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マミかせ

まみかせ

マミかせとは、東方Projectに登場する二ッ岩マミゾウと茨木華扇の二人による二次創作カップリングである。
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概要

東方Projectに登場する二ッ岩マミゾウ茨木華扇のカップリング。

マミゾウは『東方神霊廟』、華扇は『東方茨歌仙』に初登場した。


両者は『茨歌仙』で出会っており、『東方深秘録』では複数回の対立もあったものの、同じ目的のもとで協力し行動している。


『東方茨歌仙』

第九話「 新旧の妖怪 」にて、マミゾウが華扇が訪れていた博麗神社を尋ねた際に二人は出会っている。


同エピソードではマミゾウが、自身が身を寄せる命蓮寺の面々への襲撃事件を調査する過程でその犯人と目星を付けた博麗霊夢を訪ねており、ここに同作第一話以降博麗神社へと頻繁に顔を出すようになっていた華扇が居合わせたという状況である。

この際のマミゾウの名乗りは「 佐渡の二ッ岩 」。

本エピソードは冬場のものであることから、華扇は冬服(冬服華仙)で、マミゾウも長袖やマフラーなどを身につけて登場している。


本エピソードでは幻想郷における妖怪と人間の関係も語られるが、華扇は妖怪にも共感を寄せ(マミゾウが訪れるよりも前の時間)、マミゾウは妖怪社会における襲撃事件を追って登場しているという妖怪により近い意見・立場が描かれている。

また華扇はその意見について「 新参者の妖怪みたいな事 」と霊夢に評されたり、あるいは霊夢の信念の実像をまだよく知らないために襲撃事件の犯人として霊夢を推察したマミゾウは、霊夢が犯人でないとわかった際には自身について「 幻想郷では新参者 」とするなど、本エピソードでの両者は本話の題にも関連した「 新参 」という要素でも語られている。


ただし華扇は第九十五季 卯月の三刷の文々。新聞(『東方求聞口授』)にインタビューに答える様子が記録されており(※)、『茨歌仙』作中でも長い時間を生きている事が自身の言葉で語られている。

マミゾウは幻想郷でこそ「 新参 」(同エピソードにおける幽谷響子のセリフから、マミゾウがやってきてから一年も経っていない様子)であるが、実際は「 由緒正しき化け狸 」であり、外の世界では人間の世界にも馴染んでいた存在である。

華扇とマミゾウは「 」の要素で語られつつつもその存在性の繋がり自体は「 」にも属するのである。ただしマミゾウは広義の妖怪であるが、華扇は仙人であるという点はタイトルとの関連を見る場合は「新旧の妖怪」とは合致しない点である。


※windows版東方Project第一作(通算では第六作)にあたる『東方紅魔郷』で発生した紅霧異変は第百十八季にあたる。


『茨歌仙』での関係性は後述の『深秘録』以後の時系列のエピソードでも見られており、華扇とマミゾウは別のシーンでも二人の腹の探り合いを行っている。

マミゾウは華扇について華扇が語るもの以外の「正体」があると確信めいた所感を得ており、華扇が神社を掌握しようとしてるのでは(華扇が自身の影響力を広げようとしてるのでは)と感じたこともあって釘を刺す意味合いも込めて化け狸らしくユーモアも込めた策略で華扇に挑んだ。


直接対峙の機会となった宴会前の、前哨戦のような、鍔迫り合いのようなシーンでマミゾウの手によるもの(節分の豆や鰯の頭つきの柊)から華扇は一連の嫌がらせが「 化け狸 」(マミゾウ)によるもので、加えてそのアイテムからマミゾウが自身についてどのように見ているか感づいていた様子である。

華扇もまたこれを「 挑戦 」と理解し、果たして両者はそれぞれの準備と手回しを練り上げてある晩の博麗神社の梅見の宴会へと臨むのである。


『茨歌仙』では次述の『深秘録』の折のような直接的な力のぶつかり合いではなく互いの知識と心理の読み合いの様相となり、幻想郷におけるお酒の文化とも合わせたそれは仙人と妖怪の知識と知恵の化かし合いとも言えるような姿となった。


