「全てを思い出していたのです。この世に生を受けてから今までに起こった全ての出来事を。」
記事に関する注意
本編中で、「茨華仙(茨木華扇)」と名前が二つ表示されている。
ピクシブ百科事典では記事「茨華仙」を、本名であるこちらの記事に統合する。
作品タイトルが『東方茨歌仙』、号が「茨華仙」、本名が「茨木華扇」と「かせん」読みの漢字を混同しやすいので注意。
呼称は一定ではないが、作中では号の「華仙」表記、ファンの間では本名の「華扇」表記が使われることが多い。
概要
種族 | 仙人 |
---|---|
登場作品 | 『茨歌仙』主人公、『求聞口授』記事、『三月精』3部16話、『深秘録』自機、『文果真報』記事、『憑依華』自機 『香霖堂』2部2話・6話、『鬼形獣』霊夢オオワシED |
二つ名 | 片腕有角の仙人(茨)、脅威!願いを訊く仙人、思欲せよ!願いを叶える仙人(深)、神仙思想で動物好きな仙人(憑)、??????(茨 ※ネタバレ有)、山の仙人(鬼) |
能力 | 動物を導く程度の能力 |
テーマ曲 | 華狭間のバトルフィールド |
雑誌『キャラ☆メルFebri』にて連載された漫画『東方茨歌仙 』の主人公。
妖怪の山に『茨華仙の屋敷』を構えて暮らしている仙人。本人曰くまだ修行中の身らしい。
以前からときどき人里などに顔を出し、隠者ながらその存在は意外と知られていた。
ただし説教臭いという点以外、あまり記憶されていなかった。
また妖怪の山に居を構えているという関係上、守矢神社の面々とも面識がある。
包帯に包まれた右腕は失くしたために実体がなく、煙のようなものが詰まっている。
失くした腕については探しているようで、マジックハンドを手に入れた霊夢の前に現れた。その一件で霊夢たちに興味をもち、博麗神社にも頻繁に訪れるようになった。
『茨歌仙』本編は完結して彼女の「正体」も明らかになった。
が、『深秘録』で幻想郷を創設した『賢者』についても関知しているなど新たな謎が提示されている。
容姿
頭にシニヨンキャップ(お団子)を被っているのと、右腕全体を包帯でグルグル巻きにしているのが特徴。
左手首には、鬼である萃香や勇儀と同じく鎖のついた鉄製の腕輪をつけている。
胸元に花の飾りがあり、服の前掛けの部分には茨の模様が描かれている。
上記の服装以外に冬服も描かれている他、一時的に博麗神社の巫女を代行した際に霊夢の巫女装束に袖を通したこともある。
性格
感情豊かな生真面目者。今の幻想郷の在り方について本気で心配したり憂いたりする数少ない良心。ボケかツッコミかと言われればツッコミ役。
陰ながら幻想郷のために働いているのだが、幻想郷の住人の行動は彼女の予想の斜め上をいくことが多く、その行動の多くは空回りになってしまっている。
ちなみに真面目キャラの宿命か、いじられキャラ。本編でも(主に作者から)弄られまくりである。
目的のためなら手段を選ばない節もあり、有毒ガスや怨霊が湧き出す博麗神社の間欠泉を独断で封鎖したり、死神に注意されたにもかかわらず間欠泉から溢れだした怨霊を理(輪廻転生)に反して消滅させるなどの暴挙に及んだことも。
クールを装って霊夢たちに説教したりしている。が、驚いたりするとすぐにボロが出て、浮き沈みが激しい。東方では珍しく明確に人間の味方という立ち位置にあり、霊夢が逆らえない人物の一人(普段から積極的に修行をしない霊夢も、華扇に「堕落している」と説教されて修行に臨んでいる)。
『東方深秘録』では、生真面目さは同じだが、事態の深刻さからか口調は普段より厳しめでやや高圧的。普段の柔和な様子はあまり見られない。『茨歌仙』でも緊張感のあるシーンなどで多い。
この華扇の側面についてはさらにPS4版『深秘録』で相手の「波長」からその本質部分に迫ることのできる鈴仙・優曇華院・イナバのセリフを通しても見ることができる。
鈴仙は華扇の波長を観測した結果、「恐ろしく長い」としている。
そして鈴仙は華扇について「感情豊かに見せても心の奥底は冷淡で、非人間的な…。」と続け、冷徹な一面を覗き込んだ様子を語っている。
なおドレミー・スイートによれば夢の世界の華扇は「平穏で美しい世界」で暮らしているとされ、ドレミーは「意外」としている。
ただし他の夢の世界の住人の例にもれずなかなかに過激で、先述のような目的最優先で冷酷、教唆も他者の利用も陰口も厭わない様子も見せ、言葉もきつい。
