「私は風祝(かぜはふり)の早苗 外の世界では絶え果てた現人神の末裔」
「うふふ 私もここでの挨拶の仕方を学びました この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」
概要
種族 | 人間 |
---|---|
登場作品 | 『風神録』5面ボス、『地霊殿』Ex中ボス、『星蓮船』自機、 |
『非想天則』自機、『DS』LEVEL Extra、『茨歌仙』準レギュラー、 | |
『神霊廟』自機、『求聞口授』解説、『弾アマ』七日目、『鈴奈庵』22話(初)、 | |
『紺珠伝』自機、『グリウサ』審査員・参加者、『酔蝶華』13話(初)、 | |
『虹龍洞』自機、『獣王園』自機 | |
二つ名 | 祀られる風の人間(風・非・求)、山の新人神様(星)、現代っ子の現人神(DS)、我欲の巫女(神)、山に住む奇跡の現人神(紺)、皮相浅薄な人間(茨)、風と湖のテウルギスト(鈴)、風と奇跡の純米酒(酔)、奇跡の現人神(虹)、野心ある良心の巫女(獣) |
能力 | 奇跡を起こす程度の能力 |
危険度 | 低 |
人間友好度 | 高 |
主な活動場所 | 守矢神社等 |
テーマ曲 | 信仰は儚き人間の為に(風) 少女が見た日本の原風景(獣) |
※ただし危険度や人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。
東風谷早苗は幻想郷外の世界から訪れた守矢神社の風祝(かぜはふり)。
諏訪に置かれた神職の一種で、ざっくり言えば風(台風)を治めて豊作を守る巫女のようなものである。
八坂神奈子の巫女にして洩矢諏訪子の遠い子孫だが、早苗本人はその事実を知らないようだ。
幻想郷では競合相手である博麗神社の博麗の巫女に対して、守矢の巫女と呼ばれることが多い。東方虹龍洞では自ら「守矢神社の巫女」と名乗る。
東方風神録と東方地霊殿を経て、東方星蓮船では自機となる。以降は妖怪の山の勢力同士の交渉や今後の計画等の大枠からはもっぱら蚊帳の外な一方、異変を解決する者となったり、里では力の源である信仰を集め、山では守矢神社の事業としてのロープウェイ設置などのインフラ整備にも関わっているようである。
実際の洩矢神の子孫とされるのは第78代神長官を継いだ守矢早苗氏(実在の人物)。ただし現存する系図資料では、守矢氏は初期に建御名方神(八坂神奈子のモデル)の孫を養子に貰って祭祀を継いだため、実際に洩矢神の血を引くのは大祝諏訪氏。守矢氏は純粋な建御名方神の血統である。
バックストーリー
出身地
東方非想天則では「信濃川」ではなく「千曲川」という名称を使うなど、断片的に示唆していたが、東方求聞口授において長野県の諏訪が故郷と記された。関連して、東方茨歌仙では「やしょうま」を得意な手作り菓子とする様子が描かれている。
現人神
人でありながら神の代理として力を行使する者に人々の信仰が及ぶことで、あたかも神と同様であるかのように見なされた存在を指す。
幼い頃から奇跡を呼ぶ秘術を習得した早苗は多くの信仰を集めるはずであった。しかし移り変わりの激しい外の世界では神徳の高い神ですら信仰者は激減。
現人神の筋であった早苗はそのまま信仰を放棄できるが、神にとっては力の喪失になるばかりか存在の安定にも関わる。
そのため神奈子は幻想郷への移転とそこでの信仰集めを決断し、早苗も同行することとなる。人間の世界との別れは恐怖であったが、同時に新しい世界への旅立ちは楽しみでもあった。
ちなみに、公式上は早苗の外の世界での暮らしぶり、実年齢その他は不明。かつて「東方星蓮船」の予約特典でセーラー服で描かれたこともあり、幻想郷に来る前は女子高生であったかのように語られることもあるが、あくまでも二次創作での話である。
詳しくは後述"二次創作における早苗"にて。
ゲームでは
《東方風神録》
Stage 5の中ボス、及びボスとして登場。
幻想郷に存在する妖怪の山に移転してきた守矢神社と早苗の目的は幻想郷での人妖を問わない信仰集め。