なお、マミゾウが自身をどう見ているか感づいていた華扇は宴会中には関連する語を直接口にしてみるなど、マミゾウの搦め手をあえて逆手に取った皮肉も飛ばしている。


『東方深秘録』


見られたからには仕方が無い 強制的に大人しくして貰おうか

       (華扇、『深秘録』。マミゾウに対して)


当時幻想郷を騒がせていたオカルトボールを巡る混乱について、霊夢や霧雨魔理沙の協力も得つつ独自に活動していた華扇にふとしたことからマミゾウが接触したのが本作における両者の出会いである。本作での再会も先述の『茨歌仙』での出会い同様に博麗神社。


博麗神社に華扇が開いた「 結界の穴 」を前にそれを質すマミゾウであるが華扇はそれに答えようとせず、口を閉ざす華扇の腹の内を探るようにマミゾウが勝負を仕掛けた。勝負の末にマミゾウが一時外の世界に出ていくという華扇の何らかの企みのフォローをするとし、マミゾウは華扇が不在の間、幻想郷側でオカルトボールに関連した霊夢や魔理沙を見張っていた。華扇が外の世界に出る際には、マミゾウは佐渡土産を頼んでいる。

その後幻想郷に戻ってきた華扇は、オカルトボールの事実をマミゾウにも密かに語る。


ここまでが華扇のルートであり、二人の物語は次述のマミゾウのルートにも繋がる。


華扇からオカルトボールと外の世界にまつわる一件を聞いたマミゾウは、自らもこの混乱に対して行動を始める。以後当事者である魔理沙や霊夢から情報収集に当たりながらオカルトボールも収集しつつしだいに事の核心へと近付くのである。

そしてマミゾウは先述の華扇とのやりとりにおいて華扇が伝えなかったオカルトボールの「 仕掛け人 」についても独自に答えに行き着いている。

そして華扇らが企図するものに「 穴がある 」ことに気が付くと今度は華扇らの「企み」のバックアップも手掛けることにする。マミゾウは「 汚れ役 」を引き受けることを決めた。


華扇は霊夢や魔理沙らの協力も含めオカルトボールの「 仕掛け人 」に対してより直接的なプランを考えていたようであるが、マミゾウによってよりユーモアたっぷりに、それでいて深い妖怪の恐怖も味わわさせるような相手の精神を揺さぶるプランへと変化した。

マミゾウの参加によって華扇が考えていたプランは元のもの以上に手の込んだもの、そして幻想郷と妖怪を侮る相手に対してより効果的なものとなっていくのである。相手に対する視点の向け方、対処の方法を通しても華扇とマミゾウの性格や好みの違いなどが現れている。


また本作では先述の『茨歌仙』で二人が出会った際のエピソードの下地となった「 幻想郷のルール 」という点についてもそれとは別の形で語られている。

先述の機会では主に霊夢を通した幻想郷のルールを履行する視点が語られているが、本作の二人を通しては幻想郷のルールに準じつつも現在の異変にどのように対処するか、という具体的な内容となっている。

本作では両者いずれも「 幻想郷のルール 」という語を口にしている。


幻想郷のルールは知っておるが 儂は外から来た妖怪じゃ 」(マミゾウ)


正式な理由があるとはいえ幻想郷のルールを破ることになるんだからね 」(華扇)


マミゾウは「 汚れ役 」を買って出たがそれは「 幻想郷のルール 」に対してもであり、一時的に「 幻想郷のルールを破る 」ことも辞さない華扇にそうすることで華扇自身の立場が危うくなる事を指摘する。

自身が仲介に入ることで将来的なものも含め各所が丸く収まるよう調整した。


お主じゃあ、外との干渉がバレたときにあらぬ疑いを掛けられるじゃろうて

  儂なら何があっても平気じゃからな 」(マミゾウ、『深秘録』)


本作での華扇は口調も厳しくより精神的に余裕のない様子が描かれており、華扇ルートでは協力しつつもマミゾウルートでは以後マミゾウが独自に活動しているとあって、自らが密かに進め、霊夢や魔理沙等少数の面々のうちで密かに終結させるつもりであった本件に何らかの支障があるのではとマミゾウの行動をやめさせるべく弾幕勝負へとなだれ込んでいる。

