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概要

現実とは分けられた別世界、すなわち異世界舞台ジャンルとした作品
現在のオタク界隈では概ね、異世界とは別に作中に現実世界が存在しており、そこから異世界に転生、或いは転移するなどした作品のことを指す。
異世界トリップもののように旅行感覚で異世界を冒険する話もある。

ハイファンタジーのように異世界を舞台としていることを始めから前提としているような作品はわざわざこう呼ばれることは少ないが、導入部分以外に現実が描かれてない作品が投稿サイトで「ハイファンタジー」と説明されることもある(混乱を避けるための異世界ファンタジーというタグもある)。また、『現代の主人公が現代を舞台にしたフィクションの世界に転移・転生してしまう』、『ファンタジー世界のキャラクターが現代へ転移・転生』という内容の作品も異世界ものと言える。

歴史自体はそれなりに古いが、2010年代に小説投稿サイトで嚆矢となる作品群が一躍有名になり、以降は瞬く間にブームに火が点き、ファンタジーので小さなカテゴリーから一大ジャンルへ成長した。

タイトル名に「異世界」という言葉を冠する作品の一覧

※pixiv内に記事のあるものを掲載。


異世界チートもの

所謂異世界ものの一ジャンル。
異世界転生/異世界転移した主人公が、チート能力を手に入れて活躍し仲間を増やす」というのが「異世界チートもの」と呼ばれるようになった。小説投稿サイト『小説家になろう』で人気となり有名になった事から、「なろう系」とまとめられてしまうことも多い。

「何らかのチート能力を持ち、女性から好意を寄せられる」という主人公像自体は、それこそ大昔の神話や英雄譚の時代から描かれ続けているごくごくありふれた類型である。
加えて、チートという言葉はともかく、「突発的に何らかの要因で能力を手に入れて、その後活躍していく」という流れ自体は、漫画などでもよくあること。

チート能力という名称も誤解を招く要因やもしれない。
チートというタグがついている作品であっても、「主人公最強」や「無双」などのタグがついていないことも珍しくなく、苦戦する事もしばしばある。
とは言え、確かに「チート」というべき能力の主人公が活躍する物語も数多く存在しているが、そういった物語はチートが主題ではなく、その世界を披露するかのように展開される設定を楽しむ作品であることも多い。
そのため、一概に「チートがあるから陳腐で楽ばかりしている作品」という昨今のネットでの評判のようなものばかりではない。

版権作品/著名人の参入

異世界ものの流行に伴い、版権作品のキャラクターや著名人が異世界に転移/転生をコンセプトにした作品が次第に増えてきている。
前者では異世界転生のお約束に則り、原作で既に死亡したキャラクターのその後を描くのが主流であるが、変則的なパターンではオリ主が版権作品(を元にした世界観)に飛ばされる例(『聖闘士星矢 冥王異伝ダークウィング』)、登場キャラクターが版権キャラの擬人化という例(『ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕』)もありうる。
なお、本項では原作の劇中にて異世界に転移する作品は扱わず、異世界もののテンプレを踏襲したスピンオフ作品を中心に記述するものとする。

作品の一例


注意

こうした異世界ものは、昨今冷ややかな視線が送られる事が多い。
一番の要因は、作るのが容易であるため粗製乱造がされ、低レベルな作品も多く出てしまい、食傷気味であること、校閲を受けていないこと、作者の平均年齢が低く文学に触れていない場合も多いこと、ネタ的な長大タイトルによる売り方の問題などが挙げられる。

かつての漫画ラノベエロゲにも同様の異世界転生やチート展開、作者の個人的不満を反映したような内容は多かったにもかかわらず、その時代にみられた文学的好意的批評は少なく、批評されるにしても文学の衰退と関連付けられる事が多い。

しかし一方で青年層を中心に支持を受けていることも事実である。批評家が絶賛していたセカイ系のような重厚長大主義の作品は2010年代以降衰退が激しい。ゆとり教育による国語力低下などと関連付けられることもあるが、むしろ時代の問題であり、旧来の重厚長大な内容を支持していた世代はバブル景気、バブル崩壊、ソ連崩壊、オウム事件、同時多発テロといった「重厚長大」な騒動を多感な時期に多く経験しているのに対して、異世界系が流行った2010年代の若者世代はそうした騒動と無縁で、一部は震災経験者であるが多数派では無い。したがって必然的にこうした内容が支持を受けたと考えられる。
本ジャンルは拡大の一途を辿り、令和に至ってなお増加中。つまり裏返せば、こういうのが好きな層が多く存在していることを意味する。

関連タグ

異世界 現実世界
エンターテインメント作品のジャンル一覧
異世界転生 異世界転移(異世界召喚) 異世界憑依:異世界と名の付く作品ジャンル
異世界トリップ…英語のtripとは「旅行、小旅行」の意味であり、基本的には「最後には元の世界に戻る」ジャンルを指す…のだが、転生や転移ものと混同されていることが多い。
現代もの / エブリデイ・マジック…現代をベースにファンタジーを織り交ぜたジャンルの総称。
異世界恋愛
追放もの復讐もの:これらのジャンルも異世界ものにカテゴライズされるとも言える。
並行世界:特撮作品などでは並行世界に転移する展開が往往にして見られる(マルチバース)。

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