫ただ一人だけである。
『あと紫は、霊夢と能力を被らせて、性格も浮世離れしている所を似させました。霊夢と釣り合いが取れる様にこんな形に。胡散臭いのはその為。』
身長差
二人の身長は、紅魔郷と妖々夢登場キャラ中で霊夢が<やや高>、紫が<高い>グループに属し、公式で紫>霊夢である。
作画面では特に身長比に気をつけて、原作者ZUN氏になるべく確認をとっているとの発言がある「三月精」作画担当の比良坂真琴氏の作画を見ると、目の高さ分~頭半分弱の身長差が見られる。
5点
「うさんくささが服着て歩いてるやつよ。話も弾幕もうさんくさいし、寝てばかりいるし、ほんとなんなのかしら。おまけに結界の管理なんて、仕事が被ってるのよ。」
「東方外來韋編」のクロスレビューにて、上記の台詞とともに霊夢から紫への評価が「10点中5点」であった。
他の面々に対しては辛辣で適当なレビューをすることが多い霊夢が紫に対してはやたら文字数が多い。
霊夢が誰かを個体認識して真面目なコメントをするだけでも珍しいのだが、このツンデレ感溢れるコメントと点数から、何度見ても早口で言ってるようにしか見えない文面といい、公式最大の供給だったのは言うまでもない。
出演作品
二人が物語の中で何らかの関わり合いがある作品のみ。
ゲーム
- 「東方妖々夢」自機とPhantasmステージボス
- 「東方萃夢想」霊夢ストーリー6面ボス(紫)、紫ストーリー5面ボス(霊夢)
- 「東方永夜抄」自機『幻想の結界チーム(結界組)』
- 「東方緋想天」紫ストーリー1面ボス及び紫EDに登場(霊夢)
- 「東方地霊殿」霊夢サポート妖怪
- 「東方深秘録」紫が直接出てくることは無いが霊夢のオカルトは隙間女
- 「東方天空璋」背中の扉の対策を霊夢のために策を考えたのは紫
- 「東方憑依華」自機『紫&霊夢』、霊夢&華扇ストーリーの4面ボス(紫)
- 「秘封ナイトメアダイアリー」悪夢土曜の弾幕夢6(霊夢&紫)
書籍
- 「東方紫香花」『六十年ぶりに紫に香る花』
- 「東方香霖堂」紫出演が第11話、第11.5話、ほか作中の話題で登場
- 「東方三月精」第二部第23話~25話『二つの世界 前中後編』、第4話『異変の向こう』(霊夢の回想)、第三部第10話『忘れ物の果て』
- 「東方求聞史紀」八雲紫の項目における霊夢の証言
- 「東方儚月抄」漫画 1話・最終話、小説最終話
- 「東方鈴奈庵」最終話前、最終話
- 「東方茨歌仙」御神木やダミー人間、差し入れをする内容について、他の話にも多々登場
原作での絡み
東方妖々夢
紫「今は起きているの。そんなことより、あなた……」
霊夢「はい?」
紫「博麗神社のおめでたい人じゃないかしら。」
霊夢「前半はそうで、後半はそうじゃない。」
ゲーム中の会話から、紫の方は霊夢を既に知っていたと捉えることが出来る。
博麗の巫女である霊夢のことを、前から見守っていたのだろうか?