信仰が下がる一方の博麗神社で祀る守矢神社の神に変わってもその役割も、博麗霊夢の立場も変わるわけではないのだが、早苗が胡散臭さを与えてしまったためか、霊夢は直接守矢神社に出向くことになる。
Stage 5において再び相対することになるが、博麗神社の信仰の低下が分かる早苗は、幼いころから秘術を習得し力を付けてきた自分に自信を持ち、同時に幻想郷の人間を甘く見ていたようである。最終的には、神が住まわず力を落としていた妖怪の山としても、新たな神が住まうことは利益になることから和解が成り、守矢神社を構え山の妖怪達からの信仰を集めることとなった。
後に早苗が積極的に人里に出向き信仰を集め、また妖怪の山にロープウェイを設置して人間の参拝客を入れるようになるが、当初は妖怪の山での信仰は守矢神社で集め、人間からの信仰は祀る神を変えた博麗神社で集める算段であった。
《東方地霊殿》
EXステージで中ボスとして登場。
守矢神社へと続く道中で現れる。「私もここでの挨拶の仕方を学びました」という唐突だが丁寧な口調からの、印象的なセリフと共に戦闘が開始される。その様は当時のプレイヤーを驚かせた。また、セリフの際の表情が楽しげで、同時に自信に満ちているようにも見えたためか、模したAAが作成されたりもしている(この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!)。
これまでは、「秘術」「奇跡」といった自身の立場に関するスペルカードが中心であった早苗であるが、ここでは「ミラクルフルーツ」なる、確かに名称としてはミラクルなスペルカードも使用してくる。
EXステージ道中曲の「ラストリモート」のサビには東方風神録の早苗の戦闘曲である「信仰は儚き人間の為に」のアレンジが使用されているとの説もある。
《東方星蓮船》
自機として初登場。
早苗は神奈子から妖怪退治を勧められていた。そんな折、巷では雲の間を回遊する不思議な空飛ぶ船の噂が広がっていた。早苗はこれを確認すると、情報収集目的で訪れた博麗神社にて霊夢、魔理沙とも情報の共有を行い、空飛ぶ船、さらには内部の調査へと向かうのだった。
A装備(一点集中&誘導型)とB装備(高威力&広範囲炸裂型)がある。 A装備は蛇型のショットがホーミングとなっており扱いやすい。B装備は蛙型の炸裂弾を広範囲に飛ばすが、密着時多弾当ての火力とボムの性能に強みがあり、ボム中の無敵時間でのショットも可能なため破壊力のある自機となっている。もっとも、星蓮船はベントラーシステムや各ボスの容赦無い弾幕のためクリア難度は地霊殿と共に整数作品でも屈指であり、破壊力のある早苗Bであってもかなりの難関であることは変わらない。
早苗Aは妖怪退治、早苗Bは調査に寄っておりそれぞれ会話の展開が異なるが、どちらにしろ星蓮船時点では慣れていない妖怪退治にもかかわらず物怖じする様子がまるでなく、
人間が妖怪に食われる、幻想郷で起こりうる世界観を『エキセントリック』と捉えていたり、
そのような世界観での妖怪を退治する行いを『楽しいかもしれない』と好意的に捉えていたり、
「参ったかー!これが人間にして神である私、東風谷早苗の力よ!」と、昔から言ってみたかったのかもしれない決め台詞を放ったりと、
外の世界の一般的な感覚とも異なる、妖怪に対して好戦的なノリで異変の解決にあたっていく。その様は二次創作において早苗のような「何か」を生み出してしている(絶対許早苗)。
ちなみに、何かと好戦的で妖怪退治の側面が強かった早苗Aであるが、この自機でコンテニュークリア(BADEND)すると、復活した僧侶・聖白蓮のありがたい教えを、帰れないまま延々と聞かされる羽目になってしまうのであった。
《東方非想天則》
幻想郷に現れた巨大な影を二足歩行の巨大ロボと信じこみ、それを追ってチルノや紅美鈴、そして信仰する神の一柱たる諏訪子と戦うことに。諏訪子には、「自分に勝てたら一人で妖怪退治に行ってもいい」などと言われており、親(先祖?)離れも近いようだ。
他にもアリス・マーガトロイドに巨大ロボットを作れないか聞いてみたり、お台場ガンダムに興味を示していたりと、やたらとロボットにこだわりを見せる。自分で乗ってみたいとすら思っているようだ。
