「さぁ、幻想郷の世明けはもう目の前にある!」
概要
種族 | 月人 |
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登場作品 | 『永夜抄』6面Aボス・B中ボス、『花映塚』ED(鈴仙,てゐ,メディスン)、 |
『文花帖』書籍・LV9、『求聞史紀』解説、『儚月抄』主要キャラ(3作品)、 | |
『三月精』2-3部、『緋想天』鈴仙ED、『紺珠伝』完全無欠ED(霊夢,鈴仙)、 | |
『深秘録』鈴仙ED(PS4版)、『文果真報』記事、『秘封ND』悪夢火曜、 | |
『茨歌仙』47話、『グリウサ』弾幕大会 | |
二つ名 | 月の頭脳(永)、街の薬屋さん・輝夜に仕える月の民(文)、蓬莱の薬屋さん(求)、応病与薬の月の民(茨) |
職業 | 薬師 |
能力 | あらゆる薬を作る程度の能力。天才。 |
住んでいる所 | 永遠亭 |
テーマ曲 | 千年幻想郷 ~ History of the Moon |
東方永夜抄のラスボスにして、同作で発生した「不完全な満月」の異変の実行犯。
迷いの竹林の奥深くにある永遠亭を実質的に仕切っている凄腕薬師でもある。
薬師の一族である八意家きっての天才で、実は地上出身。
月人がまだ地上に住んでいた頃、月夜見(ツクヨミ)らと共に月へ移り住んだ月の都の創設者のひとり。
同じく月の民である輝夜はおろか月の支配者である月夜見よりも年上で、「禁呪の詠唱チーム」ルートの5面では、人間が居なかった時代が懐かしいと発言している。一説には1億歳以上とも(酔っぱらった神主とプライベートな酒席で話した人物曰く「永琳や輝夜の年齢は億単位」と言っていたらしい)。
また、永琳は月に住んでいる高貴な神様の一人であったことが明らかになっており、日本神話における八意思兼神(ヤゴコロオモイカネノカミ)と同一の存在である線が濃厚である。
かつて永琳は月の賢者として蓬莱山輝夜の教育係を務めていたとされ、そのころに輝夜の依頼で輝夜の能力により蓬莱の薬を作った。しかしその薬を飲んだ輝夜は月から追放され、地球へ落されることになってしまう。
月の使者のリーダーも務めていた永琳は、後に地上へと刑期を終えた輝夜を迎えに行くが、その際に輝夜が月に帰ることを拒んだため、他の使者を皆殺しにして輝夜と月から逃げ続ける道を選んだ。
やがて二人で逃亡生活を続けるうちに幻想郷の迷いの竹林に行き着き、そこの主である因幡てゐの協力の下、永遠亭に誰も入り込まないようにして隠れ住んでいた。
輝夜が蓬莱人になってしまったこと、及びその罪で輝夜が処刑の後地上落としになったにもかかわらず自分は無罪であった事に責任を感じており、罪滅ぼしにと輝夜の従者として生活している。「幽冥の住人チーム」のエンディングで永琳自身も蓬莱の薬を服用したらしきことを言っており、それらの思いにより行動をしたと窺える。
忠実な従者であろうとする永琳だが、実は輝夜より圧倒的に力を持つらしい。しかし、常に輝夜以下になるよう力をセーブしているという。主を立てる為であろうか。
彼女は人間にも薬を販売しているが実際に人間の里へ行くのは鈴仙などであり、基本的に置き薬の販売形態を採っている。薬は良心的な値段で、払えない場合は払えるときが来るまで支払いを待ってくれる。永琳が出向くのは主に重病・奇病の患者の時だけ。一応、永遠亭に急患が訪れた場合も受け入れて診療を行う。
『香霖堂』第22話では森近霖之助が聞いた噂として、竹林の医者は高度な技術(作中の描写からは現実世界のX線撮影や移植医療などを思わせる)を用いるとされている。ただし、迷いの竹林に高度な治療を施す医者が開業したという程度の話でしかなかったため、その時の霖之助は外の世界から来た医者だと考えていた。
現在の月の使者のリーダーであり遠い親戚でもある綿月姉妹の教育係をしていた事もあり、今でも二人から慕われている。
幻想郷に来た玉兎(優曇華院ではないレイセン)に対して「八意××」と名乗った事から、永琳の本名は地上人には発音できない名前であるようだ。
また彼女は、地上人から「嫦娥」と呼ばれる人物に蓬莱の薬を作った事もあるらしい。