東方萃夢想
霊夢ストーリーにて。
霊夢「怪しすぎるわ。大体いつも怪しいのよ。 呼ばれてもないのに出てくる。呼んでも出て来ないし・・・」
紫「あら、私を呼んだ事なんてあるの?」
霊夢「ない!」
霊夢「最近、宴会が多いじゃない。それから、妖霧が出ていて・・・。って、私の行動を見ているって事はやっぱり・・・!」
萃香「ちょっとちょっと、宴会が多いのは私の所為なの?」
霊夢「って、紫が言ってた」
萃香「まぁそうなんだけど」
霊夢「ほら、私の言った通りじゃない!」
紫の前ではつっけんどんな態度なのにも関わらず、紫がいない時はこの言動である。
<紫ストーリー>
紫「崩れ堕ちてく砂の城~♪溶けて消えるは土の国~♪そこの通りすがりの巫女さん。ちょいとお時間良いかしら?」
霊夢「あー?今日は何?って、通りすがってるのはあんたでしょ?」
紫「あら、そこをツッコんだのは霊夢が初めてよ」
他の皆が紫の会話を話半分に聞いてスルーする中、何故か律儀に突っ込む霊夢。
他のキャラ達と霊夢の「紫への対応」はちょっと違うのである。
これとは別に幽々子ストーリーの紫戦において、幽々子が夕方の博麗神社で霊夢にボケる場面があるが、霊夢は「こんばんは」と答え、幽々子のボケを華麗にスルーする。
皆がスルーした紫のボケには律儀につっこみ、紫以外にもつっこむのかと思えば幽々子のボケはスルーする霊夢であった。
<パチェストーリー>
霊夢 「幽々子の友人?紫の事? あいつは居て欲しくない時はよく見るんだけどねぇ」
パチェ 「まぁ、仕方が無い。この異変に関しては、自分で調査するしか無さそうね」
霊夢 「異変って何?」
??? 「あら、居て欲しい時なんてあるとは思わなかったわ」
紫 「私を呼んだのは貴方かしら?」
パチェ 「あれ?なんだ、神社に住んでいたのね」
紫 「住んでいたの」
居て欲しくない時は~なら、居て欲しい時はどうなのか。
また霊夢の紫に対する勝ち台詞にも本編に絡めたやりとりがある。
霊夢 「あんたは、いっつも邪魔な時に出てきて……邪魔な時に居ないんだから。」
会話内の三点リーダーが絶妙である。
この部分に色々と想像をめぐらすことはできなくもないだろう。
東方永夜抄
1面からExクリア後まで、漫才のようなやりとりをしながらゲームが進む。
八意永琳を前にして、
霊夢 「よく分からないけど。こいつを倒せば万事解決?」
紫「そんなだから馬鹿って言われるのよ。でも大正解。博麗霊夢の言う事は全て正解よ」
また、二人のスペルカードの名称に対比関係のあるものが作られている。
霊夢 | 紫 | |
夢符「二重結界」 | 境符「四重結界」 | |
境界「二重弾幕結界」 | 紫奥義「弾幕結界」 |
『~紫の弾幕結界に比べると見た目は派手だが内容は見劣りする。まぁ所詮人間だし。~』
まねっこれいむ。
東方緋想天
妖夢と対戦中、博麗神社の倒壊を察知した紫は、
「神社が壊されたわね。私もそろそろ怒って良い頃ね」
と、異変の犯人の行動と博麗神社を常に見ていたことが窺える発言をする。
この後、霊夢が一度天子を倒して異変が一応の解決を見せるが、天子が博麗神社の乗っ取りを計画していることを察知した紫は動き出す。
紫 「神社はまだ復興していない。霊夢、出てきなさい」
霊夢 「何よもう」
紫に出てきなさいと言われ、超素直に出てくる霊夢。
またこの対戦前の会話や敗北後の会話に、「〜だもん」を語尾に付ける霊夢が見られる。
霊夢が紫以外のキャラの前でこういった口調で話すのは珍しい。紫の前では素のままでいる、ということだろうか。
その後、紫は天子が再建した神社を崩壊させ、あらかじめ頼んでおいた萃香に再々建させる。
天子を倒した直後、神社に現れた鈴仙に対して警戒するそぶりがある。
三月精によると、博麗神社には大結界を維持するため紫の仕掛けた細工がいくつかあり、天子の神社乗っ取りや鈴仙の調査などは具合が悪いのだろう。
鈴仙 「地震で壊れたっていう神社の事なんだけど」
紫 「だーめ」
