概要
永遠亭とは東方永夜抄などで登場する蓬莱山輝夜を主とする古い和風建築の大きな屋敷である。
輝夜をはじめ、この屋敷の住人である八意永琳、鈴仙・優曇華院・イナバ、因幡てゐらが登場するイラストにつけられることの多いタグである。特に永遠亭内部や周辺を舞台としたイラストには高確率でこのタグがつけられる。
公式設定
住人
- 蓬莱山輝夜:主人
- 八意永琳:薬師
- 鈴仙・優曇華院・イナバ:助手
- 因幡てゐ:迷いの竹林の主
この他永遠亭が所在する迷いの竹林にはてゐ配下の妖怪兎含めた兎たちが多数あり、この内、主に月のイナバと地上の因幡(儚月抄4コマ版)に登場する特徴的な兎たちなどについてファンの間ではモブイナバなどの愛称で呼ばれることもある。
場所
迷いの竹林の中にあるとされ辿り着くのが非常に困難な立地にある。里の医者で治せなければここと言われているためか「闇の病院」という別称もある。訪れる者は人間も妖怪も問わず隔てなく、診察や薬の処方をしてくれる。薬の値段は安く、効果が高いことから非常に好評のようだ。
急病がでたときなど、場合によっては竹林の地理に詳しい妹紅が道案内をしてくれたりする場合もあるが、基本的に一般人は辿り着くことはおろか途中で引き返すことすらままならない。
この立地のおかげで、永遠亭で月都万象博覧会が開かれた際にも訪れた客は少なかったと言う。
外観
求聞史紀によれば「大昔の日本の屋敷そのものだが、何故か少しも古びた様子を見せない」とのこと。また、つい最近までこの屋敷の存在自体がまったく知られていなかったらしい。これは永夜抄の一件で永遠亭が外部に開放されるまでは、大昔に永琳により月の使者から身を隠すための結界が張られ、さらに輝夜の能力によって屋敷の永遠が保たれた状態となったためと思われる。この件について、阿求自身知ってか知らずか「相当手入れが良いのか、それとも時間が止まっているか」とコメントしている。
また、儚月抄を見る限り、屋敷の敷地内には妖怪兎たちが大勢で餅をつける程度の広い庭があるようである。
加えて文花帖における文々。新聞(第百二十季 霜月の二)では「幻想郷名所案内」として永遠亭の特集が組まれ、そこには「伝統ある昔ながらの日本屋敷が瑕一つなくそのまま残されており、永遠に変わらないように思える」と書かれており、先の阿求の評と一致する。
この他正面入り口などが部分的に描かるケースとして茨歌仙での霊夢訪問時や「文々春新報」によるサグメ訪問の隠し撮り(文果真報)などの機会がある。
智霊奇伝では、永遠亭外周が外壁で囲まれており、門も存在する。
内装
永夜抄では永琳の術により永遠に続く廊下と化した板張りの廊下と障子、ふすまが見られる。儚月抄を見る限り部屋は純和風であると思われる。少なくとも永琳が外来患者の診察をするためのスペースはあると考えられ、他にも永琳の私室らしき部屋がある描写も見られるが、それ以外の部屋は不明である。
部分的に描かれている範囲では、上記の永遠亭の面々が酒虫酒を楽しむ様子が描かれた際や「文々春新報」が永遠亭に潜入取材した際の畳敷きの和室(文々春新報撮影のものは縁側を有する)が登場しており、後者などは同誌面が廃刊になっていなければ永遠亭の日常場面が外部にも知られる貴重な機会となっていたことだろう(それぞれ三月精、文果真報)。
先の文々。新聞の特集ではその内装について、「必要最低限しか光を取りこまない為中は薄暗く、笹が風で揺れる音しか聞こえてこない」とし、時間から切り離されたような感覚を覚えると書いている。同時に、その文脈の直後で迷いの竹林を抜けなければならないことを警告しつつも「非日常感を味わってみたいという方は、たまに訪れてみると良いだろう」と記事を結んでいる。
智霊奇伝では、かなり広々とした座敷牢が複数存在しており、屋根裏は倉庫になっていた。
公式作品での登場場面
永夜抄の5面、6面は術によって永遠に続く永遠亭の廊下(永い永い催眠廊下)が舞台となる。また、儚月抄関係の作品(漫画版、小説版、四コマ版)でもそれぞれ描写のある場面がある。
PS4版深秘録においても「 永遠の術 」が掛けられた永遠亭廊下で鈴仙が訪問者に応対している。また先述の通り儚月抄や茨歌仙、文果真報、あるいは求聞史紀においてもそれぞれの形で永遠亭の一部が描かれている。
関係組織
関係する組織として以下のものがある。
- 兎角同盟
永遠亭の兎達で構成される組織。
- 兎角同盟製薬
上記組織の製薬部門と思われる組織。
- 蓬莱薬局(文果真報)
人里に薬を販売している薬局。
二次設定
蓬莱ニートな設定の輝夜の場合、高確率で部屋の中にパソコンがあり、2ちゃんらしき掲示板やネトゲに没頭している姿が描写される。また、居間にテレビゲームが置いてあり、てゐなどと遊んでいる描写も見られる。この設定の場合、大抵壊滅的に部屋が汚い。
わりと多くの作品ではヤバイ薬が大量に保管されている薬品庫が登場し、大抵てゐが忍び込んで騒動を起こす。R-18作品では媚薬やらお○んぽが生える薬やらといったアレな薬が置いてあるケースが多く、永琳がお仕置きや趣味で使ったり、てゐが悪戯で使ったりしている。
それ以外では、ギャグからシリアスまで多種多様な作品において具合の悪くなったキャラが診察や治療してもらうために永遠亭を訪れるという描写が多い。(公式では月の狂気にあてられた妖夢の診察と胡蝶夢丸のアリスと文への処方以外主要キャラが診てもらったという描写はない)
関連イラスト
関連タグ
東方Project 東方永夜抄 東方儚月抄 月のイナバと地上の因幡