もっとも、妙にロボットにこだわる態度を見せるのは、「実際何らかの気象現象かなんかであろう、そう考えてしまう自分の思考回路が面白くなかった。だから彼女は、あの影は里を襲う巨大ロボだと思う事にした。そう考えると調査が楽しいからである」という描写もあるように、幻想郷では常識的でつまらない考えに捉われるよりも非常識で面白く考えたほうが楽しいという、前向きな考えに至った結果のようである。
《ダブルスポイラー》
神奈子と諏訪子の力を借りた技に加え、妖怪から妖力を吸収して、その力で攻撃するというとんでもない技を身に付けた。もはや本人が常識の通じない存在になりつつあり、霊夢と合わせて巫女無双である。この技は射命丸文からは山の神の威厳が保てると好評(?)だったが、姫海棠はたてからはかなり警戒されており、「人間でも神様でもなくもっと悪い奴」呼ばわりされている。
《東方神霊廟》
なんと二度目の自機抜擢。すっかりレギュラー入りである。
今回はあふれ出た神霊を信仰拡大に利用できるのではと思い、行動を開始する。
すっかり幻想郷には馴染んだ様子で、たぶん主人公4名の中で一番この異変を堪能したであろう。また、エンディングにて珍しく私服が公開されるシーンや、諏訪子が「ごっはっん!ごっはっん!」と早苗にご飯を作るようせがむシーンなどがある。
《東方紺珠伝》
妖怪の山には金属製の蜘蛛が現れていた。不思議なことに蜘蛛が通った後は霧が晴れ、木は朽ち、生物の気配は失われていった。にもかかわらず、山の妖怪達は蜘蛛を感知できていないようであった。不審に思った早苗が霊夢に相談したことに物語は始まる。ところで、早苗は火星探査機キュリオシティに似ていると密かに当たりを付けていたようだが、別に関係なかった。
集中ショットがホーミングであるため軸を合わせる必要がなく避けに集中できることや、ボムが高威力と長い無敵時間を併せ持っていることに大きな強みがあり、総合的にシンプルに非常に扱いやすい自機となっている。
Extra面では、東方における最高クラスの女神に対して登場早々に強烈な属性を付けてしまったことが大きな話題を呼んだ。早苗の「挑戦的な発言」に対し、女神の返答は全ての自機共通の形式的なものではあったのだが、通して読むと、どう見てもTシャツへの指摘にブチ切れたようにしか見えないことが不幸につながってしまった。
《東方虹龍洞》
妖怪の山に現れた売人たちによって様々な人妖の力が込められたカードが流通し始めたことから、直接生産元を抑えるために調査を開始した。多様な力を宿したカードを霊夢が抑えようとしていることへの対抗意識も持っているようである。
前回登場の紺珠伝と同様の基礎性能。更にボムの威力は他3人と比べても圧倒的に強く、1発で相手のスペルを完封可能。さらにアビリティカードによってそれらを強化することも可能であるため、変わらず初心者から上級者まで非常に扱いやすい自機となっている。
《東方獣王園》
地上では霊が騒ぎ、中でも早苗が見たことのない動物霊達が幅を利かせ始めていた。その影響からか妖獣達の様子もおかしい。そんな折、神奈子から「霊の正体を調べろ」「妖獣は敵と思ってかかれ」とざっくりした指示を受けた早苗は、妖獣を見つけたらとりあえず退治して情報を集めるというざっくりした方針で調査を進めていく。
今回も通常時は神奈子謹製の蛇ショットなのだが、残念ながらパワーは微妙。更に時間差で展開する除霊オーラが中々にトリッキー。一方で諏訪子由来の蛙ショットをばら撒くC3が高威力なのが強み。全19人の中で性能は中堅程度に落ち着いている。
漫画では
《東方茨歌仙》
準レギュラーとして登場。頭頂部の双葉のようなアホ毛がトレードマーク。→茨歌仙早苗
博麗神社に守矢神社の分社を置いている関係上、霊夢や魔理沙とは友人の間からでもあるため、頻繁に足を運んでいる。更に神奈子が企画した空中索道運行の手伝いや人里での布教活動など、営業活動も行っている。安全に参拝できる機構ができたため、神社は年末年始になると人でごった返すほどに繁盛している。