鈴仙 「え?」
紫 「調べさせないわ。私の神社」
鈴仙 「何よ、調べても良いじゃないの。 どうも神社の倒壊は腑に落ちないのよ」
紫 「神社は貴方の出る幕ではない」
勝ち台詞によると、霊夢も紫が自分の住む神社に自分より詳しいことをわかっているようである。
東方地霊殿
心を読む程度の能力を持つ4面ボスさとり 戦前の会話シーン。
霊夢「当たり前じゃない。誰が妖怪の言う事なんて真に受けるのよ」
さとり「しかし鬼の言う事は真に受けた。そして地上の妖怪の事を信用している。貴方がその妖怪の事を思い出している事が私にも判るよ。」
霊夢が、作中で誰かを『信用している』と明言され、しかもその相手が胡散臭い言動で誰からも信用されない紫であったことは、百合抜きにしても驚くべき事実である。
霊夢は永夜抄のキャラテキストでは『誰に対しても仲間として見ない。周りに沢山人間や妖怪が居たり、一緒に行動を行っても、常に自分一人である。実は冷たい人間なのかも知れない。』と書かれていた。
つまり神主は、
永夜抄→萃夢想→紫香花→地霊殿という製作過程において、霊夢のキャラを徐々に変化させてきたとも見られる。
またExにおいて、萃香、もしくは文装備を選ぶと、霊夢が地上なのに陰陽玉を使って自分が借り出される不満を両者に対し唱える。しかし紫装備では、そういった不満を紫に言う事は一切見受けられない。
萃香や文とは違う何かがあるのでしょう。
東方非想天則
霊夢→紫
「なんか退屈なんだけど……。」
霊夢が「退屈」というキャラは、紫と魔理沙のみ。
幽々子と萃香は「退屈」といったあとに、紫にそれぞれ要求をする。
霊夢も魔理沙には「退屈」といったあとに、河童のところへ行こうと続く。
しかし霊夢は紫に対しては言葉が続かない。
東方深秘録
霊夢が選んだオカルトは「隙間女」。
まず、隙間女というのは空間にスキマを作ったりすることなど無い。
家具と壁との数センチの隙間から姿を現すと言われており、空間にスキマを出して物をとばすようなことは言われていないのである。
明らかに霊夢の勘違いであり、実際は隙間女=紫である。
逆に言えば、霊夢は自分のオカルトを隙間女としてみてるわけではなく、紫として見てしまってるとも言える。
この霊夢の勘違いはゲーム内でも指摘されている。
聖「隙間女ってそんな隙間を切り裂く妖怪なんですか?」
おまけに霊夢が何故わざわざ隙間女というオカルトを選んだのかも突っ込まれている。
魔理沙「隙間女なんて主人公の選ぶオカルトじゃ無いぜ。」
東方憑依華
紫&霊夢「最凶最悪の二輪の華」
異変を解決したのは紫&霊夢ペアである。
紫「(アレがくる……霊夢、準備は良い?)」
霊夢「(よく判らないけど、任せた!)」
ちなみに霊夢は作戦をちゃんとわかっていないので全て紫に任せっきり。
霊夢「つまり、強制的に対戦相手を敗北させる事が出来るという訳ね。
まさに、最凶最悪の二人ねぇ。でも、真に最強の二人には敵わなかったね。」
霊夢は自分たちのことを『真に最強の二人』と言ったのである。
いままでの霊夢では考えられなかったようなセリフを言った瞬間である。
さらに、
ゲーム内で、霊夢は足を振り動かす動作や、隙間から物を出す動作が確認できるが、紫と全く同じ動きをしている。
他にも、他のキャラと組んだ時は通常の虹色なのに、紫と組んだ時だけ夢想封印の色が赤い。
東方天空璋
EXステージでは、霊夢は隠岐奈が用意した罠である背中の扉の対策として、紫が考えた策を実行した。霊夢は過去に紫のことを胡散臭いなどと言っているが、そんな紫の策を受け入れてしまっている。
秘封ナイトメアダイアリー
紫とタッグを組んで登場するのだが、作品の最初(最初は霊夢のみだが)と最後に登場している。
数あるペアの中で紫と二人でラストを飾っているのは、東方という作品そのものを表している二人だからこそと言えよう。
東方紫香花
正確には「東方紫香花」でZUNが書いた『六十年ぶりに紫に香る花』での2人について。
紫の一人称視点で書かれている。