別の場面では笑顔で物騒なことを言いプレッシャーをかける様子から、森近霖之助に冗談めかして「まるで死神みたいだな」とも言われている。
深秘録では幻想郷を守る者の一人として、危険な異変を解決すべく積極的に動く様子が見られた。
その際、『茨歌仙』でも行動することが多い霊夢や魔理沙との協力しつつ、二人に相談しにくい部分などはマミゾウの協力を受けている。
その実、甘いもの好きで大食い。
本編でも甘味を食べている姿が度々見られ、さらには『東方深秘録』でも勝利シーンでは両手にお菓子を持って食べていたりしている。
東方Projectにおける「仙人」は食の必要性が低いか不要であるとされるが、華扇の食及び酒に対する熱意は高く、またそれを通した華扇の喜びや幸せの様子も随所に描かれている。
華扇の信念
華扇個人の信念については、華扇が自ら語ったところによれば、自身は「天道」を往くものである、とのこと。
これは紫との対話の中で発せられたもので、自身が往く道が紫が往く道と異なることを指して言ったものである。
「私は貴方側の人ではない」(以前の紫による華扇に対する「 こちら側の人 」という評も受けた返答)
そのシーンの華扇の背後に霊夢や魔理沙、菫子の他、東方Project作中で描かれる一般の人間たちと思われる姿があり、妖怪と人間が危ういバランスにある今の幻想郷において華扇は人間たちの立場に立った仙人としてのものと見ることも出来る。
一方で華扇は「 妖怪のため 」と口にして行動することもあり、化け狐の件では妖怪にも情を寄せる視点が人間の味方たる仙人らしからぬと指摘されたこともある。
ついでに紫によればその歩みはまだ危うく繊細なもので、華扇が紫と接触する姿を霊夢に見られないよう速やかに姿を隠すなどの姿も描かれている。
華扇は紫は妖怪を重視する姿勢であることをある一件を通して直に触れている。
華扇の他に「天道」を道とする人物に、同じく仙人の豊聡耳神子がおり、華扇は神子も一目置くような「動物たちの味方」でもあるなど、その信念は色々な存在に向けられている。
能力
不明。ただし、公式サイト(外部リンク)のキャラクター紹介の欄に「動物を導く能力を持つ」との記述がある。
作中でも、霊夢の前に現れた理由として「鳥に聞いた」という経緯を語っていたり、地獄の怨霊を握りつぶしたり、霊夢の記憶を操作したと思わしき描写があったりと常人離れした行動が見られる。
これが仙人としての能力なのか、それとも彼女固有の何かなのかも未だ判然としていない。
他キャラクターに見られるような「~程度の能力」などの形で象徴的に語られてもいない。
華扇本人は自身について「 私の役目(ちから)は山の動物たちを正しい方向に導く事」と述べている。華扇の他に古明地さとりが動物の心を読み行動しており、さとりの動物との接し方とも通じるものがある。
『深秘録』では『茨歌仙』でも登場した華扇の縁の動物たちと共に決闘に臨み、その能力を最大に活用。
本人も体術を披露するが、その際には右腕の包帯も多様に変化させつつ使用している。なお華扇が人前で隠すことなく右腕の能力を披露するのは『深秘録』が初。それ以前は右腕の件について秘密にしていた。
身のこなしも早く、姿を現した萃香から身を潜め上空へと逃れたり原理は不明ながら瞬時に身を隠すなど「逃げ足」も速い。
この他では先述のように博麗大結界に穴をあける能力をもち、様々な知識智慧も備えている。
お酒にも強く、茨木の百薬枡(一升枡。後述)を所持する。
「一合なんて単位に入らないわね」(一合は一枡の10分の1)
お酒の味を解し、「醸造法」の知識にも通じている。
種族
……だそうだが、その名前や左腕の鎖、二つ名の「片腕有角の仙人」だの数々の要素にもとづいた鬼疑惑が浮上している。
ちなみに東方世界の仙人については仙人の項目を参照のこと。
『茨歌仙』で人里で宗教家たちによる騒動が起こっていた際には、「仙人」というものに再考している。
住まいについても他の仙人たちなどに見られるように独自の空間を生み出している。
このように仙人として認知されているが、一方でマミゾウに至っては彼女を「鬼」と断定している。ただしあくまでマミゾウの観点。
他方、萃香は明確に華扇の「正体」を知っているとしており、華扇が萃香に隠れて行動する目的にも思い当たるところがある様子。
また小町も華扇について知ってることが多い様子。