中盤、自身は参戦しなかった異変の後の博麗神社の宴会では酒を強要してくる霊夢に対し「アルハラ(アルコールハラスメント)です」と抵抗。売り言葉に買い言葉で一触即発となる。守矢神社に戻った後に二柱から窘められつつも、諏訪子の提案でちょっとした意趣返しをした。
どちらかというと理系、霊夢と同じ神職であるためケサランパサランに触る事ができるといった設定が判明した。
《東方智霊奇伝》
第2部に当たる迷宮編2巻から登場。
反獄王こと宮出口瑞霊の脅威を察知した神奈子によって守矢神社が閉鎖される。そこへ魔理沙が強引に侵入して来た。
神奈子は魔理沙が瑞霊に憑依されていると見て縛り上げ、見張り役には早苗が当てられた。
身の程知らずにも早苗は「幻想郷の人たちは、有事の際は封鎖したり、よそ者を追い出したり、場合によっては監禁したりする」と口にしたため、魔理沙には「お前も立派な幻想郷の一員になったな」と苦笑された。
直後に魔理沙が憑依されていないと分かったため「証拠隠滅しますか?」と怖い顔で神奈子たちに提案したので引かれた。神奈子には「閉鎖したのに侵入してきたのは魔理沙の方だから負い目を感じる必要はない(人違いだったが悪いのは魔理沙なので証拠隠滅を図る必要はない)」ということで後に解放した。
容姿
(作品ごとの容姿イラストは後述)
胸の位置ほどまである緑のロングヘアー、もしくは作品により肩の位置ほどまである緑のミディアムヘアー。
髪の左側を一房髪留めでまとめ、前に垂らしている。この髪留めは、『風神録』などでは青色、『星蓮船』では赤色、『紺珠伝』以降の作品ではなくなっている。
ちなみに後ろ髪は、この一房まとめた髪よりも短い。
瞳の色は作品によってまちまちで、黄色だったり深緑だったり青だったりする。
衣装は作品によって若干異なるが、白地に青の縁取りがされた上着と、水玉や御幣のような模様の書かれた青いスカートは共通。博麗霊夢とは違うデザインの巫女装束を着ているが、もっとも特徴的な腋の部分は同じ。
頭に付けた蛙と白蛇の髪飾りは彼女の特徴ともいえるアクセサリーで、これは諏訪子(→蛙)と神奈子(→蛇)の象徴でもある。二次創作などで幼児化された絵(おさなえ)の場合は、蛙の飾りがおたまじゃくしに変わる事がある。また諏訪子の帽子のように、蛙や蛇の表情がコロコロ変わることも。手に持つお祓い棒(幣)は霊夢のものと形状がだいぶ違い、あまりバサバサしないものを持っている。よくノコギリとかはんぺんとか言われる。
また、『星蓮船』では、ペンダントのようなものを着けているほか、『茨歌仙』では、白い星マークが書かれた青いネクタイをしており、髪の頭頂部が双葉みたいに跳ねている。この時は、服も袖や襟に青い三本線が入った別バージョンのものになっている。(→茨歌仙早苗)
靴は原作では薄緑色or水色のローファー?を履いているが、『茨歌仙』や『鈴奈庵』ではブーツを履いていたりする。
紺珠伝以降の原作では白ハイソックスにローファーの着用が目立つ。
蛙の髪飾りについてカチューシャである(あった)とする説がある。確かに初期の風神録や非想天則のドット絵(立ち絵ではつけていない)ではつけているように見える。一方で、紺珠伝等のSTGや、もしくは茨歌仙や求聞口授等の公式本において確認できるわけではない。東方虹龍洞のENDでは着用がみられた。
いずれにしろ、使い分けているのかどうかを含めて謎である。どっちでも可愛いから良いのかもしれない。
作品ごとの容姿
性格
性格は極めて普通の人間だが、外の人間だったからか少しズレている。
間抜けで、感覚が幻想郷の人間と少し異なる。
(東方求聞口授より)
素直で責任感が強く、純粋で他人に影響されやすい。
真面目な自信家だが、やや惚けたところもある。
初登場時は高圧的に信仰獲得のため幻想郷征服を進めていたが、主人公たちに敗れてからはその責任感から解放され、元の素直で社交的な性格になった。その後幻想郷で暮らす内に外の世界の常識が通用しない事を認識し、神奈子の指示で妖怪退治の真似事をするなど、幻想郷に慣れる事を目標とした模様。