時系列は「東方花映塚Exラストステージに続く。正確には東方花映塚EXに続くのかもしれない」とある。
花の異変を察知した紫が、無縁塚で霊夢と会い幻想郷を一回りして、再び無縁塚で霊夢、幽々子と会って別れるまでの話。
他の人間のところをめぐり、再び無縁塚に帰ってきて桜の花を眺める紫の前に、霊夢が現れる。
霊夢「ようやく見つけたわ。一体何処に行っていたのよ」
紫 「あれ?また霊夢じゃないの。さっき神社に帰ったんじゃないの?」
霊夢「なんかね。あんたに聞けば、この異変のことがもっと理解できるんじゃないかと思ってすぐに戻ってきたの。そしたらすでに居なくて……何処に行っていたのよ」
胡散臭く言動が信用ならないとされる紫に、物を聞くため探し回る霊夢さん。
紫は、今を逃すと短い生の人間である霊夢に、この異変について教える機会は二度とないと思い異変について語る。説明したは良かったが、霊夢は説明に疑問を覚え、『あんたのいうことは信用できないのよね』と言い出す。
紫「霊夢は納得してるようには見えなかった。私ってそんなに信用なかったのか……」
しかしこの部分、地霊殿を見るとまた違って見えてくるかもしれない。
その後、西行寺幽々子が登場。
幽々子「あら。こんなところで逢い引き?それとも何かの密約?」
幽々子の登場で、霊夢はあさっての方向を向き紫の話を聞かなくなる。
2人の会話についていけず、どこか面白くない……と解釈できる。
東方香霖堂
23話。外の世界の桜を見てきたと霊夢に語った紫を、霊夢が紫の口調を皮肉げに真似て魔理沙と霖之助に話す。
霊夢「私たちは過去を振り返らない程に前向きだけど、ちょっと前に紫が『幻想郷の桜は咲くのが遅くて良いね』みたいな事言っていたわよ」
霖之助「ん?それはどういう意味なんだい?」
霊夢「『外の世界は急激に冬が短くなってぇ、今は三月中に桜が咲いて散ってしまうのよぉ』って言ってた」
まねっこ霊夢。さらにその後、
霊夢は妙にゆったりとした口調で説明した。紫の真似のつもりだろうが……全く似ていなかった。アレンジされ過ぎて誰なのか判らない。
と評されている。
25話、タイトル名は『八雲立つ夜』。
霖之助「……八雲、紫か。自ら『八雲』って名乗るぐらいだから、どうあがいても『巫女は彼女の言いなりになる』しかないだろうね」
『八雲立つ 出雲八重垣妻ごみに 八重垣作る その八重垣を』
「結論から言うと八雲紫という名前は、境界を意味する下の名前と合わせて
『神様を閉じ込める堅固な囲いを表しているんだ。
神様を巫女に置き換えればまさに幻想郷の構図だね。
紫は決して幻想郷から巫女を逃そうとはしない」
霊夢は黙ってしまった。思い当たる節はいくらでもあるのだろう。
このあと「八」という言葉の説明の後、
霊夢 「何にしても、紫が何を企んでいても大丈夫な様に修行するしかないのね」
霖之助「ま、そういう事になるかな。霊夢にとっても稽古になって力が付くのなら良い事だし、それに……」
紫に敵う訳が無いのだから、逆らう理由もないのだ。
こう霊夢は決意する。
東方三月精
第二部
4話の霊夢の回想で紫が登場。
案外、普段から紫はいろんなものを霊夢に差し入れているのかもしれない。
23〜25話の話。
その前の22話で霊夢が祀った大木は、霊夢が祀ったことを忘れたため放置されていた。
放置すれば、大結界と幻想郷に重大な危険をもたらすことになると判断し、紫は霊夢が祀ったあと大木を監視していた。
霊夢が考え無しの行動で大結界を危うくしてしまうのはいつものこと。
それを紫がフォローするのもいつものこと。
紫の注意を文句言わずに素直に受け入れるのは、霊夢が紫に逆らえないから。
第三部
10話で霊夢は、地霊殿で紫から与えられた遠隔端末の陰陽玉を、この時点でも使っていた。
地霊殿は第123季(2008年)の年末に起こった異変。
対してこの話はゲームと三月精の作中時系列とを照らし合わせると、第125季(2010年)。