また、第十六話では「古い知り合い」に協力してもらい、『注いだ酒の格を上げる杯』を持ってきたが、そのような杯を所持している人物として彼女が挙げられることから、茨木華扇の正体は明確になりつつある。
→『正体と真相・真意(東方茨歌仙最終巻のネタバレ注意)』の項目へ
茨歌仙以外での活躍
『東方三月精』(第3部)、『東方求聞口授』掲載の『文々。新聞』(第九十五季 卯月の三刷)、『東方文果真報』では「文々春新報」の取材に応えていた。
ゲームでは小数点作品の『東方深秘録』でプレイアブルキャラとして初登場し、後続作品の『東方憑依華』にも参戦。
さらに整数作品の『東方鬼形獣』霊夢オオワシEDにも登場した。
描写
『東方深秘録』では、オカルトボールの危険性に気付き、[異変の首謀者に対抗する『深秘録』におけるメインキャラの一人。
本作では華扇のスペルカード戦のスタイルがついに描かれ、霊夢や魔理沙らとも弾幕を交わしている。
また本作では華扇には二つ名が二種類登場している。
華扇は外の世界と幻想郷を行き来するある人物と特殊な関係を結んでいる。
これによって華扇は外の世界との独自の縁を開拓、このとき結んだ縁は宇佐見菫子とのもの。
菫子とは以後も個別に交流を続けている。
東方憑依華では、霊夢と完全憑依のコンビを組む。
霊夢以外では因縁の相手であるマミゾウとコンビを組むこともある。少名針妙丸からはマミゾウと並んで「幻想郷でも指折りの実力者」とされている。
元ネタ(?)
名前
茨木童子は酒呑童子(伊吹萃香の元ネタ)の家来で、星熊童子(星熊勇儀の元ネタ)と共に源頼光と頼光四天王に退治されたということから、華扇は目下妖怪の山の山の四天王の3人目ではないかと言われている。
頼光四天王の一人渡辺綱との戦いで、腕を切り落とされるという点も共通する。
鎖・二つ名
華扇の左手首の鎖はその共通点に合致する。シニヨンキャップが角を隠しているのではと推測されているが…?
これだけの証拠物件が揃っていながら、霊夢をはじめとした周囲の人々は華扇を「仙人」と呼びそのように扱っており、華扇本人は自分のことを「ただの行者」と語っている。
「いばらきのひゃくやくます」と読む。
華扇が持つ一升枡のこと。
この枡に酒を注いで飲むと病気や怪我が治り、健康な者なら一時的に怪力と呼べるほどの力が漲る。ただ飲んだ者は性格が一時的に鬼のように荒っぽくなってしまうという副作用がある。(作中でこれを飲んだ霊夢は何故か男弁で怒鳴り散らし、魔理沙は早苗など出会った相手を殴りつけていた)
さらにこの枡で体を治していくたびに、性格だけでなく体も少しずつ鬼になっていく。
華扇はこの枡で酒を飲み続けているが、曰く「私の傷はいくら呑んでも癒えない」、「むしろ呑み続けないと腕が腐ってしまう」とのこと。
華扇のペット
華扇は上述のように動物と意思疎通ができ、自分の屋敷に多数のペットを飼っている。
(→茨木動物園)
動物たちは華扇の言うことによく従い、おつかいや屋敷の警備などを担当しているペットもいる。
竿打・久米
二匹の大鷲。若い方が竿打、年老いたほうが久米。久米はそろそろおつかいの仕事も厳しくなってきているが、一方の竿打は未熟であり、よく失敗する。
東方深秘録ではこの竿打による必殺技も登場した。
茨歌仙第六話「雷の持つ見えない毒」にて登場。
『東方三月精』第二部21話時点で華扇が捕まえ、それ以来ペットとして飼っている。
東方深秘録ではこの雷獣による必殺技に「務光」と名づけられていた。
上述の竿打による必殺技がそのまま「竿打」であることからすると、この雷獣は「務光」と名づけられているのではないかと推察される。
龍としてはまだ小さいが、それでも大人の背丈を上回り、雷雨を呼ぶ力がある。
茨歌仙第十七話で、過去に龍石から孵されたことが示唆されている。
『東方深秘録』では龍による必殺技(この龍の子供と同一個体かは不明)には「黄帝」と名づけられている。
華扇の屋敷の警備をしている。茨歌仙11話に登場し、屋敷に侵入しようとした上虎皮を剥いで売ろうとした魔理沙に怪我を負わせて追い返した。
東方深秘録では虎による必殺技(この虎と同一個体かは不明)には「彭祖」と名づけられている。
交友関係
『茨歌仙』作中では華扇は霊夢や魔理沙と共に活動することが特に多い。
華扇の知識がそれぞれの苦境や危機から救うこともある。