ちなみに十六夜咲夜を見たとき非常に驚いたようだが、その理由は永琳本人にしかわからないという。
能力
- あらゆる薬を作る程度の能力
その名の通り、あらゆる薬剤を調合できる。能力というより、技能である。
ただし、調合元の薬品や元材料は必須。(逆を言えば全くの無から作り出すことは絶対ムリ)
また、それに付随してか永夜抄EDにて「あらゆる薬の知識を持っている、その代わりあらゆる薬毒は効かない」と発言している。つまり、毒も薬も効かないらしい。ただ「知識」故の無効化らしく、4コマ儚月抄では風邪をひいたり、間違って処方した幻覚剤が効いたりしていた。
公式においても二次創作においても、ネタにされる程度の能力。○○な気分にさせる薬とか、××が生える薬とか…
永琳の能力欄は「あらゆる薬を作る程度の能力。天才」となっており、能力欄に「~程度の能力」以外のステータスが書かれた珍しい人物でもある。
まず彼女は前述のように薬師の天才家系の中でも飛び抜けた知能を持つ、という設定である。更に、
- 月の都建造において、月の都の始祖である月夜見に最も頼りにされる
- 月の使者のリーダーとして長年働く
- 月を裏切る際は、他の月の使者を単身で全滅させる
- 豊姫、依姫、輝夜といった、月の民の中でも位が高いであろう者達の師匠・家庭教師を勤める
- 豊姫らに量子論を元にした教えを授け、豊姫に月と地上を行き来する能力を会得させる
- 量子印などの、現在でも本人以外作製不能な技術を独自開発
- 月の公転周期をずらす、太古の月と地球を複製して経路を入れ替えることで月と地球の行き来を不能にする、といった天体規模の特殊な術をも操る
- 戦闘能力に関しても、魔理沙が「あんなに強い妖気は初めて」と言う程の妖気を持つ輝夜より「圧倒的に力を持つ」という程の実力
・・・と、ざっと並べるだけでもこの多芸ぶり。流石天才。やはり天才か・・・。
種族
月の都に住む者達であり、そのすべてが主導者である月夜見(ツクヨミ)の親族である。東方原作中では「月人」という単語はほとんど用いられず、もっぱら自称他称問わず「月の民」と呼ばれている。
月人も元々は地上に住んでいたのだが、地上の生存競争によって発生する「穢れ」の影響を受けないように月に移り住んだとされている。そのため月の都には穢れがもたらす寿命というものがほとんど存在しない。また、永琳は「まだ人間が居なかった時代が懐かしい」と発言しており、その言葉通りであれば永琳とその親族である月人達は人類が誕生する以前から存在していたことがうかがえる。
月人の多くは日本神話と中国神話に名を連ねる神々であり、『求聞口授』によれば実際に月の都は高貴な神様たちがいる場所で、月人である永琳もその高貴な神様の一人であったとされる。永琳の場合は元ネタ的にも日本神話の神格である線が濃厚。
綿月姉妹との血縁関係(人間風に言えば綿月豊姫は永琳の又甥の嫁で、綿月依姫はその息子の嫁に当たる)や、その他の設定などから、日本神話における八意思兼神(ヤゴコロオモイカネノカミ、古事記では思金神などとも表記)に比定されることがある。
先述のとおり永琳は月の都に住む高貴な神様の一人であったことが明らかになっており、実際に八意思兼神そのものである可能性が高い。
血縁的には八意思兼神の妹である万幡豊秋津師比売命(栲幡千千姫命)と天照大御神の子である天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)の間に生まれた子が、思金神から見て甥に当たる天孫邇邇芸命(瓊々杵尊、ニニギノミコト)で、邇邇芸命と大山津見神(大山祇神、オオヤマツミ)の娘木花之佐久夜毘売(木花咲耶姫、コノハナサクヤヒメ)の間に生まれた子が又甥に当たる火遠理命(ホオリノミコト、彦火火出見尊、山幸彦)である。
火遠理命と綿津見神(海童命、ワタツミ)の娘である豊玉毘売命(豊玉姫命、トヨタマヒメ)(綿月豊姫)との間に生まれたのが波限佐建鵜草葺不合命(盧茲草葺不合尊、ウガヤフキアエズノミコト)であり、鵜草葺不合命の妻が豊玉毘売命の妹玉依毘売命(玉依姫命、タマヨリビメ)(綿月依姫)である。
