概要
診断や治療の能力が劣った医者。下手な医者のこと。
由来について
鎌倉時代から「やぶ医師(くすし)」の形で使われた。「やぶ」には「いなか」の意味があり、関連が考えられる。「江戸時代、養父(=今の兵庫県の地名)にいた医者から」という説は、時代が合わない。
引用、三省堂国語辞典第八版
また、野巫医者から来ているという説もある。これは長袖者とも呼ばれる念仏聖や陰陽師を兼業した医師や薬師を指し、専業医師に比べて知識が薄い故にすぐに呪術に頼る者という偏見・差別的な意味合いで使用されたものと思われる。(実際には真宗長生派や浄土真宗同朋教団の様な念仏系医療教団が実在したり、陰陽師が天社禁止令で医者に転業し現在まで代々続いているケースもある。)
なお山伏は薬草を豊富に使用でき、当時としては専業の医者や薬剤師に引けを取らない技術があった(修験禁止令の際には陀羅尼助や百草丸などの製薬業に転業出来たほど製薬技術が高かった)為かこう言われる事は少ない。
フィクションのヤブ医者
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大根役者:俳優版