一方でそれぞれから新鮮な刺激を受けて華扇自身が新しい知見を得ることもあるなど華扇と霊夢・魔理沙は互いに影響を与えている。
『深秘録』では三者は共闘しており、華扇は霊夢と魔理沙を主力とした姿の見えない異変の発生源に対するトラップを企画。
華扇の性格からか霊夢にはつい口を出したくなる相手である様子で、目をかけて修行をつけようとしたり小言を言うことも多い。一方で霊夢の体調を気にして魔理沙と共に心配や思いやりも寄せている。
早苗とは知己である様子。
博麗神社を訪ねた際に行き会ったりそれ以外の場所で遭遇したりする。
騒動に巻き込まれた霊夢と魔理沙を一緒に助けた経験も持つ。
折に触れて華扇の屋敷を訪れている様子が描かれている。
緊張感のある会話を交わすこともあれば互いにリラックスした様子であることもあるなど、二人の関係性はなかなかに深みのあるものである様子。華扇が小町に仙人としての在り方を相談したり小町が華扇にサボりを疑われたりと、二人の対話の表情は豊か。
萃香とは浅からぬ縁がある様子で、萃香は華扇の求めるものを知っている様子も見せるなどしている。
華扇は萃香との間柄について「仲は悪い」としてはいるが、萃香から伊吹瓢を借り受けることのできる間柄である。
勇儀との縁もあり、勇儀の所有する酒器である星熊杯の能力を借りてお酒の格を上げたかのような描写がある。
ただし華扇は萃香との縁や旧地獄との結びつきについては語りたくない様子で、間欠泉騒動などで地上が旧地獄世界などと繋がる可能性を見た際などは両者の「繋がり」は断ちたいと語っている。
紫はホフゴブリンの一件でその内実を華扇に語っており、その際に紫は華扇が「こちら側」の存在であるとした。これは先述のように後に華扇によって自らの道は紫の往くものではない、と返されたが、なおも紫は華扇に期待を寄せている。
紫と同じく幻想郷創設の賢者の一人。華扇とは古い知り合いであるらしい。
なお、紫、隠岐奈、華扇の3人はいずれも象徴的な装飾の付いた前掛けを着用している。
命蓮寺で起きた「黒い霧」の騒動で一度出会っているが、互いが深くかかわりあったのは『深秘録』以降である。先述のように『深秘録』では共闘し、『深秘録』以後の『茨歌仙』では宴席で対決した。
『深秘録』での対峙の後、幻想郷にやってくるようになった菫子を華扇は「観察」していた。
華扇には元の生活に戻してあげたいという思いがあった様子であるが、当の菫子は今の生活が気に入っている様子である。
これ以後二人は外の世界と幻想郷を介した特殊な縁を結んでおり、香霖堂を待ち合わせ場所に密会を行っている。外の物品を持ち込んだり、共に行動する様子が次第に増えている。
- その他の他者関係
隠者であるためか人間関係は広くないとも語っており、霊夢に宴会のための人集めを頼まれた際には呼べる人は多くない、ともしている。
スペルカード
スペルカード・ラストワード(プレイアブル)
スペルカード名 | 初登場作品 | 備考 |
---|---|---|
龍符「ドラゴンズグロウル」 | 深秘録 | cost:1000。『憑依華』でも登場 |
包符「義腕プロテウス」 | cost:1000。『憑依華』でも登場 | |
鷹符「ホークビーコン」 | cost:1200。『憑依華』でも登場 | |
*猿の手よ!敵を握りつぶせ!* | ラストワード(怪ラストワード)。『憑依華』でも登場 |
スペルカード・ラストワード(ストーリーモード限定)
スペルカード名 | 初登場作品 | 備考 |
---|---|---|
雷符「微速の務光」 | 深秘録 | |
虎符「両門の彭祖」 | (体験版のみ) | |
*死ぬまで願いを叶える手* | (怪スペルカード) | |
*猿の手はオカルトな夢を見る* | (怪スペルカード) | |
霊鷹符「鷹による夢想封印ハンティング」 | 憑依華 | 霊夢(マスター)との完全憑依コンビ時 |
雷霊符「務光の雷弾夢想封印」 | 霊夢(スレイブ)との完全憑依コンビ時 | |
龍蹴符「ドラゴンズ飛鳥井キック」 | 霊夢(スレイブ)との完全憑依コンビ時 | |
雷化符「務光と葉っぱの弾幕変化」 | マミゾウ(スレイブ)との完全憑依コンビ時 | |
龍化符「ドラゴンズエイリアンカプセル」 | マミゾウ(スレイブ)との完全憑依コンビ時 | |
雷符「務光の雷霆閃光夢幻弾」 | ドレミー(スレイブ)との完全憑依コンビ時 | |