ただし永琳は月社会内部では地位は高くなかった様子である(『外來韋編』)。ZUN曰く、(月社会には永琳よりも)「 もっと大きなやつがいるかもしれない 」。
蓬莱の薬を飲んだ人間。不老不死の存在となり、霊魂をよりどころにして、そこに肉体が付随する。(肉体をもった亡霊のようなもの。)
ちなみに肉体が全壊した場合、霊魂だけの状態となって、別の場所で肉体を再構築することが出来る。
他のものは不明だが、永夜抄の冥界組エンドによると少なくとも永琳が服用した蓬莱の薬は輝夜の力を借りて作ったもののようである。
容姿
左右で色の分かれる特殊な配色の服を着ている。具体的には、青(紺?)と赤から成るツートンカラー。上の服は右が赤で左が青、スカートは上の服の左右逆の配色、となっている。袖はフリルの付いた半袖。全体的に色合い以外はやや中華的な装い。
頭には、同じくツートンのナース帽(青(紺?)ベースで前面中央に赤十字マーク)を被っている。
薬を扱うキャラクターのためか、ナースがモチーフの1つになっていると思われる。
また服のあちこちに星座が描かれている。具体的には、帽子にこと座のベガ(俗に「織女星」と呼ばれること座のα星)、上の服の右側にカシオペヤ座と左側に北斗七星、スカートの右側に箕(現在のいて座に該当する宿星と星座)、左側に奎・壁(現在のアンドロメダ座を中心とした宿星と星座)。
更にスカートの裾には八卦が描かれている。
『永夜抄』の立ち絵では、靴下が白のふつーのもの。言ってみればこどもくつした。
その他、右手に弓を、左手にリボン付きの矢を持っている。弾幕に弓矢を使用するようなものは無かったが。ただ、『グリモワールオブマリサ』においては天呪「アポロ13」の挿絵において弓矢を使用している様子が描かれている。
年齢
外見は年齢不詳。「一見若く見えるが…永く生きてきた者特有の近寄り難さを醸し出している」とされる(求聞史紀)。「若い」と表現されるということは外見年齢が言及される場合「幼い」などという表現が多い東方キャラの中ではやや年上且つ大人な外見、という事だろうか。
実年齢は明言されていないが、人間がいなかった時代を懐かしみ、恐竜について語る程度の年齢。またレミリアの歴史(500歳)を自分の歴史で割ればゼロになるとも語っている。つまり数千万歳~数十億歳単位と思われる。
性格
年齢通り、落ち着いてしっかりとした大人の女性。だが行動的な部分もあり、雑事以外はよく自分でやったり出歩いたりしている模様。更に未だ勤勉且つ好奇心旺盛な様子であり、新たな薬の開発に勤しみつつ様々な知識を仕入れているようだ。
また豊富な経験と無尽蔵の知識、そしてそれらを使う為の思考能力を生かした策士でもある。その巧みさは妖怪の賢者である八雲紫を嵌めるほどであり、よく機転や悪知恵も働く。西行寺幽々子をして、「狡猾な月の民」と言わしめる。
必要不必要を即座に考え必要とあらば冷酷な決断もあっさり下すタイプのようで、豊姫が匿っていた浦島太郎の処遇に対する第一案は「即断で殺すのが良い」だった(その後豊姫に請われて別の処遇を与えたが)。また鈴仙に関しても「もし私に逆らうようだったら、兎一匹位私の手でどうとでも…」などと怖い発言をしている。輝夜によると、永遠亭に掛かっていた永遠の魔法(変化を拒む魔法)を輝夜が解いて以降は地上人や兎達に対して優しくなったらしい。
他方、浦島太郎の処遇に対する第二案や身寄りのない鈴仙の面倒を結果的にみていることなどから、豊姫からは実は最も慈悲深いといわれてたりもする。
『求聞史紀』において阿求に「非常に博識だが一般的な常識は持ち合わせていない」と言われているように、知識以外の一般常識に欠けるきらいがある様子。
また『儚月抄』にて輝夜に「博識な者特有の癖として、自分の知識を判り易い形で伝えようとせず、わざと難しく行って相手の反応を楽しむ」と言われたりするなど、物事を教える適性は余り無いかもしれない。
4コマにおいてリンゴ飴の当たり棒を代えてもらおうかと悩んだり、「厳し過ぎます、もう少しアメとムチを使い分けてくれれば」と言った鈴仙に「ムチで叩く+アメをぶつけまくる」というコンボをかますなど、主である輝夜以上に突飛な行動をとったりするお茶目な部分も垣間見える。
鈴仙弄りは趣味のようなものだろうか?
