概要
一つの社会の霊魂が向かう外側に広がる世界も意味し、人間ではない妖怪や化け物、神霊など人外の棲む世界、死者の赴く霊界や死後の世界ともされている。
時空の違い、空間の違い双方で、我々の社会の立場から見た異質の社会空間を指し、村や家の単位での外側も異界になる。
その「境界」は重要視され、異界との出入り口であり、橋・坂・峠・辻が境界の場所とよく見なされた。
その異界に暮らす住人は、自分達社会にとって異なる外見や風俗・習慣を持った人間であり、「異人」と呼ばれる。外国人だけでなく、外側から来訪する漂白の芸能民や山人なども含まれ、妖怪と見なされ差別もされた。
禁忌の地
響きこそ異世界と似ているが、そんな楽しげなものではなく、決して足を踏み入れてはならない呪われた地の意を持つことがある。
簡単に言うとあの世の境目にあるとされ、不用意に足を踏み入れたが最期
向こうの世界に引きずり込まれるとも言われる。
(とはいえ絶対的な定義とは限らず、異世界とほぼ同じニュアンスでも使われる)
相違点
ファンタジー作品の「異世界」と混同や同義で使われるが厳密には違う。確かにどちらも現実世界と違い超常的な魔法やモンスターが存在し、時間の流れも違う別次元だが、異世界にも存在する人間が異界にはおらず、人間がいてはならない、行ってはならない世界という認識が共通している。
関連タグ
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