そして『星蓮船』で妖怪退治に目覚め、戦うこと(弾幕ごっこ)に楽しみを見出したようだ。そのため、聖の提唱する平等な世界に異を唱え、戦闘になった。その後も諏訪子に稽古を頼んだり、ニ柱に頼らない技(上記《ダブルスポイラー》参照)まで編み出すなど、自己鍛錬には余念が無いようだ。
『茨歌仙』では、成り行きで唐突に博麗神社(ライバル)の管理を任せられたにもかかわらず、霊夢が戻ってくるまでちゃんと神社の掃除等の雑務を行っていたことからも、その真面目さが窺える。
『非想天則』ではロボットに強い興味を示していたり、外の世界ではオカルト本をよく読んでいた事を思い返すなど、ちょっと普通の女の子と趣味がずれているようである。
外の世界出身故か東方Projectのキャラとしては珍しくお酒に弱く、宴会ではすぐに酔いつぶれてしまう。絡み酒気味の霊夢とは宴席で対立したこともあった。
理系であるらしく、歴史や国語といった科目には興味がなかったようだ。だが『神霊廟』以降、歴史にも多少興味を持つようになる。とはいえ、勉強の教材に小学六年生の教科書を持ちだすあたり、感覚のずれを垣間見ることが出来る。
理科全般に強く、前述のロボットへのこだわりのほか、書籍では常温核融合について語ったり、ヘビ毒に対する血清を用意したりしている。特に宇宙開発について強い思い入れがあるようで、星蓮船Extraや紺珠伝3面など宇宙関連のステージでは普段にも増してハイテンションになっている。なお2009年5月27日に名前が発表され2011年11月26日に打ち上げられた火星探査機キュリオシティを知っていたことからそれ以後に幻想郷にやって来たことが窺える。
『東方外來韋編』でのZUN氏のコメントによれば「結構どんなシチュエーションに放り込んでもいける」使いやすいキャラクターとのこと。
能力
奇跡を起こす程度の能力
本来は八坂神奈子と洩矢諏訪子の力を借りて発動する能力であり、天・地・海すべてを操ることができる。だが人々のために力を振るっている内に信仰の対象が風祝に移ってしまい、生きながらにして神格化(現人神)。その後、神奈子と諏訪子と早苗の能力の境界線が曖昧になりだしてしまった。現在この奇跡を起こす能力について、神奈子や諏訪子の力が関与しているのか、あるいは早苗独自の能力であるかは言及されていない模様である。
上記の他にも、客星や、九字といった、神職たる風祝らしい力を使う。自機の時は、風を使った弾幕を用いることが多い。(非想天則スペルカード、神霊廟通常弾など)。『求聞口授』によれば、信仰を集めるため、人里でも手品レベルの奇跡をつかって営業しているようだ。奇跡といえば幸運と混合されるが、奇跡とは偶然の頂点であり、その結果が良い方とも悪い方とも限らない。幸不幸とは関係ない(例として、蛙やおたまじゃくしが空から降ってくる、ファフロツキーズの奇跡が上げられている)。
奇跡を行う為には準備(呪文詠唱)が必要となる。奇跡の大小によって準備にかかる時間が異なり、小さな奇跡なら一言で済むが、天変地異レベルの奇跡となると数日もの呪文詠唱が必要となる。
アクションゲームの東方非想天則では風を操作して戦う大振りでトリッキーなタイプ。体術に慣れていない素人くさいモーションも見どころ。
スペルカード
※東方Wikiより
名称 | 登場作品 |
---|---|
秘術「グレイソーマタージ」 | 東方風神録、東方非想天則、東方神霊廟 |
秘術「忘却の祭儀」 | 東方風神録、東方非想天則 |
秘術「一子相伝の弾幕」 | 東方風神録 |
奇跡「白昼の客星」 | 東方風神録、東方非想天則 |
奇跡「客星の明るい夜」 | 東方風神録 |
奇跡「客星の明るすぎる夜」 | 東方風神録、東方非想天則 |
開海「海が割れる日」 | 東方風神録、東方非想天則 |
開海「モーゼの奇跡」 | 東方風神録、東方非想天則 |
準備「神風を喚ぶ星の儀式」 | 東方風神録 |
準備「サモンタケミナカタ」 | 東方風神録 |
奇跡「神の風」 | 東方風神録 |
大奇跡「八坂の神風」 | 東方風神録 |
