「我が軍隊は百鬼夜行、鬼の萃まる所に人間も妖怪も居れる物か!」
概要
種族 | 鬼 | |
---|---|---|
二つ名 |
| |
能力 | 密と疎を操る程度の能力 | |
危険度 | 極高 | |
人間友好度 | 普通 | |
主な活動場所 | 妖怪の山 | |
登場作品 | ||
テーマ曲 |
かなりの大酒飲みでいつも酔っており、『萃夢想』と『緋想天』のドット絵では常に前後にフラフラしている。本人曰く、素面だったのは何百年も昔の話。「伊吹」という名字からは御伽草子に書かれた伊吹山の鬼の統領・伊吹童子こと「酒呑童子」が連想される。
幻想郷に帰って来る前は地底の旧都に住んでいたが、それ以前は妖怪の山に住んでいて、そこでは鬼の中でも「山の四天王」の1人とされ恐れられていた。
『求聞史紀』では妖怪の山が主な活動場所とされているが、萃香自身は緋想天で妖怪の山を訪れた際に「懐かしい」と発言していて、矛盾がある(ただし緋想天は黄昏フロンティアとの共同制作であり、セリフの全てをZUNが書いたのかは分からない)。
三月精第2部第18話では地底にある「鬼の国(旧都?)」と行き来しているらしい。また、緋想天のシナリオでは天界を訪れ、比那名居天子に天界の一部を自分に割譲するよう要求して天子と戦い、勝利。このため、現在は天界にも居座っている状況である。
つまり、ぶっちゃけ、どこにでもいる。
活躍
東方萃夢想
異変を起こした張本人として『東方萃夢想』に参戦。他のキャラのシナリオ全てにラスボスとして現れる(紅美鈴は除く)。
前作『妖々夢』で魂魄妖夢・西行寺幽々子が春を集めてしまったせいで桜の季節が梅雨前の短い期間だけになり、幻想郷では宴会が減ってしまった。そのことを不満に思い、能力で人を萃め霊夢たちに3日おきに宴会を行わせ、その騒ぎで他の鬼たちを幻想郷に戻そうとした。
しかし、結果は失敗。
原因は霊夢の能力(本人に自覚は無い)によって他の鬼が幻想郷に来る事を拒んだこと。頻繁に開かれる宴会の謎を追究する主人公(自機)に姿を認められ、対峙する。
東方茨歌仙
『神霊異変』後の冬の季節、冬がやってきたという理由で能力で霧になり木枯らしごっこをしていた萃香。その際、寺を建てたのに挨拶がないという理由で挨拶代わりに命蓮寺を襲撃。幽谷響子に始まり多々良小傘・雲居一輪・村紗水蜜を次々と一撃で昏倒させる。
その後同じ手口で悪ふざけで、博麗神社を襲撃し、博麗霊夢・霧雨魔理沙両名を攻撃するも、霊夢に指摘され正体を現す。霊夢に説教されそれぞれ一発ずつの蹴りと拳骨の折檻をされる。その後は一緒に鍋をしたようだ。
同作にはその後も登場している。
東方智霊奇伝
宮出口瑞霊の異変を解決しようとする博麗霊夢・霧雨魔理沙をはじめとする幻想郷の住民。古明地さとりの活躍により一向は宮出口瑞霊を地底に封印することに成功する。その後宮出口瑞霊は地底で星熊勇儀とであう。宮出口瑞霊の話を聞いた星熊勇儀は宮出口瑞霊に協力する。しかし地底の封印を解くためには地上側の協力者も必要だった。宮出口瑞霊は地上の協力者の力を借り、博麗神社を(16年ぶりに)倒壊させる。その時古明地さとりと聖白蓮が宮出口瑞霊に協力者を吐けと脅す。そんな中火焔猫燐が古明地さとりの目の前に現れる。地上の協力者が分かったと。その協力者の名前とは、、、、
動機不明の最強の共犯者 伊吹萃香
容姿
薄い茶色のロングヘアーを先っぽのほうで一つにまとめている。
真紅の瞳を持ち、その頭の左右から身長と不釣り合いに長くねじれた角が二本生えている(獣王園の立ち絵では角の位置がかなり高くなっている)。
服装は白のノースリーブに紫のロングスカートで、頭に赤の大きなリボンをつけ、左の角にも青のリボンを巻いている。