そんな華扇の急ぎ足をマミゾウの飄々とした貫禄のあるマイペースが二度の決闘機会も通しながら程良く抑え、かつその目的達成のための方法を昇華させるというより良い道筋へと導いている。


『深秘録』における異変がひとまず終結した後も、霊夢や魔理沙とともに華扇とマミゾウが事の後処理のために意見を交わし行動しており、異変の主に対する処遇について華扇とマミゾウは同じ意見に至っている。


その他の関連する要素

  • 人間の里

華扇とマミゾウはいずれも人間の里に良く出向いている様子が描かれており、華扇は人里での食べ歩きや散策などの様子が見られ、マミゾウは主に鈴奈庵を訪れる様子が描かれている。


ともに人間の里で情報収集に当たる事もあり、それぞれ店舗や裏通りなどでその様子が描かれている。先述の性格の違いや得意とする対人関係などの違いもあってか、主に描かれる情報の収集先や出入りする場所もまたそれぞれ異なっており(2015年11月現在)、二人を通して人間の里の様々な側面もまた描かれている。


時には人間の里で起こる怪異をそれぞれの形で追う事もあり、例えば華扇は人間の里で座敷わらしがいなくなるという怪異(『茨歌仙』)を追い、マミゾウは人里に出没する消える食い逃げ犯(『東方鈴奈庵』)を追うなどしている。


  • 博麗神社やその他の場所・イベント

前述のように華扇は博麗神社を訪ねる事が多く、マミゾウもまた先述の『茨歌仙』でのエピソードなどをはじめ博麗神社を訪ねる事がある。博麗神社での宴会にも顔を出しており、時には霊夢の生活スペースで霊夢とお茶を共にする事もある。


河童のプラネタリウムがオープンした際には華扇が霊夢や魔理沙とともにここを訪れており、マミゾウもまた同じ公演の機会にこれを鑑賞している様子も描かれている(『茨歌仙』)。


マミゾウは幻想郷へとやってきて以降幻想郷でも親分格として信頼を得ているようで、『鈴奈庵』では「 狸の宴会 」を開催し、『東方心綺楼』ではマミゾウのステージでもある妖怪狸の森にて多数の変化狸が登場し、マミゾウの決闘を観戦している。


華扇は超高水圧の柱の出現による玄武の沢の閉鎖に伴う河童の生息圏の山間部への移動にはじまる「 サバイバルゲーム 」の流行によって「 闘争本能 」を掻き立てられ半妖怪となった「マミ」を救うために密かに活動している(『茨歌仙』)。


ただし華扇は狸について「 食えない扱いにくい動物 」ともするなど華扇としては狸は得意でない様子も吐露している(華扇、『深秘録』。対戦モード対マミゾウ戦勝利セリフ)。


  • 「手下」や「ペット」

マミゾウは化け狸、華扇は動物達などそれぞれに「 手下 」(『鈴奈庵』)や「 ペット 」(東風谷早苗評、『茨歌仙』)などがおり、各々の独自の勢力において親分格であったり中心であったりする。


またそれぞれの面々の力を借り、その個性を生かして弾幕として応用している点も共通する。

例えば弾幕アクションではマミゾウはスキルカード・必殺技である「怪奇送り提灯」他変化技の一部、華扇は「竿打」などの必殺技等にそれぞれの「手下」や「ペット」の力を用いている。


さらにマミゾウは『深秘録』では手下をオカルトボールに化けさせ外の世界との連絡役としたり、華扇は博麗神社の冬場の火事を沈火するために龍と思しき存在の力を応用しているなど、弾幕戦の場面以外のストーリー中でもそれぞれごとに力を得ている。


  • 人間と妖怪の「味方」

マミゾウは明確に妖怪の味方としており、先述の響子などの言葉からは妖怪からの相談に乗っている様子も語られている。ただし先述のものとも関連して妖怪と人間の関係性にみる「 幻想郷のルール 」にも合わせており、時には「 新参 」の妖怪に幻想郷での妖怪のありかたを「 教育 」すべく立ち回ったりする事もある。

マミゾウが妖怪の立場を重視し、親分格な立場から他の妖怪に目をかけるのに対し、華扇の信念である「 天道 」には自らが心を砕く対象として主に人間を想定しているような描写があるなど、それぞれが志向する種族もまた異なる様子である。


