「『貴方は私に暴言を吐いた』。それだけの理由で貴方を地獄へ堕とす」
概要
二つ名 | 地獄の女神 |
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種族 | 神様 |
能力 | 三つの身体を持つ程度の能力 |
テーマ曲 | パンデモニックプラネット |
登場作品 | 『紺珠伝』7ボス、『三月精』第4話、第10話、第13話~第15話、『秘封ND』裏・木曜日、悪夢金曜ボス |
八意永琳にも存在を察知されなかった月、地球、異界それぞれの地獄を司る神様。三つの世界に身体を一つずつ同時に持っていて、自由に行き来ができる。
異界とは月と地球以外の全ての世界のことで、幻想郷や夢の世界、仙界なども異界に該当する。(外來韋編壱より)
コアとなる魂は地獄にある為、敵に回すと中々まともに手が出せない厄介な存在。
クラウンピースを部下に持ち「ご主人様」と呼ばれている。元ネタでも主従関係にある。
作中唯一の7面ボスであり、表記ミスなどではなく、神主自ら「むしろ7までが、本編」と発言している。 ただし解放条件はノーコンティニュークリアなので大体のExtraステージと同じ。
本来は人間等相手にしないとの事だが、友人である純狐から話を聞いて主人公達が只者ではないらしいという事を認識。そして主人公達が自分に対して失礼な態度や汚い言葉を使ったり友人に楯突く等、相手をする理由付けも見つかった為、上記のセリフを吐いてから弾幕ごっこに興じてくる。
戦いの中で主人公達が一定以上の強さを持っている事を実感すると素直に称賛の言葉を贈る等、人間であっても自身が認めた者は相手にしてくれる様だ。
嫦娥を恨んでいる理由は、嫦娥の夫が太陽を撃ち落とし強い光を失ったことで地獄の闇が弱まったから。
異変解決後は 幻想郷で面白いものを探してウロウロしており、クラウンピースと仲良く人間の里の甘味処にいるのが目撃されている。
『三月精』第四部では、クラウンピースに月の民への牽制と、住みにくい地獄より幸せになれるからという理由から幻想郷に住むように指示を出していた。
だがそれは表の理由で、実は地獄に生命と自然を取り入れ、強欲と淘汰に満ちた新たな苦痛を与える地獄を作る為に住まわせた、という裏の理由があった。
本来はただクラウンピースに幻想郷の自然や生命について学んでもらい、地獄にそれを再現するだけでとくに被害のない作戦だった。しかし、あまりに隠れて行動しすぎたため摩多羅隠岐奈に不審と見られ、新たな異変を起こす要因となってしまった。
そのせいで幻想郷が危機的状況に陥るが、非情な方法ながらもそれを救うための手立てを考えてはいた。
異変解決後は命令に逆らったクラウンピースに罰として、新たな作戦が練られるまで幻想郷で友人と楽しく暮らすよう改めて命じた。
地獄では地獄の女神だが、地上にいれば地上の女神になるらしい。
かつて地獄を統率していたが、現在はアウトローで自由奔放に生活している。地獄では自立するほど強いらしくそれが出来る自分を「超強い」と評している。
その力は神主公認で、幻想郷や月の都というレベルを完全に越えており、地獄では映姫が「ヘカーティア様」と呼ぶほど偉い。
「反則的な敵なので勝負してるという次元じゃない、彼女にとってはお遊びでしかない。」と、前述の「幻想郷とか月の都」を完全に超越しているとされ別格の実力者であるとされる。
性格
凄い神様なのだが話が分かる人物で、強者の余裕なのかもしれないが傲慢でも無い。好戦的な所もあるが気さくで話しやすい性格。映姫曰く地獄の統率者の中でも悪意が薄く優しい人とのこと。
器量もあり自機組からの暴言も始めは怒っていたが、特には気にしていない様子。友人の純狐の意見も尊重しており、その気になれば嫦娥に手が届いたのに純狐がもういいと言えばすんなり手を引いたりする。