また呑んべぇなだけにいつも伊吹瓢(後述)という紫の瓢箪を持ち、三角錐(三角)、球(丸)、立方体(四角)の分銅を腰などから鎖で吊るしている。
ドット絵の頭身(身長)が他キャラより桁違いに低く、萃夢想では一部のキャラから餓鬼(ガキ)扱いされていた。鬼だけに。
種族
鬼
「妖怪の山」の創設者にして支配者。未だ山で権力を持ち続ける支配種族の一つ、鬼。
幻想郷の地に住んでいた頃は、鬼は妖怪の山に住み、天狗や河童を使役して縦社会を築いていた。そのため現在でも射命丸文や河城にとりを始めとした妖怪は元上司である萃香に対して頭が上がらない。
鬼は総じて酒飲みで、性格は豪快。情に厚い。仲間を裏切る事は決して無いが、敵に対しては獰猛で容赦がない。また勝負事好きでもあり、鬼は古くから「人攫い」を行い人間に勝負を挑んでいた。
その内容はスペルカードルールに似ているが、どうにも人間側からすれば分が悪い。そこで人間達は知略を絞り、団結して鬼達を騙し、罠にかけ次々と葬っていった。
その結果、人攫いを「人間との真剣勝負」として楽しんでいた鬼は、次第に星熊勇儀を始めとした鬼たちが地獄の旧都に移り住んでいった。
そして、博麗大結界が創造され幻想郷が外の世と隔離された辺りで地上から完全に姿を消した。
妖怪の山の住人を除けば、博麗大結界成立前から幻想郷の地に住んでいた者にしか鬼の存在は知られていなかった。登場キャラクターでは八雲紫と西行寺幽々子の2人が面識があるのみで、その他はパチュリー・ノーレッジが書物の知識として知っていただけ。退治方法すら知られず、鬼はただの御伽噺になっていた。
性格
鬼の例に漏れず、酒好きで勝負好きの陽気な性格である。
また衝動的で好奇心旺盛な子供っぽいところもあり、自分から観察者を決め込んでおきながら退屈に不平を洩らしたり切れたりなど、結構自分勝手。気紛れで天蓋に映る月を砕いた(砕月)こともある。基本的に自身が行動するより、他者の反応や行動を観察して楽しんでいることのほうが多い。
鬼という種族に誇りを持っており、言葉の端々にそれが表れている。しかしその割にはやや誠実さに欠け、鬼の中では「異端児」とされている。最強の妖怪の一角であり、外見とは裏腹にかなりの歳月を生きているようだ。
能力
密と疎を操る程度の能力(密度を操る程度の能力)
あらゆるものの密度を自在に操る能力。
物質は密度を高めれば高熱を帯び、逆に密度を下げれば物質は霧状になる性質がある。この特性を使い彼女は霧になることが出来る。この時でも体当たりなど物理的な干渉は可能。
能力を生かし、姿こそ現さなかったが、『萃夢想』の騒動を起こす前から幻想郷にはいたらしい。そして幻想郷を覆うほど薄くなって幻想郷中の出来事を眺め、更に人々の意識といった形を持たない物を集めることで、幻想郷の住人に3日ごとに宴会を開かせたのである。
また使用するスペルカードや技の中には、自分の小さな分身を作り出したり、体を巨大化させたりするものなどがあり、分身からミクロ化マクロ化まで変幻自在。
怪力無双、酔っ払いながら戦うため動きは酔拳のそれであり、酒を含んで口から火を吐き、能力を応用して疑似ブラックホールを生成するなど、その能力は割と無茶苦茶かつ強大である。
その他
- 伊吹瓢(いぶきびょう)
萃香がいつも手に持っている瓢箪のこと。
この瓢箪は酒虫という少量の水を多量の酒に変える生物の体液が塗布されていることによって酒が無限に沸き出るようになっている。出てくる酒は鬼専用の相当キツい酒なので、人間等が飲むと大変な事になるらしい。……と従来は語られていたが、実際は幻想郷じゅうの瓢箪から揮発したぶんを少量ずつ萃めているだけと判明(「東方酔蝶華」第40話)。