一方で華扇は仙人として人間のために活動することもあるが、その真意は時に妖怪のためであることもあるなど、人間と妖怪という幻想郷における二つの大きな緊張状態がある両者双方にその立場が接している。例えば一時的に巫女が不在となった博麗神社で巫女を代行した際には、それが人間のためであるとともに妖怪のためでもあることを独白している。

また、華扇の場合は「 動物の味方 」でもある。


  • 「酒力」

華扇とマミゾウのいずれもお酒を好み、また、強い。互いにお酒、あるいはマミゾウの言うところによる「 酒力 」には自信がある様子で、実際に呑み比べたり、その後にもまた呑み勝負でもしてみるか、とお酒を絡めた交流をもつ。


  • 「結界」

マミゾウは『東方神霊廟』において旧友の封獣ぬえに請われてこの地へとやってきたという自らの意思で幻想郷と外の世界を隔てる結界を越えた身であり、今なお両世界を跨ぐ事は自在であると語る。

華扇は『茨歌仙』においてとある他者に、華扇はある目的から結界を越えたがっているのではと想像されたが、『深秘録』において実際に結界に穴をあけ、外の世界との通路を生み出した。


東方Projectは結界を隔てて二つの世界観があるが、マミゾウと華扇はいずれも双方の世界観に自らの意思で道を開き、実際に行き来した実績をもつ者でもあるのである。


二次創作では

二次創作では、華扇の動物を導くという要素が動物の変化であるマミゾウと相性良く描かれる事もあり、例えば動物好きの華扇がマミゾウの立派な尻尾のもふもふに触れたがったり、執着したりなどのアプローチがある。

あるいはマミゾウの固有の能力が展開に関係することもあり、例えば他者を変化させる<変化「二ッ岩家の裁き」>などを通して主に動物に変化させられたその他のキャラクターを華扇が愛でるといった作風もある。


また動物という要素に限らず両者ともそれぞれ作中でお酒を嗜む様子が描かれており、この点では『深秘録』において同じ方向性で協同する様子が描かれて以降、戦友のようなコンビ性・カップリング性が見出される事も増えたこととも関連してお酒を通した交流が描かれる事もある。


この他、二人それぞれに関連すると目される逸話や伝説から二人を想像する作風もある。

両者の元ネタ・キャラクター造形の基盤の一つとも目される存在にそれぞれ「団三郎狸」(二ツ岩大明神)、「茨木童子」があるが、前者は佐渡、後者は越後国(今日の新潟県の本州部分)にそれぞれ関連、または関連するとする説をもつ。


団三郎狸は佐渡における狸の頂点であり、この地で人間社会と交わりながら狸社会をまとめ、後に二ツ岩大明神として信仰を受ける存在ともなった。その由来は越後(本州)から持ち込まれた家畜としての狸であったともされている。

茨木童子は出生及び人間時代の幼少期の生活圏が越後(さらには今日でいうところの長岡市周辺)であったとする説がある。新潟県には茨木童子に関連した史跡(例えば「稚児清水」)や神社(「軽井沢茨木童子神社」)も存在する。ただし栃尾観光協会ホームページ(下記外部リンクも参照)によれば、長岡市軽井沢に存在した茨木童子関連の史跡は水害で流出しており、現在は何もない(2015年11月現在時点)。


団三郎狸と茨木童子は日本海・北陸道に関連した土地にそれぞれの謂れ(またはその説の一つ)もつ存在でもある。


ただし茨木童子については摂津国(今日の大阪府または兵庫県)が由来との説もあり、こちらでも例えば茨木童子貌見橋(大阪。石碑のみ現存)や西富松須佐男神社(兵庫)などの茨木童子にまつわる史跡がある。今日の大阪府茨木市ではご当地キャラとしても位置づけられている。


何より華扇については原作においては茨木童子がその由来であるとは語られておらず、ファンの間で華扇にまつわる複数のエピソードにおいて茨木童子との関連が見出され、何か関連があるのではないかと想像されている、といったものとなっている。


関連タグ

東方Project

二ッ岩マミゾウ 茨木華扇


東方Project(二次創作)

東方Projectのカップリング一覧


外部リンク

栃尾観光協会 軽井沢茨木童子伝承

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