全てを受け入れる姿勢の幻想郷を非常に気に入っており、敵対する気はなくむしろ自分がいることで幻想郷を侵略したり、破壊しようと考えている輩の抑止力になろうとしている。
逆に排他的で選民主義の月の民を非常に嫌っており、自分の知る世界の中で最悪の部類に入るとのこと。
容姿
赤髪で、長さは肩らへんまで伸ばしたセミロング。
白い文字で「Welcome Hell」(誤解されがちだが文法ミスではなく「地獄がやってくる」的な意味合いが込められていると思われる)と描かれた黒いTシャツを着ている。WelcomeとHellの間に赤いハートマークがあり、返り血のようなプリントもついている。
Tシャツは肩が出ている、所謂オフショルダー。
スカートは濃い色の緑・赤・青(紫色にも見える)の三色カラーの、チェックが入ったミニスカートで裾部分に黒いフリルと小さなレースがついている。
ゲームでは生足で、靴は履いていないが『三月精』ではブーツを履いている。
公式で鈴仙には「変な格好」、スターサファイアからは「変な人」、早苗に至っては「変なTシャツヤロー」とまで言われている。
「ソーシャルゲームなどでよくある、キャラがパワーアップするほどゴテゴテしたデザインになる方向を避け、あえてシンプルだけど変な格好にした」とのこと。
Tシャツの文字を「I Love Hell」(Love部分はハートマーク)にする案もあったらしい。(外來韋編壱より)
なお、東方獣王園においては「Welcome to hell」と書かれたシャツを着た天火人ちやりが登場し、シャツについて「地獄ではメジャーなブランド」と語った。
ヘカーティアが地獄のファッションリーダーなのか、ヘカーティア自身も地獄の有名ブランドを愛用しているのかは不明である。
黒いロシア帽のような帽子を被り、立ち絵では異世界を表している赤紫色の球体を頭の後ろに浮かべているようにも頭の上に乗せているようにも見えるが、「東京ゲームショウ2015生放送(9/20)」より頭の上に乗せていることが判明した。
世界によって頭に乗せている球体が変わり、髪色も月なら金髪・地球なら青髪と変化する(黄ヘカーティア、青ヘカーティア)。
ドット絵では、髪色が変わる瞬間は中間色になる。
前述の通り幻想郷は異界に当たるため、東方の世界的によく見かけるヘカーティアは赤髪だと思われる。神主の中では髪色ごとに性格とTシャツが変わる設定。(外來韋編壱より)
但し『三月精』第四話で幻想郷にクラウンピースを連れて登場した際は神主指定で青髪との事で、場所的に何色でなければならないという制約は特に無さそうである。
目の色は赤髪時には赤。
東方文果真報の裏表紙では服装がアレンジされており、上は黒無地のキャミソールに、スカートはチェックとフリルがなくなった淡い色の緑・赤・青(紫色にも見える)の三色カラーに変わっていて、ブーツを履いている。さらに首の鎖も消えていて惑星が自立で浮いている。
元ネタ
- ヘカーティア
「死の女神」「女魔術師の保護者」「霊の先導者」「ラミアーの母」「死者達の王女」「無敵の女王」「魔術の女神」などと呼ばれているギリシア神話の女神ヘカテーで、月と魔術、幽霊、豊穣、浄化と贖罪、出産を司る。
クラウンピースの元ネタとなるランパース達を従えている。
名前の意味は「遠くまで力の及ぶ女」。象徴する花はトリカブト。
「三相女神」(Triple Goddess)、つまり三つの姿を持つ神で、天上・地上・地下の三世界や新月・半月・満月という月の三相、乙女・婦人・老婆という女性の三相、過去・現在・未来という時の三相を表している。
供え物として卵、肉(犬肉)、魚、ニンニク、蜂蜜などからなる「ヘカテーの御馳走」なるものもあり、鶏の心臓と蜂蜜入りの菓子を供える習慣もある。
- ラピスラズリ