「東方智霊奇伝」では永遠亭にやってきた霊夢をからかう様な描写があったり、黒幕の様に見えるくらいの悪そうな表情を見せるシーンがあり、今までとまた違った彼女の顔が見れる。
人間関係
現主人、元教え子。
永夜抄では輝夜を「姫」と呼び、結界組エンドでは輝夜に対し丁寧な言葉使いでやり取りをしていたが、『儚月抄』においてなど永遠亭に居る時には「輝夜」と名を呼び捨てにして普通の言葉使いで会話する場面もある。公私での使い分け、と言った所だろうか。
過去の罪悪感からかそれ以外の感情からか基本的に輝夜には従順であり、元教師としてか注意したり叱る事もあるが明らかに甘やかす事が多め。どちらかと言うと姉妹や親子に近い関係か。
4コマでは、紅魔館パーティに行く際の輝夜の着せ替えにのめり込むような場面も。
弟子(仮)。鈴仙は永琳を「お師匠様」「師匠」と呼ぶが、永琳が鈴仙を直接「弟子」と言った事は無い。ただ「私を師匠と呼ぶ」事は認識しつつ咎めていないので弟子って事でいいだろう、多分。
薬学やその他雑学を教授しつつ、薬屋兼医師としての仕事を手伝わせている。あと永遠亭の雑務一般をかなりやらせて(押し付けて)いる様子。
無茶振りやイジリに近い扱いもするが、現在はある程度大事にはしている様子。『永夜抄』の異変も鈴仙を月に返さない為に輝夜と相談の上で永琳が起こした異変だったり。
「優曇華院」という名は永琳が与えた物。その意味は、輝夜の推測だが「地上の穢れを栄養として実を付ける優曇華の花のように、穢れを知らなかった月の兎が、地上の穢れに触れて美しい実を付ける事を期待して」つけた名だろう、との事。
同居人、かつ契約相手。「人間に見付かるまで歴史が進まない仕掛け」を潜り抜けて永遠亭に侵入してきたてゐと「人間を寄せ付けなくする代わりに兎達に知恵を授ける」と言う契約をした。
その行動や考えを把握し切れてはいない為か、他の永遠亭住人と比べてやや疎遠。
一方儚月抄においててゐは永琳を「賢い月の御仁」と評し、その勢力についていて良かったとの趣旨の発言をしている。
以前就いていた月の使者の任務を引き継いだ相手、かつ元教え子。
月の都にいる頃に教育をつけた関係で、二人からはかなり厚い信頼と強い尊敬の念を抱かれている。
同時に永琳もまた、心配はしつつも二人に理解と信頼を寄せており、儚月抄に関する一件では綿月姉妹に知恵を授け二人の能力を適切に活かせるよう文を通じて指揮・助言をしている。
『永夜抄』や『儚月抄』で対面。特に『儚月抄』では長らくそれぞれの思惑が直接の接触の無い状態のまま、水面下で交錯し火花を散らすような関係ともなっており、この二人の関係が『儚月抄』の筋の一つともなっている。また同作品ではそれぞれがお互いの事をどう思っているのかについてもその断片が語られる。
妖怪退治屋・異変解決屋としての実力を認めている。紺珠伝では霊夢、魔理沙、早苗の3人には『紺珠の薬』を授け、部下である鈴仙とともに月の異変に対抗することを依頼した。
永琳から「聡い人」と評価されるほどの人物。明確な関係は不明だが「八意様」と呼ぶ当たり彼女も綿月姉妹同様敬愛してる模様。紺珠伝後に永遠亭を出入りしている姿が目撃されている。
妹の娘であり血縁上では姪にあたる。
まさかのここに来ての身内登場に驚いたファンも多い。
スペルカード
- 東方永夜抄
スペルカード名 | E | N | H | L | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
天丸「壺中の天地」 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 6A |
覚神「神代の記憶」 | ◯ | ◯ | 6A | ||
神符「天人の系譜」 | ◯ | ◯ | 6A | ||
蘇活「生命遊戯-ライフゲーム-」 | ◯ | ◯ | 6A | ||