実に1年半もの間、霊夢は(そうとは気付かなかったが)『双方向で会話可能で、紫側には映像も確認できる』の遠隔端末を、常日頃使っていたことになる。
東方儚月抄
5話。紫が稽古を付けに来た夏から三ヶ月経ち、季節は秋となっても何も起こらなかった。
痺れを切らしてイライラしつつ、ぱたりと訪れなくなった妖怪=紫を待つ霊夢。
振り返って、咲夜を見て落胆。
振り返って、妖夢を見て落胆。
紫だと思って振り返ると違うことに落胆する霊夢。
12話では依姫に、
「そんなの知らないわよ、修行はやらされてたんだから」
と言い返す。
紫がいうからやったんだもん、である。
最終話にて、霊夢は「いやさあ、じゃあロケットなんか作らなくても月の都にいけたんじゃん。何で紫は手伝ってくれなかったのかなぁ」
と、姉妹の前で紫を『幻想郷一駄目な妖怪』とこき下ろした直後にこの発言である。
東方茨歌仙
御神木を変えようとした際、紫の助言を思い出して考えを改める描写がある。
さらに、
解説する時に人差し指を立てて得意げに話すポーズも同じどころか、
なんと寝ているポーズ(二人とも片腕を頭の上にあげる癖がある)が同じであると判明した。
東方鈴奈庵
鈴奈庵最終話では、博麗神社屋根上で満月をバックに
「月が綺麗だから見ていただけなのに」と霊夢へ語りかける。
霊夢の妖怪退治の在り方を否定も肯定もせず、ただ側で見守る自身の考えを静かに示した。
また、この回では霊夢が自分の知り合いを退治しなければならない可能性もあった為、霊夢の心の安寧を保つためにわざわざ紫自らが動いたともとれる。
The Grimoire of Usami 秘封倶楽部異界撮影記録
ラストを飾るのが紫と霊夢ペアの弾幕。
二次創作
二次創作でのゆかれいむのイメージは、「霊夢を好きすぎる紫とそんな紫をウザがる霊夢」が多く見受けられる。
が、原作から拾えるイメージとしては「素直になれない霊夢とそんな霊夢を手のひらで転がしている紫」が近く、最近ではそういう二人も多く見られる。
また、両者の種族から寿命差といったものも想像しやすい。
ただ、博麗の巫女という公的立場が絡むため内容がそれどころではなくなったり、レミ咲やもこけーねの印象が強いのか比較的少なめ。
霊夢が『博麗の巫女』、紫が『(幻想郷創設に関わった)妖怪の賢者』と両者に幻想郷という一つの社会における公的立場があり、また紫に『彼女ほど幻想郷と真摯に接し、幻想郷を愛している者もいない。』といった設定もあることから、好いた相手と立場にジレンマを持ったり、どうしても幻想郷の方を優先してしまう紫という構図が多数。
幻想郷の表と裏、ということで二人の関係は東方における人間と妖怪の関係性を表す代表でもあり、幻想郷そのものの構図という対比も。
また東方では非公式で紫=「メリー」とする考えと、それに基づいた二次創作もある。
このためゆかれいむの創作の中にも、紫=メリーとして作られる話がある。
大抵はシリアス調になり、バッドエンドが多いが。
その関係性から姉妹というより、母親と娘に見なされることも多い。(姉というポジションは綿月依姫や茨木華扇の方が見なされやすい)
新作ごとに増える霊夢の理解者及び保護者枠だが、紫はその代表として揺るがぬ立ち位置を築いている。
ぶっちゃけ原作の関係性はほぼそんな感じ。真似っこするだけならともかく、就寝時のクセまで同じなのは言い逃れできない気がするが……
霊夢や「博麗の巫女」というものの設定には依然としてまだ分かっていないところもある。
よって二次創作で設定が盛んなわけだが、霊夢が「博麗の巫女」に就任する際、紫が背後で動いていたりパターンさえ違えど、必ずと言っていいほど何かしら重要な立場にいる。
また、幼少期のまだ未熟な霊夢を育成しているなど、やはり見守る大人として機能しがちである。
また、ゆっくり茶番劇の様な独自の世界観で描かれる作品では霊夢の母として登場する事もある。
関連イラスト
曖昧さ回避
結月ゆかりと博麗霊夢の百合カップリング⇒ニコニコ御三家を参照。