和名では瑠璃。幸運を招く石と言われ、人間関係を改善させるなどの効果を持つ。非常に高価な絵の具としても利用される。
名前に関して
タイトルの「紺珠伝」の「紺珠」はラピスラズリ(紺色で玉としても使われる宝石)を指すか、純狐のアナグラムでじゅんこ→こんじゅ→紺珠を指すかで意見が分かれる(タイトルである「紺珠伝」は「かんじゅでん」と読むため、純狐の能力である「純化」のアナグラムでじゅんか→かんじゅ→紺珠説もある)。
もしラピスラズリを指すのであれば、旧作の『東方幻想郷』の幻月以来のExボスがタイトルとなる作品となる。
また、姓名が両方カタカナのExボスはフランドール・スカーレット以来。
スペルカード
東方紺珠伝
※「最初で最後の無名の弾幕」は純狐と二人で攻撃するスペカ。
秘封ナイトメアダイアリー
スペルカード名 | 備考 |
---|---|
異界「ディストーテッドファイア」 | 裏・木曜日、弾幕夢1 |
異界「恨みがましい地獄の雨」 | 裏・木曜日、弾幕夢2 |
月「コズミックレディエーション」 | 裏・木曜日、弾幕夢3 |
異界「逢魔ガ刻 夢」 | 裏・木曜日、弾幕夢4 |
「月が堕ちてくる!」 | 裏・木曜日、弾幕夢5 |
紺珠符「純粋と不純の弾幕」 | 悪夢金曜、弾幕夢2。純狐との合同スペカ。 |
永珠符「捨て身のリフレクション」 | 悪夢金曜、弾幕夢4。藤原妹紅との合同スペカ。 |
萃珠符「ミストレイ」 | 悪夢金曜、弾幕夢5。伊吹萃香との合同スペカ。 |
二次創作
- 呼称
名前が長いこともあり「ヘカ」「ヘカT」、前述の早苗のセリフ「変なTシャツヤロー」を略して「変T」と早速呼ばれている。「このTシャツ変なんです!!」「変なTシャツのラピスラズリ」
ちゃん付け、さん付け、様付けで呼ばれることも。
- 設定
紺珠伝では何故か登場ステージ名がStage 7と表記されていたが、立ち位置が従来のExtra Stageに当たるボスのため、ほぼExボスとして扱われる。
- 能ある鷹は爪を隠す
地獄関係者・地位を持つ神様でもあり、非常に強い力を持っているが、容姿ネタなどの所為で、いじられキャラが定着しており、それが全面に押し出されることは滅多にない。
むしろ、それをあえて公言すること無く相手と対等に接するフランクな性格にとして描かれている。
Tシャツを笑われてムキになったり泣いたり(泣いている場合、英語ではsob sobと表現)している場合が多いようだ。
状況によってはTシャツの文字が変わったり無地になったりする。
服装が現代的で若々しいためか、時々ギャルに例えられ、アレンジとしてピアス、肩紐、腕輪、ニーソ、ブーツ、どこぞの巫女二人よろしくへそ出しetc.が加えられたり。
ZUN絵では球体を二つ持っているようなポーズをし両手が塞がっているため、二つの球体を鎖ごと肩の後ろへ回して手ぶら状態にしたり、首輪に三つの小さいアクセサリーがついているものとして描いているイラストも見られる。鎖は伊吹萃香のように三つもあり描きにくいためか、省略されることもある。
月侵略にて共謀した組み合わせ。
「ヘカ純」は非常に気の合う友人として、「ヘカクラ」は仲のいい親子の様に描かれる。
関連イラスト
関連タグ
原作・本人関連
東方Project 東方紺珠伝 東方三月精 秘封ナイトメアダイアリー
黄ヘカーティア 青ヘカーティア(それぞれ月、地球でのフォルム)
地獄の女神 新地獄 三つの身体を持つ程度の能力 パンデモニックプラネット
二次創作
カップリング・グループ
元ネタ
誤表記
へカーティア・ラピスラズリ(「へ」のみひらがな)
関連リンク
名前や設定から元ネタと思われる、3つの身体を持つ女神。
「最強の聖石」と言われるパワーストーン。
嫦娥と純狐の夫で、10の太陽のうち9つを撃ち落とした。