蘇生「ライジングゲーム」 | ◯ | ◯ | 6A | ||
操神「オモイカネディバイス」 | ◯ | ◯ | 6A | ||
神脳「オモイカネブレイン」 | ◯ | ◯ | 6A | ||
天呪「アポロ13」 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 6A |
秘術「天文密葬法」 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 6A |
禁薬「蓬莱の薬」 | ◯ | ◯ | ◯ | 6A | |
薬符「壺中の大銀河」 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 6B |
「天網蜘網捕蝶の法」 | LW |
- 東方文花帖
スペルカード名 | LEVEL |
---|---|
薬符「胡蝶夢丸ナイトメア」 | 9-3 |
練丹「水銀の海」 | 9-5 |
秘薬「仙香玉兎」 | 9-7 |
スペルカード名 | ステージ名 | 備考 |
---|---|---|
永夜符「蓬莱壺中の弾の枝」 | 悪夢火曜、弾幕夢1 | 蓬莱山輝夜との合同スペカ。 |
永緋符「墜落する壺中の有頂天」 | 悪夢火曜、弾幕夢3 | 比那名居天子との合同スペカ。 |
永輝符「大きくなる壺」※ | 悪夢火曜、弾幕夢5 | 少名針妙丸との合同スペカ。 |
※「東方外來韋編 2019 Spring!」にて判明。作中では、バグによって妖風符「土着蝶ストーム」と表記されていた。
『グリモワールオブマリサ』によると、永琳は滅多に戦いに参加してくれない為にスペルカードも殆ど見た事が無いと言う。その為かLastwordや『文花帖』のスペルは「お祭りの時に」見たそうだが、それ以外は「異変で見た」となっている。
また、同書籍では魔理沙は永琳のスペルカードについて「こちらの動きを封じる事が好きみたいだ」と評している。それに関して、鈴仙や輝夜のスペルカードの一部においても動きを制限する弾幕では永琳の関与を勘繰るコメントが含まれている。
テーマ曲
千年幻想郷 〜 History of the Moon
「竹取飛翔 〜 Lunatic Princess」の有名なアレンジである「Help me, ERINNNNNN!!」の影響で、竹取飛翔を永琳のテーマ曲だと勘違いする者も時折居るが、永琳のテーマ曲はこの「千年幻想郷」である。
備考
- 八意(やごころ)
八意思兼神(ヤゴコロオモイカネノカミ、表記の出典は『先代旧事本紀』・「天神本紀」)。常世思金神(トコヨノオモイカネノカミ)、思金神とも。阿智祝部、知知夫国造の祖神で思想・思考・知恵・知識の天津神。八意(多くの思慮)は思兼(思慮を兼ね備えている)の修飾語である。
岩戸隠れの際には、高天原に集った八百万の神に天照大御神を天岩戸の外に出すための策を授けた。
葦原中国平定では葦原中国に派遣する神の選定を行っており、その後の天孫降臨で邇邇芸命に随伴した。
長野県の戸隠神社などで学問・受験の神としても信仰されている。
基本的に古事記など大まかな書紀には配偶者について言及される事は少ないが、「昼子」という名の女神に一目惚れされ、周りの後押しもあって結婚した、という逸話がある。そしてその昼子は、イザナギとイザナミの長子だと記されている。
また八意思兼神は同じく日本神話に登場する天佐具売(アメノサグメ)についても関わりがある。
地上平定の命を受け地上に降りたものの長らく高天原への報告を行わなかった天若日子(アメノワカヒコ)への直接調査の方法の具体的なアイデア(「雉」の派遣)を天照大御神に提案したのが思金神である。このとき天若日子に仕える天佐具女が、木の上にとまって天照大御神らの命令を復唱した雉の鳴女の声を聞いた。しかし天佐具女はこの「雉」を射るように天若日子に進言する。