秘法「九字刺し」 | 東方地霊殿、東方非想天則 |
奇跡「ミラクルフルーツ」 | 東方地霊殿 |
神徳「五穀豊穣ライスシャワー」 | 東方地霊殿 |
蛇符「神代大蛇」 | 東方星蓮船 |
蛙符「手管の蝦蟇」 | 東方星蓮船、ダブルスポイラー、東方紺珠伝 |
祈願「商売繁盛守り」 | 東方非想天則 |
神籤「乱れおみくじ連続引き」 | 東方非想天則 |
蛇符「雲を泳ぐ大蛇」 | 東方非想天則 |
奇跡「ファフロッキーズの奇跡」 | 東方非想天則 |
奇跡「弘安の神風」 | ダブルスポイラー |
妖怪退治「妖力スポイラー」 | ダブルスポイラー |
蛇符「バインドスネークカモン」 | 弾幕アマノジャク |
蛇符「グリーンスネークカモン」 | 弾幕アマノジャク |
奇跡「ミラクルペンタクル」 | バレットフィリア達の闇市場 |
二次創作における早苗
登場当初は博麗霊夢とは正反対のおしとやかな性格で書かれる事が主だったが、『地霊殿』辺りから段々とはっちゃけ始め、『星蓮船』からはSな部分がクローズアップされたりしている。その真っ直ぐで突っ走りやすい性格から、周りの人妖を引っ張ったり、振り回したり、物語の推進力として動くことが多いようだ。
守矢神社ではたいてい家事やらなんやらを背負い込む役目のため、苦労人として描かれていることも多い。
人間関係
人間関係では、やはり信仰する二柱である八坂神奈子や洩矢諏訪子との絡みが多い。(→かなさな・すわさな、守矢一家)二柱の事はおおむね尊敬する神様として見ているようだが、振り回されて困っていたり、手間を押し付けられていたり、無理やり飲まされていたりする。たまに堪忍袋の緒が切れて反撃に出ることも。
同じ妖怪の山の住人の中では、射命丸文との絡みが書かれる事が多い。(→あやさな)外から来た珍しい人間である上、行動的で新聞のネタにしやすいと見られているのか、文はそれなりに早苗を高く評価しているようである。一方、同じく天狗で新聞記者である姫海棠はたては若干警戒している様子。しかし、女子高生(両者とも厳密には違うが)繋がりで一緒に描かれる事もある。
霊夢との絡みも、腋抜きにしても巫女同士だからか結構多い。(→レイサナ)
『星蓮船』以後は腹黒い、黒早苗やS苗、風祝(かぜはふり)をもじった風屠(かぜほふり)などと呼ばれる早苗のイラストが投稿されている。公式で(もっとマイルドだが)さでずむに目覚めたきっかけとなった多々良小傘との絡みも多く、S苗さん状態でいじめたりペットにしたりしているイラストや、普通にイチャイチャしてるものまで非常に幅広いイラストがある。逆に、いじめられているものは割と珍しい。(→こがさな)
命蓮寺関係では、他にも星蓮船EXの会話から封獣ぬえとの関係もよく描かれる。こちらも、早苗が主導権を握るものが多い。(→さなぬえ)
苦労人同士の共感なのか、十六夜咲夜や魂魄妖夢と一緒に描かれることも。(→サクサナ・さなみょん・さくさなみょん)
女子高生
星蓮船発売時のメッセサンオー(かつて存在した同人ショップ)の購入特典で、黄昏フロンティアの絵師alphes氏が描き下ろしたセーラー服を着た早苗のイラスト(=予約早苗。分類としては非公式・二次絵)を描いたテレホンカードが付けられたこともあり、女子高生という設定は半ば常識化しているが、あくまで二次設定である。セーラー服を着用している早苗=予約早苗では無いが、pixivのタグとしてはそのような意味で用いられることもある。
詳しくは・・・
→予約早苗
二次創作においては、学生時代の制服がブレザーかセーラー服かで熾烈な議論が展開され、タグとしては「予約早苗」の他、東方企画「早苗さんの制服姿が見てみ隊」も展開された。
東方外來韋編
以下はWeb版東方外來韋編におけるアンソロジーコミック(二次創作)での活躍。
《早苗さんは家出中!》
主人公として登場。
二柱が家事も掃除も早苗に押し付けた上に、神奈子がふざけて早苗の学生服を無理に着て破いてしまったことで早苗の怒りが爆発。勢いのまま家出をしてしまう。
