概要
『東方Project』において、月の民が作製した薬。飲んだ者は老いる事も死ぬ事もなくなる。
原理としては、魂が自らの存在の主軸となり、肉体に死が訪れても魂が別の場所に新たな肉体を作り直す事で蘇る事が出来るようになる、との事(生き埋めや監禁と言う自体になっても脱出が可能という事)。東方求聞史紀によると、服用者の一人について「髪の毛一本でも残っていればそこから蘇る」といった記述があるが、上記の効能を考えると髪の毛一本すら残っていなくても再生は可能だと思われる。また服用した者は怪我の治りも早くなる。飲むと肝に溜まるらしい。この薬は月の都において飲む事が禁忌とされており、飲んだ者は罪人として重い刑を受けることとなる。
刑について
- 嫦娥の場合
幽閉され、玉兎が代理贖罪として薬を搗き続けている。
- 蓬莱山輝夜の場合
まず処刑され(死なない者を死なないまま処刑はしないだろう事から、薬を飲んだ者でも殺せる方法を用いた?)、それでも「永遠の力」を輝夜が持っていた事により死なないと判ると地上への流刑となった(月の民にとっては穢れた地上で生きる事は最大限の罰の一つ)。
蓬莱人
この薬を服用して不老不死となった者を指して「蓬莱人」と呼ぶ。
現在確認されているのは蓬莱山輝夜、八意永琳、藤原妹紅、そして月の都に幽閉されている嫦娥の四人。それ以外の蓬莱人については、存在するかのような描写はあるもののはっきりとした存在は定かでは無い。
製作者
作中でこの薬を製作したと述べられている人物は八意永琳のみ。先に述べた嫦娥にこの薬を作ったのも、輝夜に請われて作り渡したのも、永琳自身が飲んだ薬を作ったのも永琳である。その他の製作者については不明。この内、永琳が飲んだものに関しては「輝夜の力を借りて作った」らしい。輝夜の能力を考えると、「永遠の魔法」が製作に大きく関わるのだろう。
ちなみに、妹紅が飲んだ薬は竹取物語にて輝夜が竹取の翁夫婦と帝にそれぞれ渡したものの内帝に渡されたものが捨てられる途中で強奪したものである。永琳製作の薬かは不明。更に、老夫婦に渡されたものについては永琳が「口止めとして」渡したらしいが、老夫婦は薬を飲まず、更に何者かに殺害されたらしい。この薬の行方や、殺害した犯人などは不明。
スペルカードとしての蓬莱の薬
『東方永夜抄』のStage6Aラストにて永琳を撃破すると、輝夜が現れて永琳に「力」を貸す事により、永琳がラストスペルとして『禁薬「蓬莱の薬」』を使用する。
前半は明滅するレーザーの中を自機狙い弾を避けながら動かされる構成で、後半は大量の高密度な米粒弾を避け続ける構成。
その間、輝夜は何故かひたすら点アイテムをポトポトと落とす。
関連タグ
月の都 月人(東方Project) 蓬莱人 禁薬「蓬莱の薬」
わかさぎ姫:一部の伝承においては、彼女の種族である人魚は『生きている蓬莱の薬』と言える。