龍符「ドラゴンズオプティカルドリーム」 | ドレミー(スレイブ)との完全憑依コンビ時 |
「茨木華扇」の配色についての経緯
発表当初
茨歌仙第1話にはカラーイラストが無かったため、連載開始当初は華扇の配色は不明であった。
Twitterに、
作者・あずまあや氏による華扇のカラー絵の一部が載っているが、「ボツになった」とのコメントがあり、「色も含めてボツになった」可能性があり、実際の色は分からないままだった。
髪の色に関しては、ZUNがメインパーソナリティを務める「2軒目から始まるラジオ」にて、あずまあや氏から「赤系のピンク」との回答が出ている。
これらの公式発言に囚われず、絵師によっては自由な発想による着色で描かれることもあった。
公式カラー発表後
キャラ☆メルFebri Vol.2に掲載された茨歌仙第2話にてカラーページが掲載され、その中で華扇の公式カラーリングが判明した。
髪はピンク、民族衣装のような服は白とワインレッド、スカートは黄緑色と、スカートを除けばそれまでの予想とは大きく違わない内容であった。
二次創作
特に霊夢とは原作での関係性から姉のように扱われる。同じ書籍キャラの本居小鈴との比較か。紫とはまた違って霊夢に苦言を呈するキャラである。茨歌仙最終話あたりで見せた意外な霊夢の一面も必見。
山の四天王繋がりで萃香と勇儀。しかし本人はその繋がりを否定していたりするが…
あとは仙人繋がりで豊聡耳神子と霍青娥、幻想郷の賢者特有の前掛け繋がりで紫と隠岐奈(古い知り合いらしい)など。(もっぱら、二次創作では華仙も賢者扱いされている。)
特に茨歌仙で仙人達と絡んでからは神子や青娥と一緒に出てくることが増えた。
そして宮古芳香とは元ネタである都良香と茨木童子が絡んでいるため、その関係性が芳香の主人の青娥含め注目されている……が、最後までそのことが明かされることはなかった。
青娥とは水色の桃色のイメージカラー、清楚に見えて邪悪&大悪党を名乗りながら生真面目など、見た目と性格のギャップが真逆である。ただし華扇は茨歌仙で彼女と対面した時にはその邪悪さを感じなかった模様。
繋がりがありそうな連中がとにかく問題児揃いなため、『茨歌仙』でわりと受け身のムーブが多かった事もあってツッコミ役や苦労人ポジションを振られがち。キレると説教フルコースが始まったりする。
何かしら食っているイメージが強いので幽々子と同じ腹ペコ枠が定番。
また、多数のペットを飼っている事から動物好きキャラも定着している。
もはやエロ方面では殿堂入りレベルの扱いを受けている。 髪の色から淫乱ピンク呼ばわりされる事も。
元々は幽々子に対して使われていたが、現在なら東方で淫ピと呼ばれると8割方この人を指す。
あちらの(ピンク繋がりで)暴食のイメージがより固まったともいえるか。
ギャグなどでもそれをネタにされやすいが、そういったイメージを好まない人もいるので使用には注意。
非公式ながら第8回東方シリーズ人気投票では、原作の連載から間もなかった為初登場62位と低スタートを切ったものの、 翌年の第9回東方シリーズ人気投票では長期連載効果やMMDモデルなどの登場により、26位と大躍進を遂げた。
関連イラスト
関連タグ
東方Project 東方茨歌仙 東方深秘録 東方憑依華 東方文果真報
キケン!有毒ガス充満につき死にたい奴だけ近寄ってよし グチサァ 茨華仙の屋敷 茨木の百薬枡
ペット
イラストタグ・二次創作など
肋華仙 華扇ちゃんに説教され隊 扇ぱい 冬服華仙 巫女華扇 かせにゃん レオタ華扇 前掛けだけ華扇 かっこいい華扇ちゃん 右腕の可能性 茨木動物園 華扇ちゃんノリツッコミポーズ ちび華扇 きせかえ華扇ちゃん
カップリング・数人組
霊華 / 華霊 こまかせ ふたりは仙キュア(華扇×青娥) せいよしかせん マミかせ
チルかせ めーかせ あやかせ かせもみ せんはた よしかせん
レイマリカセ レイマリサナカセ めーいくかせん 龍神組 説教組 東方中華娘 東方印度娘 東方仙人娘 東方ピンク髪 山の四天王
企画
誤字
ちなみに、3つの内のどれかのタグで検索しては出ない絵もあるかもしれないので東方 茨AND検索を使うといいかもしれない。
他の記事言語
正体と真相・真意(東方茨歌仙最終巻のネタバレ注意)
さあ、我が相棒よ
やっと見つけたぞ
再び一つになろう!