犬走椛に拾われて哨戒任務に当たるが退屈過ぎて3日で逃げ出す、紅魔館でイナゴの佃煮を振舞うもレミリアにドン引きされる+美鈴と共に門番業務に当たるも魔理沙をグレイソーマタージで撃墜してパチュリーの怒りを買いクビになる、博麗神社に転がり込むも見世物に利用されると知って怒って飛び出す…と、知り合いのツテを頼るがどこも長続きしない。
一方置いていかれた神奈子と諏訪子はすぐに戻って来るだろうと楽観的に構えていたが、1週間経っても戻ってこなかったため次第に焦り始める。
《切れぬ牌などあんまりない!》
四識天頂杯のシード選手として登場。前回の大会では決勝戦まで勝ち進んだことで至高の四称号の1つ“我識”を名乗ってい(いわゆる四天王の新入り。刺客としては2番手ポジション)。
麻雀の実力は素人同然だが神奈子と諏訪子の送る力によって起こされる奇跡により勝ち進んで来た。
大会では1人欠員が出たためシード権を放棄し、妖夢、鈴仙、鈴瑚の3人と打つことに。奇跡による圧倒的なアドバンテージで3人を寄せ付けなかったが、奇跡の欠点を見出した妖夢とそれに協力した鈴仙&鈴瑚の前に敗れる。
妖夢に負けたことで麻雀勝負に興奮を覚え、役すらも満足に知らなかった自分を見直し、最終戦で再び妖夢と相見える(リーグ戦のため)。既に戦績では妖夢に負けているためここで勝っても二回戦には進出できない。それでも人間の可能性を信じ、奇跡の力を使わず自分の力で妖夢に勝利した。
《紅魔館の女たち》
第2話で登場。咲夜と美鈴の恋バナに当初は興味津々だが(茨歌仙でも見られた双葉がピコピコしている)、咲夜の尋問めいた告白のさせ方に終盤ではすっかり興味を失っていた。
その他、東風谷早苗(二次創作)も参照。
関連イラスト
関連タグ
東方地霊殿 東方星蓮船 東方非想天則 東方神霊廟 東方紺珠伝 東方虹龍洞 東方獣王園
祀られる風の人間 山の新人神様 現代っ子の現人神 我欲の巫女 皮相浅薄な人間
セリフ
この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!(東方地霊殿)
→正確には「さっさと勝負しろ!この変なTシャツヤロー!」
(東方紺珠伝)*ヘカーティア・ラピスラズリ関連のタグだが元の発言者が東風谷早苗
関連キャラクター
カップリングなど
かなさな すわさな レイサナ サクサナ サナアリ あやさな サナキス さとさな
さなこい さなぬえ こがさな・こがさなは俺の相合傘 さなもみ
守矢一家 チーム星蓮船 チーム非想天則 チーム神霊廟 チーム紺珠伝
人間組 自機組 外界組 さくさなみょん レイマリサナ(サナレイマリ他)
企画タグ / 東方キャラの日
イラストタグ
さなぱい ねこちやさにゃえ うさなえ(バニー早苗) おさなえ ポ苗 でこちや
短髪早苗・短髪太眉早苗 ツインテ早苗 眼鏡早苗 レオ早苗 袖だけ早苗 メイド早苗
予約早苗 絶対離早苗 きれいな早苗さん 俺の股間から五穀豊穣ライスシャワー
我々の宗派では神徳です 信仰ホイホイ 早苗コス 奇跡「新人神様達の集合」
二次設定
アルティメットサディスティックヒューマン 風屠 黒早苗 S苗
二次創作キャラ・作品
絶対許早苗・アラジン神・超許す ゆっくり早苗 サナエ・コチアン サナエコチヤ さなパパ
コチーヤ さなえサン ダサいポーズに定評のある早苗 馬耳東風谷早苗 きもさなえ
早苗のパーフェクト参拝教室 (*`・∀・´*) 東風谷早苗(二次創作) 人間と神様の重ね合わせ
二次創作声優
堀江由衣:東方キャノンボール
田中あいみ / 篠宮あすか / 上坂すみれ(L1)・上田麗奈 / 鬼頭明里 / 高橋李依(A10)・青木志貴 / 楠木ともり / 引坂理絵(B3)・青山吉能 / 下地紫野 / 篠原侑(F1):東方ロストワード
明坂聡美:東方ダンマクカグラ
米澤円:不思議の幻想郷
伊藤かな恵:東方スペルバブル
今井麻美:アールグレイ音声作品
その他
東谷風早苗(誤記) 东风谷早苗(中国語表記) Sanae Kochiya(英語記事へ)
関連リンク
5面ボスの系譜
鈴仙・優曇華院・イナバ→東風谷早苗→火焔猫燐