なお、転倒防止のためのストッパーが付いており、一度に出る酒の量は瓢箪の大きさ分のみである。酒を出すだけでなく武器としても使用する。
ちなみにここにはとある妖怪が住んでいる
- 三種類の分銅
「○」は 「無」、つまり拡散
「△」は「調和」、つまり萃そのもの
「□」は「不変」、それは自分
スペルカード
東方萃夢想
- 萃符「戸隠山投げ」
- 萃鬼「天手力男投げ」
- 酔神「鬼縛りの術」
- 酔夢「施餓鬼縛りの術」
- 鬼符「ミッシングパワー」
- 鬼神「ミッシングパープルパワー」
- 符の壱「投擲の天岩戸」
- 符の弐「坤軸の大鬼」
- 符の参「追儺返しブラックホール」
- 鬼火「超高密度燐禍術」
- 疎符「六里霧中」
- 「百万鬼夜行」
東方文花帖
東方緋想天
- 萃符「戸隠山投げ」
- 酔神「鬼縛りの術」
- 鬼符「ミッシングパワー」
- 萃鬼「天手力男投げ」
- 酔夢「施餓鬼縛りの術」
- 鬼神「ミッシングパープルパワー」
- 霧符「雲集霧散」
- 鬼火「超高密度燐禍術」
- 鬼符「大江山悉皆殺し」
- 吐息「小鬼の深呼吸」
- 火弾「地霊活性弾」
- 鬼気「濛々迷霧」
- 「百万同一鬼」
東方非想天則
- 霧符「雲集霧散」
- 萃符「戸隠山投げ」
- 酔神「鬼縛りの術」
- 鬼符「ミッシングパワー」
- 四天王奥義「三歩壊廃」
- 酔夢「施餓鬼縛りの術」
- 鬼神「ミッシングパープルパワー」
- 鬼火「超高密度燐禍術」
- 萃鬼「天手力男投げ」
- 鬼符「大江山悉皆殺し」
ダブルスポイラー
弾幕アマノジャク
秘封ナイトメアダイアリー
いずれも鬼気「濛々迷霧」のように米粒弾をばら撒きながら自機を追いかける。
- 萃夜符「身命霧散」(藤原妹紅との合同スペカ。)
- 萃珠符「純粋な五里霧中」(純狐との合同スペカ。)
- 萃珠符「ミストレイ」(ヘカーティア・ラピスラズリとの合同スペカ。)
バレットフィリア達の闇市場
東方獣王園
- 鬼符「濛々酒鬼」
- 鬼符「疎音濛々酒鬼」(ストーリーモード限定)
- 「美しき地獄弾幕夜行」(ストーリーモード限定)
人物関係
八雲紫とは古い友人らしく、「(紫は)存在そのものがインチキ」と愚痴りつつも、その力を認めているようだ。
『萃夢想』の異変以後、霊夢を気に入ってか博麗神社で過ごす姿が度々見られており、『地霊殿』の異変時にはサポート妖怪として霊夢に力を貸している。
そんな『地霊殿』のStage3では旧友の星熊勇儀と再会した。
(おう! 誰かと思ったら勇儀じゃないか 久しぶり)
萃香のモチーフが酒呑童子である可能性は高く、勇儀や茨木華扇との関係についても取りざたされているが、「山の四天王」については本編でも『茨歌仙』でもあまり語られておらず、ファンはやきもきさせられている状態。
『獣王園』では地獄の鬼である日白残無と再会した。なお、残無は元僧侶のため、山の四天王とは無関係と思われる。
二次創作
カップリングなど
- 博麗霊夢
博麗神社に住み着いているといった設定が与えられることが多く、そのため霊夢との絡みが非常に目立つ。
霊夢の巫女服を着たイラストも投稿されている。
東方キャラの日
二次創作イベントタグ「東方キャラの日」では、複数日が提案されているので一覧記事「萃香の日」参照。
例としては、日本の記念日「スイカの日/すいかの日」に因んだ「7月27日は萃香の日」など。
関連イラスト
関連タグ
二次創作関連
萃香割り サクセス! 一人百鬼夜行 いぬすいか すいかわいい
萃香の日(一覧記事) 7月27日は萃香の日 毎月3日は萃香の日 水曜と火曜は萃香の日
カップリング関連
萃勇 すいてん れいすいか(すいれいむ) 華萃 すいしん すいみよ