第49話にて、茨木童子の腕と合体した華扇本人の口から遂に『山の四天王の一人』、すなわち鬼であることが語られた。
二つ名は『奸佞邪智の鬼』。
シニヨンキャップに収まっていた小さい二本の角は太く長く伸び、萃香や勇儀と同様の鎖で錘と繋がった枷のような腕輪を両腕に嵌めた姿はまさに(東方流の)鬼である。
ちなみに髪は長く伸び、服装は前掛けが黒く、スカートは白くなり、完全なノースリーブに変化する。
彼女は伝承通り、千年前に右腕を切り落とされたのだが、その時腕に彼女自身の邪気を籠められた上で右腕は封印された。邪気とは『鬼の力・鬼らしさ』とでも言い換えればいいのだろうか、それを失った彼女は現実を「地獄のよう」にしか感じられなくなり、新しい生き方・在り方を模索せざるを得なくなった(多くの創作物では妖怪は肉体よりも精神に依存する存在であり、鬼が鬼らしさを失うと言うという事はまさに致命的)。
その答えが『天道』を往く事であり、仙人『茨華仙』なのだが、仙人を志した理由はモノローグでも語られていない。邪気を失ったとはいえ鬼の肉体は不老長寿であり、人の世に忍んで生きるより仙人になった方が都合が良かったのかもしれない。
永い間、右腕を探していた理由は鬼に戻る為では無く、『天道』を往く者としては邪気の塊であり人間に災いをもたらすであろう右腕を放置できなかった為、そして茨木華扇としては鬼であった事に未練は無くてもやはり自分の腕、傍に置いておきたいという少々利己的なものであった。
苦労の末に見つけた右腕を霊夢に預けたのにも理由があった。
それは、千年前の鬼退治を再現し右腕を再封印する為、そして霊夢を鬼退治役に仕立てる為である。
右腕の封印は経年劣化で解けかかっていたのだが、この封印術、華扇本体を経由して施されており、腕だけを再封印することが出来ないようになっていたのだ。
術を解析するという手もあったかもしれないが、その前に封印が解けてしまえば"茨木童子"は右腕だけの状態でも暴れ出す(既に数人食っていた形跡もあった)。確実なのは『鬼退治をやり直す』事である。
そこで封印が解けかけている右腕を霊夢に預け、やがて霊夢が茨木童子の腕と戦わざるを得なくなるように仕向け、頃合いを見て鬼・茨木華扇に戻り霊夢に右腕を切り落とさせる、という計画を立てたのである。
結果は__うまくいったが危なかった。
天子の介入・助言が無ければ霊夢は信用していた茨華仙が鬼であった事実に動揺したまま敗北していたかもしれない。
その点で言えば、本来ドライな霊夢が討伐を躊躇するほど親身になり過ぎていた事は、華扇の落ち度と言えるかもしれない。
困惑する霊夢に対し、上記の事を考慮せず呆れるような仕草をしていたため、彼女は鬼だった故に、人間の心を理解しきれていなかった可能性がある。
関連イラスト (正体判明後 ネタバレ注意)
華仙、茨木童子の腕、鬼華扇の比較絵