その後「雉」に代わって天に返ってきた血の付いた矢に対して、それを地に返す形で利用しつつ高天原への翻意を持つ者をあぶりだす宣約を提案したのも八意思兼神の智慧である。
東方Projectにおいては天佐具売に関わりのある(あるいは本人)として稀神サグメが登場している。
サグメは永琳の智慧を信頼し、有事の際にはその縁を頼る様子も描かれている。
またサグメは永琳が月の都に反して地上に隠れて以後の時間である『紺珠伝』においても、本人との対面場面でなくとも「 八意様 」との敬称で呼びかけている。
咲夜を見て驚いた理由については元ネタの関係が近しく、儚月抄で触れられた咲耶姫(さくやひめ)と同じ名前であったからという説がある。
二次創作
主に鈴仙を弄るのが大好きなサディスト、マッドサイエンティストとして描かれることが多い。
いわゆるセクハラ上司である。
他にもヤブ医者やチルノと同程度など、原作とはうってかわってぽんこつキャラで描かれることも。
→月の無能
永琳は殆どの二次創作において巨乳で描かれている。小野塚小町と違って立ち絵の胸元が豊かだったりしていた訳ではないが、女医、長身、大人の女性のイメージ、といった流れから大きな胸で描かれる事が多く、そこからか巨乳設定が定着した。
カップリングとしては主に鈴仙を弄くったりする師弟ネタや、輝夜を甘やかしたり溺愛したり持て余したりする主従ネタが上げられる。
特に輝夜周りでは『ただし忠誠心は鼻から出る』と言わんばかりのポンコツ従者になる事が多い。
同じく同居しているてゐとの絡みは、他の二人と比べると原作同様二次創作でも余り数が存在していない。
他にも同じ蓬莱人の面倒を見る間柄か、慧音との組み合わせもあったりする。逆に妹紅との絡みは、これも余り無い。
一対一ではなく多数との他者関係という観点でも、その経緯もあってか慧音や妹紅を含めた永遠亭周辺の人間関係が特に濃密である。
『永夜抄』以降の人間関係では先述のように『儚月抄』での豊姫や依姫との関わりをはじめ『紺珠伝』でのサグメなどとも関連する様子が想像されている。原作においても地上の民となって以後も月の人々との縁は生き続けているため、二次創作においても月の人々との交流が見出されることも多い。
また『紺珠伝』では直接対峙こそしていないものの「知恵比べ」を通して『紺珠伝』においても攻防を繰り広げた純狐との関係も想像されている。
純狐との個人的な旧縁については語られていないものの永琳が純狐の至る経緯を熟知し、またその経緯が月の都の中枢にも関連するものであったことから両者の歴史ある、浅からぬ関係もまた想像されている。
また『紺珠伝』より以前の『永夜抄』で出会い、『儚月抄』では同じく知略の応酬を行った紫との関係にアプローチする創作もある。複数の他者関係としては紫の他に同じくともに「八」の文字をその名前に有し、日本神話にも関わりのある八坂神奈子との三人で一つのグループ単位のような形を見出されることもあるなど、今日では月の人々だけでなく地上との新たな縁のありかたも想像されている。
関連イラスト
関連タグ
永琳 えーりん 月人(東方Project) 月の頭脳 永遠亭 月の都 蓬莱の薬 月都万象展
関連キャラクター
イラスト・二次創作
(゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん! 解き放たれたえーりん 永琳が匙を投げた患者シリーズ
カップリング・グループ
永チル えーりんめーりん(美永) えーさく 永幽々(ゆゆえー) ゆかえー(えーゆか / 贤者组) えりけね えーもこ(もこえー) 永メディ かなえー 永霖 ゆかなえー 八ノ字三人娘 えーてるもこけーね ババルテット 東方五大老 6ボス 銀髪同盟 ゆかえーは地上と月の叡智 ゆかえーは難易度エロティック